作品
作者
掲載誌
掲載年月
ここ西湖満天星紅葉朱を尽くし 林翔 200211

 娘へ

熊毛郡伊保ノ庄村紅葉晴

庄中健吉 200212
さまざまの思ひ出紅葉の御堂筋 田中呑舟 火星 200212
長瀞の紅葉の谿を下る舟 田中呑舟 火星 200212
錦水の紅葉を映す潦 當麻幸子 雲の峰 200212
満天星の紅葉明りに茶室あり 熊岡俊子 雨月 200212
マヨネーズ紅葉づるものら紅葉づれる 中村堯子 銀化 200212
朝雲のそびらに湧けり片紅葉 阿部ひろし 酸漿 200212
風はたと断えし御嶽の夕紅葉 阿部ひろし 酸漿 200212
紅葉谷奥へ奥へと誘はれ 品川鈴子 ぐろっけ 200212
奥入瀬の清冽抱き大紅葉 吉村河鹿 ぐろっけ 200212
小さき葉も小さき紅葉や皆紅葉 吉村一郎 百鳥 200212
紅葉の一山二山日の燦と 泉田秋硯 200301
紅葉してパッチワークの山となる 塩路五郎 200301
紅葉して血管分布図帚草 平田紀美子 風土 200301
紅葉谷見上ぐる空をライナー航く 宮城島たか子 200301
宵火とも江住まれし箕面紅葉冷 大橋敦子 雨月 200301
紅葉にも旬のひと日のありと言ふ 竹内喜代子 雨月 200301
山紅葉大山椒魚飼ふ峠 河中透水 雨月 200301
滝直下黒部の紅葉真二つに 堀田清江 雨月 200301
散り敷きし紅葉落葉は掃かぬまま 瀧梢 雨月 200301
紅葉寺力漲る不動仏 大川嘉智香 築港 200301
紅葉巌河はさまれて蛇行せり 大川嘉智香 築港 200301
紅葉の一樹無人の採石場 安藤誠子 築港 200301
髪立てて走り寄る子に紅葉降る 長尾節子 築港 200301
タクシーの走る先先紅葉積む 稲木款冬子 築港 200301
吊橋は制限五人紅葉晴 小池津や子 帆船 200301
紅葉橋越えて二の滝三の滝 小池津や子 帆船 200301
みほとけの慈眼え去らぬ眼に紅葉 林翔 200301
われの眼に燃え移らむか山紅葉 林翔 200301
帚木のふんはりのまま紅葉せり 原田かずゑ 200301
あさひかげ川辺紅葉にそそぎをり 阿部ひろし 酸漿 200301
紅葉して祭にぎはふ滝一つ 阿部ひろし 酸漿 200301
岨の雨霧となりたる紅葉かな 海上俊臣 酸漿 200301
全山の紅葉を濡らす通り雨 城戸愛子 酸漿 200301
峡紅葉水碧々と合流す 金山千鳥 酸漿 200301
紅葉して満天星小さし女坂 永見博子 酸漿 200301
瀧春一瑞牆山が紅葉する 堀内一郎 あを 200301
巌山の紅葉渓より見上げたる 坂口三保子 ぐろっけ 200301
千佛の慈顔に沙羅の夕紅葉 山下佳子 馬醉木 200302
見返り弥陀みかへる紅葉明りかな 長沼冨久子 馬醉木 200302
院紅葉きつときれいな灰ならむ 丸山佳子 京鹿子 200302
山路辿る紅葉に遅れ人に遅れ 高木智 京鹿子 200302
しづかなる湖ふちどりし橡紅葉 山越勝美 遠嶺 200302
京舞妓分けて紅葉ののれんかな 小林あかり 遠嶺 200302
錦木の紅葉の下の握り飯 城尾たか子 火星 200302
朱の橋と鳥居にかかる紅葉かな 北島美都里 200302
一切空ははそ紅葉に佇ちをれば 山崎靖子 200302
一樹とはいへ一窓に紅葉満つ 林翔 200302
深雪中残る紅葉の存在感 林翔 200302
靴に幸あり数限りなき紅葉踏み 林翔 200302
