15      200句

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
紀の国に一足早き山桜 増田一代 200905  
辶に首は黄道初櫻 竹内悦子 200905  
花過のこのころと咲く八重桜 阿部ひろし 酸漿 200905  
師に添へば言葉あふるるさくらかな 和田政子 200905  
産土の蕾まじへて桜かな 阿部ひろし 酸漿 200905  
牡丹桜の片袖を濠の上 鷹羽狩行 200905  
桜よく庭に咲かせて幼稚園 阿部ひろし 酸漿 200905  
桜の蕾見る見るうちに太るげな 篠田純子 あを 200905  
桜の芽赤し地下鉄車輌基地 近恵 炎環 200905  
咲く前の桜の裸身しかと目に 四條進 200905  
咲き満ちて空になりきり山桜 井上かつ美 炎環 200905  
咲かむずる桜に触れて散るさくら 林翔 200905  
遠くから眺むる桜日和かな 中山静枝 200905  
今一度逢ひたし祇園の糸桜 大橋敦子 雨月 200905  
校庭にパトカーのをり桜の芽 壬生きりん 炎環 200905  
バッティングセンターの夜の桜かな 山尾玉藻 火星 200905  
逢ふところ伏姫櫻と決めてゐし 石寒太 炎環 200905 白天遺句集
これまでの道程を経しさくらかな 石脇みはる 200906  
光秀の塚淡々と桜かな 五十嵐勉 200906  
後はもう夢見ごこちの桜花 須藤トモ子 200906  
うゑしひとあることおもふさくらかな 星野晃夫 炎環 200906  
五万石晴れの碑桜吹雪かな 遠藤真砂明 200906  
ひとり来て思ひ自在に夕桜 鈴木幾子 酸漿 200906  
ひとひらの桜に凹む水面かな 五十嵐勉 200906  
湖の津の桜観たくて船に乗る 増田一代 200906 海津大崎
湖なりに道なりにどこまでも桜 北川英子 200906  
月ありて夜へとさそふ夕桜 鈴木幾子 酸漿 200906  
月あげて路地の大島桜かな 青木陽子 酸漿 200906  
月あかり桜の魔力摩訶不思議 森山のりこ あを 200906  
九体寺の灯るに間ある桜かな 飯塚ゑ子 火星 200906  
禽たちにふところ深き桜かな 田所節子 200906  
教へ子は女ざかりや初桜 長田曄子 火星 200906  
花をめで幹をもめでつ老桜 篠原普美子 酸漿 200906  
挙る芽に万朶の桜思ひけり 飯田角子 酸漿 200906  
祈る背のけぶりてゐたるさくらかな 高倉和子 200906 篠栗
つなぐ手の汗ばんでをり桜二分 西山美枝子 酸漿 200906  
楽器抱く少女の胸に散るさくら 相沢有理子 風土 200906  
学び舎はわがふるさとや朝桜 吉沢陽子 200906  
わが街のさくら吹雪に会ひに来よ 加藤美代子 炎環 200906  
寿ほぎの色世にあらばあれ朝桜 望月晴美 200906  
いつぽんの木は泣きさうな桜かな 浦川聡子 炎環 200906  
花十日ひともさくらも虚ろなる 安立公彦 春燈 200906  
若枝を千筋の滝と紅桜 町田政子 酸漿 200906  
しなやかに浮世に生くる糸櫻 小峯千枝子 遠嶺 200906  
産声のおほきくさくらさくさくら 常盤優 炎環 200906  
散る様を見せむと咲きし櫻かな 斉木永久 馬醉木 200906  
散るさくら式部老残知らざりき 伊藤憲子 200906  
ざわざわと櫻の便りやつてくる 小峯千枝子 遠嶺 200906  
山桜碑は牧水の旅の歌 片野美代子 酸漿 200906  
山桜磐座しるべに日をかへす 豊田都峰 京鹿子 200906  
山桜あはし夕餉の母ひとり 伊東和子 200906  
桜並木未だ二三分の花仰ぐ 岡田房子 酸漿 200906  
桜咲く赤子の頬のやはらかき 羽賀恭子 200906  
桜どき米寿の集ひ切に待つ 島貫寿恵子 雨月 200906  
咲く前のさくらの樹液あかからむ 望月晴美 200906  
咲き満ちし小彼岸桜の古刹かな 星アヤ 酸漿 200906  
遠山の簪となる山桜 加藤克 200906  
「もういいかい」大樹のさくら散りに散る 千田敬 200906  
今年また母校の門の桜かな 鈴木良戈 200906  
艶やかに咲くも哀れや根尾桜 増田一代 200906  
さくら散り終るまで来ぬ真の闇 石原みどり 炎環 200906  
さくら咲き勝頼男坂ころぐ 清水淑子 炎環 200906  
さくら咲き校舎埋もれてしまひけり 三井公子 酸漿 200906  
さくらさくらゆつくりとバス曲りけり 高倉和子 200906 篠栗
さくらさくらたましひふつとかへりけり 常盤優 炎環 200906  
高層に回収車の声遅桜 赤座典子 あを 200906  
宴果ててなほ夜桜の酔ひのなか 中山静枝 200906  
