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  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑

  花篝  

作品
作者
掲載誌
掲載年月
帰る背に母の視線や夕桜 宮元陽子 末黒野 201404
山肌に桜こんもり嵐山 石川かおり 福袋 201404
咲くちから削ぎに雨来るさくら冷え 布川直幸 201404
よき旅の桜の遅速あるがまま 稲畑汀子 ホトトギス 201404
男ごころは昃りやすし山桜 戸栗末廣 201405
大佐渡の桜花けぶるや世阿弥墓所 大越義雄 201405
一人乗せバス折り返す山桜 柴田志津子 201405
校門に走り込んだる桜かな 吉田葎 201405
入院や遠回りして桜見て 宮井知英 201405
終はらぬと思ひし頃の桜かな あさなが捷 201405
かさばりし帽子の箱や桜冷 能村研三 201405
夕桜大道芸人炎吐く 山田六甲 六花 201405
コンビニで無駄使ひする桜の夜 篠田純子 あを 201405
姉の忌が桜近江へ誘へり 北川英子 201405
四肢抱ける獣らに散り夜の桜 山尾玉藻 火星 201405
桜芽吹き日露戦没碑の古りぬ 磯野しをり 雨月 201405
御府内の全山吉野桜かな 篠田純子 あを 201405
靖国の桜の蕾まだ固し 渡辺安酔 201405
ひとり来て河津桜の旅愁かな 谷貝美世 末黒野 201406
故郷の桜堤防ケンケンパ 伊藤憲子 201406
己が余命つぶやく人と夜の桜 益本三知子 馬醉木 201406
男ごころは戻りやすし山桜 戸栗末廣 201406
古木若木の桜満開淀堤 伊藤和子 201406
見納めのお多福桜枝低き 石川かおり 201406
肩に背に浴びる夕べの桜かな 宮越久子 201406
肩に手を置かるる気配夕桜 松田洋子 201406
血のめぐり悪くなりたる桜かな 火箱ひろ 201406
ここに師と立ちし旅あり夕ざくら 中島知恵子 雨月 201406
想念や桜の下の黒き猫 有松洋子 201406
兄逝けり万朶のさくら間に合はず 松本三千夫 末黒野 201406
双手もて母抱きおこすさくらかな 白井友梨 馬醉木 201406
鍬の柄に握りぐせあり山ざくら 杉浦典子 火星 201406
川風のさくらあそびのひぐれなる 豊田都峰 京鹿子 201406
隅屋桜の名は朽ちずとも自刃あと 神田小夜子 ろんど 201406
人形の肌のつめたき夜のさくら 細川洋子 201406
「おはやう」と幼児の声や桜道 伊藤和子 201406
寄り添へる二本の桜恋絵巻 秦和子 201406
観桜や仕上げは地酒試飲会 吉田宏之 201406
観桜や乾通りをしづしづと 望月晴美 201406
小学校の門に一対大桜 大橋晄 雨月 201406
乾坤の水音やさしき桜かな 益本三知子 馬醉木 201406
鷽の胸桜莟の色すでに 上野進 春燈 201406
街灯と桜一本立つてゐる 小山陽子 やぶれ傘 201406
和の国の夕べ焔となる桜 小山繁子 春燈 201406
老桜の誇りを纏ふ紅のいろ 石坂比呂子 ろんど 201406
海光の彼岸桜へ十重二十重 田中臥石 末黒野 201406
重厚に総本山の桜かな 須賀敏子 あを 201406
市中にほぐるる河津桜かな 小川玉泉 末黒野 201406
夕晴れて風に黙解く桜かな 深澤厚子 馬醉木 201406
夕桜仲良し友とハイタッチ 羽賀恭子 201406
悠久の飛鳥川辺の山桜 山口キミコ 201406
悠久の飛鳥川辺の山ざくら 山口キミコ 201406
優しくて女優のようね八重桜 志貴香里 201406
夜桜を仰ぐ梢に星一つ 横田矩子 201406
夜桜を仰ぎ吉野の悲史に更く 熊岡俊子 雨月 201406
夜桜は熟寝の最中起こすまじ 上野進 春燈 201406
夜桜に灯るは如意輪院ならむ 熊岡俊子 雨月 201406
すれ違ふ肩にふはりと桜花 横山さくら 春燈 201406
