作品
作者
掲載誌
掲載年月
潮風の色変へぬ松紅葉忌 岡野里子 末黒野 201702
夕映えや紅葉かつ散る谷戸の径 今村千年 末黒野 201702
夕映えや雑木紅葉の谷戸歩き 今村千年 末黒野 201702
渓紅葉水音さへも色づきて 森清信子 末黒野 201702
地獄絵の炎に勝る寺紅葉 大室恵美子 春燈 201702
船神事紅葉手に舞ふ白拍子 田勝子 万象 201702
落羽松紅葉さざめく夕日影 江見悦子 万象 201702
全山紅葉信長の焼討ちか 山本無蓋 201702
古刹いま逆光に燃ゆ紅葉かな 山本無蓋 201702
三山の競ふ三段紅葉かな 甕秀麿 201702
島遥か雑木紅葉の見晴らしに 高川令子 201702
散敷きし桜紅葉に仄かな香 荒井和昭 201702
昼月を背にのせ紅葉峰下る 野村鞆枝 京鹿子 201702
散り急ぐ枝垂桜の紅葉かな 平居澪子 六花 201702
百歳の宮の御薨去夕紅葉 志方章子 六花 201702
八十路なるをみなの集ふ紅葉鮒 笹村政子 六花 201702
紅葉の枝に松葉の簪かな 杉本薬王子 風土 201702
胸に来し桜紅葉を押さへけり 荒井和昭 201702
猪噴きし穴に紅葉の吹き溜まる 南うみを 風土 201702
今生の筑波紅葉を仰ぎをり 田原陽子 201702
参道は満天星紅葉鳥のこゑ 山本無蓋 201702
露座仏の法衣の緩び紅葉晴 今村千年 末黒野 201702
桜木の紅葉かつ散る一夜城 岡野里子 末黒野 201702
朱の袱紗帯にからまる紅葉かな 伊藤武文 末黒野 201702
築山を桜紅葉の占拠して 手島伸子 雨月 201702
尾張高野露座仏に映ゆ紅葉かな 手島伸子 雨月 201702
紅葉散る幽けさにあり無名庵 熊岡俊子 雨月 201702
旅先へ届く訃報や紅葉燃ゆ 久世孝雄 やぶれ傘 201702
コーヒーでなくてぜんざい紅葉茶屋 中原吟子 雨月 201702
方位盤に柞紅葉の落つる音 河原敬子 201703
一人掃き二人仰げる紅葉かな 田中とし江 201703
滝行に紅葉曼陀羅華を降らす 宮原悦子 雨月 201703
竜神の風に且つ散る紅葉かな 宮原悦子 雨月 201703
愛鳥を葬りしあたり庭紅葉 水田壽子 雨月 201703
清流や底に紅葉を敷きつめて 久貝芳次 末黒野 201703
白糸の滝抱く山はぜ紅葉 塚越弥栄子 末黒野 201703
紅葉かつ散る丹沢の女坂 加藤静江 末黒野 201703
養老の渓の紅葉や滝の音 田中臥石 末黒野 201703
一の滝二の滝巡る渓紅葉 田中臥石 末黒野 201703
残り紅葉もつとも美しき日なりけり 駒形祐右子 万象 201703
渓紅葉たゆたふ水の翡翠色 駒形祐右子 万象 201703
散るままに散り敷くままに谷紅葉 岡本秀子 201703
桜紅葉散る海添ひの散歩道 藤波松山 京鹿子 201703
桜紅葉に座して喜劇のフイナーレ 高木晶子 京鹿子 201703
二本の紅葉ありけり尉と姥 中貞子 201703
嵐山金襴緞子に紅葉して 竹村淳 201703
結界になほ貼紙や夕紅葉 杉原ツタ子 201703
手にとれば紅葉いろいろ凪の径 水谷直子 京鹿子 201704
はらはらと紅葉互いのさようなら 水谷直子 京鹿子 201704
窓の外紅葉の会話ひそひそとハ 水谷直子 京鹿子 201704
吊橋のお先をゆづる紅葉かな 中川句寿夫 ここのもん 201705
嵐山残る紅葉となりにけり 後藤比奈夫 ホトトギス 201705
室堂の紅葉語らん旅仲間 稲畑汀子 ホトトギス 201709
しあはせの村の煙や紅葉雨 山田六甲 六花 201710
吉備の風一樹の紅葉仕上げゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
