梅雨籠  131句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
旅心遠ざけしより梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 199806  
梅雨籠いかにと問へる便りかな 稲畑汀子 ホトトギス 199806  
梅雨ごもり遠き出船を窓に見て 萩原記代 199901  
縞を解き友禅を解き梅雨ごもり 山仲英子 199906  
考への二転三転梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 199906  
祝ぎごとに梅雨籠りなど許されず 山田弘子 円虹 199908  
島総勢三百人の梅雨籠 小西石蕗 円虹 199908  
梅雨籠り白雪糕(かう)をしくと割る 中原道夫 銀化 199908  
書架の書の配置変へして梅雨ごもり 井上比呂夫 199909  
梅雨籠るをとこに眩しシヤンデリヤ 川崎光一郎 京鹿子 199909  
梅雨籠机辺片付くことのなく 水田清子 199909  
鏡台に隠れ抽出梅雨ごもり 加美明美 199910  
その先の先を知りたく梅雨籠る 鈴鹿百合子 京鹿子 199910  
梅雨ごもり硬派の句集出してみる 三井孝子 六花 199911  
梅雨籠して家族皆揃ひけり 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
梅雨ごもりコンビニ通ひままならず 熊谷みどり いろり 200008  
梅雨籠り職退きし身を養へり 柳井文江 200009  
梅雨籠ねこふんぢやつただけ弾く子 稲畑廣太郎 ホトトギス 200012  
一食を一書に変へて梅雨ごもり 宮倉浅子 遠嶺 200105  
耳よりな言葉しらじら梅雨籠り 鈴鹿仁 京鹿子 200108  
半生の恥の書の嵩梅雨籠 岡田透子 200108  
散かりし幼の靴や梅雨ごもり 谷合青洋 酸漿 200109  
まな板を白く磨きて梅雨ごもり 永田あき 酸漿 200109  
師の一書糧に繙く梅雨ごもり 松本まどか 雨月 200109  
書斎派と言はれるままに梅雨籠り 岬雪夫 200109  
コルセットしっかと締めて梅雨籠 二村蘭秋 雨月 200109  
行動派なりしは昔梅雨籠 中島真沙 円虹 200109  
家中に煮物匂はす梅雨ごもり 舘林志津子 雲の峯 200207  
梅雨籠写経の無の字にほひたつ 篠田純子 あを 200207  
待針の赤のとびとび梅雨籠 山中宏子 200208  
人厭ふ心の癒えぬ梅雨籠 下平しづ子 雨月 200209  
食膳に佃煮ならべ梅雨ごもり 奥村啓子 200210  
梅雨籠して深海にゐる思ひ 白石峰子 円虹 200210  
予定ほどはかどらぬ稿梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 200306  
うす味を諾ふままに梅雨ごもり 能村研三 200307  
ペン胼胝のある指さすり梅雨籠 塩川雄三 築港 200308  
蓑笠を掛けて落柿舎梅雨籠 岸本敬子 築港 200308  
珈琲のもう何杯目梅雨籠 上出曙美 築港 200308  
母いつも何か煮てゐる梅雨ごもり 鈴木多枝子 あを 200309  
梅雨ごもりジグソーパズルに姑夢中 内山芳子 ぐろっけ 200309  
御遠忌の不参をかこち梅雨籠 近藤清女 円虹 200309  
みほとけに帰依するばかり梅雨籠 細川コマヱ 雨月 200309  
ジャズ好きのクラシック好き梅雨籠る 刈米育子 200310  
ジグソーパズルに玩ばれし梅雨籠 竹内悦子 200310  
一病に気をとられゐる梅雨籠 生方ふよう 200310  
秘薬てふやっぱり効かぬ梅雨籠り 山田翠 八千草 200401  
コーヒーを濃く入れて梅雨籠とす 稲畑汀子 ホトトギス 200406  
一人居の飴をかむ癖梅雨ごもり 芝尚子 あを 200407  
オーディオに君甦る梅雨ごもり 品川鈴子 ぐろっけ 200407
青畳匂ふに目覚め梅雨籠り 品川鈴子 ぐろっけ 200407  
君に褒められしオーディオ梅雨籠り 品川鈴子 ぐろっけ 200407  
梅雨籠り法会の塔婆書き溜める 橘澄男 山景 200408  
鳥けもの塒へ帰る梅雨ごもり 松本安弘 六花 200409  
深呼吸すること忘る梅雨籠 森永美保 築港 200409  
読み返す「天声人語」梅雨籠 塩路五郎 200410  
入院てふ成行き次第梅雨籠 川崎光一郎 京鹿子 200411  
梅雨ごもり針山の針でるは出るは 山元志津香 八千草 200412  
梅雨籠りひがなパソコン空作動 品川鈴子 ぐろっけ 200507  
梅雨籠り子供病院ひつそりと 品川鈴子 ぐろっけ 200508  
梅雨ごもりうつけを払ふ厨ごと 市川玲子 春燈 200509  
梅雨ごもり「紅屋の娘」と蓄音器と 金子輝 春燈 200509  
梅雨ごもり上中下巻と読みすすむ 小黒加支 酸漿 200509  
梅雨籠り机上の広辞苑が楯 工藤進 200509  
