24      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
桜咲く名の読み易き昭和の子 田岡千章 201408
桜祭武者行列に句会の日 東秋茄子 京鹿子 201408
咲き満ちて眺望あでに八重桜 水野節子 雨月 201408
遠近の友集ひたる桜かな 野村鞆枝 京鹿子 201408
働きに働き夜桜に集ふ 藤井啓子 ホトトギス 201408
黒土の畑の広ごり里桜 古川夏子 201408
灯を消してくれ夜桜が見たいから 大久保白村 ホトトギス 201408
塗師の文かいわいにあるさくらかな 中島陽華 201408
ほの白き闇をまとへる桜かな 森清信子 末黒野 201408
ほほづゑの窓いつぱいに桜かな 天谷翔子 201408
ケーブルカー桜吹雪の中帰る 杉浦典子 火星 201408
まつたりと粥は煮えつつ八重桜 小林愛子 万象 201408
みよしのに桜をんなが住むといふ 塩路隆子 璦別冊 201408
アリゾナの天向き桜開花する 伊吹之博 京鹿子 201408
へうたんの水酒となる桜の夜 杉浦典子 火星 201408
井戸の辺の枝垂桜の百年経 青木朋子 201408
異国語の歎声聞こゆ桜かな 野村鞆枝 京鹿子 201408
津軽富士天守と桜十年後 鎌田慶子 ろんど 201409
苔咲いてゐるごつごつの桜の木 田所節子 201409
花を見にゆく家桜仰ぎ出て 大橋敦子 雨月 201410
み吉野の桜月夜にわが遊行 木村享史 ホトトギス 201410
わが息のとどくところに初桜 岩岡中正 ホトトギス 201410
靖国の桜の蕾まだ固し 渡辺安酔 201405
桜散り山の色合ひ未完成 佐瀬晶子 ろんど 201411
遠く来て吉野にねまる桜どき 土井三乙 風土 201411
灯明に遅速の揺らぎ朝桜 工藤ミネ子 風土 201411
しだれ桜は打上花火だからだから 堀内一郎 堀内一郎集 201412
さくら咲き箱根八里の一里ゆく 堀内一郎 堀内一郎集 201412
一片も散らぬ桜の疎ましく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201501
バス降りし一歩に桜吹雪かな 上田由姫子 京鹿子 201501
緑降るその明るさの桜の木 東英幸 船団 201502
二階より見ゆる桜を見に行かむ 三木千代 201502
ひとひらの桜や象の長腱毛 三木千代 201502
咲き進む桜の勢ひとどまらず 稲畑汀子 ホトトギス 201503
一日晴一日は雨のさくらかな 稲畑汀子 ホトトギス 200504
みよし野の一片散りぬ朝桜 稲畑汀子 ホトトギス 200504
まだ話足らざる如く夕桜 稲畑汀子 ホトトギス 200504
地球一自転朝桜夕桜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
旅終へし家居に枝垂桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200504
温泉町つらなる伊豆に寒桜 松崎鉄之介 200504
下町の風に桜の遅速問ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
止むといふ雨まだ降つてゐるさくら 稲畑汀子 ホトトギス 200504
待つ桜待たるる旅路吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 200504
咲き進み咲き止まるも初桜 稲畑汀子 ホトトギス 200504
旅終へて次の旅恋ふ桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200504
さくらさくら水の上にもさくらかな 鷹羽狩行 200504
お花見のさきがけ河津桜かな 松崎鉄之介 200504
天皇陛下万歳と言ふさくらかな 堀内一郎 あを 200504
ひんがしに日さすと見れば初桜 鷹羽狩行 200504
白川の風にふくるる桜の芽 中御門あや 雲の峰 200504
廃校のふところさくら一列に 堀内一郎 あを 200504
初桜とはもういへぬ盛りかな 稲畑汀子 ホトトギス 200504
天に星地にさくら咲き人に愛 吉野トシ子 馬醉木 200504
寂光の一輪づつの寒桜 桑田青虎 ホトトギス 200504
満開の桜旅人入れ替る 稲畑汀子 ホトトギス 200504
散り果てし桜に尽きぬ旅話 稲畑汀子 ホトトギス 200504
はらからを九段に亡じ初桜 堀内一郎 あを 200504
はらはらと桜散る肩抱き合へり 水田清子 200504
幾度も通ひ今年の桜狩 稲畑汀子 ホトトギス 200504
又次の旅を約せし桜狩 稲畑汀子 ホトトギス 200504
夜桜や猩猩講は筵から 佐藤恭子 あを 200504
ひとの犬抱かせてもらふ山桜 山田六甲 六花 200504
み吉野の初桜には間に合はず 稲畑汀子 ホトトギス 200504
夜桜の舞ひワキ出づるシテ出づる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
朝月の光失せつつ桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200504
戦友会枝垂桜にひざまづく 堀内一郎 あを 200504
足湯して川辺の桜ながめをり 伊藤いな栄 酸漿 200504
老夫婦手をとり合うて夕桜 水田清子 200504
渺々と咲きをる寒の桜かな 植松美根子 200504
まだ固きさくらの下や句碑除幕 布施まさ子 風土 200505
桜咲く海へ出るまで隅田川 大西八洲雄 万象 200505
三月や桜の幹の太りしか 川原典子 酸漿 200505
桜散る駅前千住旅館かな 須佐薫子 帆船 200505
勢至堂の静けさにゐて桜の芽 谷村幸子 200505
死ぬときはどうせ独りよ遠桜 泉田秋硯 黄色い風 200505
遠景は母郷と重なり夕桜 小林朱夏 200505
さくら桃ももももさくら花筏 山田六甲 六花 200505
渦巻の次々あるるさくらかな 石脇みはる 200505
一本の彼岸桜が散歩の榮 松崎鉄之介 200505
をんならの足が水打つ桜かな 山尾玉藻 火星 200505
支へ木を杖に枕に老桜 鷹羽狩行 200505
彼岸桜は仏のぬくみ嵯峨御流 丸山佳子 京鹿子 200505
春一番櫻は丈をうべなひて 工藤ミネ子 風土 200505
石段の上へ上へとさくら満つ 加藤はま子 200505
新宿の内藤さくら降らしめよ 能村研三 200505
吹雪かんと意を整へし桜かな 能村研三 200505
図書館へ川沿ひに行く桜の芽 古宇田敬子 対岸 200505
人は日はいつも鮮らし初桜 辻直美 200505
隔りて淡墨桜は白法師 鷹羽狩行 200505
落花また急ぐことなく遅桜 鷹羽狩行 200505
六義園にひととき夜の桜騒 鈴木榮子 春燈 200505
海鳴の遠くねむたき桜かな 西川五郎 馬醉木 200505
可につなぐ発心の息さくら咲く 安藤しおん 200505
万蕾をかるがる淡墨桜かな 鷹羽狩行 200505
ちやうちんの千もともして桜待つ 寺門丈明 あを 200505
しきりしきるさくら恩赦のやうにかな 伊藤白潮 200505
幹のみの桜となりて闇深し 稲岡長 ホトトギス 200505
富士を見し眼もて淡墨桜狩 鷹羽狩行 200505
円満に水さす言葉さくら冷 能村研三 200505
降れるもの湧くもの桜吹雪かな 能村研三 200505
桜 →25

 

2022年3月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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