梅 雨 2  200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
宇佐の宮梅雨空ずしとのし掛かり 大橋晄 雨月 200007  
梅雨深し踏めば木橋の応へたり 暮目良雨 春耕 200008  
荒梅雨やその後如何と便り来て 松沢久子 いろり 200008  
うらめしと梅雨空見上げ青果商 桑原敏枝 いろり 200008  
喝采の駅は明治へ戻り梅雨 鈴風仁 京鹿子 200008  
誕生日来れば梅雨となりにけり 桑原敏枝 いろり 200008  
梅雨の蝶訪れ呉れし晴間かな 林翔 200008  
梅雨空に大爆発や村くづす日進化工爆発す 小川花久 いろり 200008  
夫病みてとまどひがちや梅雨じめり 井上三千女 200008  
神宮の森の暗さや梅雨鴉 暮目良雨 春耕 200008  
門灯の昼を灯れり梅雨の宿 田崎凛 春耕 200008  
少年の鬱憤晴れぬ梅雨の傘 當麻幸子 俳句通信 200008  
蝦竹瓮積みて舟出す梅雨の湖 土田祈久男 200008  
五大堂梅雨の青さに包まれし 阿部ひろし 酸漿 200008  
直立の岩を研ぎをり梅雨の滝 阿部ひろし 酸漿 200008  
捨印の訳も聞かずに梅雨の雷 能村研三 200008  
燻銀の一打が払ふ梅雨曇 能村研三 200008  
梅雨深し男の廻す経車 大和田鏡子 俳句通信 200008  
梅雨深し意見の合はぬ人とゐて 福田みさを いろり 200008  
とどめ降りして荒梅雨のあがりけり 能村研三 200008  
地下に入る穴あちこちに梅雨の街 那須淳男 馬醉木 200008  
梅雨の雷はげしついでに初七日も 山田六甲 六花 200008  
梅雨ふかき流に一人何釣れる 阿部ひろし 酸漿 200008  
聖苑に梅雨の蝶道ありにけり 中尾杏子 200008  
荒梅雨の終日かくす桜島 竹川貢代 春耕 200008  
まあ綺麗梅雨の晴間の月眺め 中野辰子 いろり 200008  
荒梅雨に呆と身を置く弱気の日 林翔 200008  
茶わん坂三年坂も梅雨さ中 丸山佳子 京鹿子 200008  
梅雨の虹立ちしあたりを振返る 宮津昭彦 200008  
梅雨空の頭のなかのまっ白に 保坂加津夫 いろり 200008  
白河の梅雨の青田をよぎるなり 阿部ひろし 酸漿 200008  
寺領にも食ひ入る市場梅雨の入 新井竜才 銀化 200008  
鉛筆の木の香が匂ふ梅雨深し 宮本道子 酸漿 200009  
鳥声に覚むる幸せ梅雨あがる 林翔 200009  
病室の母の眠りに梅雨の雷 大和田鏡子 俳句通信 200009  
梅雨深し耳鳴りのごとまくらがり 保坂加津夫 いろり 200009  
白鷺や濁りの増せる梅雨の沼 武田禅次 春耕 200009  
弁解の歯切れの悪き梅雨じめり 近藤倫子 ぐろっけ 200009  
白の緒の草履そろへて梅雨の客 福山和花 京鹿子 200009  
棚雲へしづかに入りし梅雨の月 池部久子 酸漿 200009  
硫気噴く出湯の谿や梅雨の月 斉木永久 馬醉木 200009  
梅雨曇り遠く江の島かすみたり 久保田一豊 いろり 200009  
少年が不意に駈け出す梅雨の渚 斎藤白砂 海程 200009  
大鯰もろ手に掴む梅雨出水 小林俊彦 春耕 200009  
雨音に鍵かけ忘れ梅雨の夜 桑垣信子 いろり 200009  
つぎはぎの縁に梅雨見る蓑虫庵 茂里正治 200009  
空よりも川面あかるき梅雨の入 八木下巖 200009  
梅雨空に似たる頭の重さかな 桑垣信子 いろり 200009  
茶店より海を見でゐる梅雨の入 村田近子 遠嶺 200009  
ひとつきり父の形見や梅雨ふかし 桑垣信子 いろり 200009  
香焚きて払ふ客間の梅雨じめり 関根初男 馬醉木 200009  
梅雨深し万歩計見て空を見て 熊谷みどり いろり 200009  
