22      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
山桜山にはひそと化仏たち 大畑善昭 201406
廃鶏と決めて飼ひをり山桜 和田照海 京鹿子 201406
桜満ち笑み交ひ発ち日同じにす 石坂比呂子 ろんど 201406
桜風ここ奈良坂の八一歌碑 橋本靖子 201406
桜土手筑波の山も曇りけり 鈴木阿久 201406
桜前線の一寸一服風ひと日 横田矩子 201406
桜咲く稜線むくと膨らませ 佐用圭子 201406
桜咲くみんな歩いてゐて他人 町山公孝 201406
桜咲くこの日私の誕生日 山口キミコ 201406
桜には歴史をおもふ世代かな 鈴木阿久 201406
咲き満ちて川にせり出す夕桜 辻知代子 201406
咲き満ちた桜の道を歩こうよ たかはしすなお 201406
二階より見ゆる桜を見に行かむ 三木千代 201406
曇天へ一枝はりだす初桜 上野紫泉 京鹿子 201406
道を訪ふ男五人の桜狩 仁平則子 201406
湯かげんはぬる目で桜吹雪かな はしもと風里 201406
投錨のままの幾とせ桜真風 能勢俊子 馬醉木 201406
塗替へし屋根の緑へ散るさくら 小川玉泉 末黒野 201406
紅を得て桜大樹の明け染める 貝森光洋 六花 201406
庭桜手を取りて見し妻あらず 小川玉泉 末黒野 201406
一朝にして咲き満つる山桜 谷口俊郎 201406
ゆつくりと彼岸桜をご覧あれ 小川玉泉 末黒野 201406
やうやくのさくらさくらや東北も 大畑善昭 201406
ミニ女子会近衛桜と昼御膳 横田矩子 201406
一年生に桜輝きゐたりけり 大橋晄 雨月 201406
飲み会のあとは夜桜高瀬川 志貴香里 201406
また桜咲いてあなたを黙らせる 火箱ひろ 201406
バス停のおかめ桜や空の青 宮地静雄 末黒野 201406
雨けぶる中の桜のさくらいろ 原田しずえ 万象 201406
サーカスに決まりのジンタ桜咲き 塩路隆子 201406
向かひ合ふ人無き桜月夜かな 長沼恒子 馬醉木 201407
鳥の飛ぶ形に枝垂桜かな 志方章子 六花 201407
御手洗に水浴む鴉桜散る 阿部月山子 万象 201407
ひともとの遅櫻へと馳け寄れり 山荘慶子 あを 201407
竹打ち合ふ音に桜の散り来る 金森教子 雨月 201407
遅桜うしろの道は海に向き 諸戸せつ子 春燈 201407
単線の待ち合はす駅散る桜 忽那みさ子 やぶれ傘 201407
大甕に枝たつぷりと山桜 緒方佳子 火星 201407
このあたり船頭町とふさくらかな 藤生不二男 六花 201407
献血の三十三回山桜 柿沼盟子 風土 201407
対岸の桜ブラックバスのダム 堀志皋 火星 201407
太根あらはに断崖の山桜 南うみを 風土 201407
月に効くてふ薬師の飴や八重桜 門伝史会 風土 201407
はからずも河津桜の非業の死 瀬川公馨 201407
足湯にて桜眺むる旅さなか 行川秀雄 末黒野 201407
足弱の歩調に合はせ桜狩 今井充子 201407
草笛のさくらさくらや異邦人 岡田桃子 201407
郡の寺さくら咲くまま散るがまま 武生喜玖乃 雨月 201407
群大の池の辺枝垂れ桜祭 鈴木石花 風土 201407
うつくしきひらかなもんじさくらかな 杉本薬王子 風土 201407
けふと云ふ幻世を染む櫻かな 池端英子 ろんど 201407
雪嶺を遠く車窓の山桜 笹村政子 六花 201407
なぞり読む八一の歌碑やさくら散る 谷村祐治 雨月 201407
跡嗣ぎの淡墨桜百余歳 山口ひろよ 201407
金箔の栞を開くさくらの夜 西田孝 ろんど 201407
積み上ぐるために購ふ本桜満つ 熊谷ふみを ろんど 201407
金山の名残りの村や八重桜 原田しずえ 万象 201407
石段を数へて登る桜かな 杉浦典子 火星 201407
青年の仰ぐ旧家の朝桜 菅野蒔子 末黒野 201407
極楽橋渡りて彼岸桜かな 竹内喜代子 雨月 201407
仰ぎ見る昏き毬なす桜かな 紅谷芙美江 万象 201407
京のさくら近江の桜沸騰す 塩田朱千 京鹿子 201407
澄みわたる白球の音初桜 河村啓花 ろんど 201407
との曇水辺の道の初桜 和泉道草 末黒野 201407
人は花にさくらは人に疲れけり 松尾春香 ろんど 201407
親もとで親ごと老いて桃さくら 柴田佐知子 201407
神代桜咲いて曾孫の一年生 齋藤晴夫 春燈 201407
神体は剣さくらの道の反り 丸井巴水 京鹿子 201407
帰宅せし夫に誘はれ夜のさくら 落合絹代 雨月 201407
振り仰ぐ枝垂桜に人の波 岡本ヨシエ 末黒野 201407
観桜や陛下と同年共白髪 鎌田慶子 ろんど 201407
官兵衛の在所のさくらさくらかな 今井洋子 雨月 201407
瓦斯灯の大正ロマン夕桜 辻井ミナミ 末黒野 201407
瓦斯点けて音迸る朝桜 福永みち子 馬醉木 201407
初桜むかしを思ひ出しにけり 松橋利雄 春燈 201407
頸一つ抜けて俯瞰のさくら浄土 岡田桃子 201407
学校に桜ありけり集へとぞ 柿沼盟子 風土 201407
瞑りて三鬼が郷のさくらかな 藤生不二男 六花 201407
爛漫といふ重さある桜かな 熊川暁子 201407
連獅子のやうに桜の揺れてをり 神山市実 やぶれ傘 201407
海風と川風出合ふ桜かな 荒井千佐代 201407
熟年の贔屓さくらへ会ひにゆく 丸井巴水 京鹿子 201407
両の手にさくらあをぞら通り抜け 吉田克美 ろんど 201407
海峡に雨降り初むる桜狩 涼野海音 火星 201407
溜息ひとつ桜さくらの人となる 上野紫泉 京鹿子 201407
終楽章フォルテッシモに桜散る 樺山翠 雨月 201407
養老の山より吹かれきし桜 杉浦典子 火星 201407
遥かなる吉野の桜さくらかな 今井千鶴子 ホトトギス 201407
臥して過ぐ夫の一日さくら咲く 山田暢子 風土 201407
余生ふと足りぬと思ふ桜かな 樋口みのぶ 201407
夕桜手を取り給ふ老夫婦 川村文英 ろんど 201407
郵便局に毎年早き初櫻 谷岡尚美 201407
夜桜を観に行く紅を引き直し 柴崎富子 春燈 201407
夜桜や身の潔白は自刃にて 樋口みのぶ 201407
夜桜や海の奥なる兵舎の灯 浜福恵 風土 201407
夜桜の奥に夜ざくら父の立つ 本多俊子 201407
夜桜にかなふ昔の話して 三上程子 春燈 201407
受け口のオランウータン桜散る 杉浦典子 火星 201407
酒を買ふ桜日和の城下町 田中臥石 末黒野 201407
明王の忿怒に桜ひらきけり 西村節子 火星 201407
桜 →23

 

2022年3月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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