紅葉 12      100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
森の闇抜けて広がる紅葉渓 和田郁子 200902
荘厳のライトアップや紅葉寺 和田郁子 200902
吾を誘ふ子の気配りや紅葉宿 能勢栄子 200902
夕紅葉流し快速電車かな 笹井康夫 200902
歩くたび変る景色や紅葉溪 笹井康夫 200902
鬼女を先ず酔はせてみたき夕紅葉 久津見風牛 200902
夕紅葉まだ目が見えて岸あるく 久津見風牛 200902
夕日いま明日散る紅葉に朱を注ぐ 久津見風牛 200902
紅葉衣を脱ぎすて山のねむりかな 久津見風牛 200902
こわれゆく村に紅葉の祭りあり 久津見風牛 200902
ゆるやかな紅葉の道を福祉バス 岡野ひろ子 200902
紅葉の山の美景にひと日かな 佐藤健伍 200902
紅葉とはこれを云ふなり京紅葉 須藤トモ子 200902
彩色の唐門も染む紅葉かな 須藤トモ子 200902
校倉に影音符なし夕紅葉 田中芳夫 200902
千本のさくら紅葉を見て飽かず 小林成子 200902
たけなはの小春紅葉や詩仙の間 坂上香菜 200902
紅葉散る眼下に清河一曲す 小山徳夫 遠嶺 200902
小雨降る平家の里の夕紅葉 宮崎見昭 遠嶺 200902
紅葉散るマタギの里や風の啼く 宮崎見昭 遠嶺 200902
渓紅葉人目ひかずに散りにけり 藤本友治 遠嶺 200902
大地かな紅葉敷きつめ錦なす 石山雅之 遠嶺 200902
光なす峡の一爆紅葉濃し 石山雅之 遠嶺 200902
山巓に雲の懸橋渓紅葉 半田卓郎 遠嶺 200902
紅葉愛で地球のエコを談じをり 西村昌三 遠嶺 200902
紅葉まつ只中の一山一寺かな 浜福惠 風土 200902
ライトアップの紅葉林に深入りす 外川玲子 風土 200902
忌を修す明日なき彩に寺紅葉 門伝史会 風土 200902
通天橋宋より伝ふ唐紅葉 門伝史会 風土 200902
源氏絵屏風石山寺の紅葉かな 門伝史会 風土 200902
絵の中の一人となりて紅葉の賀 門伝史会 風土 200902
五十四帖たどる参道夕紅葉 門伝史会 風土 200902
土を抱く櫻の根つこ谷紅葉 中西光 炎環 200902
満天星の紅葉明りや夫婦句碑 中西光 炎環 200902
紅葉散る散る流木を描きをれば 吉田空音 炎環 200902
紅葉の空を切り取る鴉かな 三井つう 炎環 200902
吹き溜るまでの紅葉でありにけり 片岡宏文 炎環 200902
峡深くふかく紅葉のひかりをり 折島光江 炎環 200902
釣人のみな顔見知り紅葉晴れ 大西八洲雄 万象 200902
よく来たと応ふるごとく紅葉燃ゆ 曽根満 万象 200902
檜林ぬるで紅葉のひとところ 曽根満 万象 200902
開拓の鶏や紅葉の昼を鳴く 曽根満 万象 200902
谷紅葉鷹が大きく弧を描く 杉本絢之助 万象 200902
吊り橋の全紅葉を渡りけり あさなが捷 200902
紅葉して木に棲むといふ女神見ゆ 柳生千枝子 火星 200902
をさな児の声が紅葉の遊園地 柳生千枝子 火星 200902
散り惑ふ紅葉自在の錦絵に 植村よし子 雨月 200902
遊子なる我等に箕面紅葉晴 若江千萱 雨月 200902
紅葉映ゆ妙音天の微笑みに 萩谷幸子 雨月 200902
風なきに桜紅葉のはらはらと 前川千恵子 雨月 200902
掌の桜紅葉をいとほしむ 前川千恵子 雨月 200902
トルソーに有情紅葉の降りつづく 伊藤希眸 京鹿子 200902
