雲雀3     166句

高梁を蒔きし地平に雲雀鳴く    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
大空に道あり雲雀揚がりけり 高倉和子 200310  
市街化にせばまる農地揚雲雀 藤原りくを 八千草 200310  
岩ひばり石積み鎧ふ御前小屋 小林碧郎 馬醉木 200311  
せせらぎやひばりの声は空の色 吉原敏子 200312  
揚ひばり一禽のみの空の青 佐々木幸 200401  
揚雲雀野の一画が均らされて 生方ふよう 200401  
ひばり鳴く荒川堤園児行く 寺門武明 あを 200402  
年忘自己陶酔のひばり節 山中宏子 200403  
雲雀野に踏み込んでゐし旅心 稲畑汀子 ホトトギス 200403  
足許を立ちて雲雀の空となる 稲畑汀子 ホトトギス 200403  
浜の道ペダルを踏めば雲雀鳴く 大屋和子 帆船 200404  
揚雲雀聴くはるかにも来し思ひ 高木智 京鹿子 200405  
揚ひばりリモコンの操る蒸気船 吉沢かねよ 帆船 200405  
雲雀鳴き揚がる揚がると有頂点 大橋敦子 雨月 200405  
雲雀鳴き近江の空の広さかな 高垣和恵 雨月 200405  
雲雀野の朽ちし一橋蝶と往く 渡邉友七 あを 200405  
荒鋤の土塊乾ぶ初雲雀 荒井正隆 200405  
育ちゆく俳誌を祝ぎて揚雲雀 稲畑汀子 ホトトギス 200405 祝「笠寺」四五〇号
良き国に良き青空や揚雲雀 北吉裕子 雲の峰 200405  
雲雀落つ天の鍵穴見失ひ 中島あきら 200405  
襟足に馬の鼻息揚雲雀 吉田明子 200405  
日本の血をひく雲雀啼き揚る 山田六甲 六花 200405  
風向きに厩の匂ひ初雲雀 生田恵美子 風土 200405  
揚雲雀天の扉をノックして 山口順子 200406  
火星より軟着陸の雲雀かな 磯崎清 200406  
シャガールの蒼天恋ひて揚雲雀 山中宏子 200406  
伊吹嶺の片雲に入る初雲雀 森本純子 200406  
すこしづつ風に流され揚雲雀 深田雅敏 200406  
雲雀野に終の我が家を新築す 下平しづ子 雨月 200406  
揚雲雀太平洋の眩しかり 石平周蛙 対岸 200406  
菰掛けの鵜舟の上や初雲雀 辻恵美子 栴檀 200406  
鳴きとべる雲雀は低し川原風 辻恵美子 栴檀 200406  
鈍色に湾の満ちゐる雲雀東風 荒井千佐代 200406  
青空に戀の指文字高雲雀 浜明史 風土 200406  
揚雲雀一番星が灘の上 工藤義夫 馬醉木 200406  
淡雪のやみし天より初雲雀 菊地惠子 酸漿 200406  
肩幅に五体をさまる揚雲雀 太田尭史 対岸 200406  
給食の小さきマスク揚雲雀 小松崎緑 対岸 200406  
膝抱くわれに間近くひばり落つ 中村翠湖 馬醉木 200407  
朝ひばり鞄に飴と楽譜かな 十河秀子 百鳥 200407  
飛翔する鳥より高き雲雀かな 小林朱夏 200407  
墜ちてくるひかり礫の雲雀かな 里中章子 200407  
中空を流れふたたび揚雲雀 大坪景章 万象 200407  
底なしの空へ沈みし雲雀かな 大坪景章 万象 200407  
雲雀野やシスター歩幅くづさずに 江崎成則 栴檀 200407  
大利根の朝霧やぶり初雲雀 須永トシ 栴檀 200407  
岩船山いわふねの光る岩肌揚雲雀 土谷和子 栴檀 200407  
雲雀翔つ氣弱はげますごと天に 山村桂子 遠嶺 200407  
揚雲雀母思ひ出す童句の碑 加藤京子 遠嶺 200407  
昇りつめあとは一気に落雲雀 有吉桜雲 200407  
揚ひばり一坪農園人の出て 淵脇護 河鹿 200407  
揚雲雀にはか農夫を囃しをり 蒔元一草 河鹿 200407  
とどまりて虚空に鳴くや揚雲雀 松山正江 河鹿 200407  
堤防の先も県内揚雲雀 伊藤早苗 200407  
揚雲雀もどるこの世のありにけり 戸田和子 200407  
