23      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夢見草現となりぬ夕桜 江島照美 201407
釈迦生まれ西行死せるさくらかな 松本三千夫 末黒野 201407
花嫁は花の妖精桜色 江島照美 201407
満開の桜色濃き夕茜 木下晃 末黒野 201407
車窓より桜並木の見えかくれ 西垣順子 201407
放心の果ての景色のさくら道 佐々木紗知 京鹿子 201407
放課後の静かさへ散り八重桜 小川玉泉 末黒野 201407
しろじろと月の光にさくら散る 西村しげ子 雨月 201407
時をりの街騒桜散り急ぐ 生田作 風土 201407
寺の庭枝垂桜の三百年 赤塚篤子 末黒野 201407
いつか来る日を透かし見る桜かな すずき巴里 ろんど 201407
糸桜蒼天に色解れ初め 塩見英子 雨月 201407
枝垂れ咲きこれぞ氷室の桜なる 谷村祐治 雨月 201407
風がないのにさくら散る放哉忌 山田春生 万象 201407
病棟の桜こんなに美しき 能勢栄子 201407
残桜や二階へ上る歯科医院 宮川みね子 風土 201407
残桜やかまどへ五歩の下男部屋 井原美鳥 201407
産土の神お座します山桜 箕輪カオル 201407
散る他はなき靖国の桜かな 樺山翠 雨月 201407
散るさくらならば好んで金縛り 田中貞雄 ろんど 201407
散り敷きてなほ満開のさくらかな 西岡啓子 春燈 201407
可惜夜や桜に妣の魂遊ぶ 池内結 ろんど 201407
悲喜交ぜて桜語れる八十路かな 北尾章郎 201407
山里のしだれ桜やまだ莟 藤波松山 京鹿子 201407
山道の空狭くする山櫻 田代貞枝 201407
八重桜その名に適ふ花の影 水田壽子 雨月 201407
八重桜すきまの空のゆとりかな 吉村さよ子 春燈 201407
山桜満開にして静謐なり 手島伸子 雨月 201407
山桜満開うふふ足湯する 高野春子 京鹿子 201407
山桜人のまばらに来て仰ぐ 升田ヤス子 六花 201407
山桜下りは一人のロープウエイ 塩田朱千 京鹿子 201407
山桜カメラ自在の老婦人 赤塚篤子 末黒野 201407
山奥の茶どころの遅桜かな 飛高隆夫 万象 201407
山の手線見下ろす土手の桜かな 池田節 春燈 201407
山ごしらへの水の光に桜散る 丸尾和子 雨月 201407
廃校の櫻は石と語りをり すずき巴里 ろんど 201407
俳人にサプリメントの朝桜 すずき巴里 ろんど 201407
桜折るをみなを見たる朧かな 中尾安一 火星 201407
桜狩子らの走りや滑り台 有本南陵 ろんど 201407
桜散り孫子兵法読み返す 田中信行 201407
桜つぼみ指先を切る山の水 中山純子 万象 201407
桜ちる石の宴のはじまりぬ 熊谷ふみを ろんど 201407
農を継ぐ子等なき里や山桜 吉田きみえ 末黒野 201407
昨日より今日のうすずみ桜かな 石垣幸子 雨月 201407
念入りに茶をいれ桜日和かな 松田泰子 末黒野 201407
念持仏もたず生き来て山桜 橋添やよひ 風土 201407
咲き満ちて夕日おもたき滝桜 渡部良子 馬醉木 201407
咲き満ちて今日を散りゆくさくらかな 藤生不二男 六花 201407
咲き満ちて雨を抱きし桜かな 岡野ひろ子 201407
横浜とよぶ緋桜の丘に立つ 河合とき 末黒野 201407
横顔を見つむるばかりさくらの夜 苑実耶 201407
濡るもよし桜の下の雨宿り 成田美代 201407
奥山の秘仏を囲む山櫻 谷岡尚美 201407
歳月の重さを桜しだれたる 遠山風 馬醉木 201407
座布団と湯呑み持ち寄る夕桜 井上淳子 火星 201407
遠望の海円やかや山桜 田中臥石 末黒野 201407
二の丸の海に迫り出す桜かな 鳳蛮華 201407
道問ふや山の桜のことなども 松田泰子 末黒野 201407
骨揚の骨粉に噎せ桜散る すずき巴里 ろんど 201407
さくらの枝川面に触れて青ざめし 原田しずえ 万象 201407
さくらさくら呼び戻したき人ありて 高倉和子 201407
紅枝垂桜や主三代目 菅野蒔子 末黒野 201407
雲海の中にゐるごと桜山 布施由岐子 末黒野 201407
天鼓音を桜透かしの衣擦れの 柳本渓光 ろんど 201407
校庭の桜見下し素振りかな 南澤はるお ろんど 201407
校史百年大桜また若桜 堀井英子 雨月 201407
ゆさゆさと枝差し交はす夕桜 今井洋子 雨月 201407
雨後の日に葉のてらてらと山桜 小川玉泉 末黒野 201407
めらめらと桜の咲いて三日ほど 深澤鱶 火星 201407
一日を十日と思ふさくらかな 相良牧人 201407
一本のさくらの下の登城口 浅田光代 風土 201407
一軒家あり一本の山桜 笹村政子 六花 201407
一輪の花のごとくに遠桜 中尾安一 火星 201407
ぶらんこの子に一しきり桜散る 出口貴美子 雨月 201407
一泊の旅一本の櫻かな 竹内悦子 201407
ま後ろのさくらは河馬に咲きにけり 西田孝 ろんど 201407
雨に濡れ色変はりゆく桜かな 紅谷芙美江 万象 201407
通院の車窓に束の間の桜 小川凉 201408
頂の雲のさわぎや遅桜 齋藤晴夫 春燈 201408
蒼天に色奪はれし桜かな 平居澪子 六花 201408
石垣の一枚巨き城桜 古川夏子 201408
仰ぎては鞍馬の山の雲珠桜 橋添やよひ 風土 201408
眼裏に夜桜残し長湯かな 小田嶋野笛 末黒野 201408
老桜や追伸のごと幹に咲く 金田けいし ろんど 201408
老桜ふき出す脂も薄暑なる 小林愛子 万象 201408
狼の声籠りたり山桜 坂上香菜 璦別冊 201408
重さうに鞄負ふ児ら八重桜 森清堯 末黒野 201408
裏山に狼煙あちこち田打桜 鎌田悟朗 ろんど 201408
満開も散るも桜のほめらるる 長節子 201408
満開の桜に嫉妬する齢 貝森光洋 六花 201408
満開の桜が隠す裁判所 栗原京子 201408
風神の見とれて吹かず朝桜 大久保白村 ホトトギス 201408
姉の遺児母となりけり八重桜 青木朋子 201408
山鴉しだれ桜を突き切つて 小林愛子 万象 201408
八重桜水満々と疏水行く 恩塚夕子 馬醉木 201408
山桜夕日のいろを目にあづけ 堺昌子 末黒野 201408
山桜皇子の沓音野を綴り 伊藤希眸 京鹿子 201408
山桜もんぺの膝のすぐ汚れ 原友子 201408
白淡き高嶺桜の花吹雪 吉田久子 万象 201408
桜満つうしろ津軽の真闇かな 原田しずえ 万象 201408
桜 →24

 

2022年3月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。