目薬をさしていつもの桜かな 須賀敏子 あを 201406
目印はさくら門扉に散るさくら はしもと風里 201406
樹に満つる水こそ佳けれ夕桜 林昭太郎 201406
桜前線の一寸一服風ひと日 横田矩子 201406
すぐそこに来てゐる桜見ず逝けり 佐藤玲子 春燈 201406
満開の桜もろとも屋敷売れ 秋岡美津子 201406
満開の桜の闇を潜りけり 宮井知英 201406
河馬の子の浮いてさくらの三分咲き 杉浦典子 火星 201406
風鐸に触るるばかりや山桜 小川玉泉 末黒野 201406
お濠端に傾れなだれて桜かな 大橋晄 雨月 201406
標本木の桜の蕾うす緑 近藤紀子 201406
筆塚に夕影ながし山ざくら 石川倜子 馬醉木 201406
緋桜と隣りて競ひ幣辛夷 小川玉泉 末黒野 201406
八重桜夕日重たく揺れにけり 鈴木良戈 201406
山桜山にはひそと化仏たち 大畑善昭 201406
買ってきたお菓子は今日も桜味 志貴香里 201406
ミニ女子会近衛桜と昼御膳 横田矩子 201406
廃鶏と決めて飼ひをり山桜 和田照海 京鹿子 201406
桜満ち笑み交ひ発ち日同じにす 石坂比呂子 ろんど 201406
桜風ここ奈良坂の八一歌碑 橋本靖子 201406
桜土手筑波の山も曇りけり 鈴木阿久 201406
桜咲く稜線むくと膨らませ 佐用圭子 201406
桜咲くみんな歩いてゐて他人 町山公孝 201406
桜咲くこの日私の誕生日 山口キミコ 201406
飲み会のあとは夜桜高瀬川 志貴香里 201406
桜には歴史をおもふ世代かな 鈴木阿久 201406
咲き満ちて川にせり出す夕桜 辻知代子 201406
咲き満ちた桜の道を歩こうよ たかはしすなお 201406
二階より見ゆる桜を見に行かむ 三木千代 201406
道を訪ふ男五人の桜狩 仁平則子 201406
塗替へし屋根の緑へ散るさくら 小川玉泉 末黒野 201406
はかなくて美しき莟のさくらかな 吉弘恭子 あを 201406
紅を得て桜大樹の明け染める 貝森光洋 六花 201406
庭桜手を取りて見し妻あらず 小川玉泉 末黒野 201406
大空をピンクに染めて山桜 山崎真義 201406
ゆつくりと彼岸桜をご覧あれ 小川玉泉 末黒野 201406
やうやくのさくらさくらや東北も 大畑善昭 201406
一年生に桜輝きゐたりけり 大橋晄 雨月 201406
また桜咲いてあなたを黙らせる 火箱ひろ 201406
バス停のおかめ桜や空の青 宮地静雄 末黒野 201406
雨けぶる中の桜のさくらいろ 原田しずえ 万象 201406
サーカスに決まりのジンタ桜咲き 塩路隆子 201406
向かひ合ふ人無き桜月夜かな 長沼恒子 馬醉木 201407
御手洗に水浴む鴉桜散る 阿部月山子 万象 201407
吾が植ゑし実生桜や色は白 堀志皋 火星 201407
単線の待ち合はす駅散る桜 忽那みさ子 やぶれ傘 201407
大甕に枝たつぷりと山桜 緒方佳子 火星 201407
このあたり船頭町とふさくらかな 藤生不二男 六花 201407
献血の三十三回山桜 柿沼盟子 風土 201407
対岸の桜ブラックバスのダム 堀志皋 火星 201407
太根あらはに断崖の山桜 南うみを 風土 201407
月に効くてふ薬師の飴や八重桜 門伝史会 風土 201407
はからずも河津桜の非業の死 瀬川公馨 201407
足湯にて桜眺むる旅さなか 行川秀雄 末黒野 201407
うつくしきひらかなもんじさくらかな 杉本薬王子 風土 201407
けふと云ふ幻世を染む櫻かな 池端英子 ろんど 201407
なぞり読む八一の歌碑やさくら散る 谷村祐治 雨月 201407
桜 →21      

 

2021年4月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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