もみぢ 3           140句

小原女の衣ふるへばもみぢ哉   正岡子規   寒山枯木

紅葉 もみぢ 薄紅葉 濃紅葉 初紅葉 紅葉狩 紅葉且つ散る 蔦紅葉 散紅葉

 紅葉山 紅葉川 照紅葉 櫨紅葉 蔦紅葉 草紅葉 照葉 柿紅葉 冬紅葉 冬もみぢ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
先んじて吉野のさくらもみぢかな 神蔵器 風土 201111

悼 

辺見じゆんさま

かんなぎの素顔すがしや薄もみぢ 熊川暁子 201112  
いてふもみぢ気取って食べるスパゲティ 篠田純子 あを 201112  
真直なる五線の築地もみぢ照る 伊東和子 201201  
もみぢせる枝垂桜や手にふれて 堺昌子 末黒野 201201  
噴煙の浅間の山やもみぢせり 三橋玲子 末黒野 201201  
うすもみぢ並木馳け行く部活動 古林田鶴子 ぐろっけ 201201  
朝もみぢ素顔と謂ふは法ごころ 鈴鹿仁 京鹿子 201201  
もみぢひらりやんちや雀の仕業なり 加舎廣子 京鹿子 201201  
炎の連鎖果てなく続く峡もみぢ 秋葉雅治 201201  
その奥の清盛塚へ草もみぢ 蘭定かず子 火星 201201  
もみぢ葉を掃く庭守の実直さ 山口キミコ 201202  
柿もみぢ葉が穴だらけでも綺麗 竹内悦子 201202  
もみぢ葉のあはひの日矢にのぼる湯気 中野京子 201202  
夕映えの公孫樹もみぢに身をさらす 中野京子 201202  
もみぢ祭過ぎて丹波の曇りぐせ 加藤千春 春燈 201202  
トンネルを抜けて黄葉またもみぢ 林美智 ぐろっけ 201202  
千変の岸のもみぢや舟下り 森清信子 末黒野 201202  
遠目にも紅葉もみぢの箕面山 大橋晄 雨月 201202  
爆音や沙羅のもみぢの散り急ぐ 大坪景章 万象 201202  
水底に魚卵を抱くもみぢ川 岡本敬子 万象 201202  
もみぢ散る辻のピエロのまばたきて 藤井美晴 やぶれ傘 201202  
草もみぢ教会の塔数へゆく 松村光典 やぶれ傘 201202  
雄橋を吊り下げてゐる蔦もみぢ 和田照海 京鹿子 201203  
もみぢ散る日照雨の残る鎖樋 石川叔子 201204  
幼児抱く爺やの笑顔もみぢ道 神田惣介 京鹿子 201204  
寺もみぢ水琴窟の音澄めり 岡山敦子 京鹿子 201204  
散りもみぢ案内板をとばし読み あさなが捷 201210  
桜もみぢ急ぐ貫之邸趾かな 南奉栄蓮 風土 201211  
瀑十一つづる岨道櫨もみぢ コ田千鶴子 馬醉木 201212  
もみぢするみちのく杜の湖畔かな 羽賀恭子 201212  
見事なり日毎彩増す柿もみぢ 山崎真義 201301  
紅葉背にもみぢの渓へをんな橋 橋本靖子 201301 祖谷
東をとこの心身染むる京もみぢ 熊川暁子 201301  
みちのくに一会を期してもみぢ季 千田敬 201301  
雑木もみぢ日記明日へとはみだせり 豊田都峰 京鹿子 201301  
池に映えいろはもみぢの真紅 小川玉泉 末黒野 201301  
草もみぢ八十路を越えて何処まで 菅野蒔子 末黒野 201301  
一地層なすべく紅葉もみぢ積む 田中貞雄 田中貞雄自註句集 201301  
もみぢ且つ散り円墳の匂ひけり 篠田純子 あを 201301  
もみぢする桜大樹の並木道 羽賀恭子 201301  
あめつちのひかり染め上げ散るもみぢ 狭川青史 馬醉木 201302  
もみぢ散るたびに山の気透き通る 狭川青史 馬醉木 201302  
