草紅葉     385句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
貞任追ふ矢ごろ十間草紅葉 神蔵器 風土 199811  
木道に十字路ありて草紅葉 鷹羽狩行 199812  
変遷の開拓碑文草紅葉 西田円史 円虹 199901  
草紅葉李白の里に天然瓦斯 松崎鉄之介 199901  
踏切に昔の匂ひ草紅葉 小島みつ代 199902  
草紅葉笑い仏が御座す道 小阪律子 ぐろっけ 199903  
旅少し疲れし頃や草紅葉 関喜久子 霧降高原吟行 199909  
瓦全すら危き世なり草紅葉 丸山海道 丸山海道全句集 199910  
今年また水草もみぢを雲遠く 小池文子 馬醉木 199910  
江戸情緒留めて都心草紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 199911  
溝川は矢羽根の模様草紅葉 山田六甲 六花 199911  
大学の地震計おく草紅葉 神蔵器 風土 199912  
栗駒の麓の湿地草紅葉 菊池ゆう子 199912  
高速路ひょいと妻籠へ草紅葉 能勢京子 船団 199912  
草紅葉かけぬけかけぬけ一直線 朝倉晴美 船団 199912  
墓の名のローマ字薄れ草紅葉 中谷まもる 火星 200001  
土の道選べば続く草紅葉 白鳥婦じゑ 酸漿 200001  
長曽我部の銅像小さし草紅葉 松崎鉄之介 200001  
雨あがり虹までつづく草紅葉 磯野たか 風土 200002  
物部の鉄穴場知れず草紅葉 星佳子 200002  
廃れつつ舟乾きつつ草紅葉 高橋さえ子 200002  
どぶ鼠出さうな穴の草もみぢ 松下幸恵 六花 200002  
逸れ球を皆んなで探す草紅葉 川崎不坐 火星 200004  
作務僧の小昼の円座草紅葉 立島あきら 春耕 200010  
本丸へ土橋の崩れ草紅葉 春田淳子 俳句通信 200011  
草紅葉踏み分け風の祠訪ふ 長山あや 円虹 200012  
草紅葉道の辺に積む大理石 松崎鉄之介 200012  
草紅葉雨の雫の道祖神 乾佐知子 春耕 200012  
まほろばの石にこゑあり草紅葉 城孝子 火星 200101  
草紅葉ひとりの似合ふ男旅 豊岡清子 遠嶺 200101  
牛が尾を大きく振るや草紅葉 中島徳子 酸漿 200101  
水馬のゐる小川にも草もみぢ 今井久良子 酸漿 200101  
草紅葉広がるさまに投網干す 河野絹子 200101  
草紅葉みな川下へ靡き癖 阿部晶子 200101  
ゴンドラを降りしそこより草紅葉 伊藤宇太子 200102  
九品寺の刈残さるる草紅葉 笠原フミ 酸漿 200102  
物部の鉄穴場(カンナバ)知れず草紅葉 星佳子 200102  
廃線の近道となり草紅葉 太田悦子 京鹿子 200102  
草紅葉伏せてジェット機離陸せり 三澤福泉 俳句通信 200102  
草紅葉よりヘリコプターの足離る 飯塚ゑ子 火星 200103  
草紅葉一角獣の骨があり 西村純 200107  
軽食の午後見て水草紅葉かな 能村登四郎 200108 菊塵
塔の朱の洲にも及びて草紅葉 鷹羽狩行 200111  
草紅葉遺品となりし句集かな 加藤君子 火星 200111  
草紅葉伊太利の靴しなやかに 品川鈴子 ぐろっけ 200111  
土饅頭息ころしあひ草もみぢ 鷹嶋由実 200112  
湿原の果ては空なる草紅葉 鷹羽狩行 200112 釧路
