作品
作者
掲載誌
掲載年月
彩色を野山に流し冬紅葉 佐藤淑子 雨月 201602
冬紅葉晩年の美を保ちをり 大橋晄 雨月 201602
遊覧船に最後の華と冬紅葉 大橋晄 雨月 201602
落合は坂多き街冬紅葉 仙田孝子 風土 201602
冬紅葉裏に緑の残りけり 出口誠 六花 201602
鮮明に鈍さ合はせて冬紅葉 出口誠 六花 201602
時忘れさせ渓谷の冬紅葉 森清信子 末黒野 201603
漆黒の千木おく大社冬紅葉 森清堯 末黒野 201603
赤ん坊急に泣きだす冬紅葉 はしもと風里 201603
芸大に三味線の音冬紅葉 小山陽子 やぶれ傘 201603
酒饅の蒸籠より湯気冬紅葉 丑久保勲 やぶれ傘 201603
冬紅葉九條武子の碑の肩に 小林共代 風土 201603
冬紅葉映して雨の石畳 林いづみ 風土 201603
冬紅葉木木の余白を燃え立たす 宇都宮敦子 201603
石棺を包む五彩や冬紅葉 上野紫泉 京鹿子 201603
冬紅葉茶室の屋根の苔むして 中貞子 201603
ゆくりなく冬の紅葉に迎へらる 竹内タカミ 201603
冬紅葉燃えて満ち足る日なりけり 黒滝志麻子 末黒野 201603
冬紅葉冷たく燃えてをりにけり 中村房子 馬醉木 201603
急磴の鎖は揺れて冬紅葉 秋津令 201604
阿弥陀への長き回廊冬紅葉 今村千年 末黒野 201604
山肌に山の影くる冬紅葉 松田泰子 末黒野 201604
加齢とは老化にあらず冬紅葉 金子正道 京鹿子 201604
はうき持つ地蔵も鎮座冬紅葉 橋本美代 やぶれ傘 201604
人棲まぬ家を守りて冬紅葉 加藤千春 春燈 201604
山裾の暮色に浮かび冬紅葉 吉田きみえ 末黒野 201605
遊覧船に最後の華と冬紅葉 大橋晄 ホトトギス 201605
冬紅葉上野は今も民の街 平野無石 201611
いつもとは違ふ道行く冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201611
散るまでの華やぎとどめ冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201611
冬紅葉通ひ馴れたる道なりし 稲畑汀子 ホトトギス 201611
弁天は蛇身におわす冬紅葉 大山夏子 201611
冬紅葉湖北に狭き空のあり 七種年男 輪中の空 201612
ホスピスの大きな窓や冬紅葉 荒井ハルエ 春燈 201612
名園を統べ冬紅葉冬黄葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
思ひ出したやうに色付く冬紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
この燃ゆる色数多も見ず冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201612
つつがなき一日はじまる冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201612
名園としては淋しき冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201612
もてなしは遠山に置く冬紅葉 阿部眞佐朗 201701
大梁へ届く瀬音や冬紅葉 藤井君江 馬醉木 201701
風に散り風なきに散り冬紅葉 亀井福恵 京鹿子 201701
透明な水に色あり冬紅葉 藤井寿江子 馬醉木 201701
湖水満々冬紅葉亦冬紅葉 黒滝志麻子 末黒野 201702
清澄の一山燃ゆる冬紅葉 鶴岡紀代 春燈 201702
人品を隠せざる方冬紅葉 太田慶子 春燈 201702
断崖は天のきざはし冬紅葉 佐久間由子 201702
冬紅葉けふの日輪あふれしむ 山崎靖子 201702
冬紅葉照るや小暗き影を持ち 浅田光代 風土 201702
宗鑑の棲みし背や冬紅葉 橋添やよひ 風土 201702
冬紅葉最後の旅は荷を持たず 岩月優美子 201702
美ま織りを日がな一日冬紅葉 瀬川公馨 201702
葉脈はまるで手相や冬紅葉 卯木堯子 春燈 201702
茅葺の茶室彩る冬紅葉 荻坂真稚子 雨月 201702
冬紅葉只今芝生養生中 山田天 雨月 201702
祠より猫飛び降り来冬紅葉 篠田純子 あを 201703
結界は音を遠ざけ冬紅葉 戸栗末廣 201703
掃き寄せて色濃くなりぬ冬紅葉 笠井敦子 201703
外風呂の湯気ゆく庭に冬紅葉 湯本正友 やぶれ傘 201703
岩すべる流れ幾筋冬紅葉 森清堯 末黒野 201703
一瀑の景を引き締め冬紅葉 三輪温子 雨月 201703
六甲連山東西かけて冬紅葉 堀井英子 雨月 201703
虚子立子の墓所を抱きて冬紅葉 原和三 末黒野 201703
横笛庵蔀戸上げて冬紅葉 原和三 末黒野 201703
せせらぎの言の葉集め冬紅葉 内田梢 末黒野 201703
冬紅葉愛でつつランチ日溜りに 有賀鈴乃 末黒野 201703
紅の一葉句帳に冬紅葉 吉田きみえ 末黒野 201703
古祠へ苔のきざはし冬紅葉 岡野里子 末黒野 201703
尊氏の陣敷きし地の冬紅葉 西村しげ子 雨月 201703
単線の見下ろす渓の冬紅葉 黒滝志麻子 末黒野 201703
真如堂の塔をそびらに冬紅葉 稲岡みち子 雨月 201703
せせらぎを跨ぐ木の橋冬紅葉 菊地光子 201703
手を洗ふ水の重さや冬紅葉 平野多聞 201703
冬紅葉濁世へだつる橋ひとつ 布施政子 馬醉木 201703
瀬音鳴る枝さし伸べて冬紅葉 安斎久英 末黒野 201704
散るや散る三成陣の冬紅葉 七種年男 201704
冬紅葉人生重ねみることも 今橋眞理子 ホトトギス 201704
放牧も今日限りとや冬紅葉 今井千鶴子 ホトトギス 201704
一人ゆき又一人ゆく冬紅葉 今井千鶴子 ホトトギス 201704
散ることのなきかに極め冬紅葉 木村享史 ホトトギス 201705
水に浮くものを灯して冬紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708
色尽し散るを堪へて冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201711
冬紅葉散る光陰の中にあり 稲畑汀子 ホトトギス 201711
水に浮くものを灯して冬紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
冬紅葉とは淡々とあはあはと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
存在のやうやく満天星冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201712
あしらひの桜におよぶ冬紅葉 山田六甲 六花 201712
昃れば消え日当れば冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201712
昃れば色現はるる冬紅葉 稲畑汀子 ホトトギス 201712
雨ぐせの付きたる郷の冬紅葉 上辻蒼人 風土 201802
鯉跳ねしあとのしじまや冬紅葉 田中佐知子 風土 201802
冬紅葉拾ひ読みして院日記 和田照海 京鹿子 201802
雄渾な筆塚の碑へ冬紅葉 山本漾子 雨月 201802
双並ぶ筑波の峰の冬紅葉 田中たつを 雨月 201802
故里の交はり淡し冬紅葉 渡辺若菜 春燈 201802
山門の奥炎上の冬紅葉 平田はつみ 馬醉木 201802
走り去るおさげの髪に冬紅葉 秋川泉 あを 201802
屋敷神守るかに侍る冬紅葉 山本漾子 雨月 201802
くれなゐを競ふ夕陽の冬紅葉 川上恵子 雨月 201802
雨ながら人出や嵯峨の冬紅葉 片山喜久子 雨月 201802
冬紅葉 →8

 

2021年12月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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