梅雨入    208句

梅雨の季語  梅雨 梅雨に入る  梅雨入  梅雨はじめ  梅雨めく  走り梅雨

迎へ梅雨   梅雨明  青梅雨  梅雨籠  梅雨寒  空梅雨

梅雨冷  梅雨夕焼  梅雨晴  梅雨晴間  梅雨茸  梅雨茸

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
梅雨入前外人多し野外能 高木伸宜 船団 199811  
梅雨入りやビニール傘の増えてゆき 桑原敏枝 いろり 199908  
梅雨入りや捻挫の夫を責めてみて 桑原敏枝 いろり 199908  
法螺の肉甘く食うべし梅雨入りかな 瀬川公馨 199909  
梅雨入りや笑窪を肘に置く女 大川泉舟 199909  
大都心ビル高々と梅雨入りす 稲畑廣太郎 ホトトギス 199912  
鬼婆の岩屋の中も梅雨入りかな 田中藤穂 「水瓶座」 200002  
又洗車し忘れもして梅雨入りかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200006  
黒雲の我が物顔に梅雨入りかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200006  
タラップの音のすなはち梅雨入かな 山尾玉藻 火星 200007  
竹の葉落つ梅雨入り前のいささ雨 林翔 200007  
長寿村梅雨入三日の緑かな 八田與四郎 酸漿 200008  
梅雨入りやたばこの煙まっすぐに 桑原敏枝 いろり 200008  
梅雨入りや雨読楽しむ夫の背 中野辰子 いろり 200008  
身の不調癒さねば梅雨入りとなる 二村蘭秋 雨月 200009  
廐栓棒切来りである梅雨入り 足利屋篤 海程 200010  
梅雨入りや雨の重なる雨の音 董振華 海程 200010  
日曜日梅雨入り小学校校庭 立岩利夫 海程 200011  
梅雨入りと云ふ夜を一人文庫本 谷野由紀子 俳句通信 200108  
疎遠となりし人の恙を聞き梅雨入 出口賀律子 雨月 200109  
結界の大杉にして梅雨入かな 竹内悦子 200109  
林泉の月も暈もつ梅雨入前 藤木竹志 馬酔木 200109  
梅雨入川夜景の中をひた走る 八百山和子 200110  
梅雨入りしてよりの快晴なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200206  
左手で右肩叩く梅雨入りかな 宮城白路 風土 200207  
黒猫のひげの立ちたる梅雨入かな 平田紀美子 風土 200208  
曳船の音のこもりゆく梅雨入かな 大柳篤子 雲の峰 200208  
コーヒーを一口遺す梅雨入かな 保田英太郎 風土 200208  
子供服明るき色に梅雨入りかな 森裕子 円虹 200209  
降り出してまこと梅雨入でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200306  
案内状配り終へたる梅雨入かな 稲畑汀子 ホトトギス 200306  
梅雨入前大河緩らか土佐の国 中田征二 ぐろっけ 200308  
この降りの梅雨入となるはあきらかに 稲畑汀子 ホトトギス 200406  
梅雨入前健康診断再検査 松山律子 六花 200406  
紅さして梅雨入の憂さを払ふべく 稲畑汀子 ホトトギス 200406  
鍵あけることの淋しき梅雨入前 宇利和代 雲の峰 200407  
矮鶏小屋の矮鶏に鳴かるる梅雨入かな 朝妻力 雲の峰 200407  
蒲の穂に蝶の触れたる梅雨入かな 山尾玉藻 火星 200408  
皿の上に海老のしつぽの梅雨入りかな 大山文子 火星 200408  
腕さすりさすりて止まず今日梅雨入 林翔 200408 六月六日
梅雨入りや今日を限りに遊園地 久保田喜代 雲の峰 200408  
一畳ほどの沓脱ぎ石の梅雨入かな 山本耀子 火星 200408  
梅雨入りの空を真近く富士の嶺 藤原浩 栴檀 200409  
願掛けにこんにやく供ふ梅雨入りかな 山崎祐子 栴檀 200409  
梅雨入かな開けつ放しの通し土間 松井倫子 火星 200409  
内股や梅雨入の足となつてをり 中島陽華 200409  
梅雨入りや入院支度の玩具選る 中嶋陽子 風土 200409  
梅雨入りと一行のみの農日記 船田徳寿 万象 200409  