昼過ぎに着く草もみぢ蔦もみぢ 彌榮浩樹 銀化 200112  
浅間嶺の影倒れくる草紅葉 大島康弘 銀化 200112  
草紅葉少年虚子を幻に 山田弘子 円虹 200112  
草紅葉踏みゆき塔の近くなる 伊藤多恵子 火星 200201  
税務署の戻りなりけり草もみぢ 高尾豊子 火星 200201  
海光の良寛堂や草紅葉 足立登美子 春耕 200201  
石垣を猫跳び下りし草紅葉 城戸愛子 酸漿 200201  
禅寺に英字の墓標草紅葉 岡田万壽美 雲の峰 200201  
草紅葉岩にやうやく日のぬくみ 宮津昭彦 200201  
抽んでるものなき平ら草紅葉 安食守 200202  
獣道踏まれしままの草紅葉 三浦カヨ子 酸漿 200202  
喪ごころの淋しきときの草もみぢ 川上弥生 200202  
運河にも波打際や草紅葉 鹿野佳子 200202  
近江富士裾野あでやか草紅葉 大森ムツ子 ぐろっけ 200202  
働いてポニーの帰る草紅葉 西山紀代子 200203  
画眉鳥と雉子の歩めり草紅葉 長田秋男 酸漿 200204  
山の辺の道をたどりぬ草紅葉 齋藤幸子 酸漿 200204  
草もみぢ草に年輪ありや無し 宮原みさを 花月亭 200208  
山路来てみれば一面草紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 200209  
石の上に石鹸乾く草紅葉 小澤克己 小澤克己句集 200209  
釣糸のひつかかりたる草紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 200211  
道標は松戸柴又草もみぢ 竹内匡子 帆船 200212  
入植の土地でありしが草紅葉 宮原國夫 雲の峰 200212  
草紅葉誰彼となく歩を合はす 安田青葉 対岸 200212  
姫川の源流に来て草紅葉 中村洋子 風土 200301  
泉州いま墓石輸出地草紅葉 松崎鉄之介 200301  
草紅葉色深めむと日差待つ 宮津昭彦 200301  
渡り漁夫と刻む石塔草紅葉 松林順子 雨月 200301  
啄木の往還の坂草紅葉 安達実生子 馬醉木 200302  
亀の首見えしと思ふ草紅葉 天田千重 火星 200302  
対岸の草紅葉なりあでやかな 大東由美子 火星 200302  
草もみぢ何を語りて六地蔵 菊池育子 遠嶺 200302  
草紅葉跼めばなにか話したき 鈴木夫佐子 200302  
針供養中州いよいよ草紅葉 高尾豊子 火星 200303  
子の追ひしボール吸ひ込む草紅葉 中ア敞子 ぐろっけ 200303  
草紅葉川原に開く絵具箱 阿部正枝 絵具箱 200304  
尾瀬いっさい傾げてやまず草紅葉 山元志津香 八千草 200305  
草紅葉走る児鳩に追ひつけず 品川鈴子 ぐろっけ 200310  
古町の垣は板張り草紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 200311  
一坊を取り込み居る草紅葉 永川絢子 築港 200312  
草紅葉喪服すがたの子らが過ぎ 高千夏子 200312  
失投の球の逃げ道草紅葉 三好智子 200401  
草紅葉大洋はいましづかなる 木下野生 200401  
土手歩く千住桜木草紅葉 森脇多恵子 帆船 200401  
噴火口遠巻きにして草紅葉 伊藤トキノ 200401  
草紅葉傾ぎ丁石傾ぎ読む 岡本明美 雲の峰 200401  
