冬紅葉 5      156句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
散ることを忘れしやうな冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 200912  
冬紅葉夕日をとらへはじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 200912  
まなうらになほ冬紅葉燃えてをり 稲畑汀子 ホトトギス 200912  
ブルーベリー庭唯一の冬紅葉 阿部ひろし 酸漿 200912  
覗き見る地下のマグマよ冬紅葉 日山輝喜 201001  
婚礼を挙げし宮居の冬紅葉 吉沢陽子 201001  
耐へて来て己が朱恃む冬紅葉 藤岡紫水 京鹿子 201001  
毘沙門の堂守は尼冬紅葉 武田美雪 六花 201001  
上杉神社池畔に残す冬紅葉 阿部ひろし 酸漿 201001  
束の間の安らぎ得たり冬紅葉 渋谷ひろ子 酸漿 201001  
冬紅葉明日は気圧の谷といふ 北尾章郎 201002  
ループトンネル出でて熊野の冬紅葉 鈴木照子 201002  
新妻と獅子吼の庭の冬紅葉 西垣順子 201002  
冬紅葉べんがら傘に抹茶受く 西垣順子 201002  
大き死へ錦繍尽す冬紅葉 渡漫千枝子 馬醉木 201002  
一夜さの嵐に耐へて冬紅葉 窪田粧子 馬醉木 201002  
散策の歩を休めては冬紅葉 乙坂きみ子 末黒野 201002  
冬紅葉会釈してゆく車椅子 百瀬真山 末黒野 201002  
木洩日の曼陀羅となる冬紅葉 川上久美 ろんど 201002  
奥山の踏分け径や冬紅葉 林紀夫 春燈 201002  
呼んでみるだけの名前や冬紅葉 渡辺若菜 春燈 201002  
風は神雨は仏と冬紅葉 小澤克己 遠嶺 201002  
せみ塚にこころ預けむ冬紅葉 岩淵彰 遠嶺 201002  
榛名路のなほも燃えたる冬紅葉 竹久みなみ 風土 201002  
蓬莱島に史劇映せり冬紅葉 安永圭子 風土 201002  
落人の郷のしじまに冬紅葉 澤井玲子 201002  
燦々と塔に真向ふ冬紅葉 溝内健乃 雨月 201002  
川舟の冬紅葉より返しけり 杉浦典子 火星 201002  
雲二つ空に置きあり冬紅葉 城戸愛子 酸奬 201002  
命ある限り輝け冬紅葉 渋谷ひろ子 酸奬 201002  
冬紅葉群雀降り賑はへり 島崎勇作 酸奬 201002  
振向けば明神岳の冬紅葉 阿部悦子 酸奬 201002  
冬紅葉友と味はふ天狗焼 池田いつ子 酸奬 201002  
日の射せる目ぐすりの木の冬紅葉 池田いつ子 酸奬 201002  
お大師の帽の新たや冬紅葉 池田いつ子 酸奬 201002  
下駄音を立てて散歩や冬紅葉 西川慶子 酸奬 201002  
静けさや山門に映え冬紅葉 小泉和代 酸奬 201002  
蕪村絵の残る角屋や冬紅葉 山口キミコ 201003  
山峡の旧き駅舎や冬紅葉 坂根宏子 201003  
峡の日のうつろひ早し冬紅葉 博多永楽 雨月 201003  
山峡の湖にせり出す冬紅葉 菅野日出子 末黒野 201003  
冬紅葉つむり艶けき撫で仏 岡野里子 末黒野 201003  
冬紅葉色を極むる天狗山 斉藤雅子 末黒野 201003  
冬紅葉水琴窟の音沁みて 滋野暁 末黒野 201003  
仄聞に揺らぐ心や冬紅葉 小山徳夫 遠嶺 201003  
閉門の社の号鼓冬紅葉 曷川克 遠嶺 201003  
献血に定年のあり冬紅葉 相良牧人 201003  
伊賀焼の谷あひ菱の冬紅葉 大坪景章 万象 201003  
この朱ならわたし着れさう冬紅葉 永松輝美 ろんど 201003  
冬紅葉心に染むといふ色を 佐藤弘香 ろんど 201003  
工事場に榾の燻る冬紅葉 戸栗末廣 火星 201003  
野仏の結跏の膝や冬紅葉 小倉陶女 春燈 201003  
千度も染めを重ねし冬紅葉 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 201003  
冬紅葉風に逆らひゐるひと葉 笹村政子 六花 201003  
雪舟の縁の寺や冬紅葉 小林優子 酸漿 201003  
山門の朝の日に燃え冬紅葉 阿部悦子 酸漿 201003  
冬紅葉刹那の華を競ひけり 岡田誠吾 201003  
