27      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
魚跳ねしところに枝垂桜かな 卓田謙一 万象 200507
絵巻めき堤のさくら十重二十重 乗光雅子 雨月 200507
晩年のいまと見てをり大桜 青山丈 200507
得度して円位上人初桜 山路紀子 風土 200507
老幹のさくら吹雪や廃寺跡 高原純徳 河鹿 200507
梵鐘のたゆたひ消ゆる山桜 清原彰子 河鹿 200507
山桜一日ながめ呆けけり 櫻井康敵 200507
桜舞ふダム湖の色の深まれり 鵜戸千惠 河鹿 200507
縄飛びの片端結び大桜 奥田茶々 風土 200507
帰路に又しかと見納む滝桜 柳川紀子 200507
真言の空より鬱金桜咲く 平田安生 風土 200507
寸言に耳傾くる櫻の夜 佐山苑子 遠嶺 200507
糸桜支柱に支柱ありにけり 中里とも子 百鳥 200507
老桜夜は魔法を教へます 刈米育子 200507
太陽の下の休日桜散る 倉持梨恵 200507
つつがなく祝辞終へたる桜かな 石川英利 百鳥 200507
雲流れ大山桜傾けり 山村修 酸漿 200507
うなじよりはじまる微熱夕桜 櫛原希伊子 百鳥 200507
乗りに行こさくらの山の観覧車 杉浦典子 火星 200507
退院の夫と見上ぐる夕桜 波田美智子 火星 200507
観桜の列に警備の声の憂し 西村操 雨月 200507
地に触るる枝垂桜や弥陀の前 山路紀子 風土 200507
学校が小さく見えて山桜 石平周蛙 対岸 200507
大桜仰ぎて島を離れけり 小山國雄 百鳥 200507
見上げたる桜わたしとおない齢 坂ようこ 200507
落花飛花淡墨桜ただ仰ぎ 大橋淳一 雨月 200507
小塩山麓の西行桜かな 山路紀子 風土 200507
釈迦牟仏待ちに待つたる八重桜 鈴木勢津子 200507
谷桜羅漢に己さがし居る 三河晃 築港 200507
新府城址さくら咲き満ち散るもなし 阿部ひろし 酸漿 200507
単線のさくらの駅に円座かな 深澤鱶 火星 200507
淡墨桜神を宿して幹太し 大橋淳一 雨月 200507
一木の櫻の満たす村はづれ 森野俊子 遠嶺 200507
満開の桜の下の異邦人 石川英利 百鳥 200507
人の世のえにし思へと桜咲く 大串章 百鳥 200507
城跡の万朶の櫻鬨の声 吉田邦幸 遠嶺 200507
人生に相渉るとや櫻満つ 小澤克己 遠嶺 200507
屏風絵のごと絢燗と山桜 服部珠子 雨月 200507
朝桜都心に仰ぐ箱根山 桑久保奈美子 酸漿 200507
崖下のたんぽぽ崖上のさくら 大串章 百鳥 200507
一ひらも散らぬ桜や烏零す 大塚まや 京鹿子 200507
低気圧近づいて来るさくらかな 西村しげ子 雨月 200507
中空にさくらしだるる秘仏堂 青山悠 200507
番地なき兵学校やさくら咲く 飛鳥由紀 200507
駅員はひとりなりけり山桜 奥田順子 火星 200507
朝の日を土にすき込むさくらかな 中野京子 200507
ひとひらに思ひのありぬ桜かな 近藤公子 200507
朝日橋桜舞いたり人の声 松澤茂 200507
こまごまと花を散らしぬ大桜 青山丈 200507
向き向きに桜吹雪のパイプ椅子 飯塚ゑ子 火星 200507
鞭打たば空の弾けん山桜 工藤ミネ子 風土 200508
天辺に鵯乗るしだれ桜かな 浜和佳子 百鳥 200508
リハビリの杖に舞ひ来る桜かな 大谷美保子 栴檀 200508
一房のうす墨桜に或る想い 田村時与 200508
散り急ぐ日本の桜湘子逝く 辰巳比呂史 200508
御衣黄桜白石城模す資料館 岩崎靖子 200508
風の日のさくら夕日のさくらかな 安達風越 雨月 200508
