雲 雀 2     95句

夕雲雀芥火ちらと穴の上    本橋仁

春禽 春の鳥  うぐひす 雲雀  つばくらめ  つばめ 燕の子

雀の子  巣立 百千鳥 古巣 鷽 小綬鶏 巣箱 鳥の巣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
揚雲雀一筆啓上仕る
武田菜美
銀化
200107
揚雲雀そしていよいよ青い空
稲用飛燕
船団
200110
空はいま優柔不断揚雲雀
小枝恵美子
船団
200111
青空に声置き去りに落ちひばり
富沢秀雄
船団
200111
雲雀野へ九官鳥を連れて行く
篠田悦子
海程
200112
天平の相伝のこゑ揚雲雀
安養寺美人
200112
湖は朝のさざなみ雲雀笛
島谷征良
風土
200203
空港へ一番乗りの揚雲雀
有吉桜雲
200204
出遅れは声あらだてて揚雲雀
有吉桜雲
200204
天帝を斜めより攻め揚雲雀
有吉桜雲
200204
ぬきんでて仲間はづれの揚雲雀
有吉桜雲
200204
落伍者になりたくなくて揚雲雀
有吉桜雲
200204
揚ひばり地球が青く見えますか
有吉桜雲
200204
山より発破音野より揚ひばり
有吉桜雲
200204
離陸うながす空港の揚雲雀
有吉桜雲
200204
池の辺に一里の歩道揚雲雀
朝妻力
雲の峰
200204
揚雲雀行く手に淡き昼の月
松塚香寿子
雲の峰
200204
初声を仰向きて聴く揚げ雲雀
鎌倉喜久恵
あを
200204
揚ひばり拾うてみたき影のあり
宇都宮滴水
京鹿子
200205
玄室に声聞えくる揚雲雀
志水芳秀
雲の峰
200205
雲雀野に声弾ませて子ら走る
志水芳秀
雲の峰
200205
雲白き高円の里揚雲雀
竪ヤエ子
雲の峰
200205
外野手の孤独ひばりの揚がりをる
亀田憲壱
銀化
200205
揚雲雀天界の鍵落としけり
柴田奈美
銀化
200205
借りて観る双眼鏡に初雲雀
植木緑愁
春耕
200205
謂れなき涙を拭ふ揚雲雀
金子孝子
200205
揚雲雀地球が好きで戻りけり
磯崎清
200206
揚雲雀空の一点突き上り
野中亮介
馬醉木
200206
誰知らぬ風との会話初雲雀
祐森彌香
遠嶺
200206
託したき手紙のありぬ揚雲雀
山田禮子
遠嶺
200206
揚雲雀マラソンの列見えてきし
大串章
百鳥
200206
制服を誂へにゆく初雲雀
田中清之
百鳥
200206
病床の四角き空を夕雲雀
高野清風
雲の峰
200206
手庇の視野に落ちくる雲雀かな
末廣紀惠子
円虹
200206
旅果ての遠嶺まぶしむ揚雲雀
升本行洋
春耕
200206
天平の眩しき鴟尾や初雲雀
海老澤映草
春耕
200206
渡良瀬の風に流さる揚雲雀
神山テル
春耕
200206
揚雲雀塔の突き刺すもの何ぞ
中原道夫
銀化
200206
骨病みてをり雲雀野にとほくをり
戸田喜久子
200206
さよならは空のあるうち揚雲雀
宇都宮滴水
京鹿子
200207
川耀き彎るや雲雀鳴く方へ
千代田葛彦
馬醉木
200207
中空の雲雀そびらに遺跡掘る
神谷文子
馬醉木
200207
真青なる一枚の湖揚雲雀
関口幹雄
遠嶺
200207
夕日背にすとんと雲雀落ちにけり
松崎鉄之介
200207
関ヶ原の烽火山跡揚雲雀
名和節子
200207
石狩の海風荒ぶ初ひばり
生出紅南
百鳥
200207
揚雲雀浮玉波に逆らはず
尾崎和子
百鳥
