作品
作者
掲載誌
掲載年月
長瀞の紅葉を下る遊び舟 川村欽子 雨月 201902
蒼穹と碧湖や紅葉かつ散りぬ 岡村彩里 雨月 201902
紅葉して一葉一葉に瀬音澄む 武生喜玖乃 雨月 201902
満天星紅葉の垣根や嬰の声 四方由紀子 風土 201902
渓谷の紅葉行脚や水のこゑ 南奉栄蓮 風土 201902
ほほ笑めば五百羅漢も紅葉晴 今村千年 末黒野 201902
木漏れ日の紅葉かつ散る九十九折 小田嶋野笛 末黒野 201902
滝に日の当りて紅葉影を成す 出口誠 六花 201902
滝の白紅葉の色をひきたてぬ 出口誠 六花 201902
くすみても紅葉は紅葉箕面山 出口誠 六花 201902
川沿ひに広がる紅葉箕面山 出口誠 六花 201902
ハンカチの木の紅葉づりて柄違ふ 升田ヤス子 六花 201902
六千の歩を置いて来し紅葉寺 笹村政子 六花 201902
焼餅の餡の噴きだす紅葉茶屋 笹村政子 六花 201902
大和まほろば美しき夕紅葉 山岸明子 201903
けものみち行けば紅葉の散りに散る 青谷小枝 やぶれ傘 201903
角刈りの満天星紅葉散る歩道 布施由岐子 末黒野 201903
日面に残る紅葉や無縁塚 岡野里子 末黒野 201903
桜紅葉ひとひらふいの風訣れ 鷺山珀眉 京鹿子 201903
病める身となりて紅葉火を放つ 瀬戸薫 風土 201903
スイッチバックして紅葉の山越ゆる 稲岡みち子 雨月 201903
大青空紅葉黄葉と呼応して 大橋晄 雨月 201903
紅葉散るこの世の朱さ奪ひつつ 西村白杼 京鹿子 201903
遥か下に見ゆる吊橋紅葉中 佐藤玲子 春燈 201903
紅葉掃くついて離れぬ恋心 中谷富子 201903
筒井筒紅葉の庭の水を聞く 竹中一花 201903
方丈を開け放ちたる紅葉の賀 岩下芳子 201903
三山のもみづる紅葉もみぢかな 橋本くに彦 ホトトギス 201903
時に舞ふ桜紅葉や能舞台 山田閏子 ホトトギス 201903
鈍色のビルの谷間の夕紅葉 竹内文夫 やぶれ傘 201904
ライトアップに桜紅葉の色の濃く 篠崎志津子 やぶれ傘 201904
萍の紅葉はじまるころを旅 岩岡中正 ホトトギス 201904
青空と桜紅葉と瀬の音と 大西乃子 201905
夕紅葉友と連れ立ち露天風呂 吉田悦子 201905
落人の跡に耶蘇の碑紅葉谷 林徹也 201905
紅葉黄葉マニキュア少し濃く塗って 中山未奈藻 201905
白川の一重流れに青紅葉 高木晶子 京鹿子 201907
夕紅葉映して水は底無しに 本多トミ 201907
紅葉して華やぎを又取り戻す 稲畑汀子 ホトトギス 201910
華やぎは桜紅葉といふ人も 稲畑汀子 ホトトギス 201910
山紅葉早し遅しと言ふも摩耶 稲畑汀子 ホトトギス 201910
夕紅葉入日拒んでをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
永観堂紅葉に明けてゆく仔細 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
千仞といふ明るさに紅葉谷 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
雨に色移し薄々紅葉かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
篠山に紅葉探れば乾く風 山田六甲 六花 201911
箒目を五線譜にして紅葉散る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
この紅葉にも塩害の及びしか 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
