梅雨籠  136句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
旅心遠ざけしより梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 199806
梅雨籠いかにと問へる便りかな 稲畑汀子 ホトトギス 199806
梅雨ごもり遠き出船を窓に見て 萩原記代 199901
縞を解き友禅を解き梅雨ごもり 山仲英子 199906
考への二転三転梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 199906
祝ぎごとに梅雨籠りなど許されず 山田弘子 円虹 199908
島総勢三百人の梅雨籠 小西石蕗 円虹 199908
梅雨籠り白雪糕(かう)をしくと割る 中原道夫 銀化 199908
書架の書の配置変へして梅雨ごもり 井上比呂夫 199909
梅雨籠るをとこに眩しシヤンデリヤ 川崎光一郎 京鹿子 199909
梅雨籠机辺片付くことのなく 水田清子 199909
鏡台に隠れ抽出梅雨ごもり 加美明美 199910
その先の先を知りたく梅雨籠る 鈴鹿百合子 京鹿子 199910
梅雨ごもり硬派の句集出してみる 三井孝子 六花 199911
梅雨籠して家族皆揃ひけり 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
梅雨ごもりコンビニ通ひままならず 熊谷みどり いろり 200008
梅雨籠り職退きし身を養へり 柳井文江 200009
梅雨籠ねこふんぢやつただけ弾く子 稲畑廣太郎 ホトトギス 200012
一食を一書に変へて梅雨ごもり 宮倉浅子 遠嶺 200105
耳よりな言葉しらじら梅雨籠り 鈴鹿仁 京鹿子 200108
半生の恥の書の嵩梅雨籠 岡田透子 200108
散かりし幼の靴や梅雨ごもり 谷合青洋 酸漿 200109
まな板を白く磨きて梅雨ごもり 永田あき 酸漿 200109
師の一書糧に繙く梅雨ごもり 松本まどか 雨月 200109
書斎派と言はれるままに梅雨籠り 岬雪夫 200109
コルセットしっかと締めて梅雨籠 二村蘭秋 雨月 200109
行動派なりしは昔梅雨籠 中島真沙 円虹 200109
家中に煮物匂はす梅雨ごもり 舘林志津子 雲の峯 200207
梅雨籠写経の無の字にほひたつ 篠田純子 あを 200207
待針の赤のとびとび梅雨籠 山中宏子 200208
人厭ふ心の癒えぬ梅雨籠 下平しづ子 雨月 200209
食膳に佃煮ならべ梅雨ごもり 奥村啓子 200210
梅雨籠して深海にゐる思ひ 白石峰子 円虹 200210
予定ほどはかどらぬ稿梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 200306
うす味を諾ふままに梅雨ごもり 能村研三 200307
ペン胼胝のある指さすり梅雨籠 塩川雄三 築港 200308
蓑笠を掛けて落柿舎梅雨籠 岸本敬子 築港 200308
珈琲のもう何杯目梅雨籠 上出曙美 築港 200308
母いつも何か煮てゐる梅雨ごもり 鈴木多枝子 あを 200309
梅雨ごもりジグソーパズルに姑夢中 内山芳子 ぐろっけ 200309
御遠忌の不参をかこち梅雨籠 近藤清女 円虹 200309
みほとけに帰依するばかり梅雨籠 細川コマヱ 雨月 200309
ジャズ好きのクラシック好き梅雨籠る 刈米育子 200310
ジグソーパズルに玩ばれし梅雨籠 竹内悦子 200310
一病に気をとられゐる梅雨籠 生方ふよう 200310
秘薬てふやっぱり効かぬ梅雨籠り 山田翠 八千草 200401
コーヒーを濃く入れて梅雨籠とす 稲畑汀子 ホトトギス 200406
一人居の飴をかむ癖梅雨ごもり 芝尚子 あを 200407
オーディオに君甦る梅雨ごもり 品川鈴子 ぐろっけ 200407
青畳匂ふに目覚め梅雨籠り 品川鈴子 ぐろっけ 200407
君に褒められしオーディオ梅雨籠り 品川鈴子 ぐろっけ 200407
梅雨籠り法会の塔婆書き溜める 橘澄男 山景 200408
鳥けもの塒へ帰る梅雨ごもり 松本安弘 六花 200409
深呼吸すること忘る梅雨籠 森永美保 築港 200409
読み返す「天声人語」梅雨籠 塩路五郎 200410
入院てふ成行き次第梅雨籠 川崎光一郎 京鹿子 200411
梅雨ごもり針山の針でるは出るは 山元志津香 八千草 200412
梅雨籠りひがなパソコン空作動 品川鈴子 ぐろっけ 200507
梅雨籠り子供病院ひつそりと 品川鈴子 ぐろっけ 200508
梅雨ごもりうつけを払ふ厨ごと 市川玲子 春燈 200509
梅雨ごもり「紅屋の娘」と蓄音器と 金子輝 春燈 200509
梅雨ごもり上中下巻と読みすすむ 小黒加支 酸漿 200509
梅雨籠り机上の広辞苑が楯 工藤進 200509
神棚の榊を替へて梅雨籠り 石川貞子 対岸 200509
髭剃りは充電のまま梅雨ごもり 沼口蓬風 河鹿 200510
朝昼晩薬飲み分け梅雨籠る 三浦如水 ぐろっけ 200510
老懶をややもて余し梅雨籠 本城布沙女 雨月 200511