君の背のもみぢ栞に文庫本 狭川青史 馬醉木 201302  
筆選ぶもみぢ明りの写経の間 狭川青史 馬醉木 201302  
山の日の雑木もみぢの月日かな 豊田都峰 京鹿子 201302  
女身仏もみぢ明かりにおはします 山田春生 万象 201302  
夕さりの銀杏もみぢに煉瓦館 三枝邦光 ぐろっけ 201302  
登り来て雑木もみぢの九十九坂 高田令子 201302  
黄は金に赤は真紅にもみぢ山 大橋晄 雨月 201302  
秋風や桜もみぢの散りはじめ 菊谷潔 六花 201302  
一山一宇もみぢかつ散る中にかな 神田恵琳 跫音 201303  
陽の去りて雑木もみぢのつひの舞 豊田都峰 京鹿子 201303  
迷ふてふ遊びせんとやもみぢ坂 奥田筆子 京鹿子 201303  
はらはらといろはにほへとちりもみぢ 熊切光子 末黒野 201303  
小流れの鷺の足取り草もみぢ 今泉あさ子 末黒野 201303  
夕映えて丘の満天星もみぢの朱 河合とき 末黒野 201303  
生垣の葉先夕日に薄もみぢ 森岡陽子 かさね 201311  
電柱の下(もと)めひしばの草もみぢ 藤井美晴 やぶれ傘 201311  
もみぢ旅古都より古都へ遡る 塩貝朱千 京鹿子 201312  
史記に酔ふ街は南京櫨もみぢ 鳥居美智子 ろんど 201312  
写生する人それぞれの薄もみぢ 田中清秀 かさね 201312  
初もみぢ吉の御くじを結び付け 田中清秀 かさね 201312  
懸け造りの長谷寺桜もみぢして 松本三千夫 末黒野 201312 初瀬・桜井
五十歩と百歩のまなかさくらもみぢ 吉弘恭子 あを 201312  
樹林帯抜けて広ごる草もみぢ 黒住康晴 201401  
ねむりゐる嬰の足裏やもみぢ晴 佐用圭子 201401  
度忘れや満天星もみぢ極まりぬ 工藤ミネ子 風土 201401  
もみぢ酔ひか吊り橋酔ひか渓深し 千田敬 201401  
もみぢせる葡萄の蔓の伸びつづく 森理和 あを 201401  
比叡より離宮の庭に降るもみぢ 黒住康晴 201401  
閉門は日没刻や城もみぢ 鈴木照子 201401  
垣もみぢ隣のピアノ上手くなる 兵泉美 京鹿子 201401  
初もみぢ壮樹のなかに恥ぢらひて 千田敬 201401  
性格はいたつて真面目草もみぢ 小谷知里 京鹿子 201401  
草もみぢ母のやうなる風よぎる 青木朋子 201401  
吉宗のあびしいちやうももみぢかな 吉弘恭子 あを 201402  
もみぢ葉や幹より遠き部分から 出口誠 六花 201402  
散もみぢ呂律まはらぬほどに積み 塩貝朱千 京鹿子 201402  
筆塚の奥に蟲塚もみぢ濃し 荒木稔 ぐろっけ 201402  
名園やもみぢ盛りの花水木 小川玉泉 末黒野 201402  
錦もみぢ置き忘れたる影法師 伊藤希眸 京鹿子 201402  
もみぢ散る水のみに散る恋に散る 熊川暁子 201403  
ゆく秋の色さまざまの草もみぢ 小倉正穂 末黒野 201403  
日を撥ねて綾に散り交ふもみぢかな 鍋島武彦 末黒野 201403  
落もみぢ踏めば昔の音のせり 藤波松山 京鹿子 201403  
ゆきずりに櫨のもみぢのひとひらを 本多俊子 光のうつは 201404  
朽ちかけて沈む木道草もみぢ 森清信子 末黒野 201404  
刀の鍔壁に埋めあるあをもみぢ 篠田純子 あを 201406 幾松
薄もみぢ箕面にはやも赤提灯 坂根宏子 201411
石垣の隙に屑石初もみぢ 根橋宏次 やぶれ傘 201411  
陶土搗く唐臼の音櫨もみぢ 藤井美晴 やぶれ傘 201411  
