青梅雨  179句

青梅雨の手を透かしみる山の水    武井久雄

梅雨の季語  梅雨 梅雨に入る  梅雨入  梅雨はじめ  梅雨めく  走り梅雨

迎へ梅雨   梅雨明  青梅雨  梅雨籠  梅雨寒  空梅雨

梅雨冷  梅雨夕焼  梅雨晴  梅雨晴間  梅雨茸  梅雨茸

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
青梅雨や齢ただよふごとくあり 神蔵器 風土 199808  
青梅雨の水ナ輪混みあふ遊鯉かな 大橋敦子 雨月 199808  
青梅雨やとかげの耳がみつからない 寺田良治 船団 199812  
青梅雨の淵に灯ともるごとき鳥 野中亮介 馬醉木 199902  
青梅雨や目にちらほらと姫女苑 阿部ひろし 酸漿 199908  
青梅雨の梓湖かこむ青嶺かな 阿部ひろし 酸漿 199908  
青梅雨や捨身の恋の罪ひとつ 鈴鹿仁 京鹿子 199908  
青梅雨や太古の森の気を貰ふ 斎藤珠子 遠嶺 199909  
青梅雨や小さき胡座に本をのせ 笹家栄子 199909  
青梅雨や己れひたすら宥めては 斎藤珠子 遠嶺 199910  
青梅雨や蘆辺のとりのこゑ細し 邑橋節夫 遠嶺 199910  
青梅雨を来てベネチアングラス展 山路紀子 風土 199910  
青梅雨や昼暗がりの水車茶屋 葛馬房夫 雨月 199910  
青梅雨や流木に知るものゝ果て 能村登四郎 芒種 199911  
青梅雨や褌白ければ部屋に干す 五十嵐研三 海程 199912  
青梅雨の青を呑みたるごと濡るる 深澤鱶 ヒッポ千番地 200004  
青梅雨の大宇陀の夜を寝落ちけり 大橋敦子 円虹 200008  
青梅雨や不満の心包みをり 福田みさを いろり 200008  
青梅雨に滾つ坂東太郎かな 阿部ひろし 酸漿 200008  
青梅雨の海より上がりたる女 田畑幸子 火星 200009  
青梅雨や天守閣までスリッパで 飯塚ゑ子 火星 200009  
シューベルト聴く青梅雨の日曜日 木村杏子 雨月 200009  
青梅雨や老犬の眼のたぢろがず 小島とよ子 遠嶺 200011  
青梅雨は推す長身尼僧らの首筋 五十嵐研三 海程 200012  
青梅雨に首上げ廊下拭く僧だ 五十嵐研三 海程 200012  
青梅雨の底けぶりゆく最上川 森岡正作 200101  
青梅雨のベランダの鉢乾きけり 木野本加寿江 火星 200107  
青梅雨を来し人の背や懺悔室 外川玲子 風土 200108  
青梅雨の山深く来て小六櫛 武井美代子 風土 200108  
どこよりか青梅雨の夜は藻の香せり 能村登四郎 200108  
青梅雨や流木に知るものゝ果 能村登四郎 200108  
一隅のベンチ人居て青梅雨に 保坂加津夫 いろり 200108  
青梅雨をよしと白杖たづさへり 村越化石 200108  
青梅雨の橋の眺めも枳殻邸 西村和子 知音 200108  
青梅雨や萩の城下の築地塀 芝尚子 あを 200108  
青梅雨やコントラバスは大男 深澤鱶 火星 200109  
青梅雨やはぐれ雀が四阿に 菅美緒 百鳥 200109  
青梅雨や八一旧居の煉瓦塀 森重夫 春耕 200109 会津八一
青梅雨や法螺貝磨く御師の妻 阿久津都子 春耕 200109  
青梅雨や木の香を放つおどけ猫 金子里美 船団 200110  
青梅雨や一と日読書に費して 長山野菊 雲の峰 200206  
御仏の世へ青梅雨の扉をひらく 斎藤道子 馬醉木 200208  