ひそやかに燃えあがる紅冬紅葉 岡田誠吾 201003  
石鎚山色重ね合ひ冬紅葉 鈴木敬一 201003  
移り気な日和且つ散る冬紅葉 今村征一 ホトトギス 201004  
武士の塚の標や冬紅葉 木村美智穂 遠嶺 201004  
放課後の練習試合冬紅葉 渡邉孝彦 やぶれ傘 201004  
帽子の鍔ずらして仰ぐ冬紅葉 大地真理 201004  
冬紅葉しづかに光る命の炎 本多俊子 201004  
嗄れ声のロンドロンドや冬紅葉 瀬川公馨 201004  
冬紅葉映して湖の碧さかな 黒滝志麻子 末黒野 201004  
講演の窓全山の冬紅葉 小澤徳江 遠嶺 201008  
冬紅葉ためらひながら燃えにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201011  
極めたる色はどの色冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
冬紅葉絵巻山路の九十九折 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
この燃ゆるいろ語らずば冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
冬紅葉明りの庭を掃き寄する 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
名苑の要要の冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201012  
遠会釈又遠会釈冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201012  
冬紅葉日の中心の移りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201012  
鎌倉やわけても北の冬紅葉 鷹羽狩行 201012  
冬紅葉五重の塔をそびえしむ 阿部ひろし 酸漿 201012  
冬紅葉菩薩がかくれ在すなり 阿部ひろし 酸漿 201012  
吊橋に身を委ねつつ冬紅葉 笠井清佑 201101  
暮れの鐘小雨もつれて冬紅葉 藤岡紫水 京鹿子 201101  
摂心のしじま畏るる冬紅葉 白澤よし子 馬醉木 201102  
近衛邸跡翳りそめたる冬紅葉 西川保子 春燈 201102  
町の名に遺る銀山冬紅葉 永島雅子 春燈 201102 奥只見
山はいつも遠き日を呼ぶ冬紅葉 伊藤百江 春燈 201102  
家ごとに小橋ひとつや冬紅葉 中根美保 風土 201102  
辿り着く西行庵の冬紅葉 雨宮桂子 風土 201102  
冬紅葉四角の窓に坐してをり 浅田光代 風土 201102  
冬紅葉たどりつつ行く河口まで 高田令子 201102  
底辺を気楽に暮し冬紅葉 山本無蓋 201102  
別嬪と呼ばるる媼冬紅葉 井上静子 201102  
冬紅葉黙吟をして大路くる 伊藤希眸 京鹿子 201102  
冬紅葉日の当たる山陰る山 空音 六花 201102  
浄心門くぐりて仰ぐ冬紅葉 大里快子 酸漿 201102  
法の山色さまざまに冬紅葉 大西まりゑ 酸漿 201102  
朝日射す流のほとり冬紅葉 永見嘉敏 酸漿 201102  
御仏のお顔に映ゆる冬紅葉 青木政江 酸漿 201102  
三山を巡り眼裏冬紅葉 粟倉昌子 201103  
朝の照り夕べのかげり冬紅葉 浅野洋子 春燈 201103  
日を透かし古刹を囲む冬紅葉 永島雅子 春燈 201103  
朱印状受けて寺辞す冬紅葉 小渕二美江 春燈 201103  
冬紅葉昏れて水音残りけり 黒滝志麻子 末黒野 201103  
雨の日は雨の華やぎ冬紅葉 黒滝志麻子 末黒野 201103  
洪鐘の肩の緑青冬紅葉 稲垣佳子 末黒野 201103  
パレットに無き色見せて冬紅葉 直井たつろ 風土 201103  
玲瓏の水鏡なり冬紅葉 木下もと子 201103  
せせらぎを伴侶にめぐる冬紅葉 石田きよし 201103  
庫裡の戸を鎖す雲水や冬紅葉 小林優子 酸漿 201103  
白砂と枯山水と冬紅葉 吉成美代子 あを 201103  
冬紅葉風音聞きてそっと散り 續木文子 あを 201103  
冬紅葉大きく曲り淵深し 山口まつを 雨月 201104  
