古 巣

大風の軒の古巣の砂こぼるる    原田種茅

巣立 古巣 巣箱 鳥の巣   64句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
古巣より針金ハンガー見えてゐし
夏秋秋子
ヒッポ千番地
199905
何鳥か古巣覗きに来てゐたり
村越化石
199906
滝壺の宙に古巣や春とほき
手島靖一
馬醉木
200005
藻のごとき古巣をひとつ雑木山
福場朋子
200006
栗四つ入りたる古巣うれしかり
伊藤多恵子
火星
200009
巣立ち終へ古巣見に来る親燕
島崎勇作
酸漿
200010
古巣ぐるみ落ちたる雪の雪けむり
吉田陽代
200010
廃屋の傾ぎし軒に古巣見ゆ
堀すみ恵
200105
木で鼻をくくりしやうな古巣なり
中原道夫
銀化
200105
大陸の夕日とどむる古巣かな
竹内喜代子
雨月
200207
山鴉古巣に声を落し過ぐ
岡淑子
雨月
200208
古巣見ゆ男女交互に入る風呂
中村房枝
六花
200304
海よりの風雨ざらしの古巣かな
西村しげ子
雨月
200306
樹の上の古巣まどかに冬日受く
金子つとむ
雲の峰
200402
梢高く古巣揺るるや鳶の笛
木村倫三
遠嶺
200405
大木の古巣に透けし青き空
松井倫子
火星
200406
大古巣備中総社見下ろせる
石原勢津子
雨月
200406
ゆりかごのやうな古巣の残りゐる
石原勢津子
雨月
200406
大鷹の古巣といへり松葉垂れ
名和政代
万象
200407
風雪に耐へし古巣の日に解け
田中清之
百鳥
200506
大欅古巣の付きしまま伐られ
金川眞里子
百鳥
200506
コロニーの如き古巣に山雨急
吉田飛龍子
春燈
200507
古巣箱懸けて空家や楝の実
菊池由惠
酸漿
200601
みづうみのみづと昏れゆく古巣かな
今井妙子
雨月
200605
北海の海鳴り棲める古巣かな
長山あや
ホトトギス
200609
対岸の煙の届く古巣かな
大山文子
火星
200609
むさし野の空が離さぬ古巣かな
鷹羽狩行
200704
教会に隣る一樹の古巣かな
三輪温子
雨月
200705
落葉してあらはとなりし古巣かな
笹倉さえみ
雨月
200705
春一番烏の古巣とばしけり
兼子栄子
酸漿
200705
古巣あることを誰もが知らずなり
志村美江
酸漿
200705
落ちさうな古巣落ちずに月替る
志村美江
酸漿
200705
吾が家の古巣まよわず燕来る
齋部千里
ぐろっけ
200708
八方より見えて古巣に青き空
神蔵器
風土
200806
恩愛のまだ残りたる古巣かな
高橋将夫
200806
兄の忌や古巣に戻る初燕
川合まさお
ぐろっけ
200807
本郷の木造三階古巣かな
宮川みね子
風土
200808
槻の木の枝にかたむく古巣かな
滝沢伊代次
万象
200902
土器を湖に放れば古巣あり
大山文子
火星
200906
大仏の甍見下ろす古巣かな
大山文子
火星
200906
いつ来しか古巣に泥のしたたれる
大坪景章
万象
201007
離陸機の音の降りくる古巣かな 蘭定かず子 火星 201105
雉鳩の古巣かぐろし梅雨に入る 竹内弘子 あを 201107
神木に古巣あらはや年移る 鈴木千恵子 万象 201109
古巣にはとりどりの紐残されて あさなが捷 201207
やすらぎは空の古巣の中にあり 高橋将夫 201207
ついに来ぬ燕の古巣駅舎えきに欠け 古井公代 ぐろっけ 201207
花は地に鳥は古巣に戻りけり 安藤虎酔 かさね 201303
通るたび仰ぎし古巣落ちゐたり 山尾玉藻 火星 201305
大いなる古巣前方後円墳 浅田光代 風土 201306
古巣より雨のしづくす玉子酒 井上淳子 火星 201404
繕ひを待てる軒端の古巣かな 松嶋一洋 201407
夕暮の古巣に残る密書かな 佐々木紗知 京鹿子 201408
ビニール紐のぞかせ古巣小きかな 森理和 あを 201503
月の楠古巣は嬰の帽子ほど 中田みなみ 201511
青空や古巣繕ふ番鳥 荒井和昭 201607
繕うて古巣選びし番鳥 山内洋光 201607
つばくらめ古巣修理し卵抱く 神田惣介 京鹿子 201610
冬眠の古巣は塚の北まくら 丸井巴水 京鹿子 201702
帰るべきそれは幻想古巣かな 江島照美 201807
古巣てふ命の歴史ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
どうしても古巣気になる一羽かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
からつぽの古巣に和毛吹かれをり 辻美奈子 201904
沈む日の染むる秀つ枝の古巣かな 滝澤圭子 雨月 201907

 

2020年4月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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