青梅雨や振り返り見るポプラ坂 高野美佐子 雲の峰 200208  
青梅雨や物を書いては目頭揉み 広渡紀子 200208  
青梅雨や李朝水滴口繊く 村上光子 馬醉木 200209  
青梅雨や大総門の車止 関口幹雄 遠嶺 200209  
青梅雨の浜辺にさがす桜貝 岡久枝 酸漿 200209  
青梅雨や流澄みたる五十鈴川 岡久枝 酸漿 200209  
青梅雨の合宿更けてゆきにけり 平田倫子 百鳥 200210  
青梅雨や湯の香のにほふ髪を梳く 浜麻衣子 六花 200210  
青梅雨や手鏡ほどの道路鏡 佐藤佐代子 200210  
青梅雨の本陣和宮寄りし 品川鈴子 ぐろっけ 200306  
青梅雨の湯槽溢るる檜の香 水原春郎 馬醉木 200307  
死者を言あぐ青梅雨の止まり木に 伊藤白潮 200307  
青梅雨や鳥影失せしサンクチュアリ 大沢美智子 200309  
病む犬の眼の澄み青梅雨胸騒ぎ 宮川みね子 風土 200309  
青梅雨の中モノレール大曲り 内山定子 築港 200309  
青梅雨に鑑真和上朱の唇 長崎豊子 ぐろっけ 200309  
青梅雨の浮島めけり后陵 丸山照子 火星 200311  
青梅雨の元湯鋭き香を放つ 水原春郎 馬醉木 200408  
青梅雨の欅大樹を見てをりぬ 中村洋子 風土 200408  
青梅雨や鉄錆しるき湯本坂 高野清風 雲の峰 200408  
青梅雨や始祖の達磨の目の光り 加地芳女 雨月 200409  
青梅雨に田の神目鼻なかりけり 岩上とし子 200410  
青梅雨の垣より垣へ四十雀 伊藤一枝 酸漿 200508  
青梅雨やギプスの中に脛細る 淵脇護 河鹿 200509  
青梅雨をがばりと鯉の返りけり 蓮尾あきら 風土 200509  
青梅雨や「田園の憂鬱」碑の立つ 志村秀子 風土 200509  
青梅雨やカチューシャ像の涙あと 小林優子 酸漿 200509  
青梅雨や不戦を誓ふ慰霊の日 沼口蓬風 河鹿 200510  
青梅雨や古塔はいよよ匂ひ立つ 鷹羽狩行 200606  
青梅雨や寂びて威を張る鬼瓦 秋葉雅治 200608  
青梅雨の燭まつすぐに阿弥陀堂 宇都宮滴水 京鹿子 200608  
青梅雨や天金高雅美麗本 生方義紹 春燈 200609  
青梅雨の夜の大阪観覧車 大山文子 火星 200609  
青梅雨に浮かぶ二階の窓に顔 丸山照子 火星 200609  
青梅雨の森や魚となりてをり 浅田光代 風土 200609  
青梅雨や曇る硝子に指の文字 松原三枝子 万象 200609  
青梅雨の茫々人を遠くせる 佐久間多佳子 京鹿子 200609  
青梅雨の夜歩き地蔵深眠り 高橋将夫 200610  
青梅雨やダヴィンチコードにやや倦める 本城布沙女 雨月 200610  
青梅雨の大方丈を開け放つ 平田紀美子 風土 200610  
青梅雨の梁にねんぶつ住みつける 松崎豊 200706  
青梅雨や蔵に二つの通気孔 田村すゝむ 風土 200707  
青梅雨やふところ深き袋町 横田萌 京鹿子 200709  
青梅雨の洗ひ立てたるハイウエー 阪本哲弘 200710  
青梅雨の板東太郎たぎつなり 阿部ひろし 二の杉 200710  
青梅雨や歩行器行つたり来たりして 高尾豊子 火星 200710  
青梅雨や信濃も信濃伊那平 阿部ひろし 酸漿 200710  
青梅雨に髪膚染まりて庭掃除 舩越美喜 京鹿子 200710  
青梅雨の本降りとなる家居かな 上林孝子 200710  
青梅雨の病む指なだめ厨ごと 成川和子 200710  
