燕の子     220句

早鞆の風に口あけ燕の子    飴山實

燕の子  子燕  親燕

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
燕の子たちまち競はねばならぬ 山田弘子 春節 199503  
つばめの子村に異国の嫁が来て 保坂加津夫 自在抄 199600  
サーフボードゆき交ふ駅の燕の子 陣野今日子 風土 199808  
紙店の千本格子燕の子 陣野今日子 風土 199808  
巣のふちにはばたく姿燕の子 高木伸宜 船団 199811  
この浦の蔵の多さやつばめの子 橋本公枝 春耕 199908  
人の世にゐて人恋ふてつばめの子 保坂加津夫 いろり 199908  
御破算でねがひましては燕の子 大和田鏡子 俳句通信 199908  
燕の子殖えをるレンタカー事務所 夏秋明子 火星 199909  
燕の子菱形の口抜歯あと 三上冨佐子 ぐろっけ 199910  
燕の子帆船は帆を全開す 田中藤穂 水瓶座 200002  
コロッケを買い食いしたいつばめの子 尾上有紀子 わがまま 200002  
雨垂の音に寝入りて燕の子 小泉晴露 酸漿 200007  
時計台海に向きをりつばめの子 武井美代子 風土 200008  
つばめの子飛ぶや奈良井の深庇 高野清風 春耕 200008  
桜島潮の香りや燕の子 竹川貢代 春耕 200008  
燕の子試験の朝に落ちこぼる 三橋早苗 ぐろっけ 200008  
朝なさな土間の汚れに燕の子 武政礼子 雨月 200009  
鉄骨の足場に並ぶ燕の子 鈴木大林子 春耕 200009  
農業に停年はなし燕の子 池田かよ ぐろっけ 200009  
ひるがへるとき燕の子らしからず 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
武蔵野の空の果なし燕の子 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
燕の子口が並んでをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200106  
当番の学級日誌燕の子 大竹節二 春耕 200107  
軒深くよき風通ひ燕の子 中西道子 百鳥 200108  
野に光満ちガレージに燕の子 中西道子 百鳥 200108  
報道車出入りの門や燕の子 代田青鳥 風土 200109  
廃校の軒に燕の子の育つ 山口秋子 酸漿 200109  
温泉の町や軒並育つ燕の子 岡田房子 酸漿 200110  
燕の子口いつぱいに空を吸ひ 掛井広通 200110  
燕の子床屋のくるくる何と呼ぶ? ゆにえす 船団 200112  
近づけば帆柱太し燕の子 荒井千佐代 系図 200203  
味噌樽の烙印太き燕の子 山城やえ 春耕 200206  
燕の子微笑むだけの母となり 木村幸子 帆船 200207  
廃校の深き庇や燕の子 山本幸子 百鳥 200208  
顎みな外してありし燕の子 木本准南子 銀化 200208  
KOBANのOを占領す燕の子 鎌倉喜久恵 あを 200208  
のら猫の上目使ひや燕の子 宮原みさを 花月亭 200208  
しだり枝のジャンプ台なり燕の子 松井のぶ 200209  
燕の子餌にはぐれし口さびし 大井昌 京鹿子 200209  
ガラス戸に夕日とどまる燕の子 野澤あき 火星 200209  
水口に板差してあり燕の子 阿部敬子 百鳥 200209  
巣の縁に嘴をあづけて燕の子 金沢富水 200209  
燕の子名家の門を飛び出せり 金國久子 遠嶺 200209  
ひとしきり鳴いて静かな燕の子 高橋将夫 200210  
駅前の茶房に白き燕の子 小阪律子 ぐろっけ 200210  
羽根噛みて明同は飛び立つ燕の子 渡辺政子 雲の峰 200211  
四世代住む軒先の燕の子 野田光江 雨月 200307  
早起きは三文の得燕の子 大串章 百鳥 200307  
これ以上ひらかぬあぎと燕の子 長田等 200308  
燕の子巣立ちは明日か明後日か 近藤豊子 雨月 200308  
宿下駄の赤き緒固し燕の子 八木玲子 百鳥 200308  
燕の子肩くつつけて見上げをり 徳永真弓 百鳥 200308  
空の高さをまだ知らず燕の子 佐藤景心 200309  
