41      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
拍手をうつて窯焚くさくらの夜 山田春生 万象 201507
さくら散る海を眼下に蕪村の碑 笹村政子 六花 201507
呼び寄せし父の見あぐる桜かな 笹村政子 六花 201507
雲梯の子の髪に降る桜かな 廣畑育子 六花 201507
何事もなかりしごとし桜咲く 延川笙子 六花 201507
それぞれの日々の暮しに桜咲く 延川笙子 六花 201507
納骨の墓前に桜舞ひにけり 延川笙子 六花 201507
この櫻ひだりを向いて咲いてゐる 佐藤喜孝 あを 201507
昨日今日心にかなふ桜狩 山田閏子 ホトトギス 201508
神抱く桜大樹に抱かるる 古賀しぐれ ホトトギス 201508
帯締を桜の色に合はせけり 白神知恵子 女坂 201508
雲水の鉄鉢に散るさくらかな 鈴木静恵 花こぶし 201508
さくら満つ右手左手つながれて 原友子 201508
千本桜花びら攫ふ夜の風 田代貞枝 201508
腰おろす石の温みや桜狩 石川叔子 201508
さくらさくら抱かれたる嬰が手を伸ばす 今井春生 201508
蘆花邸の玻璃戸にゆがむ桜かな 今井春生 201508
桜散る中空睨む警備官 吉村摂護 201508
膝に来て目をつむる猫夕ざくら 青木朋子 201508
ミルフイーユさくさく桜咲きあふれ 青木朋子 201508
淡墨ざくら晩年のいろと見し 田代民子 201508
桜満開百寿の葬を見送れり 有賀昌子 やぶれ傘 201508
吾子の忌の近づく夜の桜かな 國保八江 やぶれ傘 201508
弁天堂へ漫ろ歩けば桜散る 國保八江 やぶれ傘 201508
青空に溶け込むがごと桜咲く 武石京子 やぶれ傘 201508
寺庭の静かさもどり八重桜 森清堯 末黒野 201508
先ざきに上ぐる歓声桜狩 西川みほ 末黒野 201508
廃校の庭の満開桜かな 西川みほ 末黒野 201508
沿線の桜満開通勤車 神田惣介 京鹿子 201508
まねく風さそふ雨あり夕桜 元橋孝之 京鹿子 201508
空襲の夜を知る川桜散る 金子正道 京鹿子 201508
親と子の絆は強く八重桜 野中圭子 京鹿子 201508
訪れし里やこよなく滝桜 中村三郎 京鹿子 201508
どこまでもさくらさくらの播州路 児玉有希 京鹿子 201508
薄墨の桜ためいきそつと吐く 河島坦 京鹿子 201508
したたかに水をうちたる夕ざくら 久保田万太郎 春燈 201508
一本の桜が匿す機織の家 小林和子 風土 201508
長閑かな水面に揺るる桜影 志方章子 六花 201508
咲き満ちて折目正しき山櫻 谷口一献 六花 201508
励ましてくるる人あり櫻時 谷口一献 六花 201508
夜桜を愛でつお七に誘はるる 谷口一献 六花 201508
桜満つ灯の入りばなの奥吉野 原田しずえ 万象 201508
奥飛騨に釜滾らせて桜染 倉谷ます美 万象 201508
城遠巻きに後陣の八重桜 古賀しぐれ ホトトギス 201509
夕桜祈りの色となりゆけり 岩村惠子 ホトトギス 201509
終点の駅に始まる桜狩 今橋眞理子 ホトトギス 201509
うめですかさくらですかこの裸木は 八木健 八木健俳句集 201509
地震の揺れまたくる夜の桜かな 大崎紀夫 虻の昼 201510
催しを終へたるテント夕桜 大崎紀夫 虻の昼 201510
俎と笊干されゐる山桜 大崎紀夫 虻の昼 201510
魚屋の車が坂を山ざくら 大崎紀夫 虻の昼 201510
散るさくら鐘撞き堂を越えにけり 大崎紀夫 虻の昼 201510
さくら木の茂みに在す観世音 池田加代子 風土 201510
どの顔にもさくらの火照りありにけり 原田達夫 箱火鉢 201511
釣人や鳶の高みに山桜 宮崎洋 春燈 201512
鉄面皮ごっこ桜を待ちながら 中原幸子 船団 201512
桜散るこころ刻々倒卵形 中原幸子 船団 201512
老人の羽化がはじまる雲珠桜 火箱ひろ 船団 201512
和すときも離るる時もさくらかな 山中志津子 京鹿子 201601
天蓋の桜あおげばことば褪せ 大山夏子 201602
みよし野の桜に合はすスケジュール 稲畑汀子 ホトトギス 201603
汚染の世復興の世の桜の世 布川直幸 201603
なに色と問へば桜とこたへけり 伊藤通明 201603
あひみての後のさくらの色なりし 伊藤通明 201603
絶筆のさくらのピンク春を待つ はしもと風里 201603
蕉像の後ろに桜あつたつけ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604
水音と生活の音に散る桜 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604
吉野杉すくと山桜は仄と 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604
夜桜へ木星距碓を近づけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604
黄桜の主張はさくらいろならむ 稲畑汀子 ホトトギス 201604
結局は帰りし宿のさくらかな 稲畑汀子 ホトトギス 201604
花屑を踏めば又散るさくらかな 稲畑汀子 ホトトギス 201604
夜の帳降りて桜に包まるる 稲畑汀子 ホトトギス 201604
日差し浴び春へ備ふる桜の樹 早川八重子 末黒野 201604
西行に捧ぐる一枝山ざくら 和田慈子 末黒野 201604
寿ぐ日ささげかかへし桜花 秋川泉 あを 201604
紙芝居桜の下を通りけり 山田六甲 六花 201604
千本の裸ざくらのほのぬくし 笹村政子 六花 201604
桜季国府名残りの気韻かな 能村研三 201605
廃校の桜もつともふぶきをり 大沢美智子 201605
揺り椅子の刻を戻して桜の夜 鈴鹿呂仁 京鹿子 201605
さくら前線駅の伝言板いづこ 和田照海 京鹿子 201605
もう腰の伸びざる母や八重桜 柴田佐知子 201605
赤ん坊が胸に張りつく夕ざくら 柴田佐知子 201605
能面の裏に桜の闇があり 柴田佐知子 201605
夜櫻のゆらゆら波を踏むやうな 井上信子 201605
九十と一つの若さ山桜 物江康平 春燈 201605
トンネルに入る直前の桜かな きくちきみえ やぶれ傘 201605
夕ざくら花また花の奥のこゑ 本多俊子 201606
さくら咲く心の準備より早く 柳川晋 201606
夜桜の明かり幽かに能舞台 岩月優美子 201606
花終へて夢から覚める桜の樹 有松洋子 201606
千年の世を生き抜きし桜かな 前田美恵子 201606
海に散る桜は夜に孵化をする 有松洋子 201606
夜の桜時空の外へ散りつづく 有松洋子 201606
桜あふるる分校前の道路鏡 菅谷たけし 201606
さくら咲く求名・東金・福俵 菅谷たけし 201606
八重桜ベンチの赤子乳を欲り 宮内とし子 201606
義家公くつろぎ給へ桜満つ 宮内とし子 201606
山ざくら雲はたちまち峠まで 小野寿子 201606
桜 →42

 

2023年3月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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