青梅雨に睦む犀星夫婦桶 河内桜人 京鹿子 200711  
青梅雨や松江の友が来つつあり 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
みちのくの青梅雨の頃また訪はむ 鷹羽狩行 200808 北上十句正法寺
青梅雨やダム湖の岸の抉り痕 能村研三 200808  
青梅雨や枯山水の石の黙 伊東和子 200809  
青梅雨の冴え冴えと父葬りけり 杉山哲也 馬醉木 200809  
青梅雨やあなたのことば忘れずに 木下もと子 200809  
青梅雨や不断念仏の鉦の音 浅田光代 風土 200809 近江・坂本
青梅雨に種分け薬の紙多彩 禰寝瓶史 京鹿子 200809  
青梅雨の唯茫々と千枚田 塩見治郎 雨月 200809  
青梅雨やフィアンセと会ふ母の頬 山崎ゆき子 炎環 200809  
青梅雨や無能無才にして煙草 大坪景章 万象 200809  
青梅雨の上州小幡城下町 小幡にて 風土 200810  
青梅雨の水弾け合ふ芋車 小幡にて 風土 200810  
青梅雨の庄屋の大黒柱かな 小幡にて 風土 200810  
青梅雨の懐紙に抓む菓子のいろ 今井妙子 雨月 200810  
青梅雨の園も奥なる詩碑ひとつ 水田壽子 雨月 200810  
青梅雨や内より暮るる天守閣 樋口みのぶ 200810  
青梅雨の湯元の宿に着きにけり 丑久保勲 やぶれ傘 200810  
伏すもなく青梅雨を疾く消えしかな 能村研三 200907 くらたけん氏を悼む
青梅雨の森夕照の鏡湖あり 小澤克己 遠嶺 200909  
青梅雨に苔の起伏や武家屋敷 伊東和子 200909 朝倉遺跡
青梅雨やお助け蔵の階きしみ 真中てるよ 炎環 200909  
青梅雨の関雪別邸昼ともし 阪上多恵子 雨月 200909  
青梅雨や森は言葉をしまひたる 中谷葉留 風土 200909  
青梅雨や口中熱きジャスミン茶 桐島教子 風土 200909  
青梅雨の太鼓ひびけり不動堂 中島伊智子 酸漿 200909  
青梅雨の無人の寺に詣でけり 中谷葉留 風土 200910  
青梅雨や四面玻璃なる昇降機 佐藤淑子 雨月 200910  
青梅雨や堂塔天にそびえ建つ 井口初江 酸漿 200910  
青梅雨に洗ひつくされ要塞島 桑島啓司 200911  
青梅雨や二重に閉ざす染井門 柿沼盟子 風土 200911  
青梅雨のまことに青き御苑かな 鷹羽狩行 201006  
青梅雨に打たるる命惜みけり 西川五郎 馬醉木 201007  
青梅雨のいづこも木々に沿うて降る 鷹羽狩行 201007  
青梅雨や遺跡の風の彼方より 鈴鹿仁 京鹿子 201008  
青梅雨のもうゆかりなき本籍地 田所節子 201008  
青梅雨の空降りてくる棚田村 吉田政江 201009  
青梅雨や野太き音で開く傘 甲州千草 201009  
青梅雨のちらばりぶりに南行す 豊田都峰 京鹿子 201009  
青梅雨や音なく落つる砂時計 木野裕美 ぐろっけ 201009  
青梅雨や匠を秘むる窯を守り 大島寛治 雨月 201010  
青梅雨の垜の礎石濡れそぼつ 塩見治郎 雨月 201010  
青梅雨や白雲木は実を吊れる 石井邦子 酸奬 201010  
青梅雨や嬰児ごろりん寝返りす 土井くみこ 201108  
深しんと青梅雨の夜を魚ねむる 安立公彦 春燈 201108  
青梅雨や折敷の匂ひ飯にあり 加藤みき 201108  
青梅雨やブックポストをすべる本 高橋道子 201109  
青梅雨や黙つて鶴を折るをんな 上谷昌憲 201109  
