21      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朝桜揺れて仲見世動き初む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201403
句を得んと両手にさくらふぶきかな 布川直幸 201403
旅終へて家居二日目初桜 稲畑汀子 ホトトギス 201403
臥す耳に桜吹雪の気配せり 布川直幸 201403
桜の夜どどどどどどと不整脈 布川直幸 201403
朝桜昨夜の霊気を払ひつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404
大桜のもとを離れて眩みけり 山本耀子 絵襖 201404
帰る背に母の視線や夕桜 宮元陽子 末黒野 201404
留守の間に咲き切る勿れ初桜 稲畑汀子 ホトトギス 201404
わが宿の桜まさりて吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201404
野は萌黄そして桜を待つばかり 平松うさぎ 201404
半分は散るも吉野の桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 201404
山肌に桜こんもり嵐山 石川かおり 福袋 201404
黄桜に枝垂桜に終の客 稲畑汀子 ホトトギス 201404
日当りてをれば桜でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201404
日を浴びてより朝桜濡れ色に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404
道中の桜も捨てたものでなし 稲畑汀子 ホトトギス 201404
さくらさくら白湯に浮かびて初景色 浜福惠 風土 201404
よき旅の桜の遅速あるがまま 稲畑汀子 ホトトギス 201404
御府内の全山吉野桜かな 篠田純子 あを 201405
男ごころは昃りやすし山桜 戸栗末廣 201405
大佐渡の桜花けぶるや世阿弥墓所 大越義雄 201405
大学にさきがけの風朝桜 栗山よし子 馬醉木 201405
終はらぬと思ひし頃の桜かな あさなが捷 201405
夕桜大道芸人炎吐く 山田六甲 六花 201405
コンビニで無駄使ひする桜の夜 篠田純子 あを 201405
姉の忌が桜近江へ誘へり 北川英子 201405
四肢抱ける獣らに散り夜の桜 山尾玉藻 火星 201405
微風に送り出さるる糸桜 斉藤裕子 あを 201405
入院や遠回りして桜見て 宮井知英 201405
御府内の全山吉野桜かな 篠田純子 あを 201405
校門に走り込んだる桜かな 吉田葎 201405
まつ直ぐに雨降る枝垂桜かな 山尾玉藻 火星 201405
一人乗せバス折り返す山桜 柴田志津子 201405
コンビニで無駄使ひする桜の夜 篠田純子 あを 201405
ひと本の枝垂桜に寺苑映え 横田矩子 201406
ひとり来て河津桜の旅愁かな 谷貝美世 末黒野 201406
故郷の桜堤防ケンケンパ 伊藤憲子 201406
己が余命つぶやく人と夜の桜 益本三知子 馬醉木 201406
男ごころは戻りやすし山桜 戸栗末廣 201406
段葛より始めたる桜狩 秋友昌子 雨月 201406
古木若木の桜満開淀堤 伊藤和子 201406
淡墨桜背山に雪を刷きにけり 服部鹿頭矢 馬醉木 201406
現し身は華やぎてこそ初桜 峰崎成規 201406
見納めのお多福桜枝低き 石川かおり 201406
肩に背に浴びる夕べの桜かな 宮越久子 201406
肩に手を置かるる気配夕桜 松田洋子 201406
大空をピンクに染めて山桜 山崎真義 201406
血のめぐり悪くなりたる桜かな 火箱ひろ 201406
はかなくて美しき莟のさくらかな 吉弘恭子 あを 201406
想念や桜の下の黒き猫 有松洋子 201406
兄逝けり万朶のさくら間に合はず 松本三千夫 末黒野 201406
双手もて母抱きおこすさくらかな 白井友梨 馬醉木 201406
川風のさくらあそびのひぐれなる 豊田都峰 京鹿子 201406
隅屋桜の名は朽ちずとも自刃あと 神田小夜子 ろんど 201406
去年の今日いま眼前の初桜 四條進 201406
久遠寺や善男善女糸桜 須賀敏子 あを 201406
人形の肌のつめたき夜のさくら 細川洋子 201406
「おはやう」と幼児の声や桜道 伊藤和子 201406
寄り添へる二本の桜恋絵巻 秦和子 201406
観桜や仕上げは地酒試飲会 吉田宏之 201406
観桜や乾通りをしづしづと 望月晴美 201406
小学校の門に一対大桜 大橋晄 雨月 201406
乾坤の水音やさしき桜かな 益本三知子 馬醉木 201406
乾坤の喝采さくら吹雪かな 田所節子 201406
鷽の胸桜莟の色すでに 上野進 春燈 201406
初桜ひとり待たさる検査室 はしもと風里 201406
初さくら一輪入れてエアメール 藤見佳楠子 201406
篝火の煙残れり糸桜 石川かおり 201406
街灯と桜一本立つてゐる 小山陽子 やぶれ傘 201406
和の国の夕べ焔となる桜 小山繁子 春燈 201406
老桜の誇りを纏ふ紅のいろ 石坂比呂子 ろんど 201406
練切の桜に終る花見かな 赤座典子 あを 201406
海光の彼岸桜へ十重二十重 田中臥石 末黒野 201406
重厚に総本山の桜かな 須賀敏子 あを 201406
その下はをみなごばかり初桜 大坪景章 万象 201406
夕晴れて風に黙解く桜かな 深澤厚子 馬醉木 201406
夕桜仲良し友とハイタッチ 羽賀恭子 201406
悠久の飛鳥川辺の山桜 山口キミコ 201406
優しくて女優のようね八重桜 志貴香里 201406
夜桜を仰ぐ梢に星一つ 横田矩子 201406
夜桜を仰ぎ吉野の悲史に更く 熊岡俊子 雨月 201406
夜桜は熟寝の最中起こすまじ 上野進 春燈 201406
夜桜に灯るは如意輪院ならむ 熊岡俊子 雨月 201406
すれ違ふ肩にふはりと桜花 横山さくら 春燈 201406
目薬をさしていつもの桜かな 須賀敏子 あを 201406
花明り好古の墓桜枯る 二宮一知 万象 201406
目印はさくら門扉に散るさくら はしもと風里 201406
樹に満つる水こそ佳けれ夕桜 林昭太郎 201406
すぐそこに来てゐる桜見ず逝けり 佐藤玲子 春燈 201406
満開の桜もろとも屋敷売れ 秋岡美津子 201406
満開の桜の闇を潜りけり 宮井知英 201406
車座の数人が欲しさくらの芽 熊谷ふみを ろんど 201406
河馬の子の浮いてさくらの三分咲き 杉浦典子 火星 201406
風鐸に触るるばかりや山桜 小川玉泉 末黒野 201406
市中にほぐるる河津桜かな 小川玉泉 末黒野 201406
お濠端に傾れなだれて桜かな 大橋晄 雨月 201406
氷の神の枝垂桜を眼福に 西村しげ子 雨月 201406
標本木の桜の蕾うす緑 近藤紀子 201406
八重桜夕日重たく揺れにけり 鈴木良戈 201406
桜 →22

 

2022年3月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。