燕の子巣立ちの近き眼を開けて 近藤豊子 雨月 200309  
二階より真つ逆様の燕の子 榎本孤星 築港 200309  
燕の子計ったように並びけり 松本アイ ぐろっけ 200311  
角丸き積木ちらばり燕の子 近藤きくえ 200312  
軒低き漁師の家に燕の子 亀井幸子 築港 200407  
雨垂れのはげしくなりぬ燕の子 池田光子 風土 200407  
母の忌の軒賑やかに燕の子 大沢敦子 雲の峰 200407  
燕の子床に食事を待つわれも 松浦白梅 草の花 200407  
おとなしく巣に収まりし燕の子 青山悠 200408  
燕の子筑摩書房の古表紙 戸村まねこ 遠嶺 200408  
本陣の出桁に育ち燕の子 森田節子 風土 200408  
沖縄をうぶすなとして燕の子 松尾濤子 春燈 200409  
お向ひは藩醫の家系燕の子 吉田島江 火星 200409  
燕の子ももいろの首伸ばしけり 後閑達雄 対岸 200410  
駅ホーム忙しく飛ぶ燕の子 小松サチコ ぐろっけ 200412  
水漬きたる豆腐の白さ燕の子 鈴鹿仁 京鹿子 200507  
胸の白はやまぎれなく燕の子 岡部玄治 200508  
歯科院の軒端はぐくむ燕の子 三枝邦光 ぐろっけ 200508  
鬼子母神の軒端に育つ燕の子 萩谷幸子 雨月 200508  
燕の子鳴き声だけは負けてゐず 安井和子 築港 200508  
燕の子門の大きな中華街 大西八洲雄 万象 200509  
廃校の軒に育ちぬ燕の子 目羅忠雄 百鳥 200509  
燕の子顔をうしろへ回しけり 小山國雄 百鳥 200509  
陀羅尼助商ふ軒に燕の子 師岡洋子 ぐろっけ 200509  
燕の子見つつ通ればこちら向く 阿部ひろし 酸漿 200509  
夕映えに口を揃へて燕の子 大谷美保子 栴檀 200510  
燕の子親の視界の中にをり 稲畑汀子 ホトトギス 200606  
燕の子太り漁村の昼長閑 森山のりこ あを 200607  
孵りけり軒端にぎはす燕の子 伊藤百江 春燈 200608  
兵舎めく妻入り屋根に燕の子 阿部由紀子 200608  
嫁の来る実家に生る燕の子 太田絵津子 200608  
レジ袋両手に見上ぐ燕の子 岡敏恵 ぐろっけ 200608  
キッチンの排気にも馴れ燕の子 杉本綾 200609  
喉の奥いつぱい見せて燕の子 島田麻子 万象 200610  
昨日まで巣に溢れゐし燕の子 高木美波 万象 200610  
大口のおねだり上手燕の子 芦川まり 八千草 200611  
大磯の駅舎は我が家燕の子 須藤美智子 風土 200701  
結納の軒に声あぐ燕の子 河村むつ子 万象合同句集 200703  
時なしの爺のはな唄燕の子 堀内五齢 春燈 200708  
駄菓子屋の前に木椅子や燕の子 小林共代 万象 200708  
燕の子すくみし後に羽ばたけり 田村園子 200709  
休診の札揺れてゐる燕の子 浅田光代 風土 200709  
燕の子母の母校はわが母校 渡邊千枝子 馬醉木 200710 育英小学校
高窓のあけぼのに鳴く燕の子 赤松郁代 万象 200710  
これ以上開けられぬ口燕の子 足立幸信 200711  
つばめの子豆腐の白さ見て育つ 鈴鹿仁 京鹿子 200806  
親の恩するり呑み込む燕の子 鈴鹿仁 京鹿子 200806  
雲を指すことは明日に燕の子 豊田都峰 京鹿子 200807  
兄弟の原型ここに燕の子 吉田陽代 200807  
電線に親子つばめのミーティング 渡辺安酔 200808  
菱形の黄色い口や燕の子 あさなが捷 200808  
天井に挟まれさうな燕の子 奥田茶々 風土 200808  
だれも来ぬ昼の桟橋燕の子 東福寺碧水 万象 200808  
ハモニカは昭和の音色燕の子 北川孝子 京鹿子 200809  
燕の子消防車庫に口揃ふ 橋本光乃 京鹿子 200809  
消防署の朝の点呼やつばめの子 吉田康子 火星 200809  
風を切る愉楽を知りし燕の子 柳川晋 200809  
母住まぬ家に育つや燕の子 鎌出隆靖 万象 200809  
羽ばたきて巣立間近や燕の子 阿部文子 酸漿 200809  
電線に尾の捌きよし燕の子 小城綾子 200810  
窓枠を離れず五羽の燕の子 大坪景章 万象 200810  
アンネフランクの話つばめの子の話 石田きよし 200810  