更けてよりひかり増したり梅雨の月 織田敦子 200009  
長峰の砦に立てば梅雨の雷 山口秀子 酸漿 200009  
葱畑の青き剣研ぐ戻り梅雨 岩崎きゑ子 馬醉木 200009  
気にかかる人のありたる梅雨湿り 桑垣信子 いろり 200009  
消し屑をひと吹きにして梅雨の冷へ 桑垣信子 いろり 200009  
荒梅雨の夜の花束にてこずれり 武井清子 200009  
背を向けて児は不機嫌や梅雨の家 荒木治代 ぐろっけ 200009  
安寿塚より出でましし梅雨の蝶 林和子 俳句通信 200009  
塑像みな押し黙りゐて送り梅雨 能村研三 200009  
梅雨深し象の小川の流れ屑 深川知子 俳句通信 200009  
塵取りで戦ひにけり梅雨出水 鈴鹿百合子 京鹿子 200009  
梅雨空へパラボラアンテナ巨耳を向け 永野秀峰 ぐろっけ 200009  
梅雨深しコンビニ通ひままならず 熊谷みどり いろり 200009  
真鶴の海を閉ぢ込め梅雨最中 小滝奈津江 酸漿 200009  
大灘に出しぶる月や梅雨兆し 前田青紀 馬醉木 200009  
皇居より四方に頒たれ梅雨青し 鷹羽狩行 200009  
手づかみに鯰とらへし梅雨出水 神蔵器 風土 200009  
香炷くや梅雨ひしめきて大銀杏 門屋大樹 春耕 200009  
梅雨近し蝋涙を掻く僧侶かな 関根洋子 風土 200009  
梅雨鯰打てばひびきし齢過ぐ 木村風師 馬醉木 200009  
梅雨滂沱誓子の墓所の榊枯れ 永野秀峰 ぐろっけ 200009  
堰落ちし無創の水に梅雨の月 森田旅舟 200009  
危ぶみ書く異国の宛名梅雨曇 岸本久栄 雨月 200010  
大阿蘇を潤し来る梅雨の瀧 松崎佐 円虹 200010  
白く光る梅雨百畳のおとし穴 天谷たき夫 海程 200010  
石踏んで木を見て梅雨を近くしぬ 岡本眸 200010  
濡れそぼち葉裏に震ふ梅雨の蝶 木内美保子 六花 200010  
梅雨茫々ランチタイムは魚となる 高木晶子 京鹿子 200010  
梅雨の灯にむせぶヴィオラのf字孔 高瀬史 馬醉木 200010  
よべの卓少し散らかり梅雨ふかし 北原志満子 海程 200010  
注連縄のをろち鳥居に絡む梅雨 三嶋隆英 馬醉木 200010  
梅雨続くトイレの壁の助詞リスト 中原幸子 「遠くの山」 200010  
漏電の一騎きあり梅雨深し 橋本澄子 200010  
梅雨の夜は書物の深き海のなか 城石美津子 京鹿子 200010  
梅雨蝶のふれあふ木橋渡りけり 大村真佐子 遠嶺 200010  
梅雨の湾岸道路あひるのごとく出勤す 原しょう子 「二十五時」 200010  
梅雨の明け指切りげんまん友送る 西塚成代 六花 200011  
発てばもう帰る思案や梅雨の旅 桑垣信子 いろり 200011  
わが気欝吹き飛ばすかに梅雨の雷 稲岡長 ホトトギス 200011  
梅雨予報言ひ訳じみしこと並べ 桑垣信子 いろり 200011  
梅雨の夜の耳学問を増やしけり 桑垣信子 いろり 200011  
友にばかり使ふ礼服梅雨深し 三村純也 ホトトギス 200011  
人間も湿っぽくなる梅雨の夜 桑垣信子 いろり 200011  
梅雨霧のかゝらぬ山のなかりけり 志賀青柿 ホトトギス 200011  
梅雨を病む俳句一途の修羅の中 伊東百々栄 海程 200011  
天井へ息吐いて梅雨深きかな 岡本眸 200011  
四次元に夫と子のゐる梅雨満月 野澤あき 火星 200011  
梅雨鴉人の嗤へる声に鳴く 山田夏子 雨月 200011  
実梅捥ぐ梅雨の晴間の作務の僧 塩谷はつ枝 馬醉木 200011  
梅雨霧も間も悲喜も矢継早や 志賀青柿 ホトトギス 200011  
梅雨果ての浪速三橋くぐりけり 福盛悦子 雨月 200012  
神国にカギして梅雨の街を出る 岩佐光雄 海程 200012  
六時という時の若さに梅雨夕餉 北原志満子 海程 200012  