道中の黄葉を忘れたる紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201911
風ついと変りし宙やうす紅葉 西村白杼 京鹿子 201912
夏の果まだ堪へてをり青紅葉 菊谷潔 六花 201912
先のない人生の今紅葉濃し 稲畑汀子 ホトトギス 201912
竜田川紅葉はいまだ瀬の光 今泉忠芳 ある日の滴 201912
赤千木や春日大社の庭紅葉 今泉忠芳 ある日の滴 201912
狛犬と苔と紅葉の手向山 今泉忠芳 ある日の滴 201912
若人の念仏聞こゆ紅葉寺 石川憲二 六花 201912
笑ひごゑ人の集まり紅葉散る 加藤みき 201912
月光の紅葉明かりの中にゐる 三椚敦 201912
紅葉越え芝生を越えて東大寺 大橋晄 雨月 202001
しづけさや紅葉明りのある茶室 柴田昭子 雨月 202001
庭紅葉漆の卓に映りをり 林いづみ 風土 202001
一直線桜紅葉の段葛 加瀬伸子 末黒野 202001
をなご衆に晴ればれと散る紅葉かな 千田百里 202001
一枚の紅葉の寄進弥陀ごころ 鈴鹿呂仁 京鹿子 202001
大琵琶を一景にして紅葉寺 鈴鹿呂仁 京鹿子 202001
懐古園牧水歌碑へ紅葉散る 犬嶋テル子 春燈 202001
紅葉紅し目交ぜでこころ通じけり 綱徳女 春燈 202001
モネと会ふ紅葉の丘の美術館 田中信行 202001
紅葉の木々に宿れる華厳かな 吉田順子 202001
不死鳥の燃ゆる紅葉に潜みをり 中田禎子 202001
手暗がりのメモの遠さよ夕紅葉 近藤喜子 202001
朝日子の紅葉綿繍の山法師 沼澤石次 馬醉木 202001
蒼背の月山古道紅葉晴れ 沼澤石次 馬醉木 202001
岩を抱く樹の根太きや渓紅葉 野村重子 末黒野 202002
渓流の音の幽かや崖紅葉 野村重子 末黒野 202002
茶屋覆ふ楓紅葉や日の洩れて 高木邦雄 末黒野 202002
ビーナスライン上り下りの山紅葉 堺昌子 末黒野 202002
鉄棒に桜紅葉の降り止まず 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
紅葉燃ゆ五十年経し学舎に 岩田登世 雨月 202002
紅葉散る裏々おもて裏おもて 笹村政子 六花 202002
風に舞ふ紅葉のなかや喃語飛ぶ 四方由紀子 風土 202002
「おいでやす」やつぱり古都の菓子紅葉 田村すゝむ 風土 202002
陰陽師花札に鹿・紅葉かな. 竹内悦子 喜悦 202002
散り急ぐ紅葉踏みしめ馬籠坂 尾野奈津子 京鹿子 202002
際やかに残る紅葉や雨上がり ふなかわのりひと 202002
紅葉にも夜半の嵐のありにけり 出牛進 202002
紅葉の脇道通り児童館 湯本実 やぶれ傘 202002
山紅葉ダムの放流見てすごす 湯本実 やぶれ傘 202002
神木の公孫樹一気に紅葉す 濱野新 やぶれ傘 202002
紅葉の森林軌道跡たどる 野口希代志 やぶれ傘 202002
真青なる淵続きをり谿紅葉 野口希代志 やぶれ傘 202002
川の面に紅の波立つ夕紅葉 藤田美耶子 202002
猿まわし紅葉に染まり絵となりぬ 三浦純子 202002
黒谷や紅葉の奥にまた紅葉 藤田美耶子 202002
櫻紅葉の奥に入りけり尉と姥 雨村敏子 202002
晩年のかくはありたし山紅葉 延川笙子 六花 202002
掃く手とめ桜紅葉を眺めけり 延川五十昭 六花 202002
石壁の隙の漆が紅葉して 渡邉孝彦 やぶれ傘 202002
まさをなる空と紅葉を見て帰る 廣瀬雅男 やぶれ傘 202002
山の容ちに紅葉彩づき猿渡る 伊藤希眸 京鹿子 202002

紅葉→24

     

 

2021年11月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。