作品
作者
掲載誌
掲載年月
御開扉や紅葉越しなる大悲閣 岡田桃子 201802
自転車の七路七坂紅葉道 井上静子 201802
刻刻と鵯越の紅葉散る 岩下芳子 201802
辛酸をなめて今ある紅葉かな 西村白杼 京鹿子 201802
紅葉陽に透けて菅公御歌の磴 松本鷹根 京鹿子 201802
日を欲りて紅葉傾く山路かな 永井惠子 春燈 201802
水底に逆さ紅葉の神秘めく 河崎國代 春燈 201802
父母と姉妹に更けて紅葉宿 浅木ノエ 春燈 201802
谺して移動スーパー紅葉降る 森和子 万象 201802
桜紅葉敷きけり今朝のお佛飯 高橋ひろ 万象 201802
御薄色池の回りも紅葉せり 石森理和 あを 201802
御船山紅葉せる時季入山料 石森理和 あを 201802
一山が紅葉もみじの御船山 石森理和 あを 201802
上段の間は仄暗き紅葉騒 塩貝朱千 京鹿子 201802
繚乱と錯乱ちがふ紅葉まつ赤 直江裕子 京鹿子 201802
図書館の木椅子に紅葉黄葉かな 大石喜美子 雨月 201802
くちぐちに紅葉讃へて戻り来る 今井妙子 雨月 201802
保津川の速き流れや渓紅葉 加藤タミ 末黒野 201802
紅葉映す冥き池面に後退る 谷口律子 末黒野 201802
紅葉揺れ水琴窟の音震へ 谷口律子 末黒野 201802
柔らかに紅葉散りくる石の庭 今野明子 末黒野 201802
すがりつく一枚明き紅葉かな 今野明子 末黒野 201802
黒き枝の額縁となる紅葉かな 今野明子 末黒野 201802
吊橋の大揺れ小揺れ紅葉揺れ 今野明子 末黒野 201802
夕さりの紅葉明かりや千曲川 岡野里子 末黒野 201802
峡紅葉仰ぐ地球のチバニアン 田中臥石 末黒野 201802
谷川の光を紡ぎ崖紅葉 安斎久英 末黒野 201802
紅葉散る山の引湯に手を浸し 黒滝志麻子 末黒野 201802
石ころも地球のかけら紅葉坂 望月晴美 201802
魂の落ちゆく深さ紅葉谷 田中とし江 201803
紅葉濃き一枝は鬼女の挿頭なる 深川淑枝 201803
討たれたる馬も祀りて紅葉谿 柴田佐知子 201803
惨殺の絵巻収むる紅葉寺 柴田佐知子 201803
紅葉づりて赤より緋し満天星は 本池美佐子 201803
離れては寄りては浮葉紅葉かな 宮本加津代 万象 201803
散る前の紅葉の艶や憂国忌 小林愛子 万象 201803
学園の紅葉かつ散るテスト前 佐藤澄世 馬醉木 201803
いささかの寄進果せば寺紅葉 市川夏子 末黒野 201803
赤錆のレールの歴史紅葉散る 中野大樹 末黒野 201803
紅葉かつ散る都賀川の速さかな 善野行 六花 201803
一本の松ありにけり紅葉谷 廣畑育子 六花 201803
登り窯寝かせ紅葉の昼深む 亀井福恵 京鹿子 201803
一山の火種の紅葉さがしをり 山中志津子 京鹿子 201803
紅葉といふは楓の更年期 木戸渥子 京鹿子 201803
おぼろげな不安紅葉に置いてくる 直江裕子 京鹿子 201803
賀茂堤夕日に桜紅葉かな 下田奉枝 雨月 201803
苔の上にとめどなく散る紅葉かな 西千代恵 雨月 201803
対岸は紅葉盛りに今一歩 大橋晄 雨月 201803
伊豆に住み紅葉前線なる言葉 嶋田一歩 ホトトギス 201803
日の差して紅葉のさらにもみぢ色 兒玉充代 201804
猫つぎつぎ庭の紅葉は真つ赤です 奥田温子 やぶれ傘 201804