ヴォーリズの像に飛びかふ燕の子 河村泰子 ぐろっけ 200811  
上野動物園前交番のつばめの子 吉村はづき 炎環 200907  
燕の子大口開けて道の駅 坂根宏子 200908  
燕の子つばめ返しをして見せる 久保田由布 ぐろっけ 200908  
人だかり好きな燕の子でありし 相良牧人 200908  
無人駅の時計ちっくたっく燕の子 栗山恵子 雨月 200908  
燕の子仏事に集ふ家にかな 田中春子 雨月 200908  
裂ける程口あけて待つ燕の子 木内美保子 六花 200908  
和中散本舗の梁の燕の子 岩下芳子 200909  
燕の子泥の乏しき駅の梁 大坪景章 万象 200909  
磨崖仏の鼻に出入りの燕の子 中山皓雪 200909  
大老の御城下育ち燕の子 杉山瑞恵 雨月 200909  
燕の子日本にっぽん人の庇護の下 島内美佳 ぐろっけ 200909  
青嵐軒の燕の子が落ちて 細川コマヱ 雨月 200910  
つばめの子駅の軒先遊び場に 島純子 ぐろっけ 200910  
燕の子真似て学んで明日を待つ 明石文子 ぐろっけ 200910  
軒先に余る夕日や燕の子 黒滝志麻子 末黒野 201008  
白き胸ぐつとせり出す燕の子 大東由美子 火星 201008  
国宝の庇塒の燕の子 小瀧洋子 ろんど 201008  
顔中を口に替へをり燕の子 内山タエ 末黒野 201009  
親の嘴呑み込むやうに燕の子 廣瀬雅男 やぶれ傘 201009  
海へ出てつばさありけり燕の子 戸栗末廣 火星 201009  
ひねもすを嘴あけ暮す燕の子 松林順子 雨月 201009  
大師在す高野に育つ燕の子 尾崎みつ子 雨月 201010  
茶屋の軒頭を揃へたる燕の子 兼子栄子 酸奬 201010  
燕の子明日は飛翔といふ構へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201012  
燕の子大口あいて山を呑む 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105  
夕暮れて波音を聞く燕の子 阪本哲弘 201108  
両国のざんばら髪やつばめの子 山田正子 201108  
軒の上の月まだ知らず燕の子 川崎良平 雨月 201108  
燕の子世界遺産の方丈に 池本喜久恵 201109 嵐山嵯峨野
大師の山に育ちすこやか燕の子 玉置かよ子 雨月 201109  
呑みきれぬ餌を口の端に燕の子 鎌田篤 雨月 201109  
燕の子飛ぶきっかけを待つばかり 蓮尾みどり ぐろっけ 201109  
一羽だけ首のかそけき燕の子 篠田純子 あを 201109  
城跡の中の学舎つばめの子 雨宮桂子 風土 201110  
コーラスのやうに口開け燕の子 能美昌二郎 201110  
一刀の間合を習ふ燕の子 柳川晋 201110  
おとなしく親を待ちをり燕の子 佐藤和子 万象 201110  
燕の子とは口開けるのが仕事 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
せんとくんが迎ふる宿や燕の子 鈴木照子 201207  
燕の子はや漆黒の艶をもち 浅田光代 風土 201208  
代々の村のよろづ屋燕の子 吉田きみえ 末黒野 201208  
関宿の本陣跡につばめの子 長谷川鮎 ぐろっけ 201208  
風音に口あけてゐし燕の子 田中文治 火星 201208  
ヨードチンキ塗つてやらうか燕の子 米澤光子 火星 201208  
燕の子梲の空をよろこびぬ 蘭定かず子 火星 201208  
燕の子わが足音にさわだてり 笹村政子 六花 201208  
燕の子親を呼ぶ声揃へけり 松村光典 やぶれ傘 201209  
シャッターの開かずの店に燕の子 平居澪子 六花 201209  
燕の子胸の綿毛を膨らます 物江康平 春燈 201210  
燕の子瀬釣の竿をかはし飛ぶ 米山のり子 馬醉木 201211  
口大きく開けて日本の燕の子 広渡敬雄 201303  
燕の子人の子もいま食べ盛り 高橋将夫 201306  
手の平に子燕包み如何にせむ 小池清司 かさね 201307  
菱形の口を開閉つばめの子 石田かし子 ろんど 201309  
ほつとふつと駅に足湯とつばめの子 菅野雅生 ろんど 201309  
校門に張り紙燕子育て中 今井忍 ぐろっけ 201310  
