10       200句

囀りの美しかりしこと閨に   矢島渚男   木蘭

春禽 春の鳥  うぐひす 雲雀  つばくらめ  つばめ 燕の子

雀の子  巣立 百千鳥 古巣 鷽 小綬鶏 巣箱 鳥の巣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
囀の東山道にいち早し 内藤静 風土 201504  
囀の名残となりぬ家路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201504  
囀りへ繕ひ物を拡げたり 田中藤穂 あを 201504  
囀りや笑みをかすかに西施像 工藤ミネ子 風土 201505  
囀りや健三郎と慎太郎 竪山道助 風土 201505  
囀や端の揃はぬ和紙の束 内藤静 風土 201505  
一幅の余白ゆたかに囀れり 矢口笑子 春燈 201505 日本画展
水天宮囲む林や囀れる 小渕二美江 春燈 201505  
囀や両手広げて干すシーツ 林昭太郎 201505  
囀の中に故郷があると言ふ 柴田佐知子 201505  
囀りや赤き実ひとつ見あたらず 今井充子 201505  
抽象画裸婦には見えず囀れり 後藤マツエ 201505  
囀りや胎蔵界の凪ぎわたり 山田春生 万象 201505  
囀りや紅茶の茶葉の踊る朝 安藤久美子 やぶれ傘 201505  
囀りや前後左右に過ぎる風 鈴木初音 201506  
囀りの音色でわかる空の色 種田果歩 201506  
囀りやさみどりの硝子きゅつと拭く のざきまみこ 201506  
ミャンマーの森の押し葉や囀れり のざきまみこ 201506  
もっと地図読もうよ囀り聴こうよ 波戸辺のばら 201506  
窓をあけ朝の囀り入れにけり 白石正躬 やぶれ傘 201506  
囀の昂つてきし日の出前 谷田部栄 万象 201506  
囀や明けゆく空に月残る 宮本加津代 万象 201506  
囀のリズムに口語文語あり 柴田久子 風土 201506  
日の匂ひ振舞ふやうに囀れり 森屋慶基 風土 201506  
五万本の十字架の丘囀れる 奥田茶々 風土 201506  
囀りや書斎に遺るゴルフ帽 奥田茶々 風土 201506  
囀やこどもの国を半周す 井口ふみ緒 風土 201506  
囀や階段下の秘密基地 小山繁子 春燈 201506  
樹のいのち鳥のいのちと囀れり 上野進 春燈 201506  
一羽来てスタッカートに囀れり 風間史子 201506  
囀につぎつぎと起つ牧の牛 中村風信子 馬醉木 201506  
囀のみな美声なる深山晴 堀田順子 馬醉木 201506  
囀や子規のすなはち律の家 辻美奈子 201506  
囀のはみ出してゐる藪不知 千田百里 201506  
囀といふ字ややこし囀れり 大畑善昭 201506  
囀りや少年ボール拾ふ役 湯橋喜美 201506  
弁当の仕切りきつちり囀れり 七田文子 201506  
囀や車より母抱きおろし 天谷翔子 201506  
囀りや岬端の闇退りそめ 石本秋翠 馬醉木 201507  
囀に送られ発つや山の宿 堀田順子 馬醉木 201507  
囀やナプキン淡き花刺繍 斉藤いさを 馬醉木 201507  
斑鳩を統ぶる三塔囀れり 斉藤いさを 馬醉木 201507  
六代の家毀たれて囀れる 市村明代 馬醉木 201507  
囀や花散里てふ独創樹 甲州千草 201507 つくば牡丹園で研究の木あり
囀に島の膨らむ一日かな 小林和世 201507  
長堤の一丁ほどの囀区 高橋道子 201507  
囀や百葉箱は集音機 相良牧人 201507  
揚雲雀降り来る時も囀れり 原田達夫 201507  
囀りのこぼるるところ悟堂像 落合絹代 風土 201507  
囀りのリズム高まる目覚め時 中西明子 京鹿子 201507  
囀や茶を一服の贅満たす 神田美千留 京鹿子 201507  
囀りや丘の果てまで牧草地 青谷小枝 やぶれ傘 201507  
囀りに耳を預けて米を研ぐ 小川玉泉 末黒野 201507  
囀や不動の髪に迦楼羅(かるら)棲み 小田嶋野笛 末黒野 201507  
囀りや鎮守の杜の樟大樹 中村月代 末黒野 201507  
囀りの徐々に鎮もる戦禍跡 鴨下昭 201507  
過疎の山ふくらむほどに囀れる 青野安佐子 201507  
松苗の袖事粛々囀れる 大橋晄 雨月 201507  
落語家の一門の墓囀れる 大石よし子 雨月 201507  
囀りや園児の楽器呼応して 本多正子 雨月 201507  
頼朝の旗揚げ地とぞ囀れる 片山喜久子 雨月 201507  
町なかに御陵が二つ囀れり 原田しずえ 万象 201507  
雨上る朝の囀り孔子廟 島野ひさ 万象 201507  
囀や川の流れのゆるゆると 吉村光子 万象 201507  
囀や夫婦で作る杉線香 小林洋子 万象 201507  
囀の峠に立てば下からも 伊藤とほ歩 ホトトギス 201508  