磯鵯の梅雨入まへなる囀か 阿部ひろし 酸漿 200508  
梅雨入や気楽につどふ下世話ごと 芝宮須磨子 あを 200508  
耕運機の音のしてゐる梅雨入かな 吉田康子 火星 200508  
直線に榧の並木の梅雨入かな 平田紀美子 風土 200509  
子の髪に粘土の匂ふ梅雨入かな 橋口礼子 河鹿 200509  
雉鳩ののんど日ごもる梅雨入かな 徳永辰雄 春燈 200509  
梅雨入やこめかみで脈数へをり 斉藤裕子 あを 200607  
青墨のにじみ香に立つ梅雨入かな 根岸善雄 馬醉木 200608  
梅雨入りや紅きくちびる物申す 鈴鹿仁 京鹿子 200608  
草の香の風にこもれる梅雨入かな 糸井芳子 200609  
惑星や梅雨入りの土の匂ひする 雨村敏子 200609  
八重山を取り囲みたる梅雨入かな 飯塚ゑ子 火星 200609  
梅雨入りや赤き靴はく老夫人 山内重子 四葩 200609  
梅雨入りの校庭あさる鴉二羽 水野弘 ぐろっけ 200609  
キヤラメルに入れ歯取られし梅雨入りかな 奥田弦鬼 風土 200609  
梅雨入り日の全身麻酔覚めがたく 竹下昌子 200610  
灯したり消したりしての梅雨入かな 青山丈 200610  
片づかぬ机上に梅雨入り近きこと 稲畑汀子 ホトトギス 200706  
梅雨入りしてより快晴の日のつづく 稲畑汀子 ホトトギス 200706  
纜のゆるみては張る梅雨入かな 山田六甲 六花 200707  
梅雨入かな水際に群るる鯉の口 笹村政子 六花 200708  
梅雨入の嘴の藁屑とびたてり 坂口夫佐子 火星 200708  
一斗缶捨ててある野の梅雨入かな 定梶じょう あを 200708  
洛中にクレーン揚がる梅雨入かな 奥田順子 火星 200709  
草深きまま梅雨入りす兵の墓 齋部千里 ぐろっけ 200709  
切株に噴き出す樹液梅雨入前 河口仁志 200709  
梅雨入かな舗道に下駄の音響き 林翔 200709  
角部屋の隅の机の梅雨入り前 高橋道子 200709  
梅雨入りや駅に立体交差成る 布施まさ子 風土 200709  
梅雨入りはやや内股でやつてくる 松田都青 京鹿子 200710  
梅雨入りとも思ふ覚悟のやうなもの 稲畑汀子 ホトトギス 200806  
赤松の肌に日の差す梅雨入かな 城孝子 火星 200808  
喉に貼る湿布梅雨入りの昼眠し 田中藤穂 あを 200808  
一病をいとしんでゐる梅雨入りかな 高木智 京鹿子 200808  
抜かれパンジー甦りをり梅雨入かな 斉藤裕子 あを 200809  
日本列島重くなりたる梅雨入かな 定藤素子 雨月 200810  
舷灯の昼をともして梅雨入かな 諸岡孝子 春燈 200908  
とぶ鳥のかほ見えてゐる梅雨入かな 城孝子 火星 200908  
梅雨入風催告状の如く来る 柳川晋 200908  
梅雨入りの激しく叩くタンバリン 殖栗歩 炎環 200908  
波の上を蝶とんでゐる梅雨入かな 城孝子 火星 200908  
この星の運行正しき梅雨入りかな 山崎@青史 ろんど 200909  
粗壁に沿へる菖蒲の梅雨入かな 岩井ひろこ 火星 200909  
嶽麓はひと足早き梅雨入かな 山口まつを 雨月 200909  
酒蔵の壁に〓(草切)泛く梅雨入前 岩木茂 風土 200909  
梅雨入前皆坐りたる牧の牛 島崎勇作 酸漿 200909  
梅雨入して馬と傘さす草千里 神田小夜子 ろんど 200909  
梅雨入りに街中の田も水満たし 島純子 ぐろっけ 200910  
徒長枝のなすが儘なる梅雨入かな 飯島風花 200910  
梅雨入りて土草匂ひ際立ちぬ 宮崎薫風 201005  
明らかに今日が梅雨入りとなりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
旗掛の松の緑や梅雨入前 増田八重 酸漿 201008  
消しゴムに定位置のなき梅雨入かな 浅田光代 風土 201008  
梅雨入雲遠州灘を塗りつぶす 泉田秋硯 201008  
大釜に茶袋踊る梅雨入りかな 南うみを 風土 201008  
漸くの梅雨入に先づは安堵せり 大橋晄 雨月 201009  
図書館の渡り廊下の梅雨入の灯 川下明子 雨月 201009  
陵の雨にけぶれる梅雨入かな 大里快子 酸漿 201009  