梅雨空を呑み込んでいる子規の家 ぱふい 船団 200101  
大鼓の梅雨の真闇をばしっと打つ 菅谷弘子 雨月 200101  
梅雨ふかしコンビニの菜とり分けつ 竹内弘子 あを 200101  
梅雨鴉青年子規の声帯は 柴田いさを 船団 200101  
梅雨滂沱地下の茶房の混み合いて 福田かよ子 ぐろっけ 200101  
梅雨の星子規の柩をおもひをり 柴田いさを 船団 200101  
朝刊の匂い重たき梅雨じめり 福田かよ子 ぐろっけ 200101  
茶を点てる筍梅雨のあはひかな 林裕子 風土 200101  
割り箸の羽ばたく梅雨の晴間かな 小倉喜郎 船団 200102  
荒梅雨や心臓に向くカテーテル 能勢京子 船団 200102  
机上にもの積みては梅雨を深くしぬ 加瀬美代子 200103  
深梅雨の沼いつしんに見てひとり 加瀬美代子 200103  
庭の木々違ふ貌してはしり梅雨 小畑翠光 京鹿子 200103  
椅子深く掛けてもひとり梅雨の宿 加瀬美代子 200103  
地震に裂け梅雨に崩るる誓子邸 品川鈴子 船出 200104  
梅雨雲を抜けしばかりに滑走路 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
梅雨雲に太陽の位置ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
梅雨近し家居の心ととのへり 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
梅雨傘の置き場ととのへ記念館 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
梅雨霧を払ふ心に運転す 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
雨予報はづれたるより梅雨の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
梅雨燧道心の闇とくらべつつ 品川鈴子 ぐろっけ 200106  
荒梅雨の池に打ち込むゴルフ球 ロツキイ 六花 200107  
梅雨近し眉ひそめたい運動着 桑原敏枝 いろり 200107  
光りみな茄子にあつまる梅雨厨 渡邉友七 あを 200107  
梅雨近しお迎えの傘を思い出し 桑原敏枝 いろり 200107  
青空を従へて来し梅雨の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
梅雨の寺説法の声ひびきけり 福田みさを いろり 200107  
梅雨の家濡れし着衣で灯を点す 栢森敏子 あを 200107  
梅雨の水のみて美味しくなる魚も 森景ともね 船団 200107  
儒艮 じゅごん 寄る入江リーフに梅雨の波 宮津昭彦 200107  
余りもの集めて炒め梅雨の入り 谷みどり いろり 200107  
無住寺のけふ人の声梅雨兆す 後藤志づ あを 200107  
黒塚に杉青々と梅雨の蝶 渡辺政子 俳句通信 200107  
糸瓜食ふ梅雨のさ中となりてをり 佐藤喜孝 あを 200107  
芭蕉紡ぐ梅雨の湿りをよしとして 宮津昭彦 200107  
待ち合す言問橋や梅雨の傘 関口ゆき あを 200107  
木の裡に忘れられたる梅雨の蛇 佐藤喜孝 あを 200107  
みちのくの旅へともなひ来たる梅雨 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
順慶の太き注連縄梅雨兆す 小池槇女 火星 200107  
梅雨の鴉ビニール袋の虜なる 吉弘恭子 あを 200107  
梅雨の入りトロトロトロとマーマレード 須賀敏子 あを 200107  
梅雨闇に目をこらし見る歓喜天 朝妻力 俳句通信 200107  
衛生を思ひて梅雨の冷蔵庫 河合笑子 あを 200107  
