作品
作者
掲載誌
掲載年月
完璧に染りし紅葉ほめちぎり 岩田登美子 ぐろっけ 200603
光悦寺の苔の起伏に置く紅葉 北村香朗 京鹿子 200603
紅葉ひとひら光悦垣のたたずまひ 北村香朗 京鹿子 200603
鷹ケ峰の紅葉の刻を尊びぬ 北村香朗 京鹿子 200603
紅葉ひとひら飛天と化せり吉野門 伊藤希眸 京鹿子 200603
琵琶の音に紅葉の海の展かれし 中野京子 200603
つくばひに紅葉沈める夕かな 三関浩舟 栴檀 200603
紅葉の三井の晩鐘撞きにけり 水戸部敏意 栴檀 200603
塔建てし匠も紅葉愛でしかや 大橋晄 雨月 200603
紅葉沈めて碧潭の蒼深む 密門令子 雨月 200603
木曽美林ありて紅葉の錦かな 密門令子 雨月 200603
吟行に手慣れのカート寺紅葉 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200604
滋賀院を辞して此岸の夕紅葉 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200604
水亭の障子が返す紅葉晴 浅井青陽子 ホトトギス 200605
腹切つて諌めし家臣池紅葉 吉田王里 風土 200605
血の池の紅葉血の色古戦場 吉田王里 風土 200605
塚紅葉碑の幼名に涙せり 吉田王里 風土 200605
早紅葉の山抽んでて日當れる 瀧春一 常念 200606
山の端の松をのこして紅葉せり 瀧春一 常念 200606
穂刈して粟あざやかに紅葉しぬ 瀧春一 常念 200606
棚雲に三つ並ぶ山の紅葉かな 瀧春一 常念 200606
亀親子見守る櫓は紅葉して 飯田泰子 八千草 200606
定家葛梅雨の走りに紅葉せる 清水伊代乃 酸漿 200608
師と友と祝賀の一日紅葉季  環順子 夢帽子 200608
早紅葉といふ標高に来りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610
紅葉して全山に影生れけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610
遭難碑耳をすまして紅葉す 堀内一郎 あを 200610
紅葉谿とは散り尽すまでのこと 稲畑汀子 ホトトギス 200611
富士仰ぎ又見返しつ山紅葉 森理和 あを 200611
紅葉を見せせらぎを聴き佳き多忙 林翔 200611
古民家の草むす屋根や紅葉雨 林翔 200611
紅葉映えホテルに朝のシャンデリア 林翔 200611
日に映ゆる山の紅葉と白き峯 くらたけん 200611
稜線を湖面にぼかす紅葉雨 近藤敏子 200611
嶺映す池塘に萍紅葉かな 寺沢千都子 万象 200612
湿原の紅葉せる木や人の丈 黒坂紫陽子 馬醉木 200612
那須岳の紅葉緞帳垂れにけり 黒坂紫陽子 馬醉木 200612
噴煙の太くなる岳紅葉冷 黒坂紫陽子 馬醉木 200612
那須岳の谿に紅葉のなだれけり 黒坂紫陽子 馬醉木 200612
格式を守りて古りたる紅葉宿 宮内とし子 200612
風わたる分水嶺の紅葉かな 松下八重美 200612
紫の尾根紅葉して雨の降る 中川芳子 200612
竜頭鷁首浄土のいろは紅葉かな 神蔵器 風土 200612
鑓水に紅葉を流す毛越寺 神蔵器 風土 200612
白膠木紅葉入笠山は靄の中 阿部ひろし 酸漿 200612
深谷の深さ見せたる紅葉かな 阿部ひろし 酸漿 200612
梓川苔も紅葉の岩を置く 阿部ひろし 酸漿 200612
日に映えて樅の林の夕紅葉 阿部ひろし 酸漿 200612