顔あげて雲雀を探す遠流の地 今瀬剛一 対岸 200407  
見上ぐれば乾く雲雀野目深帽 松本鷹根 京鹿子 200408  
まだ揚がる途中の声の初雲雀 三関浩舟 栴檀 200408  
天心を極め雲雀の声若し 三関浩舟 栴檀 200408  
ひばり野やゆつくり移る牧の牛 松山佐治彦 河鹿 200408  
雲雀野に地球は丸さ失へり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
揚雲雀空が包んでゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
風うけて歩ゆむや雲雀上がるまで 市場基巳 200409  
古戦場黙をやぶりて揚雲雀 三関浩舟 栴檀 200409  
映像に不死身のひばり五月闇 河合佳代子 栴檀 200409  
雲雀野や老の早起き嫌はるる 下平しづ子 雨月 200409  
初雲雀揚る高さの定まらず 豊田麗水 築港 200409  
モンゴルの夕日は落ちず雲雀鳴く 寺門丈明 あを 200409  
向う岸からも負けじと揚雲雀 有吉桜雲 200503  
揚雲雀畑の相続権四人 山本敏子 帆船 200504  
木の芽風吹く休日のひばり館 城孝子 火星 200504  
雲雀東風臥竜の松は湖を恋ひ 橋添やよひ 風土 200504  
中天にこゑを残して落雲雀 小川匠太郎 200505  
噴煙の空よりこぼれ初雲雀 長谷川子 馬醉木 200505  
金粉を空に撒きくる雲雀かな 近藤喜子 200505  
かたむきし山小屋雲雀揚りけり 荻野みゆき 対岸 200505  
教官にいたはられをり揚雲雀 伊藤白潮 200505  
乱気流声を盗まる初ひばり 宇都宮滴水 京鹿子 200505  
雲雀鳴く宙に偏りあるごとく 宮津昭彦 200505  
来るときも去るもこの道揚雲雀 土屋酔月 火星 200505  
全身で鳴いて雲雀の宙にあり 小林朱夏 200505  
良い子等の日曜学校揚雲雀 泉田秋硯 200506  
死火山の雲雀や自由謳歌せる 泉田秋硯 200506  
唐櫃に雲雀の風の入りにけり 加藤みき 200506  
棟上げに陽の集まれり揚雲雀 小橋末吉 対岸 200506  
揚雲雀水のまぶしき城下町 石澤利男 対岸 200506  
揚雲雀羽榑き通す鳴き通す 古宇田敬子 対岸 200506  
海見ゆとひばりの声は雲間より 星加克己 ぐろっけ 200506  
雲雀鳴く木曽三川を見下ろしに 大石よし子 雨月 200506  
ひばり野の真只中の遺跡かな 出口賀律子 雨月 200506  
終盤の選挙の村や揚雲雀 生田恵美子 風土 200506  
揚雲雀犬山城を低めけり 宮川典夫 200506  
入学や空の鈴割初雲雀 寺門丈明 あを 200506  
雲雀鳴く春の野を待つこの日頃 林生子 200506  
貸し出しの一坪農場揚雲雀 徳田正樹 河鹿 200507  
火の島のやすらぎ雲雀啼きのぼる 中元英雄 河鹿 200507  
朝刊に師の句堂々揚雲雀 杉本重雄 200507  
揚雲雀街騒裂きつ寺苑より 北川慶子 200507 本能寺
揚雲雀そのまま青空となりぬ 塙告冬 ホトトギス 200507  
太陽のひつぱりあげてゆく雲雀 海輪久子 ホトトギス 200507  
家持の野辺より天へ揚雲雀 長山あや ホトトギス 200507  
雲雀野に杖あることをふと忘る 井上春子 春燈 200507  
寄せ書きの縦に斜めに揚雲雀 大石たか 遠嶺 200507  
揚ひばり太郎冠者とも戦士とも 吉田明子 200507  
雲雀野やけふ一日を土の上 近藤公子 200507  
日輪の使い走りか揚げ雲雀 柴田靖子 200507  
定年は次のステップ揚雲雀 村上和子 ぐろっけ 200507  
揚雲雀誰かが空でタクト振る 森川泰雄 200507  
ソプラノの声転がして揚雲雀 森永美保 築港 200507  
揚雲雀啼く式典の大空に 樋野恵美子 築港 200507  
