47      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
とどろきて急流ひびく山桜 福永みち子 馬醉木 201807
散り敷きし桜鋤き込む峡の小田 服部鹿頭矢 馬醉木 201807
坂の上の屋根の見えゐる桜かな 藤生不二男 六花 201807
いとざくら花の大滝揺らしをり 小林はじめ 六花 201807
桜吹雪老人ホームに音の無し 田尻勝子 六花 201807
古井戸の釣瓶上げある桜かな 升田ヤス子 六花 201807
白昼夢とはこの桜吹雪かな 升田ヤス子 六花 201807
対岸の烟りてゐたる桜の芽 志方章子 六花 201807
八重桜ピンクの玉となりにけり 出口誠 六花 201807
六枚の花びらありて里桜 出口誠 六花 201807
土の上ピンクあふれて桜散る 出口誠 六花 201807
廃園の札下がりをり八重桜 笹村政子 六花 201807
仁和寺の桜は八重に盛りかな 川崎雅子 春燈 201807
篝火や雨音消ゆる夜桜能 高埜良子 春燈 201807
温かいものをください桜の夜 網野月を 201807
石割桜一房の余花抱きをり 塙誠一郎 201807
坂道の上も坂道朝ざくら 早川俊久 馬醉木 201807
楼上に五右衛門となりさくらかな 岡本尚子 風土 201807
夕桜墨書に色のありにける 中田禎子 201807
はかなくてさびしくて舞ふ桜かな 江島照美 201807
はじまりは頼りなげなる初桜 江島照美 201807
天網をくぐりてさくら櫻かな 竹中一花 201807
桜さくら愛でる命のあればこそ 岩月優美子 201807
桜守桜の花に見守られ 岩下芳子 201807
京洛の仮面西行櫻かな 竹内悦子 201807
楊貴妃桜人の気配に総くあり 水野恒彦 201807
密やかに咲き寂と散る山桜 水野恒彦 201807
大勢のかたむく方へ散るさくら 高橋将夫 201807
新旧の引継ぎ済めり夜の桜 贄田俊之 やぶれ傘 201808
ラリー続くテニスコートに散る桜 時田義勝 やぶれ傘 201808
朝桜日当る方へ漕ぎいだす 鈴木昌子 やぶれ傘 201808
古希を機に桜の下で再会す 佐々木あつ子 やぶれ傘 201808
八重桜パン売る店の人集り 木村瑞枝 やぶれ傘 201808
夜桜の端の一人が消えてをり 吉田葎 201808
さくらさくらさよならの手のひらひらと 天谷翔子 201808
啼き交はす声に目覚めて朝桜 高濱朋子 ホトトギス 201808
髪に触れ夜の桜を仰ぎみる 今橋眞理子 ホトトギス 201808
初桜明日は月命日なりし 和田華凛 ホトトギス 201808
鎌倉の端山の白き桜かな 石黒興平 末黒野 201808
散る桜老人座するベンチ染め 藤波松山 京鹿子 201808
さくらさくら千本口へ七曲り 亀井福恵 京鹿子 201808
組みしかひな解けば別れさくらの夜 井上菜摘子 京鹿子 201808
忍び返しの絵島屋敷に散る桜 荻野周子 雨月 201808
学校に灯の入るまでを夕桜 大沢美智子 旬日 201808
あしたもう見られぬさくら吹雪かな 芝田幸惠 末黒野 201808
朝桜時の止まつてゐるやうな 涌羅由 ホトトギス 201808
ふといのち惜む夕べの桜かな 川内谷育代 馬醉木 201808
雨上るより初桜初桜 三村純也 ホトトギス 201808
西空の透けて夕くる初桜 児玉充代 201808
夕桜思ひがけずに白き月 小巻若菜 やぶれ傘 201808
咲き急ぐ一気に牡丹桜まで 熊埜御堂義昭 ホトトギス 201809
探さずも天に光りて初桜 木村享史 ホトトギス 201809
隣より余慶のやうに散るさくら 岩岡中正 ホトトギス 201809
寝足らひし身やや火照る朝桜 田所節子 田所節子集 201810
ひらく書の第一課さくら濃かりけり 能村登四郎 201810
偲ぶときさくらさびしき色と見る 木村享史 ホトトギス 201810
明日桜祭の舞台花吹雪 竹下陶子 ホトトギス 201810
咲き初めて桜に風の生まれをり 佐久間由子 201810
五分咲きの宇宙帰りの桜かな 藤かおり 船団 201811
狂想も平常もゆく夜桜へ 梨地ことこ 船団 201811
さくらさくらはらひらふらへらほら桜 山本佳代 船団 201811
桜咲くいつもの道の橋わたる 藪ノ内君代 船団 201811
武蔵野の沸点桜ふぶきかな 内山花葉 201901
学校に灯の入るまでを夕桜 大沢美智子 201901
岩戸寺や雲の中なる山ざくら 田辺博充 201901
光年の瞬のはなやぎ桜舞ふ 望月晴美 201901
カステラの薄紙の黙夕ざくら 安田優歌 京鹿子 201901
にわたづみ流れとなりて桜屑 上野紫泉 京鹿子 201901
満開の桜病室出でてから 吉宇田麻衣 201902
青天に桜真っ赤な新車来る 治部少輔 201902
桜吹雪余命は誰も知らぬこと 浦川哲子 201902
メールから万朶の桜こぼれそう 浦川哲子 201902
桜蕾む踊り出したる陽気かな 中山未奈藻 201902
京想う御室桜のただ一本 治部少輔 201902
血脈てふ桜相承北の旅 小笠原妙子 201902
ひとり来て佇む杣の夕桜 小笠原妙子 201902
甲冑に命預ける山桜 渡部恭子 201902
死は常に身近かにありぬ散るさくら 沼田巴字 京鹿子 201903
ほのかなるいろにまみえし朝桜 佐藤喜孝 あを 201903
朝桜首都の目覚を促せり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
散り初めてより饒舌となる桜 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
今井浜ここなら静か河津桜 石森理和 あを 201904
誘はれて人ひと出店河津桜 石森理和 あを 201904
あたみ桜目白の出入り激しかり 赤座典子 あを 201904
初桜あれよあれよと咲き終る 稲畑汀子 ホトトギス 201904
咲き残る桜孤高でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201904
嫁ぐ家にひとつの空や山ざくら 鈴鹿呂仁 京鹿子 201904
朝桜けふの始まる玉子焼 斉藤マキ子 末黒野 201904
膝まくらするは桜の気分かな 山田六甲 六花 201904
空三分余白六分の桜かな 山田六甲 六花 201904
天蓋に近づいてゐる山桜 山田六甲 六花 201904
黄桜もさくら色して散り急ぐ 稲畑汀子 ホトトギス 201904
咲き継ぎし桜も散つてしまひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201904
変幻の色も終りし桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 201904
咲き残る黄桜もはや散りそめし 稲畑汀子 ホトトギス 201904
桜には遅れを取りし旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201904
初桜より旅心添うて来し 稲畑汀子 ホトトギス 201904
早々と咲き終りたる桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 201904
思ひ出は枝垂桜の散りてなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
民生委員地元の桜ほころぶと 田中藤穂 あを 201905
桜 →48

 

2023年3月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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