草紅葉義士何某の屋敷跡 岡本明美 雲の峰 200401  
草紅葉背中合せに豚眠る 野口みどり 酸漿 200401  
餌を探す白鷺のをり草紅葉 中村しげ 酸漿 200401  
霧深し米粒ほどの草もみぢ 森理和 あを 200401  
目の限り湿原の草紅葉かな 津金眞 草の花 200401  
眺めゐて吹かれるままの草紅葉 大澤喜代子 草の花 200401  
草紅葉カバン背負ひたる男の子 長嶺久美子 草の花 200401  
千枚の田の草もみぢ日本海 淵脇護 河鹿 200402  
草紅葉トンネルを出て旅の宿 矢野洋子 対岸 200402  
分譲の残る一画草紅葉 菅原末野 風土 200402  
草紅葉大佛になりし銅掘跡 山田をがたま 京鹿子 200402  
木道の先は尾瀬沼草紅葉 松本文一郎 六花 200402  
修行洞へ道潰えをり草紅葉 渡辺玄子 酸漿 200402  
托鉢の僧の行くなり草紅葉 伊藤セキ 酸漿 200402  
傾ぎ建つ石経塚の草紅葉 山内須磨子 草の花 200403  
沿線の起伏やさしく草紅葉 染谷晴子 200403  
待ち合はす木橋の白さ草紅葉 秋山ユキ子 200403  
含羞の水草紅葉でありにけり 鈴木節子 200411  
雨筋に雨のひかりや草紅葉 岡本眸 200411  
草もみぢ飛んでみせたる湖の鳥 淵脇護 河鹿 200412  
水切りの跳ねし小石や草紅葉 寺内信 遠嶺 200412  
草もみぢ杖から先に出る一歩 宇都宮滴水 京鹿子 200412  
車椅子降りて二三歩草紅葉 安陪青人 雨月 200412  
草紅葉卓越風に波打てり 伊藤いな栄 酸漿 200412  
草紅葉水の面の平らなり 今瀬剛一 対岸 200412  
吾妻小富士草紅葉なす火口壁 梅原美子 200412  
やさしさは鷹の巣岩の草紅葉 鷹羽狩行 200412  
草紅葉値切り倒して陶器買ふ 信崎和葉 六花 200501  
あいさつの余韻残して草もみぢ 石山民谷 遠嶺 200501  
しつとりと美山の畦の草紅葉 谷野由紀子 雲の峰 200501  
火山灰積もる浅間裾野の草紅葉 宮入河童 200501  
燻製を作るペンション草紅葉 松崎鉄之介 200501  
草もみぢ金管楽器立ち上がる 杉浦典子 火星 200501  
室堂は地を這ふ風の草紅葉 廣畑忠明 火星 200501  
洗濯物正しく干さる草紅葉 高橋芳子 火星 200501  
木簡の水茎あをし草紅葉 河合佳代子 栴檀 200501  
草紅葉小流れに石透き通る 瀬崎憲子 百鳥 200501  
種あまたこぼして引けり草紅葉 松尾芳子 万象 200502  
草紅葉木曾の宿場の水走る 田中矢水 遠嶺 200502  
草紅葉踏む渇望に似て一途 加藤峰子 200502  
グランドキヤニオン覗く足元草紅葉 土川照恵 栴檀 200503  
踏みゆきて水の匂ひの草紅葉 糸井芳子 200503  
草紅葉かくかく笑う膝がしら 藤嶋まさと 200504  
草もみぢ茫々として河細る 丹生をだまき 京鹿子 200505  
仲間らと山頂ひるげ草紅葉 笹川イツ子 200505  
早世といふも生き方草紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 200510  
草紅葉分けて走れり山兎 滝沢伊代次 万象 200510  
海石榴市は歌垣の里草紅葉 塚谷誠 築港 200512  
遥かより聞ゆる魚鼓や草紅葉 鈴木清子 遠嶺 200601  