神棚の榊を替へて梅雨籠り 石川貞子 対岸 200509  
髭剃りは充電のまま梅雨ごもり 沼口蓬風 河鹿 200510  
朝昼晩薬飲み分け梅雨籠る 三浦如水 ぐろっけ 200510  
老懶をややもて余し梅雨籠 本城布沙女 雨月 200511  
稿債のはかどることも梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 200606  
梅雨ごもりただ日常のくり返し 鎌倉喜久恵 あを 200608  
梅雨籠素敵に老いてを読みてをり 福澤乙 酸漿 200608  
梅雨籠り贔屓チームの成績表 菊地光子 200609  
印象のジダンの頭突梅雨籠 岡谷栄子 200611  
掘り出しの壱岐の焼酎梅雨籠 泉田秋硯 200709  
梅雨籠わが身一つの置きどころ 樺山翠 雨月 200709  
ペン振つてカラヤン気分梅雨籠 峰尾秀之 200710  
傘寿なる牛の字たかし梅雨籠り 布川直幸 200710  
勾玉のかたちに眠り梅雨籠 西宮舞 200710  
雨だれに眠気さそはる梅雨籠 田中つや子 200710  
梅雨ごもり獏一頭を育くまむ 伊藤希眸 京鹿子 200711  
二時間の能に憑かれし梅雨籠り 北村香朗 京鹿子 200711  
梅雨ごもり壺中の天にあるごとし 鷹羽狩行 200807  
人恋ひの唄口遊ぶ梅雨籠り 森下康子 200808  
来ず行かずコップ磨いて梅雨籠り 中山純子 万象 200809  
折り鶴を楽しむ母と梅雨籠り 早稲嘉代子 ぐろっけ 200810  
片付かぬ本に囲まれ梅雨籠もり 品川鈴子 ぐろっけ 200907  
今日も亦孤り無言の梅雨籠 松村富子 200909  
口中に薄荷飴あり梅雨ごもり 佐藤淑子 雨月 200910  
飼はれたる魚のごとくに梅雨ごもり 池田忠山 200911  
図のやうにならぬ折紙梅雨籠 ことり 六花 201006  
梅雨籠りして紅茶葉のジャンピング 七田文子 201008  
所在なし髪でも染めて梅雨ごもり 木戸宏子 201009  
塩鮭の三日つづきや梅雨籠 宮崎左智子 201009  
カラフルに子の描く宇宙梅雨籠 鈴木照子 201010  
梅雨籠猫一匹とマンドリン 佐藤茜 201010  
梅雨ごもり着古し裂きて布草履 鈴木浩子 ぐろっけ 201010  
女偏の漢字を探す梅雨ごもり 井上あき子 ぐろっけ 201010  
星を見るきざはし閉ざし梅雨籠 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
梅雨籠通販好きが靴を買ふ 竹内悦子 201108  
梅雨籠リバイバルジャズ聞く夜かな 竹内悦子 201108  
教はりしエステ倣ひて梅雨籠 粟倉昌子 201109  
梅雨籠番鴉と目であそぶ 吉弘恭子 あを 201109  
予報より体感信じ梅雨籠 渕上千津 201208  
梅雨ごもりハッピーエンドの本そろへ 栗原公子 201208  
父の世のほんのにほへる梅雨ごもり 佐津のぼる 六花 201208  
香炷きて己に甘く梅雨籠る 松井志津子 201209  
デイケアにも苛めあるらし梅雨籠り 木曽鈴子 ぐろっけ 201209  
梅雨ごもり繋いで使ふ包み紐 師岡洋子 ぐろっけ 201210  
折紙の子の指撓ふ梅雨籠り 内田梢 末黒野 201210  
朝ごとの薬の仕分け梅雨籠 酒井秀郎 返り花 201211  
梅雨籠眼鏡の曇り拭いてゐる 西田史郎 201408  
音ひそめ夜をひそめて梅雨籠 武政礼子 雨月 201408  
梅雨籠眼鏡の曇り拭ゐている 西田史郎 201408  
梅雨ごもりセロリの筋を長く引く 須賀敏子 あを 201409  
筆立に耳掻のあり梅雨籠 田代貞枝 201410  
梅雨ごもり鳴る構へせる大時計 佐藤喜孝 あを 201410  
十指もて足し算引き算梅雨籠り 湯橋喜美 201508  
犬枇杷を黄金と見つつ梅雨籠る 竹内弘子 あを 201508  
慰まず色紙入替ふ梅雨ごもり 那須禮子 春燈 201509  
じゃんけんの石に負け越し梅雨篭 竹内弘子 あを 201509  
梅雨籠して金泥の写経なす 山本漾子 雨月 201510  
人間の匂ひまとひて梅雨籠り 安居正浩 201608  
収集に合はす投函梅雨ごもり 塩野谷慎吾 201609  
入院の梅雨籠りとはなりにけり 安斉久英 末黒野 201610  
梅雨ごもり妣の遺せる楽譜弾き 村上美智子 雨月 201610  
携帯が我を支へる梅雨籠り 石田朝子 末黒野 201709  
試行錯誤の一日過ぐるや梅雨ごもり 加藤良子 春燈 201709  
風神雷神の切手をなめて梅雨籠 山田六甲 六花 201807  
伸びしろを少し残せる梅雨籠り 丸井巴水 京鹿子 201808  
梅雨籠り無沙汰の筆をとりにけり 小倉陶女 春燈 201909  
まいにちを遺影とだけの梅雨籠 木村享史 ホトトギス 202001  
梅雨籠めの明治の木橋大井川 宮元陽子 末黒野 202004  

 

2020年7月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。