高原のこころつつつつつばめの子 中原幸子 船団 201401  
日本の土の匂ひぞ燕の子 田中文治 火星 201401  
格付けと無縁のくらし燕の子 小山繁子 春燈 201403  
東京駅の構内ツアー燕の子 松山三千江 春燈 201505  
青空へ広がる未来燕の子 今井肖子 ホトトギス 201507  
コーヒーはキリマンジャロや燕の子 神蔵器 風土 201507  
鍵閉ざす消防機庫に燕の子 生田恵美子 風土 201508  
飛ぶ構ヘ宿の庇の燕の子 仁平則子 201509  
銀鼠の和毛あたまや燕の子 紅谷芙美江 万象 201509  
燕の子加賀の茶屋街ひがしにし 小張昭一 春燈 201509  
身を乗り出す小雨の朝の燕の子 吉村さよ子 春燈 201509  
子の意地をこはすきつかけ燕の子 齋藤厚子 201509  
北斎館の夕ぐれ近し燕の子 奥田茶々 風土 201510  
台風の沖を遥かに燕の子 生田恵美子 風土 201510  
履物屋頭上注意とつばめの子 あさなが捷 201603  
何代の江戸つ子ならむ燕の子 上谷昌憲 201607  
燕の子痛さうなほど喉伸ばし 大川ゆかり 201607  
讃岐路の雲よりこぼる燕の子 田代貞香 201607  
国籍はいづこ軒端に燕の子 伊藤希眸 京鹿子 201608  
空中に道を見つけし燕の子 濱上こういち 201609  
軒寄せて宇陀の往還燕の子 長谷川祥子 馬醉木 201609  
夕月にちちと鳴きたる燕の子 島田万紀子 馬醉木 201609  
香煙のとどく高さに燕の子 稲岡みち子 雨月 201609  
燕の子四羽続いて戻りくる きくちきみえ やぶれ傘 201609  
一羽飛び二羽飛ぶ廂燕の子 田中臥石 末黒野 201610  
潮風のレトロの駅や燕の子 菅野日出子 末黒野 201610  
負けるなよ前に出て来い燕の子 後藤園子 201610  
羽ばたきてこぼれ落ちたる燕の子 陳妹蓉 春燈 201610  
全身によろこびあふる燕の子 宮川みね子 風土 201610  
薬局の入口見上げ燕の子 今井充子 201611  
燕の子中の一羽が下を向き きくちきみえ やぶれ傘 201611  
口といふ口こそ命つばめの子 内山花葉 201708  
商店街の魚屋が好き燕の子 樋口みのぶ 201708  
三角の口を並べて燕の子 秋川泉 あを 201708  
昨日より声の大きな燕の子 大石喜美子 雨月 201708  
親去れば忽ち静か燕の子 大石喜美子 雨月 201708  
無人駅の巣に溢るるや燕の子 櫛橋直子 雨月 201708  
巣の縁に両足かけて燕の子 山下良江 万象 201709  
カレーが匂ふ家の燕の子だくさん 浜福惠 風土 201709  
一番を競うて育つ燕の子 佐藤淑子 雨月 201709  
駅員の庇護に育ちて燕の子 佐藤淑子 雨月 201709  
顔ぢゅうを頬ばれる口燕の子 佐藤淑子 雨月 201709  
塗り壁の巣よりくちばし燕の子 石塚清文 やぶれ傘 201709  
帽子屋の店主の帽子燕の子 永淵惠子 201709  
手術後の歩くリハビリ燕の子 持田信子 春燈 201710  
燕の子家主は阪急箕面駅 樺山翠 雨月 201710  
高層へ競ひて復習ふ燕の子 中谷未知 末黒野 201710  
街が好き人間が好き燕の子 湖東紀子 ホトトギス 201711  
燕の子人の視線に守られて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201806  
嘴のわたしわたしと燕の子 大石恵子 201809  
雨の日や喋りに倦みて燕の子 山田由利枝 雨月 201809  
良き便りとどく朝や燕の子 北村梢 京鹿子 201809  
燕の子仏師の家に生まれけり 住田千代子 六花 201809  
コンクリートの島に代々燕の子 おーたえつこ 201809  
海を見て水軍の地の燕の子 密門令子 雨月 201810  
迫り出して口のみ見する燕の子 櫛橋直子 雨月 201810  
鉤の手に二世帯住まひ燕の子 森清信子 末黒野 201810  
乗り出して身の反り返る燕の子 山田健太 風土 201811  

 

2019年5月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。