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作品
作者
掲載誌
掲載年月
一の堰二の堰蒼き桜かな 石橋幾代 201911
異界へと雪洞続くさくらの夜 青木朋子 201911
点滴の母に付き添ふ夕桜 三井所美智子 201911
一本の桜大樹に酔ひしるる 三井所美智子 201911
千年を微笑む仏初桜 福井ひでとし 雨月 202001
癒えし身に山河ありけり初桜 小原芙美子 風土 202001
ゆく雲をいくたびおくるさくらの芽 佐藤喜孝 あを 202002
声明のかすかに夜の櫻かな 竹内悦子 喜悦 202002
篝火の渦巻く枝垂桜かな 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
浮雲を遠くにさくらの芽びっしり 佐藤喜孝 あを 202002
夕ざくら合祀の宮に雨匂ふ 岩永みはる 追伸 202003
空深き桜もみぢの並木道 松村光典 やぶれ傘 202003
青空を少し揺らして糸ざくら 礒貝尚孝 黄落 202003
み吉野の桜の芽立問ふことも 稲畑汀子 ホトトギス 202003
日の落ちて桜も闇に沈みたる 稲畑汀子 ホトトギス 202004
降り出して桜終焉告げてをり 稲畑汀子 ホトトギス 202004
人肌の温みにさくらしだれけり 吉田鴻司 202004
油紅抱へし人とこの櫻 佐藤喜孝 あを 202004
「一力」に盛り塩聳てり夕ざくら 神蔵器 風土 202004
くれなゐの空のさざなみ滝ざくら 神蔵器 風土 202004
末黒野や噴煙とほき桜島 安立公彦 春燈 202004
ひとひらの桜柄杓に神の水 丸山千穗子 末黒野 202004
大和なる梅や桜の宝物 岩下芳子 202004
黄桜のやや青ざめてゐる夕べ 千原叡子 ホトトギス 202004
きらきらと川ひらひらと散る桜 槇尾麻衣 202004
山ざくら風の言葉のやうに降り 森川淑子 202004
みよし野の桜に神を見てをりぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
平成の記憶を載せて桜舞ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
雲切れてゆく朝桜明かしつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
朝桜吉野の山気吸ひ込めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
雨に耐へ風に耐へ切れざる桜 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
時の経つ早さに終る桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 202004
みよし野の桜に旅の舵を取る 稲畑汀子 ホトトギス 202004
旅終へて桜の日々のなほつゞく 稲畑汀子 ホトトギス 202004
夕桜消え半月と入れ替はる 稲畑汀子 ホトトギス 202004
咲くまでは所在なかりし桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 202004
もう桜遅速を問はぬ旅仕度 稲畑汀子 ホトトギス 202004
咲くまでの桜の遅速問ふことも 稲畑汀子 ホトトギス 202004
渋滞の先の先まで桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 202004
大寺のはや散る桜犬連れて 田中藤穂 あを 202005
沈黙に疲れた街に桜かな 篠田大佳 あを 202005
零戦は空望みさくらは咲きぬ 篠田大佳 あを 202005
睦み合ふごとし雨中の松さくら 能村登四郎 202005
桜狩りの後はいつもの干物屋へ 秋山信行 やぶれ傘 202005
こんな時呑みにゆくのか山桜 山田六甲 六花 202005
風邪ふうじや怖いか枝垂桜の厄神さん 山田六甲 六花 202005
桜木に光の帯の駆け登る 田尻勝子 六花 202005
ありなしの風を諾ひ糸ざくら 本池美佐子 202005
真昼間の桜三分の枝が揺れ 大崎紀夫 やぶれ傘 202005
見納めの桜かくしとなりにけり 木村嘉男 202005
上弦の桜月夜でありにけり 今井肖子 ホトトギス 202005
この広き大地に桜咲き終る 稲畑汀子 ホトトギス 202005
朝ざくら弾け始めし糶の声 稲葉三惠子 馬醉木 202005
我が影に桜降りつぐふと寂し コ田千鶴子 馬醉木 202005
入院す桜吹雪を通り抜け 亀田虎童子 202006
文明や夜桜見んと魔女の来ぬ 秋川泉 あを 202006
空とべば空の法律遅ざくら 篠田大佳 あを 202006
と見かう見桜花あまねし吉野山 野村宏 202006
迫り上がる型は不知火山桜 ふなかわのりひと 202006
梵鐘の中は淵なり夕桜 柴田佐知子 202006
夜桜の散るや微熱のあるごとく 大矢恒彦 202006
一本の畦の桜に媼座す 南うみを 風土 202006
遠き日の写真半眼さくら満つ 甲州千草 202006
灯台となる一本の島桜 岩木茂 風土 202006
氏寺の八十八ケ所山桜 大内幸子 六花 202006
桜占むかはたれ時の背戸の空 田尻勝子 六花 202006
丸き穴一つに一本桜咲く 出口誠 六花 202006
桜咲く鳥居の赤とピンク色 出口誠 六花 202006
さくらさくら前髪ほんの少し切り 辻響子 202006
タケルがさ植えたんだってこのサクラ たかはしすなお 202006
桜散りそめこの世の右往左往 おーたえつこ 202006
桜前線甲斐駒ケ岳稜線 波戸辺のばら 202006
桜の芽昨夜の雫の光る粒 平田きみ 末黒野 202006
海へ向く乙女の像や初桜 岡田史女 末黒野 202006
マスクして会釈は誰ぞ夕桜 田中臥石 末黒野 202006
はじめての雨に濡れたる桜かな 黒滝志麻子 末黒野 202006
ことさらに夜は白くあり庭桜 黒滝志麻子 末黒野 202006
投票日校舎の影におそ桜 伊吹之博 京鹿子 202006
薄ら日をあつめ集めて桜の芽 菊池和子 京鹿子 202006
酒欲しき眼をして眺む遠桜 田中臥石 末黒野 202006
老ざくら川へ川へと傾むきて 奥田筆子 京鹿子 202006
桜待つこころに透くる人の影 塩貝朱千 京鹿子 202006
さくらさくら坂東太郎越しの風 増成栗人 202006
八十路にて初孫抱く初桜 本田武 やぶれ傘 202006
都市封鎖空いっぱいの桜かな おーたえつこ 202006
さくら咲く世界各国鎖国中 たかはしすなお 202006
一巡はおよそ四キロ桜狩 辻響子 202006
散ってゆく淡墨桜ふと目眩 たかはしすなお 202006
桜から桜へ夫と違う道 つじあきこ 202006
うつし世を一気に離るさくらかな 小林輝子 風土 202006
初桜傘寿を迎ふ日々新た 門伝史会 風土 202006
マスク外すさくらを謳歌するために 山田暢子 風土 202006
ちちははのこゑにふり向く夕ざくら 南うみを 風土 202006
朝ざくら発止はつしと的射抜き 南うみを 風土 202006
早立ちにむすびと香香嶺ざくら 南うみを 風土 202006
歳月に沸点のあり桜散る 関根揺華 202006
一本桜数百年の世を見入る 長山正子 202006
園丁が水車を止めに夕ざくら 中田みなみ 202006
遠目佳し〆は樹の下夕桜 ふなかわのりひと 202006
懐かしさ儚さはらり桜かな ふなかわのりひと 202006
桜→ 1

 

2023年3月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。