梅 雨 15  200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
鎌倉や矢倉のなかの梅雨の蝶 太田良一 末黒野 201110  
鬱の字をルーペで探す梅雨曇 野口喜久子 ぐろっけ 201110  
老杉の走り根あらは梅雨上る 三枝邦光 ぐろっけ 201110  
祝言能鷺の二声梅雨の晴 石倉千賀子 ろんど 201110  
そばにゐるだけの看取や梅雨の月 阪上多恵子 雨月 201110  
宝篋印塔今も主従か梅雨にぬれ 三浦澄江 ぐろっけ 201110  
友や逝く梅雨雲重く垂れ籠めて 伴秋草 末黒野 201110  
木木の葉音重奏となる梅雨の森 宮崎正 ホトトギス 201110  
釈迦堂のくぐもり声や梅雨じめり 矢田有年 春燈 201110  
母の忌を過ぎて花買ふ梅雨曇 志方章子 六花 201110  
文庫本めくりし風の梅雨湿り 橋場美篶 末黒野 201110  
梅雨蝶の木立抜けゆく白さかな 城戸緑 末黒野 201110  
骨削る手術同意書梅雨じめり 阪上多恵子 雨月 201110  
三尊五祖の石の背に爆づ梅雨西日 田中貞雄 ろんど 201110 鎌倉光明寺
梅雨曇大河の光奪ひけり 山下美典 ホトトギス 201110  
梅雨曇り夜毎日毎に救急車 谷泰子 ぐろっけ 201110  
梅雨曇り赤き羅紗垂れ火事兜 荒井千佐代 201110 シーボルト邸跡
梅雨続く泣き面さらす鬼瓦 松嶋一洋 201110  
梅雨深し草生ひ初むる厨土間 三澤治子 万象 201110  
梅雨出水車道に泥鰌跳ねてをり 秋千晴 201110  
梅雨最中訪ひ来し人の肩をふく 中尾廣美 ぐろっけ 201110  
梅雨荒れや水の砕ける屋根瓦 永田万年青 六花 201110  
梅雨空や入江に舫ふ屋形船 菅野日出子 末黒野 201110  
梅雨の明蛇口の錆の青めける 藤井久仁子 ぐろっけ 201110  
梅雨の川抗ふ岩の河童橋 北郷和顔 末黒野 201110  
梅雨の山なきがごとくにありにけり 中杉隆世 ホトトギス 201110  
梅雨の傘一角仙の使ひかな 中島陽華 201110 一角仙=釈迦の前身
梅雨に咲き銀盃草の白の冴ゆ 戸田澄子 末黒野 201110  
湯の宿の鏡のゆがみ梅雨の月 鶴見董子 末黒野 201110  
演奏の果てし家路や梅雨の月 鈴木芙蓉 末黒野 201110  
一山の梅雨霧一村を閉す 古賀しぐれ ホトトギス 201110  
ガレージに児のショベルカー梅雨湿り 高村令子 風土 201110  
誤配さる封書一通戻り梅雨 出口賀律子 雨月 201110  
大家族梅雨の晴れ間は干し場取り 東秋茄子 京鹿子 201111  
笑へない猫のさびしさ梅雨の月 松田都青 京鹿子 201111  
茅葺の里を縫ひゆく梅雨の傘 吉田節子 ホトトギス 201111  
すつぽりと梅雨雲のなか安眠す 中村江利子 京鹿子 201111  
被災地へはるかな思ひ寄せて梅雨 今村征一 ホトトギス 201111  
梅雨星を数ふ素直になれるまで 井尻妙子 京鹿子 201111  
ハーレーの爆音梅雨の明けにけり 淺場英彦 万象 201111  
水切つて上がりぬ梅雨の薬師堂 長憲一 201112  
術終へし友の電話や梅雨の明け 神田惣介 京鹿子 201112  
梅雨の月己が所在の雲明り 稲岡長 ホトトギス 201112  
半島へずきずきと寄す梅雨の雲 塩見恵介 船団 201201  
いきいきと湖畔の並木梅雨近し 浅井吉雄慈 夕端居 201203  
いつも寄る蕎麦屋に梅雨の傘たたむ 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
荒梅雨の中もとめ來しキヤベツ切る 丸山佳子 京鹿子 201206  
降りて止む梅雨の変幻自在かな 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
生きるとは傷むことなり梅雨の薔薇 布川直幸 201206  
きざはしを登りきつたる梅雨の月 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
帰路の雨うべなふことも梅雨の旅 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
梅雨傘に音荒ければ歓喜わく 丸山佳子 京鹿子 201206  
又今日も梅雨に明けたる朝かな 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
そよりともせざる大樹に梅雨の月 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