胸ふかく秘めごと一つ草紅葉 浅井美子 遠嶺 200601  
放牧の駱駝の食める草紅葉 山田智子 200601 シルクロード
里の子の会釈たれかれ草紅葉 田上昭夫 四葩 200601  
草紅葉風車の影の折れ曲がり 今瀬剛一 対岸 200601  
隙間なき水草紅葉義士の濠 浜口高子 火星 200601  
草紅葉ちひろの天使をどりけり 福岡もも 百鳥 200601  
稲架とれし畦に残れる草紅葉 小泉豊流 酸漿 200601  
足音に雉走り去る草紅葉 田中喜久子 酸漿 200601  
廃屋の屋根に日のさす草紅葉 南原正子 酸漿 200601  
踏みこめば水の滲める草紅葉 西口万佐子 200601  
一斉にとび立つ鳥や草紅葉 竹内悦子 200602  
一斉に飛び立つすずめ草紅葉 石川英利 百鳥 200602  
万葉の歌碑のこぼれ日草もみぢ 田巻和子 遠嶺 200602  
川靄の奥の光量草もみぢ 大沢美智子 200602  
草紅葉して烽火台平ら 深澤鱶 火星 200602  
山田ぬふせせらぎのあり草紅葉 松元末則 酸漿 200602  
二羽三羽雀翔たせて草紅葉 木野裕美 ぐろっけ 200602  
草紅葉坂道多き合掌村 古田余寧 栴檀 200602  
草もみぢ踏んで郷土の史を正す 池田風比古 ホトトギス 200604  
誹諧寺無住に荒れて草紅葉 瀧春一 常念 200606 柏原誹諧寺
草紅葉鳥の図鑑を抱へし子 与川やよい 遠嶺 200606  
横川路の踏みて通りぬ草紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 200610  
武蔵野や木々を見上げて草紅葉 鷹羽狩行 200610  
生家より峠へつぐく草紅葉 滝沢伊代次 万象 200610  
霊水の冷えゐて水草紅葉かな 高橋さえ子 200611  
のたうてる蔓も色づき草紅葉 林翔 200611  
模糊としてをりしが箒草紅葉 湯橋喜美 200611  
休耕田ところ狭しと草紅葉 山崎辰見 ぐろっけ 200612  
手をつなぎ幼が行くよ草紅葉 青木政江 酸漿 200612  
奪衣婆の石垣埋る草紅葉 森山のりこ あを 200612  
湿原の戦場ヶ原草紅葉 木暮剛平 万象 200701  
草紅葉終着駅の車止め 松原智津子 万象 200701  
山椒魚の足の擦りゆく草紅葉 山内なつみ 万象 200701  
道ありと思へば道や草紅葉 高橋照子 雨月 200701  
草紅葉影おく人のまた減りし 豊田都峰 京鹿子 200701  
為せば成る水草紅葉のひとりごと 鈴鹿けい子 京鹿子 200701  
榮西の帰朝せし地や草紅葉 松崎鉄之介 200701  
弁慶の討たれしところ草紅葉 柴田久子 風土 200701  
また一つ捨てし畑や草紅葉 長田秋男 酸漿 200701  
湿原に人散り行けり草紅葉 清水和子 酸漿 200701  
踏まれゐて傾ぎしままの草紅葉 長崎桂子 あを 200701  
杖の身を受け入れ難し草紅葉 苑実耶 200701  
浮島の睡り覚めざる草紅葉 岡田貞峰 馬醉木 200702  
草千里とどこほりなく草紅葉 有吉桜雲 200702  
誰が愁ひ捨てし凹みか草紅葉 林翔 200702  
草もみぢ嬰にうつすら土踏まず 新井佐知子 遠嶺 200702  
キャンパスににはとり育つ草紅葉 佐々木幸 200702  
草紅葉恋鷺の追ふ川の面 中村しげ 酸漿 200702  
海に出て尽くる小径や草紅葉 長沼紫紅 200702  