豆腐屋の喇叭ひびかふ桜どき 尾堂Y 河鹿 200508
廃校や今も律気に山桜 木原紀幸 河鹿 200508
埒をはみ出す防衛庁の櫻 金子野生 京鹿子 200508
仰ぐより見下ろす深さ山桜 長井順子 200508
そこまでと言ひて見にゆく夕桜 尾辻のり子 河鹿 200508
産土の記憶以前のさくら咲く 河内桜人 京鹿子 200508
虚子の忌へ参ずさくらの伽藍かな 原田しずえ 万象 200508
人力車桜の下に人を待つ 中谷厚子 築港 200508
青空にゴッホの太陽さくら散る 立石萌木 雨月 200508
母の日の桜に出合ふ北海道 加藤正子 酸漿 200508
夜桜を見て来しあとの長湯かな 佐藤司 200508
らんまんの堤のさくら眼うらに 北中みやこ ぐろっけ 200508
八重櫻母に齢を尋ねらる 与川やよい 遠嶺 200508
老醜の微塵だになき櫻花 渡辺民親 遠嶺 200508
水のごと覚めゆく空や朝桜 長山あや ホトトギス 200508
唱名の吸はれてゆきぬ夕桜 河内桜人 京鹿子 200508
すでにして思ひ入りたる櫻咲く 古川洋三 遠嶺 200508
廃村の牛舎をおほふ山桜 あさなが捷 200508
夜桜や肌の潤ふほど歩く 浜和佳子 百鳥 200508
一本の桜の根方西行ぞ 瀬川公馨 200508
桜狩天下分目の関ヶ原 大堀鶴侶 雨月 200508
キャラメルの柔らかくなる八重桜 青山丈 200508
ふとのぞむ沢に上溝桜咲く 長澤健子 酸漿 200508
勲章は父の形見や散る桜 唐澤よしもと 酸漿 200508
中山道桜並木の今昔 大堀鶴侶 雨月 200508
やさしさのときには重し八重桜 松田有伽 河鹿 200508
今日の川けふの桜を映しけり 岩垣子鹿 ホトトギス 200508
吊皮の日々こそ旅路遅桜 長井順子 200508
喧騒のあとの静寂散る桜 伊藤雅子 200508
父ははの顔の浮かびしさくらかな 高倉恵美子 200508
朝桜あけぼのの彩耀へる 中島知恵子 雨月 200508
一つ根の八樹の桜吹雪かな 二瓶洋子 六花 200508
崖の上の大桜より花吹雪く 隅田恵子 雨月 200508
紫荊牡丹桜を夢見をり 後藤比奈夫 ホトトギス 200509
桜散る爆音に危気なかりけり 木村真魚奈 京鹿子 200509
あけがたのゆあみに雨の初櫻 瀧春一 菜園 200509
桜まつり4WDで来し漢 山元志津香 八千草 200509
揚り鵜のかざす双羽(もろは)にちるさくら 瀧春一 菜園 200509
瀬にかづく鵜のかくれなしちるさくら 瀧春一 菜園 200509
鵜をはなち見まもる老にちるさくら 瀧春一 菜園 200509
鵜の嘴に山女がひかりちるさくら 瀧春一 菜園 200509
鵜遣ひの呼びかへす鵜にちるさくら 瀧春一 菜園 200509
あきるまで桜に埋もれ轉生せむ 荒川美邦 京鹿子 200509
屋上のさくらは空に色まぎれ 瀧春一 菜園 200509
機臺にさくらすもものちりまじる 瀧春一 菜園 200509
夜桜の散り込む川の黒さかな 卓田謙一 万象 200509
鵜籠負うて岨ゆくひとにちるさくら 瀧春一 菜園 200509
サキソフォンさくらの空へ流れけり 卓田謙一 万象 200509
雲刷きしお花畑や雛桜 永田二三子 酸漿 200510
一木に二分五分八分咲くさくら 四戸和彦 八千草 200510
さくら咲くなどとの電報ありし頃 物江晴子 八千草 200510
桜 →28

 

2022年3月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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