帷子ノ辻も過ぎけり柿もみぢ 山田六甲 六花 201411  
乃木神社の棗大樹や薄もみぢ 山田愛子 201412  
湿原の風と囁く草もみぢ 河崎國代 春燈 201412  
陶土搗く唐臼の音櫨もみぢ 藤井美晴 やぶれ傘 201412  
大寺の一坊詣づ薄もみぢ 河野亘子 馬醉木 201501  
薄もみぢ葉裏に鳥のこゑ隠し 山本無蓋 201501  
椅子に座し法話拝聴薄もみぢ 秦和子 201501  
妻争ひ伝へ三山うすもみぢ 山口キミコ 201501  
椅子に座し法話拝聴薄もみぢ 秦和子 201501  
岩木嶺の空の深さよぶなもみぢ 杉本光 201501  
湖展く桜もみぢの並木果て 松本三千夫 末黒野 201501 湖国
山の日の雑木もみぢに酔ひはじむ 豊田都峰 京鹿子 201501  
朝もみぢ序として涌きし詩ごころ 鈴鹿仁 京鹿子 201501  
もみぢ葉の赤きの囲む塔高し 中川すみ子 201502  
老ふたり支へあってのもみぢ坂 福本すみ子 201502  
楓もみぢ有終の彩かざしけり 茂木なつ 春燈 201502  
異次元へいざなふ小風草もみぢ 大沼遊魚 201502  
二上山へ一歩一歩の崖もみぢ 斉藤敬子 万象 201502  
直角に曲れば並木もみぢして 塩貝朱千 京鹿子 201502  
山上の展望デッキ渓もみぢ 森清信子 末黒野 201502  
小さき手に拾ふもみぢの紅ばかり 竹内タカミ 201502  
叫けぶが如き唯一本の櫨もみぢ 熊川暁子 201502  
みてゐたるいろはもみぢのちりぬるを 熊川暁子 201502  
面白き葉団扇楓もみぢかな 園部早智子 ろんど 201502  
しばらくは桜もみぢの木洩れ日に 安藤久美子 やぶれ傘 201502  
浮もみぢゐるはずといふ錦鯉 佐藤喜孝 あを 201502  
銀杏もみぢ光集めて輝けり 尾池喜代 京鹿子 201503  
岩肌の片理節理や川もみぢ 村高卯 201503  
茶室去る錆朱の帯や草もみぢ 佐藤雄二 万象 201512  
吊橋に間隔制限薄もみぢ 鈴木庸子 風土 201512  
大仏様ほのと色めくもみぢ雨 岸本順子 京鹿子 201601  
川曲に銀杏もみぢの速流れ 佐藤恭子 あを 201601  
舞ひ降りて天のもみぢの届くかな 雨宮桂子 風土 201602  
十夜鉦いろはもみぢを震はする 渡辺やや 風土 201602  
岳かんば袈裟懸けにして蔦もみぢ 長田秀行 万象 201602  
銀杏並木右側ばかりもみぢして 藤井美晴 やぶれ傘 201602  
板塀のむかうは鉄路はつもみぢ 渡邊孝彦 やぶれ傘 201602  
ぼこぼこの走り根踏んで初もみぢ 有賀昌子 やぶれ傘 201602  
もみぢ狩夫に引かるる男坂 苑実耶 201602  
初もみぢ棚田に昨夜の雨光り 有賀鈴乃 末黒野 201602  
捨つるに惜し緋色濃淡櫨もみぢ 長崎桂子 あを 201602  
猫はしる背のもみぢ葉落ちもせで 佐藤恭子 あを 201602  
点描の技法の如しもみぢ山 田中たつを 雨月 201603  
銀杏もみぢ遠心力に身をまかせ 木戸渥子 京鹿子 201603  
もみぢ乱舞ハーレーダビツドソン頑固 木戸渥子 京鹿子 201603  
千客万来散りたくなくて崖もみぢ 木戸渥子 京鹿子 201603  
もみぢ茶屋番傘にある土性つ骨 奥田筆子 京鹿子 201603  
宿る木の裾染め上ぐる蔦もみぢ 池田友之 夏雲 201603 もみぢ→ 1

 

2019年11月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。