囀や石碑の文字をたれも読めず 天谷翔子 201508  
囀に包まれ父母の墓域かな 野畑さゆり 201508  
囀や邂逅の日の木々高し 古川夏子 201508  
新しき靴囀を浴びにけり 酒井みち子 201508  
囀りや母の忌の墓去りがたし 吉田きみえ 末黒野 201508  
囀りの木となり昼の月淡し 田村加代 末黒野 201508  
何鳥か力をこめて囀るは 橘正義 春燈 201508  
囀や不意の絵葉書ローマより 那須禮子 春燈 201508  
囀や人に逢はざる野麦村 室伏みどり 雨月 201508  
囀りや定家の塚のいと古りて 谷村祐治 雨月 201508  
囀の下にネクタイゆるめたり 榎本文代 万象 201508  
囀を聞き分けもして庭仕事 河原昭子 万象 201508  
囀りや幼もすでに鳥ことば 後藤マツエ 201508  
囀はマングローブで赤翡翠 須賀敏子 あを 201508  
一遍像抱き当麻山囀れり 山崎郁子 万象 201509  
囀のシヤワーのどこかくるひたる 升田ヤス子 六花 201509  
庵治石を切り出す山に囀れり 大崎紀夫 虻の昼 201510  
囀や今たけなはの炊飯器 林昭太郎 201510  
揚雲雀降り来るときも囀れり 原田達夫 箱火鉢 201511  
囀や江川屋敷にパン祖の碑 吉永すみれ 風土 201511  
境界のなき囀の一部分 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
囀を閉き分けて行く道案内 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
囀を抱きて森の深かりし 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
心添ふとき囀に包まるる 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
囀や赤子五体をもてはしやぎ 千田百里 201604  
囀やアスパラガスを茹でてゐて 沼田巴字 京鹿子 201604  
囀りや青年バイクぴかぴかに 須賀敏子 あを 201604  
里山の暗きところに囀れり 田中俊尾 馬醉木 201605  
囀や滴らせ干すスニーカー 林昭太郎 201605  
官道の身幅三間囀れり 間島あきら 風土 201605  
囀やミルキーハット斜交ひに 服部早苗 201605  
囀りや石の佛に石の耳 山本則男 201605  
囀におぼれてゐたる一戸かな 高橋道子 201605  
見上ぐれば囀る空の広さかな 黒滝志麻子 末黒野 201605  
囀やテーブルクロスを新調す 中島昌子 201605  
囀りを橋の途中に聞きにけり 大島英昭 やぶれ傘 201605  
昼ひなかどの枝よりか囀れる 藤井美晴 やぶれ傘 201605  
囀りは校舎の裏の木立より 渡邉孝彦 やぶれ傘 201605  
囀や卓に広げる建築図 安居正浩 201606  
俳書とは語彙の森林囀れり 千田百里 201606  
囀や街の真中は大聖堂 白水良子 201606  
囀の一樹となりて暮れ残る 今井春生 201606  
抜け道や木の間隠れに囀れり 加藤峰子 201606  
囀や身動き出来ぬ脳検査 山本無蓋 201606  
囀や黒き瞳のちひろの絵 齋藤厚子 201606  
囀や海平らかに地獄あと 三木千代 201606  
囀りの梢の夢間をかけめぐる 鈴鹿呂仁 京鹿子 201606  
囀りへ正午を告げる鳩時計 安藤久美子 やぶれ傘 201606  
囀のひかりとなりて発つ岬 松本三千夫 末黒野 201606  
囀のこぼるる牧や薄緑 高木邦雄 末黒野 201606  
囀りや地図を逆さに覗き込む 平野みち代 201607  
寝覚めよきポプリの枕囀れり 泉本浩子 馬醉木 201607  
地震止まず囀りも又祈りめく 頓所友枝 201607  
一本の欅まるごと囀れり 生田作 風土 201607  
囀りや船大工打つ鑿の音 岡尚 風土 201607  
囀りを手繰り寄せゐし望遠鏡 石崎浄 風土 201607  
囀の風となりたる源氏山 黒滝志麻子 末黒野 201607  
囀に遠ざかりつつ橋渡る 松田泰子 末黒野 201607  
囀りや末よりひかりこぼしをり 森清堯 末黒野 201607  
囀や目の眩むほど光る湖 森清信子 末黒野 201607  
囀のこもごも木の間町の空 田中春江 末黒野 201607  
囀や天地のあはひ揺らぎをり 近藤喜子 201607  
囀りや急にわき立つ旅心 後藤マツエ 201607  
枝えだにちがふ鳥来て囀れる 有賀昌子 やぶれ傘 201608  
囀りは一羽の鳥か父母の墓 本郷美代子 やぶれ傘 201608  
囀のふくらむ朝の樟大樹 久布白文子 馬醉木 201608  
囀の空や鳥獣禁猟区 岡野里子 末黒野 201608  
囀の絶えざる今朝の目覚めかな 川村亘子 末黒野 201608  