梅雨入りや独りが好きな雀をり 中下澄江 201009  
梅雨入や右へんろ道曲らずに 数長藤代 201009  
梅雨入に香焚く朝の社長秘書 高橋泰子 201009  
梅雨入の満堂揺らす全盲ピアニスト 神田惣介 京鹿子 201011  
梅雨入り学園キヤンパスに脱輪して遅刻 品川鈴子 ぐろっけ 201106  
さう思ひまだかと思ふ梅雨入かな 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
駅と学園ピストン運行梅雨入りバス 品川鈴子 ぐろっけ 201106  
早々と梅雨入りの日のマーマレード 須賀敏子 あを 201107  
梅雨入りかな友の温情深く吸ふ 木下もと子 201108  
蕗の葉の大きく揺るる梅雨入かな 坂口夫佐子 火星 201108  
病廊の非常口灯梅雨入かな 橋本リエ 春燈 201108  
尾の長き鳥の来てゐる梅雨入かな 浅田光代 風土 201108  
日本列島半身浴の梅雨入かな 河口仁志 201108  
折鶴の背に息たす梅雨入かな 佐々木紗知 京鹿子 201109  
梅雨入りや空襲の日は蒼き空 小野口正江 末黒野 201109  
梅雨入や浮世絵展の賑はへり 加藤静江 末黒野 201109  
越して来し荷に囲まれて早梅雨入 谷泰子 ぐろっけ 201109  
梅雨入や橋桁隠す賀茂大橋 神田惣介 京鹿子 201110  
筆塚の紙垂のしづくも梅雨入かな 川崎かずえ ろんど 201110  
梅雨入りやシエフの制服のり立ちて 神田惣介 京鹿子 201111  
梅雨入りと聞かねば知らぬほどの晴 赤川誓城 ホトトギス 201111  
コーヒーゼリー苦味きかせて梅雨入かな 鷹崎由未子 花野 201112  
青空も雨雲も梅雨入りし街 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
自ら梅雨入りの旅でありしかな 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
梅雨入りと聞くより晴もそれらしく 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
梅雨入りの予告のごとし鳩の声 早崎泰江 あを 201207  
吾が庭もやがては梅雨入り下駄そろへ 林美智 ぐろっけ 201208  
石庭の蔭深まりて梅雨入かな 伊東和子 201208  
梅雨入りや古刹の庭に苔のむす 青木英林 かさね 201208  
潮の香の今宵ひときは梅雨入り前 古林田鶴子 ぐろっけ 201209  
巻藁に矢音重たき梅雨入かな 岡本尚子 風土 201209  
梅雨入りや板の引戸の重くなり 佐藤喜仙 かさね 201209  
梅雨入りと念を押すかの夜の豪雨 大橋晄 雨月 201209  
雲重く垂れて梅雨入の御堂筋 玉置かよ子 雨月 201209  
梅雨入りや埃溜めたる仁王像 大島英昭 やぶれ傘 201210  
猿の腰掛立派に太り梅雨入かな 小泉貴弘 春燈 201211  
出しつくすあの手この手や梅雨入り寒 鈴鹿百合子 猫贔屓 201305  
梅雨入りせしことを忘れて旅二日 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
金星のよぎる太陽見て梅雨入り 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
まぬがれぬ梅雨入りの旅路なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
梅雨入りやひと日遅れの結婚式 松本文一郎 六花 201309  
これよりはゆるゆる行かな梅雨入冷え 北川孝子 京鹿子 201310  
しらじらと梅雨入りの河原曾良日記 伊藤希眸 京鹿子 201310  
山肌を雲かけ上る梅雨入かな 宮井知英 201310  
梅雨入り今年としては長々と 北村香朗 京鹿子 201310  
うすれゆく恋の発端梅雨入かな 藤丸誠旨 春燈 201408  
梅雨入前すこし夜遊びして来たり 久染康子 201408  
梅雨入りの龍神の淵渦を巻く 西郷慶子 201408  
水甕に本音沈めてけふ梅雨入り 山崎青史 ろんど 201409  
花模様の傘に梅雨入の音を受く 近藤紀子 201409  