すぐそこに波音のして草紅葉 長沼紫紅 200702  
ほそぼそと水流れけり草紅葉 長沼紫紅 200702  
草紅葉野川の止む夕日あり 松本鷹根 京鹿子 200703  
シルバーカー押して散策草紅葉 足利ロ子 ぐろっけ 200703  
草紅葉日に匂ひつつ乱れけり 小林幸子 酸漿 200703  
大人比女うしひめの父母眠り居る草もみぢ 荻野千枝 京鹿子 200704  
古塚の容まどかに草紅葉 瀧春一 200706  
雨筋の白歴々と草紅葉 岡本眸 200710  
草紅葉踏んで濡れたる裾たぐり 中島玉五郎 200711  
裏木戸を押せば開いて草紅葉 福場朋子 200711  
築地出て次へみちびく草紅葉 豊田都峰 京鹿子 200712  
山頂はガスかかり来る草紅葉 鈴木多枝子 あを 200712  
天平の窯元覗く草もみぢ 初瀬啓子 200712  
草紅葉蔵王日和を現じけり 有働亨 馬醉木 200801  
七堂伽藍ありし辺りの草紅葉 白井友梨 馬醉木 200801  
木洩れ日の美しき村道草紅葉 遠藤逍遙子 風土 200801  
放たれて跳ねる山羊の子草紅葉 栗原恵美 万象 200801  
空近くをり草紅葉初むるなり 高田令子 200801  
履初めの靴の紐締め草紅葉 KOKIA 六花 200801  
石積みの雨情筆塚草紅葉 木暮剛平 万象 200802  
源八の渡し舟跡草紅葉 近藤きくえ 200802  
草紅葉づかづか踏んで吉備のひと 奥田筆子 京鹿子 200802  
雪舟庭園釈迦三尊石に草紅葉 冨板公子 200802  
草もみぢ池塘池塘に雲流れ 西山美枝子 酸漿 200802  
草紅葉束の間の日の彩れり 牧原佳代子 酸漿 200802  
病む人に癒えたる人に草紅葉 上林孝子 200802  
草紅葉湘南の風知り尽し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
草紅葉ほろほろ鳥は足早し 渡辺玄子 酸漿 200811  
草紅葉して銀山の行き止り 山田美恵子 火星 200811  
妙高の天狗の庭や草紅葉 中村春宵子 春燈 200812  
水草紅葉揺れたるところ鯉の影 佐藤良重 炎環 200812  
野仏の褥になるや草紅葉 加藤克 200812  
登り窯に沿ふ径なべて草紅葉 林翔 200812  
湿原は草紅葉なり水の音 阿部ひろし 酸漿 200812  
草もみぢ地塘に雲と空のあり 坂井和子 酸漿 200812  
ゴム毬が近くに弾み草紅葉 梶浦玲良子 六花 200812  
計り得ぬ古代の生活草紅葉 竹内悦子 200901 平城宮址
草もみぢ落人村へつづきけり 高橋秋子 炎環 200901  
水見えて水草紅葉とゆく雲と 外川玲子 風土 200901  
高千穂を靄のぼりゆく草紅葉 橋添やよひ 風土 200901  
飼主も犬も老いしや草もみぢ 井上正子 春燈 200901  
内濠に添ひて走る子草もみぢ 大西八洲雄 万象 200901  
草紅葉野のものは野で見るがよし 久保田由布 ぐろっけ 200901  
老大工木切れにメモや草紅葉 前田玲子 ぐろっけ 200901  
ビルの上公園のあり草紅葉 加藤すま子 酸漿 200901  
イヤリング落として深き草紅葉 中島昌子 200902  
残照の池塘にかげる草もみぢ 増田整歩 遠嶺 200902  
山里の色極まりし草紅葉 藤本友治 遠嶺 200902  
子育てに悔いのいくつか草紅葉 向井由利子 200902  