「ふるさと」のメロディ碑あり初桜 鈴木照子 200906 鳥取城址
影もまたまどかに揺ぎ糸桜 舛田初惠 酸漿 200906  
紅桜首里の陽気な人の性 増田一代 200906  
わが生を確かむ桜さくらかな 西川織子 馬醉木 200906  
シャッターの鳴るたび桜老いにけり 大山文子 火星 200906  
一糸より揺れの広ごる糸桜 北川英子 200906  
わが町に樹齢二百の桜あり 先崎きくよ 酸漿 200906  
一木の黒の曲折桜咲く 山田庫夫 炎環 200906  
われも触れ風も近寄る初櫻 吉野のぶ子 遠嶺 200906  
一人見る花の盛りの八重桜 菊地惠子 酸漿 200906  
コンピュータ狂ふは怖し桜の夜 辻美奈子 200906  
サーカスのテントに桜吹雪かな 青木政江 酸漿 200906  
トロ箱に氷均さる朝桜 松井倫子 火星 200906  
ビンいっぱいさくらのはなびらあつめたよ 森下ちさと 200906  
公達を偲ぶ姿や御所桜 桂敦子 200907  
ひとひらも散るなく咲ける桜かな 岸野美知子 酸漿 200907  
この土手にこんなに桜また来よう 北畠明子 ぐろっけ 200907  
故郷の無くて桜を追ひかくる 飯島風花 200907  
古き義理つなぐ思ひや散る桜 八田與四郎 酸漿 200907  
はんなりと夜の雨ありし桜花 島崎久美子 酸漿 200907  
見上ぐれば花のむこうも桜かな 田中喜久子 酸漿 200907  
はなびらのひとつは天へ旗桜 宮川瘤太 炎環 200907  
はっきりと桜や富士や術後の眼 山口まつを 雨月 200907  
血脈の流るる幹の桜かな 大西順子 ろんど 200907  
血脈の濃くまた淡く桜かな 水野恒彦 200907  
渓流に魚の影なし散る桜 植村公女 炎環 200907  
空の鍵外すさくらの天となり 外川怜子 風土 200907  
区役所の桜は七分戸籍課へ 安藤久美子 やぶれ傘 200907  
銀鉱山洞窟抜けて山桜 藏本博美 ぐろっけ 200907  
胸隔に夢のふくらむ桜の夜 中山皓雪 200907  
強風に耐へて桜の咲きゐたり 牧原佳代子 酸漿 200907  
とみこうみしては醍醐の櫻かな 中島陽華 200907  
泣いて鬼さらに奥へと山桜 柴田佐知子 200907  
朽ちてなほ芽吹かんとする山桜 小林武弘 200907  
旗桜の虚より修羅の叫びかな 宮川瘤太 炎環 200907  
かりそめの石に足とめ桜かな 本多俊子 200907 吉野にて
ちらちらと修羅と桜を見てゐたる 柳川晋 200907  
感激の唐突に来し旗桜 宮川瘤太 炎環 200907  
幹八方添へ木八方さくら咲く 村田冨美子 京鹿子 200907  
たましひの抜けゆく揺れを糸櫻 小澤克己 遠嶺 200907  
貝型のパスタ盛り付け櫻の夜 高村洋子 遠嶺 200907  
それぞれに思ひの桜ありにけり 坂本知子 酸漿 200907  
会ひしことなき人待てる桜かな 涼野海音 火星 200907  
次の世はあるかもしれぬ夕桜 苑実耶 200907  
「羅生門」の琵琶の語りや桜闇 坂根宏子 200907  
糸桜去りゆく人を見送りぬ 内藤秀子 200907  
糸さくら百八号の保護樹木 村高卯 200907  
産衣干す空の向ふに初桜 坂口三保子 ぐろっけ 200907  
散る桜優しく踏んでゆく歩幅 倉持梨恵 200907  
散るさくらわが沐浴に不相応 田中貞雄 ろんど 200907  
散ることにただ一途なる桜かな 佐田昭子 ぐろっけ 200907  
散りどきがありて散るらむ寺櫻 小澤克己 遠嶺 200907  
何やかや忘れ桜の渦の中 木多芙美子 春燈 200907  
山桜逃げる猿の赤い尻 宮崎知恵美 万象 200907  
山桜吹かれゆく先京近江 伊藤洋子 200907  
山桜賢治世界の熊母子 坂根宏子 200907  
山祇の闇のつづきの大櫻 深澤鱶 火星 200907  
三ツ編の少女に触れしさくらかな 石脇みはる 200907  
桜満つ城跡に住み永らへし 大西八洲雄 万象 200907  
桜大樹北山杉を率ゐたる 古林阿也子 200907  
桜散る静に似たる巫女のゐて 小澤昭之 200907  
桜咲く源氏の鎌倉雪の下 下山田美江 風土 200907  
遠き世のささやき聞ゆ山桜 平野千江 200907  
今生は起き上り小法師散る櫻 折橋綾子 200907  
さくら満つ自づと齢忘じけり 大谷茂 遠嶺 200907  
さくら待つ能代の人に雨二日 外川怜子 風土 200907  
さくら散るうしろ閼伽井の大釣瓶 岡田のり子 200907  
さくら咲くこの頃多き物忘れ 木野本加寿江 火星 200907  
さくらどき同窓七人日光に 鈴木石花 風土 200907  