男体山ききしにまさる山紅葉 山咲和雄 末黒野 201804
バス停の不揃ひの椅子紅葉冷 山口郁子 末黒野 201804
露座仏の法衣の緩び紅葉晴 今村千年 末黒野 201804
朝昼夕あなたの紅葉振り観察 木戸渥子 京鹿子 201804
七五三ねまえ紅葉も風に揺れ 大日向幸江 あを 201804
散り急ぐ紅葉や荼毘に付する間も 荒井千佐代 201806
半蔀を揚げたる紅葉明りかな 千原叡子 ホトトギス 201806
貫長の案内由由しき紅葉寺 千原叡子 ホトトギス 201806
紅葉散る散る大人も子供も変声期 つじあきこ 船団 201806
考へる人の銅像紅葉散る 五島富佐子 雨月 201806
見ゆれば二尊の解く紅葉雨 鈴鹿呂仁 京鹿子 201811
幻想交響曲となる紅葉谿 水野恒彦 201811
ひそかにも京の紅葉を見る予約 稲畑汀子 ホトトギス 201811
火の粉ふるこおろぎ橋の紅葉かな 治部少輔 201811
紅葉の先頭に立つ紅チガヤ 時澤藍 201812
手品師の紅葉紙幣に替るとき 松本幸子 馬醉木 201812
蝦夷神に一番近き紅葉かな 山田六甲 六花 201812
銃声の後のしじまや紅葉谷 あさなが捷 201812
渦巻きて深みにをどる紅葉かな 秋川泉 あを 201901
ふたごころ秘めてゐるかも淡紅葉 菊池和子 京鹿子 201901
幾曲がり雑木紅葉の中を来て 有賀昌子 やぶれ傘 201901
紅葉観て産地直売野菜買ふ 藤井美晴 やぶれ傘 201901
小葉団扇楓紅葉や山晴れて 藤井美晴 やぶれ傘 201901
大曲りして小淵沢山紅葉 丑久保勲 やぶれ傘 201901
先客の紅葉一片木のベンチ 菊地光子 201901
一木の情念溢る紅葉かな 内山照久 201901
紅葉酔ひして哲学の道惑ふ 森岡正作 201901
紅葉散る一葉を許す銀沙灘 能村研三 201901
玉堂館白砂の庭に紅葉散る 川村欽子 雨月 201901
渓紅葉沈む山家の二三軒 川村欽子 雨月 201901
紅葉濃し狭き隧道抜くるたび 川村欽子 雨月 201901
木漏れ日は弱くて紅葉かつ散りぬ 長崎桂子 あを 201901
さくら紅葉に透け弁天堂華やげり 篠田純子 あを 201901
紅葉の塩害痛みや労しい 長崎桂子 あを 201902
池に映え満天星紅葉真つ盛り 小川玉泉 末黒野 201902
高原に旅愁を深め山紅葉 伊藤鴉 末黒野 201902
見返りの湖底の村や夕紅葉 伊藤鴉 末黒野 201902
点在の廃墟被へり村紅葉 松橋輝子 末黒野 201902
散り急ぐ桜紅葉や杣の道 柚木澄 末黒野 201902
没日透く桜紅葉の梢の綺羅 高木邦雄 末黒野 201902
「よぐ来たねしい」と志功の女紅葉駅 小形博子 201902
紅葉寒かたちなきもの胸に棲み 平野多聞 201902
丘陵を雑木紅葉の色つづく 寺田すず江 201902
ここに立ち白膠木紅葉に出合ひたる 加藤みき 201902
鞍馬石賀茂川石や散る紅葉 服郎鹿頭矢 馬醉木 201902
分家して捨てきれぬもの紅葉す 鳥居美代 京鹿子 201902
紅葉黄葉限界の蓋あけ放つ 上野紫泉 京鹿子 201902
別々のこと思ひつめ紅葉まつ赤 直江裕子 京鹿子 201902
九品仏残る紅葉を愛でらるる 川村欽子 雨月 201902
紅葉→23      

 

2021年11月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。