みよし野の桜紅葉といふ静寂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
鳶が去り紅葉かつ散る建長寺 瀬島洒望 やぶれ傘 201711
土器は遥かな下へ谷紅葉 丑久保勲 やぶれ傘 201711
昼月は西に銀杏の紅葉散り 大崎紀夫 やぶれ傘 201711
風鳴らしつつ紅葉かつ散りにけり きくちきみえ やぶれ傘 201711
明らかに紅葉散り敷く風となる 稲畑汀子 ホトトギス 201711
京紅葉なにはの紅葉散り急ぐ 稲畑汀子 ホトトギス 201711
これよりは散る楽しみの紅葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201711
真吾死して柳生博の森紅葉 田尻勝子 六花 201712
少しだけ色付く紅葉見てをりぬ 溝渕弘志 六花 201712
霊場池紅葉落葉を敷き詰めて 枝みや子 やぶれ傘 201712
地卵売る柞紅葉の駐車場 松本鷹根 京鹿子 201712
陽気な木陰気なる木も紅葉せり 有松洋子 201712
足裏にほてり伝うる敷紅葉 柴田靖子 201712
葉末より紅葉始まるはにかみて 能村研三 201712
碧潭へ傾るる漆紅葉かな 佐俣まさを 春燈 201712
紅葉挿すカフェの隅の小句会 宮田豊子 春燈 201712
水草の紅葉しモネの池といふ 松本三千夫 末黒野 201712
終の色散るほかはなし庭紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201712
眼帯の取れ全山の紅葉かな あさなが捷 201801
石垣に桜紅葉を散らす風 赤羽陽子 春燈 201801
紅葉濃しぐるり奥山の露天風呂 石森理和 あを 201801
九十九折日なた日かげの紅葉かな 濱谷和代 万象 201801
紅葉炎え城の武器庫を舐めてゐる 木戸渥子 京鹿子 201801
紅葉するどの一枚も不完全 高木晶子 京鹿子 201801
遮断機のあがり遥かな諸紅葉 加藤翅英 京鹿子 201801
再会の上野公園紅葉す 森高武 風土 201801
降り止まぬ雨に紅葉づる箒草 江見悦子 万象 201801
戒壇の闇を出し目に紅葉燃ゆ 石田野武男 万象 201801
京もみぢ愛でしその夜の紅葉鍋 貞吉直子 馬醉木 201801
雨に燃ゆるいろは紅葉や櫓址 長谷川祥子 馬醉木 201801
すり減りし金剛杖や夕紅葉 中島昌子 201801
櫻紅葉朽ちたり擡げくるもの 長崎桂子 あを 201801
回廊の軋み足裏の紅葉冷え 久保東海司 201801
町石や女人高野の紅葉濃し 雨村敏子 201801
紅葉茶屋上り框の拭き込まれ 大沢美知 201801
紅葉かつ散る句碑の句を誦しをれば 田辺博充 201801
櫨一樹谷に魁け紅葉の緋 川崎雅子 春燈 201801
杉苔に紅葉一枚南禅寺 延川五十昭 六花 201801
少年の釣り逃がしたる紅葉? 延川五十昭 六花 201801
掃き寄せし松葉にまじる紅葉かな 延川五十昭 六花 201801
バス道や一日にして紅葉せる 北村ちえ子 六花 201801
九体寺に彼岸の紅葉明かりかな 中貞子 201802
紅葉に染まりて拝む青不動 中貞子 201802
護摩堂や四面の獅子と舞ふ紅葉 岡田桃子 201802
紅葉→22      

 

2021年11月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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