揚るだけ揚り切つては雲雀落つ 松田みち枝 築港 200507  
ひばり野を川は流れて空になる 松本鷹根 京鹿子 200507  
牛が寝て雲雀が鳴いて伊都の国 秋千晴 200507  
買出しに母と来し村揚雲雀 松永弥三郎 河鹿 200508  
捨てし句に一語閃き揚雲雀 北尾章郎 200508  
揚雲雀父祖の地見ゆる高さまで 石川等 200508  
揚雲雀船頭は櫓を休めゐる 川島三栄子 200508  
舞雲雀一部始終を見られをり 松本きみ枝 遠嶺 200508  
揚雲雀何処まで空を登る気か 柳生千枝子 火星 200508  
鵜磧のたそがれの風ひばり鳴く 江崎和子 栴檀 200508  
大空に突き返されし雲雀かな 柴田佐知子 200508  
雲雀野にきしきし廻る風車かな 三好かほる 万象 200509  
鍬の柄に憩ふ農夫や揚ひばり 木村真魚奈 京鹿子 200509  
雲雀野や長子の脛の長き立つ 瀧春一 菜園 200509  
雲がくれいつしん鳴ける雲雀なり 三宅句生 馬醉木 200510  
志ありて高きへ揚雲雀 鷹羽狩行 200603  
雲雀野に置きてみたしと能舞台 稲畑汀子 ホトトギス 200603  
朝の間の野の拡がりに揚雲雀 稲畑汀子 ホトトギス 200603  
揚げ雲雀欅大樹は逆光に 山田六甲 六花 200604  
涅槃図へ続いてゐたり雲雀の野 今瀬剛一 対岸 200604  
天界へきざはしいくつ揚雲雀 鷹羽狩行 200605  
叶ひたる夢はささやか揚雲雀 土岐明子 遠嶺 200605  
初ひばり金の名乗りを上げにけり 近藤喜子 200605  
三輪さんがゐれば呼ぶはづ揚雲雀 今瀬剛一 対岸 200605  
雲雀野や筑波の片枯いろに 瀧春一 常念 200606  
碧空へ声の雲雀となりて消ゆ 高橋瑛子 河鹿 200606  
揚雲雀真澄なブルーより聞ゆ 沢田清子 200606  
あげひばり一直線は無限にて 辻直美 200606  
透きとほるまで異次元へ揚雲雀 近藤喜子 200606  
揚雲雀なまづの郷を歩きけり 藤井美智子 対岸 200606  
常陸野に生れたちまちの揚雲雀 福井隆子 対岸 200606  
まだ空に目が慣れぬなり初雲雀 斉藤利枝子 対岸 200606  
揚ひばり青磁ならべる自由市 五ヶ瀬川流一 六花 200606  
ひばりの巣残して草を刈りにけり 佐藤哲 万象 200606  
揚雲雀潟に組まるる葭ぐるま 海野みち子 万象 200606  
揚ひばり雨かくれなく耀ひぬ 黒田咲子 200606  
天帝に穴を開けゆく揚雲雀 犬塚芳子 200606  
雲雀野にひとを見初めし記憶あり 田畑時男 河鹿 200607  
一行を書き足してあり揚ひばり 長田等 200607  
揚雲雀入口出口野にはなく 大畑善昭 200607  
たて書きの文字に重力落雲雀 代田幸子 200607  
洛中の空の重たき雲雀かな 大山文子 火星 200607  
天上に生れしひばりの落ちて来し 城孝子 火星 200607  
空高く己が軌跡に酔ふ雲雀 渡辺隆 遠嶺 200607  
午後焼くとふ淀の河原の揚雲雀 岸本久栄 雨月 200607  
初雲雀父の使ひし椅千に聴く 師岡洋子 ぐろっけ 200607  
烈風の夕日の天に鳴くひばり 関まさを 酸漿 200607  
揚雲雀こゑがひかりとなりにけり 中島伊智子 酸漿 200607  
飛鳥仏雲雀の空となりてゆく 神蔵器 風土 200608  
父の田の整然とあり夕雲雀 丸山けさ乃 四葩 200608  
畦の辺に人麻呂の歌碑揚雲雀 寺沢千都子 万象 200608  
草ひばり闇ひとところ深くする 大川ゆかり 200611  
雲雀野に心放ちてより帰路に 稲畑汀子 ホトトギス 200703  
初ひばり宙の一角うろたへる 宇都宮滴水 京鹿子 200704  
教会の鐘鳴りわたり揚雲雀 望月晴美 200704

08/04/20 作成

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