北面に年を重ねし冬紅葉 竹内弘子 あを 201105  
薄墨の会津ぐもりや冬紅葉 コ田千鶴子 花の翼 201111 奥会津
十本に百の彩り冬紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
往路にはなかりし帰路の冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201111  
やうやくに色ととのへり冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201111  
名園といふ冬紅葉どまん中 稲畑汀子 ホトトギス 201111
冬紅葉誘ふ水面のありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201112  
冬紅葉人は離れて腰おろす 細野恵久 ぐろっけ 201112  
やつとこさ色を尽して冬紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112  
鮮やかにブルーベリーの冬紅葉 須賀敏子 あを 201201  
空広し峠越えれば冬紅葉 岡野安雅 かさね 201201  
今もなほ隠れ里なり冬紅葉 坂上香菜 201201  
冬紅葉ほとけ日和を織りなせる 北村梢 京鹿子 201201  
冬紅葉耳を澄ませば水の音 堀内一郎 あを 201201  
急かさるる事のあれこれ冬紅葉 堀田順子 馬醉木 201202  
神々の集まるところ冬紅葉 寺田すず江 201202  
磴混みて湖東三山冬紅葉 和田一 雨月 201202  
裏庭になじむ箒や冬紅葉 山本歌子 火星 201202  
裏山の木々もやうやう冬紅葉 松本信子 かさね 201202  
寺にして城の格あり冬紅葉 博多永楽 雨月 201202  
並木道一本燃える冬紅葉 渡辺安酔 201202  
せせらぎの川の流紋冬紅葉 坂上香菜 201202  
無人駅車窓撫でゆく冬紅葉 辻知代子 201202  
しんかんたる女帝陵なり冬紅葉 大島翠木 201202  
雌滝より雄滝へ吹かれ冬紅葉 杉浦典子 火星 201202  
昏れなづむ標高二千冬紅葉 和田一 雨月 201202  
冬紅葉齢重ねて日々大事 川下明子 雨月 201202  
冬紅葉うなづき合へるひとのゐて 三代川玲子 春燈 201202  
蒼天の梢に一枚冬紅葉 四條進 201202  
皇子の墓守る山門冬紅葉 伊藤純子 201202  
秋篠へつづく佐保路の冬紅葉 平居澪子 六花 201203  
冬紅葉ひとえだ触るる投句箱 三枝邦光 ぐろっけ 201203  
冬紅葉浮かべしごとし竹生島 小野弘正 末黒野 201203  
冬紅葉厨子の秘仏を拝し得て 本多正子 雨月 201203  
冬紅葉の影を沈めて池平ら 堀田恵美子 雨月 201203  
ふるさとに急磴多し冬紅葉 亀井紀子 201203  
冬紅葉この頃女のふえて来し 古川夏子 201204  
木の橋の残り捨て田の冬紅葉 吉田きみえ 末黒野 201204  
冬紅葉この頃鬼女のふえて来し 古川夏子 201204  
久女恋ふ色に炎す冬紅葉 間島あきら 風土 201205  
枯色も華やぎとして冬紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201211  
帰路は尚色深めけむ冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
祝ぎ心共に祓はれ冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
冬紅葉浜田自動車道を染め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201211  
順路とも迷路とも冬紅葉縫ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201212  
名苑といへさうな冬紅葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201212 冬紅葉 →6

 

2020年12月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。