さくらさくら疎水狭めて縺れ合ふ 古林阿也子 200907  
さくらさくらどこに坐しても上座かな 柴田久子 風土 200907  
高遠は車のラッシュ遅桜 増田一代 200907  
越後路は今を盛りよ山桜 和智秀子 酸漿 200907  
ご夫婦に見送られけり夕桜 城孝子 火星 200907  
校了の日に桜散るちりにちる 井田実代子 雨月 200907  
広沢の池を囲みて桜咲く 能勢栄子 200907  
まだ何も置かぬテーブル朝桜 涼野海音 火星 200907  
もののふの濃き地三河の八重桜 吉田政江 200907  
われもまた桜の下に立ち止る 平居澪子 六花 200907  
ジョギングをやめウォーキング夕桜 嶋田摩耶子 ホトトギス 200907  
ポトマック日本生まれの桜咲く 桂敦子 200907  
一本のさくらへつづく轍かな 中谷葉留 風土 200907  
むつつりと眠そう昼の八重桜 水野恒彦 200907  
一の枝の揺れ高みゆく桜かな 根岸善行 風土 200907  
一の矢の桜吹雪をつらぬけり 須藤美智子 風土 200907  
一本桜四方八方より眺め 苑実耶 200907  
姥二人座して見てゐる桜かな 奥山絢子 風土 200907  
一花だに散らぬ桜の静かなる 中本吉信 200907  
ボートメンの櫻の唄や川暮色 折橋綾子 200907  
吾子逝きしのちの桜をまた迎ふ 白水良子 200908  
月出づと揺れしづまりし桜かな 三村純也 ホトトギス 200908  
関跡に風の道あり山桜 坂本節子 200908  
ちはやふる神の社の遅桜 林いづみ 風土 200908  
海へ出て山を見てゐる桜かな 曽根治子 風土 200908  
過ぎゆくは時のみならず散る桜 今井千鶴子 ホトトギス 200908  
花びらを真横に飛ばし桜ちる 白水良子 200908  
七千日吾子は世に在り夕桜 白水良子 200908  
糸桜くぐりてゆける風のあり 岸野美知子 酸漿 200908  
子の墓に桜並木の尽きにけり 白水良子 200908  
子が逝きて二十五年を桜満つ 白水良子 200908  
散るといふ程ではなくて散るさくら 山下美典 ホトトギス 200908  
散るといふ大事なことをして桜 嶋田一歩 ホトトギス 200908  
散り了へし桜を見あげゆく子かな 中西咲央 炎環 200908  
咲きみちて子規・虚子展の桜かな 佐田昭子 ぐろっけ 200908  
遠目にも心ひかるる山桜 加藤兵四郎 200908  
艶やかで重たき色の八重桜 山下美典 ホトトギス 200908  
雲まとふ岨の桜も祖谷なれや 武政礼子 雨月 200908  
まだ温き子の骨壷に桜ちる 白水良子 200908  
闇に立つ巨き桜の息づかひ 稲岡長 ホトトギス 200908  
傾ぎたる禿のかつら初桜 村高卯 200909  
そこのみに風あるごとく桜散る 山本敏子 ぐろっけ 200909  
ああ鳴けばかう鳴くカラス桜山 火箱游歩 船団 200909  
散るこころ闇に失せたる桜かな 河野美奇 ホトトギス 200909  
桜散る先祖に絵師と蘭学者 坪内稔典 船団 200909  
桜散る解体新書開く窓 坪内稔典 船団 200909  
今どこに桜月夜に居ると言ふ 徳永明世 200909  
さくら咲いたねと俳句無縁の妻が言う 達山丁字 200909  
さくらさくら敗者復活戦の夜 中原幸子 船団 200909  
さくらさくら開けば溜るスクラップ 陽山道子 船団 200909  
恒例のさくら祭の列の中 浅井青陽子 ホトトギス 200909  
ますらをの松たをやめの糸桜 竹内すま子 200909  
みよし野の桜老いゆく吾等また 山田弘子 ホトトギス 200909  
虚子の齢超して二タ年桜見る 上崎暮潮 ホトトギス 200910  
山明し桜一樹を芯として 五領田幸子 馬醉木 200912  
残心を遊ばせてゐる桜どき 直江裕子 京鹿子 201001  
この山の秘蔵か白妙の桜 山仲英子 201004  
快晴の朝のはじまる桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 201004  
山桜より抜け出して来し人も 稲畑汀子 ホトトギス 201004  
咲きそめて咲きためらへる初桜 稲畑汀子 ホトトギス 201004  
闇そこに桜眠りてをりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201004  
一山の要となりぬ山桜 森清堯 末黒野 201004  
チェンマイの空円く澄み桜咲く 三村禮子 酸漿 201004 桜 →16

 

2020年3月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。