42      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夜桜を隔つしじまや子規球場 藤原照子 201606
武蔵野の沸点桜ふぶきかな 内山花葉 201606
欅は父さくらは母よ国府の地 内山花葉 201606
武蔵野にさくら咲くさく桜咲く 町山公孝 201606
来し方の起点にいつも桜かな 清水佑実子 201606
しだれ桜の揺るるは枝の命なり 小川流子 201606
さくらさくら木橋に変はる石の橋 吉武美子 201606
病む夫は良き夫となり夕ざくら 吉田悦子 201606
臥す姉の眼もてもの云ふ夕ざくら 石川叔子 201606
何だねと云ふ土砂降りの八重桜 中江月鈴子 201606
北上の桜幼児の歩みほど 山本無蓋 201606
移植され紅の改む山桜 藤沢秀永 201606
足柄の河津桜の濃かりけり 山本久江 201606
一山の一色河津桜かな 山本久江 201606
一片のあはあは河津さくらかな 山本久江 201606
河津桜ほほの紅潮おのづから 山本久江 201606
河津桜はなやぐ風のありにけり 山本久江 201606
水門を桜堤へ水逸る 奥井あき 201606
存へて桜満開ありがたき 諸戸せつ子 春燈 201606
ちらほらと桜便りの届きけり 大嶋洋子 春燈 201606
さくらの夜さりげ無く腕組みにけり 綱徳女 春燈 201606
道ゆづる心も笑顔の桜かな 鷹崎由未子 春燈 201606
遊子師なき利根の堤のさくらかな 石橋邦子 春燈 201606
山襞の木霊籠もりに山桜 松本鷹根 京鹿子 201606
三分咲きの啓翁ざくら大壺に 有賀昌子 やぶれ傘 201606
児ら仰ぐ松と桜と金次郎 小川玉泉 末黒野 201606
町騒を風運びくる桜かな 黒滝志麻子 末黒野 201606
ひとことの間合あまたの桜散る 黒滝志麻子 末黒野 201606
窯出しの壺に耳ある山桜 黒滝志麻子 末黒野 201606
日照雨去り河津桜の紅映ゆる 安斎久英 末黒野 201606
満開のさくらに雨の重さかな 松田泰子 末黒野 201606
病院の櫻三月変りなし 大坪景章 万象 201606
鷽が来てまともとなりし桜かな 大坪景章 万象 201606
散る櫻走るばかりの能なしか 大坪景章 万象 201606
なみなみとつがるる酒や夕桜 山田春生 万象 201606
八重桜四天王寺の苑深く 大橋晄 雨月 201606
家桜五十五年の咲きっぷり 佐藤淑子 雨月 201606
学校のさくらに式の始まりぬ 佐藤淑子 雨月 201606
たつぷりと桜さくらに暮れにけり コ田千鶴子 馬醉木 201606
梅見バス熱海桜も見ると着く 嶋田一歩 ホトトギス 201607
満開のさくら犀川浅野川 大坪景章 万象 201607
三軒の裏庭おほふ桜かな 大坪景章 万象 201607
ひとこともさくらと言はず別れけり 大坪景章 万象 201607
川あればすなはち桜並木かな 飛高隆夫 万象 201607
少年犀星泳ぎし川に散るさくら 飛高隆夫 万象 201607
荒壁の厩へさくらふぶきかな 福島せいぎ 万象 201607
桜散るバンカラ四高学徒像 福島せいぎ 万象 201607
おかめの面後ろかぶりに宵ざくら 山本右近 万象 201607
遅桜昼の鶏鳴短かり 山本右近 万象 201607
二、三輪幹に噴きたる桜かな 森岡恵子 万象 201607
菊桜お松の方の座像前 柳澤宗正 万象 201607
山桜ぽつんぽつんと向う山 谷口直樹 万象 201607
SLの喘ぐ煙や山桜 佐々木茂 万象 201607
満を持し蕾ふくらむ大桜 槐島修 万象 201607
天界へきざはしなして夜の桜 山崎靖子 201607
山ざくら琵琶もて語る一の谷 山崎靖子 201607
白鷺の一連解かずさくらどき 山崎靖子 201607
繚乱や桜まみれの肩車 加藤峰子 201607
その中にひときは大島桜かな 相良牧人 201607
石橋を二つ跨ぎにしだれ桜 荒木甫 201607
ふところに慰霊碑納む老桜 石田きよし 201607
井月の墓一本の山桜 中島芳郎 201607
河岸に多ききざはし桜満つ 箕輪カオル 201607
櫻満開円仁の鐘鳴り渡る 沼澤石次 馬醉木 201607
天空をさくら舞ひちる仁王門 沼澤石次 馬醉木 201607
隠沼の夕さざ波や散る桜 鈴木漱玉 馬醉木 201607
輪蔵や深山ざくらのその奥の 石川倜子 馬醉木 201607
夜桜の白光放つ大手門 泉本浩子 馬醉木 201607
夜桜や千の紙燭の近江宮 山口順子 馬醉木 201607
夜は夜の灯のもとの桜かな 清水美恵 馬醉木 201607
散り際の命はなやぐ桜かな 塩野谷慎吾 201607
母子像の本読む膝に桜散る 小川流子 201607
水際は風立つところさくらかな 近藤牧男 春燈 201607
グランドの声の届きしさくらかな 近藤牧男 春燈 201607
夜桜にさてと机を離れけり 近藤牧男 春燈 201607
山裾に夕風出でしさくらかな 和田幸江 春燈 201607
町の名のふたたび変はるさくらかな 和田幸江 春燈 201607
晩学の鞄重たき夕桜 大室恵美子 春燈 201607
さくらさくらあの世覗いて来し色に 三宅文子 春燈 201607
すぐそこに亡き人の居る夜のさくら 三宅文子 春燈 201607
ことぶれのやうに風来るさくらかな 三宅文子 春燈 201607
夕ざくらあかりの外のふたりかな 三宅文子 春燈 201607
咲満ちてさくら深閑たる真昼 太田慶子 春燈 201607
しだれざくら毀誉褒貶の鴉かな 太田慶子 春燈 201607
天よりの母の言伝て桜咲く 太田慶子 春燈 201607
あけぼのの山気下りくる桜かな 佐藤博重 春燈 201607
手をつなぐ母子に桜明りかな 佐藤博重 春燈 201607
持ちつもたれつ二世帯暮しさくら咲く 中里よし子 春燈 201607
遠ざかるオールのひかる桜かな 根橋宏次 やぶれ傘 201607
遅桜しだるる庭に芝刈機 大島英昭 やぶれ傘 201607
ざる蕎麦の笊干してある八重桜 丑久保勲 やぶれ傘 201607
夜桜や女香具師売るジャガバター 瀬島洒望 やぶれ傘 201607
ぺつたりと椀に貼り付く桜蝦 小山陽子 やぶれ傘 201607
途切れなく大川端の桜かな 大橋晄 雨月 201607
ふくよかな住吉さんの八重桜 大橋晄 雨月 201607
深閑と刻の止まる夜のさくら 三輪温子 雨月 201607
山桜恋ひ恋ふ敦子師みよし野に 水野節子 雨月 201607
散りもせで桜けな気に雨に咲く 水野節子 雨月 201607
遠目なる嶋のくれなゐ桜咲く 水田壽子 雨月 201607
点る灯に今をさかりの庭桜 水田壽子 雨月 201607
桜→ 1

 

2023年3月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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