掃き寄せて捨つるに惜しき紅葉かな 林田茂子 帆船 200302
旗なびく紅葉祭の終着駅 沢畠トミ子 帆船 200302
豚汁の湯気に輪ができ紅葉祭 沢畠トミ子 帆船 200302
渓谷の波頭を飾る紅葉かな 沢畠トミ子 帆船 200302
沓脱の紅葉一葉を印象す 加藤暢一 200302
街道をゆく街道の紅葉して 塩川雄三 築港 200302
紅葉寺秋櫻子句碑誓子句碑 塩川雄三 築港 200302
一樹ごと紅葉微妙に色違ふ 安部桂 築港 200302
立ち止まり見上げ見下ろす磴紅葉 安部桂 築港 200302
一樹ごと染め分け雑木山紅葉 安部桂 築港 200302
櫓の軋む音の響ける紅葉谿 安部桂 築港 200302
紅葉駅乗客どつと吐き出せり 岩林勇雄 築港 200302
朱の鳥居紅葉の山を従へて 北瀬照代 築港 200302
道曲るたびに紅葉の色増せり 北瀬照代 築港 200302
談山の紅葉に吾も染まりたり 北瀬照代 築港 200302
躙口満天星紅葉のぞきをり 麻生當子 200302
紅葉ちることを序章の私小説 豊田都峰 京鹿子 200302
宇治十帖に栞るひとひらは紅葉 豊田都峰 京鹿子 200302
両岸は紅葉黄もみぢ保津下り 丹生をだまき 京鹿子 200302
船降りて少しよろめく紅葉酔 丹生をだまき 京鹿子 200302
増面の眼の奥に人の目紅葉冷え 伊藤希眸 京鹿子 200302
ひとひらの紅葉は肩へ祖の声 木山杏理 京鹿子 200302
一樹なき墳丘陵の茅紅葉 和田照海 京鹿子 200302
庭紅葉遠目に見よや家居妻 大堀鶴侶 雨月 200302
斎宮址裏の錦木紅葉して 久保晴子 雨月 200302
踏石にはらりと冬の紅葉かな 大川陽子 雲の峰 200302
気忙しく鶸の鳴きをり朝紅葉 永田二三子 酸漿 200302
みちのくや紅葉と雪を堪能す 山田清香 酸漿 200302
紅葉背に山の畑の地鎮祭 宇津木友和 酸漿 200302
料理また紅葉色なり山の寺 内藤順子 酸漿 200302
禅林の燃ゆる紅葉に水ひびく 内藤順子 酸漿 200302
朝日さすメタセコイアの紅葉なり 清水和子 酸漿 200302
紅葉晴柄長の声の響き合ふ 大山妙子 酸漿 200302
ニュータウン紅葉の名所となりにけり 滝本香世 百鳥 200302
転校の子へ選り抜きの紅葉かな 高橋とも子 百鳥 200302
沈黙に支へられたる紅葉かな 八田春木 百鳥 200302
磯舟の小旗の赤き紅葉晴 沢田邦子 200302
吊橋に犬の足跡渓紅葉 小西瑞穂 ぐろっけ 200302
がれ場見ゆ採石山も紅葉して 坂口三保子 ぐろっけ 200302
千丈の巌を紅葉絵に封じ 佐々木栄 ぐろっけ 200302
キヤンバスに峽の紅葉封じ込む 佐々木栄 ぐろっけ 200302
紅葉谷猿走り来て車止め 安部美和子 ぐろっけ 200302
霜柱終の紅葉を載せてをり 嶋崎茂子 百鳥 200303
深紅葉まはりの大気毀れさう 直江裕子 京鹿子 200303
おつかまり下さい補陀落へ紅葉ひとひら 坂本敏子 京鹿子 200303
老杉を大蛇巻きしてみ蔦そ紅葉 友田直文 200303
里山の紅葉曼陀羅遠眼鏡 松村富子 200303
マドンナへ車夫の饒舌紅葉坂 磯崎清 200303
夜は夜の紅葉が誘ふねねの寺 楯野正雄 200303
紅葉 5→      

 

2021年11月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。