本棚も壁も梅雨入りのにほひかな 齋藤厚子 201409  
梅雨入りの海鳴り一里越えて来ぬ 鈴木礼子 末黒野 201409  
梅雨入りや孫の電話に腰伸びて 神田惣介 京鹿子 201410  
走り書くメモも梅雨入りの手触りに 豊田都峰 京鹿子 201508  
町川に町の燈しづむ梅雨入かな 木下夕爾 春燈 201508  
飛び石は女の歩幅梅雨入り前 橋添やよひ 風土 201508  
梅雨入りや雀はなぜか縦にとぶ 大坪景章 万象 201509  
杖つけば速足となる梅雨入かな 大坪景章 万象 201509  
湧水の湧のゆたかに梅雨入かな 中村嵐楓子 春燈 201509  
時としてゲリラ豪雨の梅雨入かな 山本無蓋 201509  
梅雨入りや厚目に切りしロースハム 濱上こういち 201509  
梅雨入の夜を満月の渡りゆく 久保田雪枝 雨月 201509  
ほどほどを念じ梅雨入の日なりけり 足立典子 雨月 201509  
梅雨入かな蛤御門に弾の跡 北川孝子 京鹿子 201510  
梅雨入りせしよりの晴とは有難く 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
梅雨入りせしよりの旅路の晴つづく 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
梅雨入や画廊の金魚絵の中に 森理和 あを 201608  
絶巓に雪を残して梅雨入す 佐藤恭子 あを 201608  
夜夜猫の尾を引く声や梅雨入す 佐藤恭子 あを 201608  
梅雨入りの港に響く大太鼓 高田令子 201609  
木の椅子に身のなじみたる梅雨入かな 市村健夫 馬醉木 201609  
境内に梅雨入りを明日の骨董市 鈴木石花 風土 201609  
梅雨入や駆け込み寺に蛇の目傘 恒川清爾 万象 201609  
真夜中の雷雨激しき梅雨入かな 川村みよき 万象 201610  
原発稼働に猿も驚く梅雨入かな 佐藤恭子 あを 201611  
梅雨入前土間あっさりとしてをきぬ 中川句寿夫 ここのもん 201705  
はつきりとしない梅雨入りでありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201706  
ひと休みとは梅雨入りせし後のこと 稲畑汀子 ホトトギス 201706  
梅雨入りや走り根うねる遊女塚 延川五十昭 六花 201707  
梅雨入りや赤城は遠くかすみゐて 延川五十昭 六花 201707  
深爪のあと梅雨入りとなりにけり 寺田すず江 201709  
ははの忌や梅雨入りの蔵王近く見え 田中臥石 末黒野 201709  
饒舌な龍馬の手紙梅雨入りかな 奥井あき 201709  
傘の骨折れたるままの梅雨入かな 山内洋光 201709  
日本列島激しき雨の梅雨入かな 大橋晄 雨月 201709  
山鳩の声のくぐもる梅雨入りかな 浅嶋肇 やぶれ傘 201709  
背景の濃き絵を選ぶ梅雨入前 岩藤礼子 やぶれ傘 201709  
柏樹の黒々灯る梅雨入かな 木村傘休 春燈 201709  
雨不足ですがと梅雨入告げてをり 山西商平 ホトトギス 201710  
梅雨入や雲に隠るる佐姫山 土江 比露 春燈 201710 三瓶山
遠山の押し寄せて来る梅雨入かな 宮井知英 201712  
一斉に梅雨入りを云ふワイドショー 大日向幸江 あを 201806  
邑も野も静かに梅雨入り始まりぬ 小林はじめ 六花 201807  
葛の蔓三つ巴なる梅雨入りかな 南うみを 風土 201808  
うつうつと梅雨入りの一と日雲を見る 富永小谷 馬醉木 201808  
梅雨入りかな雉鳩二つむつみゐて 富永小谷 馬醉木 201808  
コンビニまで傘借りて行く梅雨入かな 坂入妙香 春燈 201809  
今日も玉子二つ割る音梅雨入かな 河本由紀子 春燈 201809  
九州は梅雨入りプーさん洗おうか はしもと風里 201809  
又誰か転びしと聞く梅雨入りかな 稲畑汀子 ホトトギス 201906  
梅雨入りせしとは言ふばかりなる日和 稲畑汀子 ホトトギス 201906  
用事増えたるを覚悟の梅雨入りかな 稲畑汀子 ホトトギス 201906  

 

2019年6月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。