草紅葉 2    82句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
草紅葉魚籠の漢の通りけり 山田六甲 六花 201511
天空の里へ続けり草紅葉 中貞子 201512
茶室去る錆朱の帯や草もみぢ 佐藤雄二 万象 201512
ここち良い風の流れや草紅葉 長崎桂子 あを 201512
加古池に鶴立ち寄ると草紅葉 山田六甲 六花 201512
木道のつなぎ目弾む草紅葉 中村洋子 風土 201512
草紅葉高速道の分離帯 廣瀬雅男 やぶれ傘 201601
牧牛の斑のきはやかや草紅葉 久布白文子 馬醉木 201602
情とはこんな水草紅葉草紅葉 直江裕子 京鹿子 201602
草紅葉まつただ中の合戦碑 甕秀麿 201602
掠れたる「ふみきりちゆうい」草紅葉 金子正道 京鹿子 201603
草紅葉華やぎゐたり夕風に 岡本まち子 馬酔木 201611
草紅葉華やぎゐたり夕風に 岡本まち子 馬酔木 201611
少しづつ古墳暴かれ草紅葉 宮井知英 201611
名勝へ続く杣道草紅葉 岡村彩里 雨月 201612
入山を解かれし処草紅葉 上野紫泉 京鹿子 201612
鉄塔の下に伸びをり草紅葉 成田美代 201612
草紅葉大判の千代紙のこと 長崎桂子 あを 201612
濃い紅の葉をちりばめる草紅葉 長崎桂子 あを 201612
丈屈め掛け橋の如草紅葉 長崎桂子 あを 201612
一帖の箱庭の景草紅葉 長崎桂子 あを 201612
果てしなく続く木道草紅葉 門伝史会 風土 201701
草紅葉投網夕日にひろごりぬ 岡尚 風土 201701
杭一本の渡船場跡や草紅葉 川田好子 風土 201701
母とあればわれは娘よ草紅葉 井上正子 童女 201701
農夫婦昼餉の畦や草紅葉 丸山允男 春燈 201701
草紅葉卵の自動販売機 高橋道子 201701
草紅葉影が先行く帰り道 小林朱夏 201701
草紅葉やつとごめんなさいを言ふ あさなが捷 201701
草紅葉先をいそがぬ私小説 平井奇散人 船団 201701
一隅にむしり忘れし草紅葉 野村鞆枝 京鹿子 201702
ちりちりと火照る木道草紅葉 甕秀麿 201702
草紅葉山小屋風の一軒家 久世孝雄 やぶれ傘 201702
大本宮趾の静けさ草紅葉 水田壽子 雨月 201703
草紅葉信濃ゆ甲斐へ塩の道 高埜良子 春燈 201712
まなうらの木道太し草紅葉 成田美代 201712
小流れに揺るる木洩れ日草紅葉 宮沢治子 春燈 201801
草紅葉だけ生きてゐる聖廃墟 竪山道助 風土 201801
くらがりへ道の別るる草紅葉 山田夏子 雨月 201801
県境を分かつ湿原草紅葉 西村渾 201801
晩節に微かな揺るぎ草紅葉 森村江風 201801
馬の舌水草紅葉揺らしをり 山田健太 風土 201802
来し方に仮橋いくつ草紅葉 井上菜摘子 京鹿子 201802
行く道は寄り道ばかり草紅葉 小田嶋野笛 末黒野 201802
木道や池塘縁どる草紅葉 森清信子 末黒野 201802
切支丹の墓の字なぞる草紅葉 林徹也 201804
残照のなほしばしあり草紅葉 磯貝尚孝 清閑 201804
跼み見るものに水草紅葉かな 能村研三 201810
草紅葉彩る尾瀬の小屋仕舞ひ 山口誠 馬醉木 201901
拾はれてすぐ捨てられる草紅葉 大日向幸江 あを 201902
草紅葉右も左も古墳かな 三井所美智子 201905
尾瀬ケ原色づき初めし草紅葉 有賀昌子 やぶれ傘 201911
真っ直ぐの木道行けば草紅葉 須賀敏子 あを 201912
旅人をつつむ夕日の草紅葉 安立公彦 春燈 201912
十センチ遥か越ゆるや草紅葉 大橋晄 雨月 201912
昆陽池の公園ちらほら草紅葉 大橋晄 雨月 201912
草紅葉入り日のいろも加はれり 森田節子 風土 202001
氾濫をのがれし土手や草紅葉 山田暢子 風土 202001
八十余歳生きて腎病む草紅葉 田中臥石 末黒野 202001
五歩六歩門を出づるや草紅葉 松本三千夫 末黒野 202001
さざ波の池塘に映ゆや草紅葉 高木邦雄 末黒野 202002
草紅葉瑞穂の国の休耕田 今村千年 末黒野 202002
かすかなる光を宿し草紅葉 森清信子 末黒野 202002
記憶力落ちゆくを知る草紅葉 橋本美代 やぶれ傘 202002
行き止まるまでは左右に草紅葉 安藤久美子 やぶれ傘 202002
吟行の夢見るやうに草紅葉 田中臥石 末黒野 202002
落暉いま山塊染めて草紅葉 及川照子 末黒野 202002
ロープウエイまでの石段草紅葉 升田ヤス子 六花 202003
切通しの突と開けり草紅葉 谷口律子 末黒野 202004
行き倒れ祀る石ころ草紅葉 吉田葎 202006
晩節のかすかにゆれし草紅葉 北川孝子 京鹿子 202009
草紅葉減りし浦里六十戸 橋添やよひ 風土 202012
草紅葉少し水漬ける畑の中 廣畑育子 六花 202101
鳥海山谷へひろがる草紅葉 延川五十昭 六花 202101
収穫を終へし大地の草紅葉 小圷律夫 ホトトギス 202102
筧の水零るる先や草紅葉 大川暉美 末黒野 202102
単線の一両列車草紅葉 小林拓路 末黒野 202102
洛北に偲ぶ若き日草紅葉 安原葉 ホトトギス 202103
若き日の学舎のあと草紅葉 安原葉 ホトトギス 202104
草紅葉風湧きおこる大カール 服部早苗 202104
泥濘を避けて虚子塔草紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110

草紅葉→ 1

 

2021年11月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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