25      109句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
富士を見し眼もて淡墨桜狩 鷹羽狩行 200505
降れるもの湧くもの桜吹雪かな 能村研三 200505
彼岸桜お稲荷さんの赤い旗 芝宮須磨子 あを 200505
千枝に蕾かかげ淡墨桜かな 鷹羽狩行 200505
千々の枝の水面に触るる桜かな 能村研三 200505
庭桜見に出づ稿に躓きて 品川鈴子 ぐろっけ 200505
金曜日桜の窓を清めける 東亜未 あを 200505
病室の話それぞれ初桜 大西八洲雄 万象 200505
淡墨の樹齢も高き桜かな 鷹羽狩行 200505
咲き初めし河津桜が雪まとふ 青木政江 酸漿 200505
桜の夜頸静脈の醒めをらむ 中尾公彦 200506
さくらさくらお稲荷さんで待ち合わせ 篠田純子 あを 200506
桜枝垂れて心よりありがたう 古宇田敬子 対岸 200506
渋滞は分岐点より夕桜 矢島三榮代 帆船 200506
八重桜ひとびとに影落しけり 宮津昭彦 200506
引越の高荷が触れし桜かな 迫口君代 河鹿 200506
誕生日過ぎてをりたる桜かな 杉浦典子 火星 200506
日の暈のふくらみ鬱金桜かな 近藤喜子 200506
さくらには土を描かねばならぬなり 佐藤喜孝 あを 200506
廃校のさくら腰でも下ろさうか 篠田純子 あを 200506
校庭の桜の下に子の子供 畑純子 築港 200506
初桜見つむ子の目の濁りなき 足立典子 雨月 200506
咲き満ちて風に震へる夕桜 福嶋紀子 築港 200506
満開のさくら戦く鐘の音 伊藤希眸 京鹿子 200506
日矢さして今を生きよとさくら飛ぶ 横山淑子 200506
濠を覆う桜の下に櫂の音 東紀子 200506
言霊の幸ふ国のさくらかな 上野進 春燈 200506
椎いよよ暗し桜の咲き充ちて 田中藤穂 あを 200506
池堤囲む桜の今盛り 平尾光枝 築港 200506
子が泣くやたちまち回る糸桜 寺門丈明 あを 200506
大空へ八重桜散る御苑ゆく 斉藤裕子 あを 200506
さくらには空を描かねばならぬなり 佐藤喜孝 あを 200506
さくらさくら中華料理のフルコース 宮崎千恵子 帆船 200506
ささめきてささめきあひて桜咲く 大橋敦子 雨月 200506
遠目にも桜ふふめる色なせり 大橋晄 雨月 200506
さくらしだれて万葉仮名の流れけり 古宇田敬子 対岸 200506
さくらさく木枯先生おめでたう 篠田純子 あを 200506
桜散り一つの季節終りけり 西田弘 築港 200506
海少し荒れきし河津桜かな 清水節子 馬醉木 200506
句碑除幕桜明日へとひかり溜め 北川英子 200506
さくら見てをり足元に石ひとつ 木下野生 200506
バス待ちの桜トンネル二台来る 町田喜久 帆船 200506
膝まるく坐りて授乳さくらの夜 酒本八重 里着 200506
城門の如き大門山桜 若江千萱 雨月 200506
枝垂桜少しもじつとしてをらず 塩川雄三 築港 200506
小夜更けて垂れ桜の泣きじやくる 篠田純子 あを 200506
車椅子大樹の桜囲みをり 樋口美津子 築港 200506
瑞兆よさくら月夜にさう思ふ 望月晴美 200506
花芽葉芽秘めゐて西行桜かな 関根洋子 風土 200506
あり余る櫻ひとりで見てをりぬ 酒本八重 里着 200506
夜桜や大人の時間限りなし 木村茂登子 あを 200506
揺れにゆれ散るを惜しめる桜かな 大橋敦子 雨月 200506
きのふけふ明日へつなぐ糸桜 早崎泰江 あを 200506
開かれし桜まつりの主役待ち 赤座典子 あを一日一句 200506
満開の彼岸桜に風荒し 中村好子 築港 200506
小彼岸桜一歩が天に近くなる 清水伊代乃 酸漿 200506