稿債のはかどることも梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 200606
梅雨ごもりただ日常のくり返し 鎌倉喜久恵 あを 200608
梅雨籠素敵に老いてを読みてをり 福澤乙 酸漿 200608
梅雨籠り贔屓チームの成績表 菊地光子 200609
印象のジダンの頭突梅雨籠 岡谷栄子 200611
掘り出しの壱岐の焼酎梅雨籠 泉田秋硯 200709
梅雨籠わが身一つの置きどころ 樺山翠 雨月 200709
ペン振つてカラヤン気分梅雨籠 峰尾秀之 200710
傘寿なる牛の字たかし梅雨籠り 布川直幸 200710
勾玉のかたちに眠り梅雨籠 西宮舞 200710
雨だれに眠気さそはる梅雨籠 田中つや子 200710
梅雨ごもり獏一頭を育くまむ 伊藤希眸 京鹿子 200711
二時間の能に憑かれし梅雨籠り 北村香朗 京鹿子 200711
梅雨ごもり壺中の天にあるごとし 鷹羽狩行 200807
人恋ひの唄口遊ぶ梅雨籠り 森下康子 200808
来ず行かずコップ磨いて梅雨籠り 中山純子 万象 200809
折り鶴を楽しむ母と梅雨籠り 早稲嘉代子 ぐろっけ 200810
片付かぬ本に囲まれ梅雨籠もり 品川鈴子 ぐろっけ 200907
今日も亦孤り無言の梅雨籠 松村富子 200909
口中に薄荷飴あり梅雨ごもり 佐藤淑子 雨月 200910
飼はれたる魚のごとくに梅雨ごもり 池田忠山 200911
図のやうにならぬ折紙梅雨籠 ことり 六花 201006
梅雨籠りして紅茶葉のジャンピング 七田文子 201008
所在なし髪でも染めて梅雨ごもり 木戸宏子 201009
塩鮭の三日つづきや梅雨籠 宮崎左智子 201009
カラフルに子の描く宇宙梅雨籠 鈴木照子 201010
梅雨籠猫一匹とマンドリン 佐藤茜 201010
梅雨ごもり着古し裂きて布草履 鈴木浩子 ぐろっけ 201010
女偏の漢字を探す梅雨ごもり 井上あき子 ぐろっけ 201010
星を見るきざはし閉ざし梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 201106
梅雨籠通販好きが靴を買ふ 竹内悦子 201108
梅雨籠リバイバルジャズ聞く夜かな 竹内悦子 201108
教はりしエステ倣ひて梅雨籠 粟倉昌子 201109
梅雨籠番鴉と目であそぶ 吉弘恭子 あを 201109
予報より体感信じ梅雨籠 渕上千津 201208
梅雨ごもりハッピーエンドの本そろへ 栗原公子 201208
父の世のほんのにほへる梅雨ごもり 佐津のぼる 六花 201208
香炷きて己に甘く梅雨籠る 松井志津子 201209
デイケアにも苛めあるらし梅雨籠り 木曽鈴子 ぐろっけ 201209
梅雨ごもり繋いで使ふ包み紐 師岡洋子 ぐろっけ 201210
折紙の子の指撓ふ梅雨籠り 内田梢 末黒野 201210
朝ごとの薬の仕分け梅雨籠 酒井秀郎 返り花 201211
梅雨籠眼鏡の曇り拭いてゐる 西田史郎 201408
音ひそめ夜をひそめて梅雨籠 武政礼子 雨月 201408
梅雨籠眼鏡の曇り拭ゐている 西田史郎 201408
梅雨ごもりセロリの筋を長く引く 須賀敏子 あを 201409
筆立に耳掻のあり梅雨籠 田代貞枝 201410
梅雨ごもり鳴る構へせる大時計 佐藤喜孝 あを 201410
十指もて足し算引き算梅雨籠り 湯橋喜美 201508
犬枇杷を黄金と見つつ梅雨籠る 竹内弘子 あを 201508
慰まず色紙入替ふ梅雨ごもり 那須禮子 春燈 201509
じゃんけんの石に負け越し梅雨篭 竹内弘子 あを 201509
梅雨籠して金泥の写経なす 山本漾子 雨月 201510
人間の匂ひまとひて梅雨籠り 安居正浩 201608
収集に合はす投函梅雨ごもり 塩野谷慎吾 201609
入院の梅雨籠りとはなりにけり 安斉久英 末黒野 201610
梅雨ごもり妣の遺せる楽譜弾き 村上美智子 雨月 201610
携帯が我を支へる梅雨籠り 石田朝子 末黒野 201709
試行錯誤の一日過ぐるや梅雨ごもり 加藤良子 春燈 201709
風神雷神の切手をなめて梅雨籠 山田六甲 六花 201807
伸びしろを少し残せる梅雨籠り 丸井巴水 京鹿子 201808
梅雨籠り無沙汰の筆をとりにけり 小倉陶女 春燈 201909
まいにちを遺影とだけの梅雨籠 木村享史 ホトトギス 202001
梅雨籠めの明治の木橋大井川 宮元陽子 末黒野 202004
如何とも苦爪は切れず梅雨ごもり 鈴鹿呂仁 京鹿子 202009
計画も打算も無くて梅雨籠 高村令子 風土 202009
気怠さを癒すすべなし梅雨籠り 山口郁子 末黒野 202104
やりかけの刺繍取り出し梅雨籠り 岡美智子 末黒野 202109
梅雨籠佳きこと一つ届きけり 根岸善行 風土 202110

 

2022年7月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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