紅葉散る滝の奈落も華やげり 前川明子 200902
雨ぞ降る全山のどの紅葉にも 前川明子 200902
東京の桜紅葉の濁りなし 椿和枝 200902
空と水その青のほか紅葉かな 前川明子 200902
乳児の眼に紅葉吸ひ込まれんばかり 河村泰子 ぐろっけ 200902
人去れば瀬音高まる夕紅葉 北畠明子 ぐろっけ 200902
御一行様と書かれて紅葉宿 北畠明子 ぐろっけ 200902
十年後へ手紙を託し夕紅葉 木原今女 ぐろっけ 200902
銘酒の旗なびく紅葉の播州路 木村美猫 ぐろっけ 200902
花水木伊丹紅葉の第一号 藏本博美 ぐろっけ 200902
緑野背に紅葉明かりの浮き立てり 藏本博美 ぐろっけ 200902
落ちてなほ柄を連ねあふ紅葉かな 藏本博美 ぐろっけ 200902
大杉に宿りし紅葉黄葉の帽 小阪律子 ぐろっけ 200902
蝋燭のとぼる中堂山紅葉 後藤とみ子 ぐろっけ 200902
ロープウェー行きより帰りの紅葉美し 後藤とみ子 ぐろっけ 200902
並木路は街のオアシス紅葉濃し 上田玲子 200902
ふれやまぬ針身のうちに紅葉かな 荒井千瑳子 200902
遠目にも欅紅葉の屋敷林 田中きよ子 酸漿 200902
湿原の紅葉をわたるとんぼかな 青木陽子 酸漿 200902
五百羅漢笑顔もありて紅葉せり 渡辺玄子 酸漿 200902
日溜りは紅葉散りゐる木の下に 天野美登里 やぶれ傘 200902
大空へ昇らむばかり紅葉バス 杉本綾 200903
鬼づくしの里や紅葉の大江山 塩見育代 200903
紅葉は今年遅おすやろと京 岩垣子鹿 ホトトギス 200903
一枚の流れ紅葉を追ふ紅葉 岩垣子鹿 ホトトギス 200903
雨に濡れすすむ紅葉や峰の寺 安原葉 ホトトギス 200903
蘇我の血の記憶を秘めて紅葉濃し 稲岡長 ホトトギス 200903
こんにゃくの田楽試食紅葉寺 植山美代子 200903
解体のはかどり桜紅葉かな 中島陽華 200903
紅葉散る苑に電飾灯りをり 田巻和子 遠嶺 200903
句碑称へ孝子を称へ紅葉濃し 大橋淳一 雨月 200903
この紅葉くぐれば家の遠くなり 竹下昌子 200903
紅葉散る位階れつきと兵の墓 佐藤山人 200903
鶴ケ城濠の紅葉の遅速かな 北村香朗 京鹿子 200903
ひとときは紅葉明かりの遊女墓 和田照海 京鹿子 200903
法然院足裏に伝はる紅葉冷 川合まさお ぐろっけ 200903
酔さめて色戻り来る谿紅葉 中村紘 ぐろっけ 200903
紅葉散る伸身二回宙返り 七種年男 200903
真剣に生きて別れの紅葉かな 家塚洋子 酸漿 200903
散る紅葉雨余の雫に光りけり 兼子栄子 酸漿 200903
枝折戸の竹の閂紅葉散る 渡邉孝彦 やぶれ傘 200903
葛紅葉給水塔を登りきり 三宅禮子 やぶれ傘 200903
紅葉燃ゆ登山電車の谿に駅 嶋田摩耶子 ホトトギス 200904
はまごうの紅葉の頃をいまだ見ず 松尾緑富 ホトトギス 200904
日が差して紅葉全山焔あげ 嶋田摩耶子 ホトトギス 200905
紅葉バス孤独の旅を授かりし 嶋田摩耶子 ホトトギス 200905
色かさねをるらむ真夜のかの紅葉 安原葉 ホトトギス 200905
紅葉クッキー紅葉クッキー紅葉散る 中原幸子 船団 200906
紅葉→ 13      

 

2021年11月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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