歩み寄るこころに桜吹雪かな 高橋照子 雨月 200506
助産婦へ顔みせにゆく櫻かな 酒本八重 里着 200506
幾歳の櫻みつめし埴輪かな 津田礼乃 遠嶺 200506
町の名の変る桜の咲きにけり 吉村一郎 百鳥 200506
真間山や小雀の集ふ夕桜 松崎鉄之介 200506
街道に豆桜咲く伊豆の暮 丸田安子 酸漿 200506
受診終へ城の桜を訪ひにけり 竹内紫翠 築港 200506
野も山もさくらが咲きて華やぎし 長谷川昌子 帆船 200506
山桜散りたる幹のくろぐろと 岡部名保子 馬醉木 200506
立つて見る寝て見る夜の桜花 畑純子 築港 200506
夕桜悲しみいつか止まるはず 倉持梨恵 200506
わが死後の眺めに散りぬ八重桜 神蔵器 風土 200506
櫻能篝いよいよ膨らめり 酒本八重 里着 200506
正門を全開桜吹雪かな 田中忠子 帆船 200506
さくらさくらさらりと予定変更す 岸田宮子 帆船 200506
寂光の谷に翳せり総桜 増田八重 酸漿 200506
夜桜や終着駅のまだ見えず 水原春郎 馬醉木 200506
ことごとく洗ふカーテン桜どき 迫口君代 河鹿 200506
満ち足りて桜にまみゆ至福かな 福盛悦子 雨月 200506
またもとのさくらに戻る遊歩道 近藤牧男 春燈 200506
誰も居ぬ児童公園初桜 浅野洋子 春燈 200506
桜見て子供狂言見てゐたり 浜崎民子 築港 200506
古書店の奥のくらがり飛ぶさくら 横山淑子 200506
昨日より今日の桜の白さかな 松岡映子 帆船 200506
枝垂桜フアツシヨン街の芯となし 岩田都女 風土 200506
夜桜となるまでの苑人疎ら 福嶋紀子 築港 200506
帰港せし漁船を洗ふ朝桜 甲斐遊糸 百鳥 200506
稚児行列桜吹雪を浴び通し 森山のりこ あを 200506
地にさくら海に珊瑚の花咲けり 中川芳子 200506
商店街三つ連ねて桜まつり 鈴木榮子 春燈 200506
朝桜満つ一鳥も寄らしめず 加瀬美代子 200506
糸桜風の道なる土手の下 山口秀子 酸漿 200506
木の芽どき小米桜もいぶきけり 上藤八重子 酸漿 200506
さきがけて大島桜香をこぼす 岩田都女 風土 200506
尚極めゆかむ千年桜かな 福盛悦子 雨月 200506
さくらさくら住めば都となりしかな 野澤あき 火星 200506
これはこれは交番前の五分桜 赤座典子 あを一日一句 200506
感動をしつつ桜の通り抜け 中村好子 築港 200506
見舞ひにも行かずじまひや桜散る 竹内紫翠 築港 200506
なんとなく故郷思ふさくらかな 望月晴美 200506
提灯の用意されたる桜かな 武田眞砂 百鳥 200506
登るほど澄みゆく比叡の山桜 田代ヨシ 河鹿 200506
朝に二分夕に八分のさくらかな 長谷川昌子 帆船 200506
ワイシャツのひやりと朝の桜かな 林昭太郎 200506
地が揺れて桜前線押し上ぐる 丸井巴水 京鹿子 200506
馬事公園桜吹雪となりゐたり 豊田麗水 築港 200506
桜咲く詩片のやうな童女の瞳 芝生南天 河鹿 200506
見物も桜のシャワー浴び通し 森山のりこ あを 200506
さくら咲く墨を納めし桐の箱 本田俊子 200506
秒速か否分速か散る桜 林翔 200506
口紅は色なきいろに桜咲く 中野哲子 六花 200506
昨夜よりもけふの寂しき糸桜 コ田千鶴子 馬醉木 200506
仰ぎたるいまを一会の滝桜 清水節子 馬醉木 200506
桜→ 26      

 

2022年3月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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