荒梅雨や案内板をとばし読み 竹内弘子 あを 200107  
梅雨の夜の短き用やiモード 桑垣信子 いろり 200107  
詰め利かぬ言葉あれこれ梅雨きざす 関口ゆき あを 200107  
母訪へば梅雨の手摺に添ひゐたり 山尾玉藻 火星 200107  
飲食をはじめる梅雨の燈かな 佐藤喜孝 あを 200107  
梅雨の蝶ひとりじめして木のベンチ 上條幸子 あを 200107  
大鯰ひつかけ歩く梅雨出水 登嶋弘信 春耕 200108  
はしり梅雨傘のさしある旅鞄 池部久子 酸漿 200108  
月蝕終へ少し気だるき梅雨満月 堀内一郎 あを 200108  
梅雨月下松島湾の砥の如し 松崎鉄之介 200108  
切りとりし癌見せらるる梅雨最中 當麻幸子 俳句通信 200108  
通船の梅雨の奄美に接岸す 高橋照子 雨月 200108  
梅雨の蝶かがやきながら籬越ゆ 岡本明美 俳句通信 200108  
梅雨どきの晴女なり妻の旅 二本松輝久 風土 200108  
梅雨萌に滝つ瀬ひびく晴間なり 阿部ひろし 酸漿 200108  
つかの間の梅雨の休みの喪の疲れ 保坂加津夫 いろり 200108  
先生にさよならを言ふ梅雨の星 赤川孝子 200108  
白粥に醤油一滴梅雨最中 後藤志づ あを 200108  
かすかなる梅雨星一つ草匂ふ 田中藤穂 あを 200108  
祝婚に傘のあふるる梅雨の土間 當麻幸子 俳句通信 200108  
赫夜姫ならねど梅雨の月を待つ 下村志津子 銀化 200108  
夢の中架空の街に梅雨滂沱 芝宮須磨子 あを 200108  
真如堂梅雨の楓にむせかへり 松本米子 あを 200108  
眠薬一つ白い梅雨へと舟を曳き 矢野千佳子 京鹿子 200108  
父すでに先師と言はむ梅雨月夜 能村研三 200108  
雀には雀のなやみ梅雨予報 丸山佳子 京鹿子 200108  
返り梅雨ニコライ堂のイコンかな 須賀敏子 あを 200108  
いよいよに梅雨らしくなる今宵かな 小橋安子 いろり 200108  
荒梅雨や一の船入いまにして 行方克巳 知音 200108  
新聞配達同士声掛け梅雨ゆふべ 二本松輝久 風土 200108  
すぐキレる奴ら梅雨闇に眼鼻 金子兜太 海程 200108  
翁みち辿る旅なり梅雨きざす 内藤順子 酸漿 200108  
青葭やしぎりに寄せて梅雨の波 阿部ひろし 酸漿 200108  
大樋をこぼるる梅雨となりにけり 阿波谷和子 俳句通信 200108  
梅雨の日の宛名に蝋の塗られゐし 篠田純子 あを 200108  
梅雨の月いつものけんかとは違ふ 半澤佐緒里 百鳥 200108  
梅雨の入り傘一列の通学路 相沢健造 いろり 200108  
梅雨の蝶一滴文庫の庭を出ず 神蔵器 風土 200108  
玉の緒の縷々と息づく梅雨幾夜 能村登四郎 200108  
梅雨の夜の返礼の文字不揃ひに 桑垣信子 いろり 200108  
庭の木にふと朝のこる梅雨の月 阿部ひろし 酸漿 200108  
一艘も舟見あたらぬ梅雨の湖 富田志げ子 酸漿 200108  
長梅雨や給油所は灯をきらめかし 木下節子 俳句通信 200108  
ねっとりと梅雨のまつはる那覇空港 松本米子 あを 200108  
梅雨最中面会時間守れずに 桑原敏枝 いろり 200108  
梅雨萌えて舞鶴の松地を覆ふ 阿部ひろし 酸漿 200108  
一位垣穏れに梅雨の養魚場 阿部ひろし 酸漿 200108  
部屋ごどにしづけさありて梅雨兆す 能村登四郎 200108  
聞えてもまた聞き返す梅雨湿り 侭田伊都希 いろり 200108  
河岸の空低く鳴き交ふ梅雨鴉 沢ふみ江 春耕 200108  
老杉の注連の太さや羽黒梅雨 門屋大樹 春耕 200108 梅雨→ 3

 

2020年6月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。