庭の木の小さき紅葉はじまりぬ 池部久子 酸漿 200612
朝の日にかがよふ水木紅葉かな 鈴木幾子 酸漿 200612
捨て瓦紅葉落葉に埋もれあり 山田六甲 六甲 200612
紅葉茶屋小さき座布団勧めらる 山田六甲 六甲 200612
乗鞍岳のりくらは全山紅葉九十九折 有田蟻太 200701
奉る神饌の切り火も紅葉冷 岡田貞峰 馬醉木 200701
しだるるはまさに火のいろ紅葉谷 鷹羽狩行 200701
曇り日のむしろ明るき紅葉谷 鷹羽狩行 200701
さ紅葉の隠れなかりし病窓に 桑田青虎 ホトトギス 200701
甘海老の子持ちぎつしり紅葉酒 江草礼 春燈 200701
神籠の紅葉眺むや石の椅子 立田欽也 春燈 200701
谿紅葉バッグの底に保険証 中山皓雪 200701
夫の手をさがす一瀑紅葉舟 中山皓雪 200701
さきがけてもみづり始む紅葉の木 出来由子 200701
山風や葉裏を見せて夕紅葉 成田美代 200701
蹲ひに水の楽しき紅葉かな 新井佐知子 遠嶺 200701
あらたふとの芭蕉の句碑や夕紅葉 木暮剛平 万象 200701
紅葉冷覚ゆるほどに急がばや 高橋照子 雨月 200701
磴五百数へて仰ぐ紅葉かな 松林順子 雨月 200701
恋ひゐたり高野へ続く紅葉渓 指尾直子 雨月 200701
山紅葉ひとり占めする花頭窓 豊田都峰 京鹿子 200701
暁光に塩田平の紅葉浮く 松崎鉄之介 200701
空を褒め紅葉を褒むる女客 村越化石 200701
紅葉のまつただ中に毛越寺 山田暢子 風土 200701
一群の猿に逢ひけり夕紅葉 荻原麗子 酸漿 200701
庫裏の軒散りし真紅の大紅葉 坂井和子 酸漿 200701
里山の朝日に映ゆる紅葉かな 本間勇 酸漿 200701
母が引く草も紅葉となりにけり 浜中トキ子 酸漿 200701
紅葉敷き雨の参道華やげり 天田美保子 酸漿 200701
障子貼り終へたる庭の紅葉かな 伊藤セキ 酸漿 200701
焼魚紅葉をそへて出されけり 伊藤セキ 酸漿 200701
紅葉晴渋滞のなきバスに揺れ 山中宏子 200702
紅葉を確と脳内美術館 次井義泰 200702
朱の飛沫生みたる瀧の紅葉かな 北尾章郎 200702
尊氏の産湯井今に紅葉寺 瀬尾幸代 200702
訥々と庭師紅葉の旅語る 平井とも子 200702
枯葉より紅葉に移る小鳥かな 大坪景章 万象 200702
夕紅葉窓いつぱいの峡の宿 北本余津子 万象 200702
滝細る昨日に続く紅葉晴 今越みち子 万象 200702
うす紅葉久闊のさて誰ならむ 田原陽子 200702
ひとひらは男に分つ紅葉かな 田原陽子 200702
紅葉落葉浴びつつ猿の走りけり 竹下幸子 火星 200702
苔の上に紅葉一片散りてあり 加藤みき 200702
寂声の案内なりけり紅葉寺 谷村幸子 200702
鳴呼とのみ実相院の紅葉かな 谷村幸子 200702
雲と雲繋ぐ吊橋谷紅葉 新井佐知子 遠嶺 200702
谷戸昏れて紅葉明りの中をゆく 山本喜朗 雨月 200702
紅葉晴明治の森に文庫成る 三輪温子 雨月 200702
誘へる紅葉明りの地獄谿 三輪温子 雨月 200702
紅葉晴仏師もてなす興福寺 大井彌雨 雨月 200702
放射光実験棟の紅葉映ゆ 川崎光一郎 京鹿子 200702
曇天の紅葉まみれに母を置き 木山杏理 京鹿子 200702
紅葉 10      

2021年11月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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