花 狩      49句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
やはらかきことばつかへり花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
くれなゐのころもまとうて花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
うすももの闇へと誘ふ花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
樹のもとに星を散らして花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
二の腕の現つの白さ花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
花狩女風をいだけば匂ひけり 小澤克己 遠嶺 199906
潮騒や花狩る女の影ひとつ 小澤克己 遠嶺 199906
幽明の雨の細さを花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
花狩女ひかりの野辺を辿り来し 小澤克己 遠嶺 199906
海原に陽の道ありし花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
死へ遠き帯しめなほす花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
くちびるに風をうかがふ花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
夜は一糸まとはざるらむ花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
星影に髪解き放つ花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
焚かれたる焔の中の花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
蝋涙のひとすぢ紅し花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
木の裏へ姿するりと花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
黄昏と黄泉とは近し花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
夢見て夢見てその後知らず花狩女 小澤克己 遠嶺 199906
やはらかきことばつかへり花狩女 小澤克己 花狩女 200004
おくれ毛に風の詩あり花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
佇めば星降る丘の花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
ひとくちの水うながせり花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
花狩女かんかん幹の響きたる 小澤克己 遠嶺 200006
一瞬の鼻梁の翳り花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
湧き上がることばを手繰る花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
荒磯に散りゆく魂や花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
死とは人の内なる闇や花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
人の世の艶美を愛でて花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
衣すべて脱ぎ白皙の花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
身も折れむばかりに撓ふ花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
うすももの舌のあまさの花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
こゑいちどあげたるのみの花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
花狩女つかめば無なる御身かな 小澤克己 遠嶺 200006
永遠に永遠にわだつみ眺む花狩女 小澤克己 遠嶺 200006
高楼へ誘ふやうに花狩女 小宮山勇 遠嶺 200007
影までも匂ひたたせて花狩女 小澤克己 遠嶺 200008
北限に星を散らして花狩女 小澤克己 遠嶺 200008
そびらより吐息が甘し花狩女 小澤克己 遠嶺 200008
そのあとの髪くしけづる花狩女 小澤克己 遠嶺 200008
逢瀬とは風の衣の花狩女 小澤克己 遠嶺 200008
花狩の黄泉よりきたる女かな 小澤克己 遠嶺 200205
エルメスの青きスカーフ花狩女 小山徳夫 遠嶺 200207
妖精を見しと真顔の花狩女 小山徳夫 遠嶺 200207
羅陵王さそひ出したる花狩女 宮倉浅子 遠嶺 200207
花狩女一夜の鏡譲り合ふ 野口香葉 天女櫻 200209
花狩へ最小限の人集め 伊藤白潮 200805
花狩や口のあたりをほとびらせ 佐藤喜孝 あを 201805

 

2021年3月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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