八方へ展く海なり草紅葉 中西光 炎環 200902  
松籟の騒ぐ古墳や草紅葉 中上馥子 春燈 200902  
湿原の水の中なる草紅葉 奥村真人 雨月 200902  
背走のグラブの先の草紅葉 相良牧人 200902  
塩の道百体仏に草紅葉 小阪律子 ぐろっけ 200902  
測量の杭打たれゐる草もみぢ 鈴木多枝子 あを 200902  
何時来ても見納めの巴里草紅葉 泉田秋硯 200908  
太閤の夢のあとなり草紅葉 梶井和呼 酸漿 200910  
鎌を研ぐ腕の太さや草紅葉 室谷幸子 万象 200911  
廃線のレールの錆や草紅葉 三浦百合子 200911  
石塔は入鹿首塚草紅葉 米山喜久子 200912  
稜線の一叢のこす草紅葉 加藤克 200912  
やはらかくわが影とどめ草紅葉 峰幸子 200912  
池の鴨お散歩日和草紅葉 赤座典子 あを 200912  
富士映す湖の汀の草紅葉 河瀬俊彦 遠嶺 201001  
大いなる一枚に尾瀬草紅葉 岡田貞峰 馬醉木 201001  
雨となる昏さにほのと草紅葉 藤岡紫水 京鹿子 201001  
立ちしまま憩ふ歩荷や草紅葉 山田春生 万象 201001  
田の中にうどん屋のあり草紅葉 武田美雪 六花 201001  
内墓を囲みてゐたり草紅葉 谷合青洋 酸漿 201001  
草紅葉笑まひてけふを演じをり 石田きよし 201001  
遠き世の勝者敗者や草紅葉 上田義子 201001  
渺渺と富士の裾野の草紅葉 酒井湧甫 201001  
牛鳴くや続く棚田の草紅葉 林八重子 馬醉木 201001  
草紅葉雲よりのぞく剣岳 都丸スミ代 やぶれ傘 201001  
草紅葉しあはせにすると言つたのに あさなが捷 201002  
駅長といへど一人や草紅葉 清海信子 末黒野 201002  
草紅葉卒寿の姉に歩を合はす 嵐弥生 末黒野 201002  
錆の濃き鉄路をかくし草紅葉 櫻井さだ子 201002  
二人目は何かと手抜き草紅葉 金井香ル 201002  
穏やかな大河や野辺の草紅葉 遠藤和彦 遠嶺 201002  
国境の鉄条網や草紅葉 村戸弥牛 万象 201002  
岳の裾あやを織りなす草紅葉 関根喜美 201002  
紺碧の空を潤し草紅葉 川口襄 遠嶺 201003  
草紅葉工事車五時にぴたり止め 高橋大三 ぐろっけ 201003  
畦なりに草紅葉して田を画す 鷹羽狩行 201010  
ハイカーと声交はし行く草紅葉 米山喜久子 201011  
神の代の戦あととや草紅葉 杉山哲也 馬醉木 201012  
同行の頭陀袋なり草紅葉 瀬川公馨 201012  
御用邸につづく山路や草紅葉 大文字孝一 春燈 201012  
昭和史の裾に寄り添ふ草紅葉 鴨下昭 201012  
トテ馬車の馬の踝草紅葉 豊谷青峰 春燈 201101  
草紅葉放牧の牛山下る 小俣剛哉 春燈 201101  
ながめゐてどれも引かずよ草紅葉 谷村幸子 201101  
関東平野かたむく非核草紅葉 鴨下昭 201101  
洗ひたる眼鏡で愛ずる草紅葉 松嶋一洋 201101  
道租神のほとり一きは草紅葉 山田をがたま 京鹿子 201101  
草紅葉若き日の恋ありにけり 東芳子 酸漿 201101  
天保の文字吉る墓石草紅葉 久世孝雄 やぶれ傘 201101  
青丹よし奈良の飛火野草紅葉 小林和子 風土 201102  
渓谷の中洲に揺るる草紅葉 安井和恵 201102  