青梅雨や地図を手にゆく坂の町 和田崎増美 雨月 201109  
青梅雨のだらだら坂を下りけり 白石正躬 やぶれ傘 201109  
青梅雨や戸袋上に忘れ鎚 瀬島洒望 やぶれ傘 201109  
青梅雨や友禅齋の墓小さく 小林千草 馬醉木 201110  
青梅雨や返せば戻る砂時計 コ田千鶴子 花の翼 201111  
青梅雨や地をゆく鳩の赤き足 柿沼盟子 風土 201209  
青梅雨の飢へひた寄す波頭 山本耀子 火星 201210  
青梅雨や開封急かす贈呈誌 布川直幸 201306  
青梅雨や鯉いきいきと神田川 布川直幸 201306  
青梅雨の通りぬけする京都御所 伊勢きみこ 火星 201309  
青梅雨の墓に寄り添ふ比翼句碑 渡辺数子 火星 201309  
青梅雨や宴名残りの胡蝶蘭 今井春生 201310  
青梅雨や幹に琳派の苔模様 鳳蛮華 201310  
青梅雨や触れてくぐもる漆器盆 不破幸夫 馬醉木 201311  
青梅雨に鳥の形の水たまり 石川かおり 福袋 201404  
青梅雨や鬱の除染土庭隅に 渡部良子 馬醉木 201408  
青梅雨の山がすぐそこ宝塚 大山文子 火星 201408  
青梅雨の海へ多感な子の一語 遠藤真砂明 201408  
青梅雨や瞳大きく生れし子 城台洋子 馬醉木 201409  
青梅雨や縮緬波の山上湖 鈴木静恵 春燈 201409  
青梅雨や厚き頁の芭蕉集 大村かし子 万象 201409  
青梅雨のこめかみに置く思惟の指 渕上千津 201409  
青梅雨や細く巻きたるをんな傘 石橋邦子 春燈 201409  
青梅雨や髭題目の碑のしとど 松本三千夫 末黒野 201410  
青梅雨や傷みはげしき古語辞典 野畑さゆり 201410  
青梅雨の森にジュラ紀の音のして 橋本順子 201507  
青梅雨や登りきつたる被爆坂 立石勢津子 馬醉木 201509  
青梅雨や夜ごとグラスを磨き上げ 有松洋子 201509  
一卓一燭青梅雨のカフェテラス 上谷昌憲 201509  
青梅雨にボトルシップを解き放つ 森岡正作 201509  
青梅雨の写経に過ごすたたずまひ 齋藤晴夫 春燈 201509  
青梅雨や古典講座の開講す 石橋邦子 春燈 201608  
青梅雨のはぐれ鴉の胡乱なる 鈴鹿呂仁 京鹿子 201608  
青梅雨や主治医のあとに研修医 田嶋洋子 春燈 201609  
青梅雨や西方浄土絵解き図会 久保久子 春燈 201609  
青梅雨や伽羅の匂へる維新展 今瀬一博 201609  
青梅雨の水槽に鯉めくれけり 上谷昌憲 201609  
青梅雨に備ふわかもと正露丸 都留百太郎 末黒野 201609  
青梅雨や茶房の奥の硝子窓 永田万年青 六花 201609  
青梅雨の家路急かさる時の鐘 水田壽子 雨月 201610  
青梅雨や両岸にみる相撲絵図 都築繁子 201612  
青梅雨や窓に貼りつく男の子 つじあきこ 201709  
青梅雨や樹の活きいきと泰然と 永田万年青 六花 201709  
青梅雨やうすれし夫の蔵書印 本郷公子 京鹿子 201801  
青梅雨や京の蕎麦屋の自在鉤 北村梢 京鹿子 201801  
青梅雨を駆る信号はずっと青 福岡貴子 船団 201805  
青梅雨の夜は厚肉と赤ワイン 森岡正作 201808  
青梅雨のけさ踝の尖りかな 辻美奈子 201808  

 

2019年7月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。