200207
初雲雀おのが高さで鳴きをりぬ
戸栗末廣
火星
200207
ひばり野を戻る雅楽部腰鼓さげ
木田千女
200208
天に雲雀地にクローバーわれに時
櫛原希伊子
百鳥
200208
トラクターの馳するを囃す揚雲雀
丸本博子
200208
太陽の中より突如落雲雀
米沢貞子
200208
千枚田こぼれるやうに雲雀鳴く
酒井ひろ子
200208
切に鳴き切に羽搏き揚雲雀
小野育子
雨月
200208
千年のはるかを呼べり揚雲雀
門伝史会
風土
200211
身の内へ内へと雲雀落つるなり
田村はじめ
銀化
200301
揚雲雀ボタン一つで屋根ひらく
梅村達子
帆船
200301
揚雲雀父母眠る土の下
森田蝌蚪
200302
雲雀野にボタン落として戯れし
竹内弘子
あを
200303
夕雲に声を残して雲雀落つ
長谷川閑乙
馬醉木
200305
揚雲雀転生の妻かも知れず
伊藤白潮
200305
揚雲雀恩寵忘れをりしとき
風間史子
200305
少年の眼となりて雲雀追ふ
岩崎真理子
遠嶺
200305
浮雲の白に濃淡揚雲雀
土田祈久男
200305
雲雀野をぬけて入鹿の首塚へ
三代川次郎
雲の峰
200305
揚雲雀水切りの石五段まで
伊藤とら
雲の峰
200305
香具山の空の青さよ揚雲雀
池尻足穂
雲の峰
200305
点滴の力たしかや初雲雀
樋口多嬉子
雲の峰
200305
雲を恋ふ野雲雀架橋の音曳きて
渡邉友七
あを
200305
揚雲雀UFOの来る蒼さかな
中田禎子
200305
草々のぱつと輝く雲雀かな
近藤喜子
200305
携へて五十五年や揚雲雀
水原春郎
馬醉木
200306
いまはわが仕切直しや揚雲雀
小黒加支
酸漿
200306
揚雲雀今日の外出の賜ひもの
村越化石
200306
校章は雲雀ときまり新設校
名取富子
帆船
200306
一瞬の孤独旧址の落雲雀
森脇恵香
雲の峯
200306
かつて銭鋳たる小丘や揚雲雀
渡辺政子
雲の峯
200306
揚雲雀三川さんせんひかり分かち合ふ
仲尾弥栄子
雲の峯
200306
落ひばり滅びの声の躓づけり
宇都宮滴水
京鹿子
200306
雲雀野や歩くともなく遠歩き
隅田恵子
雨月
200306
宮址の天地ひばり占有す
萩谷幸子
雨月
200306
揚雲雀落雲雀見て小半時
高垣和恵
雨月
200306
揚雲雀ホームの誰も見てをらず
高柳かつを
百鳥
200306
眩しくて雲雀の位置は定まらず
森理和
あを
200306
すぐそこに動かず啼かず雲雀ゐし
森理和
あを
200306
泣き止まぬ一人に雲雀あがりけり
梶浦玲良子
六花
200307
己が影つひに振りきり揚雲雀
八染藍子
200307
雲雀鳴くたちばなてふ地伝へよと
久保晴子
雨月
200307
揚雲雀自分に声を出しにけり
荒井和昭
200307
揚雲雀宮址基点として飛べり
塩川雄三
築港
200307
雲雀野を駈くる自転車磨きをり
武田和代
百鳥
200307
急降下して今やもう地の雲雀
鈴木一明
築港
200308
揚雲雀只今テント設営中
谷上佳那
百鳥
200308
雲雀野ややがて四人となる家族
平田倫子
百鳥
200308
ジェット機に力つきたる揚雲雀
鈴木浩子
ぐろっけ
200308
雲雀3→      

 

2021年4月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。