あこがれはスポーツ選手草紅葉 三崎千恵子 ろんど 201102  
廃船の甲板に草紅葉かな 瀬島洒望 やぶれ傘 201102  
高原の風の尾掴む草紅葉 木暮陶句郎 ホトトギス 201103  
連れだつをいつか遅るる草紅葉 コ田千鶴子 花の翼 201111  
森と森つなぐ湿原草紅葉 黒坂紫陽子 馬醉木 201111  
草紅葉石仏膝に銭溜めて 石橋公代 春燈 201111  
川土手の青きに交じる草紅葉 山荘慶子 あを 201112  
登り来し標高二千草紅葉 谷口俊郎 201201  
夕日映ゆ小草紅葉や杖の先 西川みほ 末黒野 201201  
残照の白樺湖畔草紅葉 山本無蓋 201201  
散策の其処に彼処に草紅葉 小野寺節子 風土 201201  
見惚れをり尾瀬の池塘の草紅葉 藤井久仁子 ぐろっけ 201201  
草紅葉地震の跡ある八角墳 有本南陵 ろんど 201201  
その奥の清盛塚へ草もみぢ 蘭定かず子 火星 201201  
山頂の石は神様草紅葉 廣瀬雅男 やぶれ傘 201201  
草紅葉白帆の舟を走らせむ 藤兼静子 201202  
水の色吸うて水草紅葉せり 高橋将夫 201202  
草紅葉土手の斜面に吹かれをり 渡辺安酔 201202  
草紅葉子のひとり言ち馬柵鎖す 相沢有理子 風土 201202  
曇天に阿騎野の早き草紅葉 上辻蒼人 風土 201202  
車椅子の高さほどよき草紅葉 井上春子 春燈 201202  
手に余り掘りし庭の草紅葉 蓮尾みどり ぐろっけ 201202  
常夜燈今日は灯りて草紅葉 福田かよ子 ぐろっけ 201202  
草紅葉犬が喜ぶまはり道 古井公代 ぐろっけ 201202  
草紅葉櫂のぬくもる貸ボート 小川玉泉 末黒野 201202  
湿原の百草百の紅葉かな 岡井マスミ 末黒野 201202  
草紅葉荒地を這ひて彩りぬ 加藤八重子 末黒野 201202  
草もみぢ教会の塔数へゆく 松村光典 やぶれ傘 201202  
草紅葉古井の底にある昔 山田佳乃 ホトトギス 201203  
草叢の床しき黎紅葉かな 本島むつみ ろんど 201203  
怪我鳩も試歩の連れなる草紅葉 品川鈴子 ぐろっけ 201209  
誘はれて野に出し夕べ草紅葉 若江千萱 雨月 201212  
草紅葉この身このまま過ごしたし 波田美智子 火星 201212  
人の世に残る温みや草紅葉 金森涼 春燈 201301  
草紅葉掻き分けめざす秘湯の宿 和田勝信 かさね 201301  
草紅葉山の小径のふくよかに 小倉正穂 末黒野 201301  
落城のいきさつ知らず草紅葉 梶浦玲良子 六花 201301  
草もみぢ八十路を越えて何処まで 菅野蒔子 末黒野 201301  
ハリケーンにざわめく湖の草紅葉 平子甲奈 万象 201302  
蒼天の戦場ヶ原草紅葉 占部美弥子 末黒野 201302  
草紅葉青き匂ひの少しあり 塚越弥栄子 末黒野 201302  
懸命にこの世を生きて草紅葉 八幡操 ぐろっけ 201302  
山あひの池干しあがる草紅葉 天野美登里 やぶれ傘 201302  
すれ違ふ歩荷ひたすら草紅葉 松本恒子 ぐろっけ 201303  
小流れの鷺の足取り草もみぢ 今泉あさ子 末黒野 201303  
医学部の前のバス停草紅葉 田嶋洋子 七線譜 201306  
電柱の下(もと)めひしばの草もみぢ 藤井美晴 やぶれ傘 201311  
バス止めて過る島牛草紅葉 中本吉信 201312  
雨降るも湿原に立ち草紅葉 片岡久美子 201312  
