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作品
作者
掲載誌
掲載年月
一本の桜と棲みて老いにけり 竪山道助 風土 201801
咲き満つる桜の中にゐてひとり 本郷公子 京鹿子 201801
桜咲く吾に空色の肺二つ 谷さやん 船団 201802
桜散るそくそくと散るソクラテス 千坂希妙 船団 201802
トーストの端をかじれば桜咲く 田彰子 船団 201802
咲き満つる桜に雨の募りけり 荒井ハルエ 春燈 201803
大山寺田打桜の夜ひらく 山田六甲 六花 201804
さざなみに映れる黄泉の桜かな 山田六甲 六花 201804
楽々鶴の上撰原酒さくら咲く 山田六甲 六花 201804
今日よりは桜の道と申すべし 稲畑汀子 ホトトギス 201804
八重枝垂山桜大交響詩 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
予定には加はらずとも桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 201804
目覚めたる大地桜の中にあり 稲畑汀子 ホトトギス 201804
咲くまでは忘れてをりし桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 201804
旅心吉野の桜へと向かふ 稲畑汀子 ホトトギス 201804
大枝を張りて避寒の桜かな 水谷文謝子 雨月 201804
さざなみに映れる黄泉の桜かな 山田六甲 六花 201804
大山寺田打桜の夜ひらく 山田六甲 六花 201804
秩父路の桜吹雪や兜太亡く 須賀敏子 あを 201805
奥州に辿り着きたる桜かな 田中美恵子 201805
ダム底に石垣のこる山桜 天野美登里 やぶれ傘 201805
川むかうの声届きけり初桜 天野美登里 やぶれ傘 201805
大枝垂桜しだるる庁舎裏 丑久保勲 やぶれ傘 201805
ゆたゆたと舟の水脈くる夜のさくら 大崎紀夫 やぶれ傘 201805
虹彩のしんしん冷ゆる初ざくら 細川洋子 201805
行く雲の影も道づれさくら待つ 北川孝子 京鹿子 201805
決意とはなべてひそやか冬桜 片山煕子 京鹿子 201805
喉飴のゆつくり溶けてさくら二分 北川孝子 京鹿子 201805
さくらに芽菩薩の瓔珞咲き満つる 塩貝朱千 京鹿子 201805
金堂に似合ふ山門朝ざくら 狭川青史 馬醉木 201805
衿あしに桜の吐きし息かかる 西川織子 馬醉木 201805
肩車されたる記憶夜の桜 コ田千鶴子 馬醉木 201805
墨堤の風のほころび桜の芽 コ田千鶴子 馬醉木 201805
白髪となる糸桜くぐるたび 遠山陽子 201805
酒盛りのブルーシートヘ桜散る 藤井美晴 やぶれ傘 201805
さくら散る頭に袖に盃に 松村光典 やぶれ傘 201805
兜太逝き河津桜の咲きにけり 田中信行 201805
彩の国権現堂の桜かな 須賀敏子 あを 201805
あどけなき柴犬に会ふ桜狩 赤座典子 あを 201805
夕来て一人の吾の桜かな 井上石動 あを 201805
ピンクのチョゴリ桜並木を自転車で 長崎桂子 あを 201806
食べるたび頤が鳴る桜どき 竹内弘子 あを 201806
少年隊戊辰に散りて今サクラ 七郎衛門吉保 あを 201806
水音のまつしぐらなる山ざくら 雨宮桂子 風土 201806
日の射して目覚めうながす朝ざくら 落合絹代 風土 201806
散り急ぐ桜と散りたくない桜 はしもと風里 201806
これからのわたしを思ふ桜どき はしもと風里 201806
パウダーに雲母キラリと初桜 はしもと風里 201806
影軽くゆれてもうすぐ散るさくら 火箱ひろ 201806
さくらさくら英語中国島根弁 波戸辺のばら 201806
山ざくら瀬音近づき遠ざかる はしもと風里 201806
今年の桜余白来年再来年 つじあきこ 201806
そこまでのつもりの手ぶら夜の桜 栗原公子 201806
夜桜を見したかぶりの衣かな 能美昌二郎 201806
隣よりピアノ鳴きだす夕桜 佐々木よし子 201806
墨堤に被災の記憶桜咲く 中西恒弘 201806
桜散るや風の向かうの木の遊具 菊地光子 201806
老いてなほ気高き風生桜かな 佐々木よし子 201806
老桜の胴吹きといふ底力 佐々木よし子 201806
樋口奈津の団欒の日や八重桜 清水佑実子 201806
はんなりと祇園ざくらのこぼれ咲き 秋葉雅治 201806
地に触るるばかりに揺らぎ糸ざくら 秋葉雅治 201806
城垣の脇に一輪初桜 赤松赤彦 六花 201806
三月三日サクラタチバナ色褪せて はしもと風里 201806
思考する少年に咲く桜かな はしもと風里 201806
扁桃腺腫れる桜の夜を眠る 火箱ひろ 201806
サイフォンの泡立つときを散る桜 はしもと風里 201806
初桜さざれ石なら撫でておこ 辻水音 201806
正解などどうでもよくて桜かな 高村令子 風土 201806
夜桜や二棟並びて神輿庫 松本三千夫 末黒野 201806
海光の岸辺に芽ぐむ桜かな 岡野里子 末黒野 201806
久久の顔顔顔や初桜 飯田久美子 末黒野 201806
老桜や幹に噴きたる花いくつ 岩上行雄 末黒野 201806
さくら観る箸持つ膝の崩れずに 伊藤希眸 京鹿子 201806
初ざくら浮き立つものに膝がしら 北川孝子 京鹿子 201806
夜桜の白さ悪魔を寄せ付けず 丸井巴水 京鹿子 201806
曲輪あと続く土塁や山桜 安田富子 雨月 201806
歌神のみそなはします桜美し 玉置かよ子 雨月 201806
花は葉に料金無料と滝桜 七郎衛門吉保 あを 201806
八王子中央高速山桜 須賀敏子 あを 201806
梅桃桜三春に在す滝桜 赤座典子 あを 201806
落花積む岳温泉の桜坂 赤座典子 あを 201806
音立てて家壊しをり桜時 倉澤節子 やぶれ傘 201806
さざ波もなさぬ棚田や山桜 中根美保 風土 201807
老犬を看取りたる夜の桜かな 岩井京子 201807
夜桜や尾鰭打ち合ひ鯉絡む 秋千晴 201807
倦怠期幾度も迎へ桜咲く 仲里奈央 201807
たつぷりと病臥の時間夕ざくら 西住三恵子 201807
挫折とは拳打つたび散る桜 三木亨 201807
まだ何も置かざる卓布朝桜 原友子 201807
田の神に幟立ちたる桜かな 南うみを 風土 201807
八重桜はじめの重さもてひらく 中根美保 風土 201807
山桜暗き蕎麦屋に地酒酌み 青谷小枝 やぶれ傘 201807
苦吟なほ桜の散るは容赦なく 石井秀一 風土 201807
桜吹雪ジャングルジムをすり抜けて 安藤久美子 やぶれ傘 201807
出航のベルに駆け足山桜 丑久保勲 やぶれ傘 201807
オッペケペーオッペケペッポー桜ちる 根橋宏次 やぶれ傘 201807
差し潮に屋形の揺るる夜の桜 大崎紀夫 やぶれ傘 201807
千年はたまゆらけふの滝桜 夏生一暁 馬醉木 201807
さざ波の湖のつめたき朝桜 福永みち子 馬醉木 201807
桜→ 1

 

2023年3月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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