囀をつつみて青き大樹かな 佐々木永子 末黒野 201608  
筑波嶺に立てば足許囀れり 奥太雅 万象 201608  
囀りに森せりあがる真昼かな 吉田順子 201608  
囀に地震の神鎮まり給へ 岩岡中正 ホトトギス 201609  
囀りや無口の男うとまれて 久保東海司 201609  
囀りや五百羅漢に千の耳 吉永すみれ 風土 201610  
久闊を叙す囀りの四校跡 原田しずえ 万象 201610  
囀の雨に烟ると言ふことも 柳生清秀 ホトトギス 201612  
囀やけふを始むる目を開けて 中田みなみ 桜鯛 201701  
木漏れ日のやうな囀りチヤイム鳴る 森川絢子 京鹿子 201701  
囀やときめき何時も未然形 峰崎成規 201701  
囀の庭に降り立つこと幾度 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
囀に踏み込み過ぎてしまひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
水音も囀も風音の中 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
囀りはデジタル愛はアナログで 高橋将夫 201705  
囀りや鍬の柄仕込む朝餉前 中川句寿夫 ここのもん 201705  
入り母屋の反りの深きに囀れり 中川句寿夫 ここのもん 201705  
囀りやいつから小箱鍵かけず 加藤峰子 201705  
囀をこはさぬやうに後退る 鎌田光恵 201705  
陵は雨後の明るさ囀れり 米山のり子 馬醉木 201705  
囀りの庭に野点の準備中 瀬島洒望 やぶれ傘 201705  
囀や土偶の腰はみな豊か 原友子 201705  
囀や子の靴すぐに小さくなり あさなが捷 201705  
囀やまだ音程の定まらず 佐藤まさ子 春燈 201705  
囀や根上りの松をどりだす 宮崎洋 春燈 201705  
囀りの空また見上げ帰り道 秋川泉 あを 201705  
囀りの空まつさらに華頂山(知恩院) 鈴鹿仁 京鹿子 201706  
大津絵を展示の庵囀れり 森清堯 末黒野 201706  
囀りや鳶のゆつくり旋回す 永田万年青 六花 201706  
囀や花びらのごと手話の指 内山照久 201706  
庭の木を伐り囀の数減らす 大畑善昭 201706  
囀に予感のありし目覚かな 近藤紀子 201706  
囀の止みて木立の多さかな 前田美恵子 201706  
囀や島に残れる写真館 林八重子 馬醉木 201707  
囀や磯馴の松の影の濃く 森清堯 末黒野 201707  
囀や話の尽きぬ女学生 五味絋子 末黒野 201707  
囀りを聞き分けてゐるパンの耳 直江裕子 京鹿子 201707  
挙式中の山の教会囀れる 阪上多恵子 雨月 201707  
正殿の深き杜より囀れり 密門令子 雨月 201707  
囀に大樹の何処か揺れてをり 密門令子 雨月 201707  
陵守の居ず囀のほしきまま 密門令子 雨月 201707  
囀は二層のあたり五重塔 片山喜久子 雨月 201707  
太鼓橋渡れば寺領囀れる 笹倉さえみ 雨月 201707  
囀りやお寺に子らの坐禅会 本多正子 雨月 201707  
囀に目覚むる稚の機嫌かな 塩見英子 雨月 201707  
囀やさみしい男みんな来い 能美昌二郎 201707  
粗樫の末より囀降りかかる 近藤紀子 201707  
囀りの零るる水面煌めきぬ 岩月優美子 201707  
一病の増えて囀いとほしむ 有松洋子 201707  
囀りや少女に高き懺悔台 竪山道助 風土 201706  
囀の中の出棺合図かな 甕秀麿 201707  
囀のいつの間にやらカルテット 笠井敦子 201707  
明け方の街の眠りを囀れり 吉野美智子 万象 201707  
囀りの木がいつせいにビビデバビデブ 高橋龍 201707  
囀にふくらむ風や切通し 大川暉美 末黒野 201708  
両の手に囀のあふれんばかり 岩岡中正 ホトトギス 201708  
ふるさとは天上にあり囀れる 岩岡中正 ホトトギス 201708  
囀つて囀つて邑消えてゆく 高村令子 風土 201708  
囀や神庫深くに起請文 山本右近 万象 201708  
囀りのまた違ふ声楡大樹 岡崎春菜 万象 201708  
囀りに耳鳴り消えてゐたりけり 志方章子 六花 201708  
囀や三尊石てふ自然石 石川純子 万象 201709  
囀やせせらぎの音呼応して 大橋晄 雨月 201710  
妙音天の琵琶を囲みて囀れる 大橋晄 雨月 201710  
囀やシカゴ育ちの帰国子女 近藤真啓 春燈 201712  
伴走のこゑ囀りを引き寄せて 鈴鹿呂仁 京鹿子 201803  
囀に庭の一劃明け渡す 稲畑汀子 ホトトギス 201804 囀→ 11

 

 

2019年4月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。