このあたり佃の渡し草紅葉 松本周二 かさね 201312  
草紅葉歳に従ひ髪染めず 中原吟子 雨月 201312  
木道の見ゆるかぎりの草紅葉 木村茂登子 あを 201401  
樹林帯抜けて広ごる草もみぢ 黒住康晴 201401  
さまざまな羅漢のおはす草紅葉 石原節子 春燈 201401  
一括りにされたくなくて草紅葉 岩崎可代子 ぐろっけ 201401  
ひそやかに草紅葉して愛しかな 長崎桂子 あを 201401  
山小屋に荷卸すヘリや草紅葉 阿久津勝利 万象 201401  
風化せる五百羅漢や草紅葉 伊庭玲子 201401  
家並みの途切るるところ草紅葉 蒲田豊彦 雨月 201401  
掌で雨確かむる草紅葉 丑久保勲 やぶれ傘 201401  
新しき卵塔のあり草紅葉 瀬島洒望 やぶれ傘 201401  
性格はいたつて真面目草もみぢ 小谷知里 京鹿子 201401  
草もみぢ母のやうなる風よぎる 青木朋子 201401  
草紅葉悪戯黒栗鼠夕日影 水谷直子 京鹿子 201401  
草紅葉日の透きてゐる朝の沼 米尾芳子 馬醉木 201401  
ひとすぢの日の草紅葉みやびとす 豊田都峰 京鹿子 201402  
水べりをもつて尽きたる草紅葉 藤生不二男 六花 201402  
草紅葉ふらつく日日の庭歩き 本木下清美 ぐろっけ 201402  
木道行く歩荷の影や草紅葉 有賀昌子 やぶれ傘 201402  
ゆく秋の色さまざまの草もみぢ 小倉正穂 末黒野 201403  
碑の宇治先陣や草紅葉 桑原逸子 201403  
人は攻め人は老いけり草紅葉 沼田巴字 京鹿子 201404  
朽ちかけて沈む木道草もみぢ 森清信子 末黒野 201404  
草紅葉気丈な母で通しけり 安住敦 春燈 201406 『柿の木坂雑唱』
子守女のおなじ鄙唄草紅葉 西郷慶子 201412  
衣ほどく糸のもつれや草紅葉 西村敏子 201412  
目薬にまなこうるほふ草紅葉 はしもと風里 201412  
湿原の風と囁く草もみぢ 河崎國代 春燈 201412  
草紅葉孔雀ゆつくり羽根たたむ 寺沢千都子 万象 201412  
石室の供花となりたる草紅葉 竹田ひろ子 ろんど 201501  
老いらくの歩幅となりぬ草紅葉 立野千鶴子 末黒野 201501  
瀬田川の流れに沿へり草紅葉 武生喜玖乃 雨月 201501  
山の湖名もなき浮草紅葉かな 吉田順子 201501  
草紅葉城の外れの馬の墓 内海良太 万象 201501  
ホームランボール転がる草紅葉 中村千久 万象 201501  
ちゆうぶるのものを売る店草紅葉 瀬島洒望 やぶれ傘 201501  
草紅葉道辺お弾き鏤める 長崎桂子 あを 201501  
異次元へいざなふ小風草もみぢ 大沼遊魚 201502  
妹を置き去りにして草紅葉 吉田葎 201502  
草紅葉結界となし火山噴く 神戸京子 ろんど 201502  
妻と歩く道の両側草紅葉 久世孝雄 やぶれ傘 201502  
草紅葉石の貨幣に縞模様 斉藤裕子 あを 201502  
羚羊の親子来てをり草紅葉 赤川誓城 ホトトギス 201503  
野仏も路標の一つ草紅葉 片田きく 201504 草紅葉 →2

 

2016年11月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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