予定又中途半端で終る梅雨 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
木の間越しそして雲越し梅雨の月 布川直幸 201206  
花時計梅雨も晴間も刻み居り 小谷正夫 万華鏡 201206  
教室に梅雨の暗さを持ち込まず 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
青空の降らせる梅雨でありしかな 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
梅雨茫々消火器すこし脹れけり 石川笙児 馬込百坂 201206  
梅雨滂沱蛇口の水の棒のごと 布川直幸 201206  
梅雨憂しと思ふ心を流しけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
梅雨逃れ来し教室の明るさよ 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
梅雨蝶として翅を閉づるほのかな詩 丸山佳子 京鹿子 201206  
梅雨雲を抜けるとき揺れ着陸す 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
梅雨らしくなき午後の晴たまはりし 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
手枕に思考重たし梅雨青し 布川直幸 201207  
友逝くや武州は梅雨の最中なり 佐々木薫 かさね 201207  
夢の尾を抱へ出づるに梅雨の虹 伊藤白潮 201207  
牧草車梅雨むらさきの花こぼれ 水原秋櫻子 馬醉木 201207 『玄魚』
梅雨空を討ち払ふかに夾竹桃 池内とほる かさね 201207  
オルガンの手許明かりや梅雨深し 能村研三 201207  
語尾のばすナースの声や梅雨兆す 小川玉泉 末黒野 201208  
竹林に紛れ込みたり梅雨の蝶 早崎泰江 あを 201208  
言の葉のしめるは殊に梅雨の葬 久保東海司 201208  
タンカーの一つのほかは梅雨の海 松本周二 かさね 201208  
醒めぎはの夢の名残りか梅雨の鬱 丹生をだまき 京鹿子 201208  
みじかくもながくもなりて梅雨の亀 吉弘恭子 あを 201208  
星尽くす梅雨の台風一過かな 山田六甲 六花 201208  
叡山に月の落ちゆく梅雨鯰 大山文子 火星 201208  
妻をまち読書で過す梅雨の闇 山本達人 かさね 201208  
猫の子のつぎつぎと鳴き梅雨近し 城孝子 火星 201208  
梅雨の朝フランスパンを斜め切 笠井清佑 201208  
梅雨湿り卵梅干朝の粥 森理和 あを 201208  
街騒に右往左往の梅雨の蝶 黒澤登美枝 201208  
流木の迅さ見てをり梅雨出水 佐津のぼる 六花 201208  
寂しさを閉じ込めてゐる梅雨の部屋 森下康子 201208  
手さぐりにともせば梅雨の底めく灯 豊田都峰 京鹿子 201208  
寂しさや影なきホーム梅雨の夜 四條進 201208  
自販機にのこるつり銭梅雨じめり 宮崎左智子 201208  
子育てに空突つ走る梅雨つばめ 上原重一 201208  
人生に明暗ありや梅雨もまた 中山静枝 201208  
三四郎池の濁りも梅雨の底 上谷昌憲 201208  
梅雨蝶の一心とす城めぐる 鈴鹿仁 京鹿子 201208  
梅雨深し瞽女の通ひし塩の道 井口淳子 201208  
梅雨深し大法廷の覗き窓 大山文子 火星 201208  
梅雨空を見上げて決める傘持参 安藤虎酔 かさね 201208  
梅雨空や雨落ち始むるスカイツリー 柳田晧一 かさね 201208  
梅雨近し一艘もなき能登の海 古川千鶴 かさね 201208  
梅雨霞この世とあの世の別れ道 長島清山 かさね 201208  
梅雨の蝶雨より低くとびつづけ 佐藤喜孝 あを 201208  
梅雨の月テレビに映る逃亡者 田中藤穂 あを 201208  
梅雨けしや夫婦二人に部屋余る 大西八洲雄 万象 201208  
梅雨きざす竹人形に竹の傘 宮内とし子 201208  
鉛色の海が呑みこむ梅雨の空 山本達人 かさね 201208  
黒猫とわたしに梅雨の月夜かな 河隅惠子 201208  
荒梅雨や胸筋厚き仁王像 三枝邦光 ぐろっけ 201208  
巧みなる雨筋模様梅雨本番 黒澤登美枝 201208  
ゆっくりと馬車径あるく梅雨の苑 須賀敏子 あを 201208  
タッチして抜ける改札はしり梅雨 栗原公子 201208  
光りつつ樹液は流れ梅雨の雲 田中藤穂 あを 201209  
源平を共々悼む梅雨の寺 大橋晄 雨月 201209  
大揚羽蝶に華やぐ梅雨の庭 仙石君子 雨月 201209  
大文字山近々と梅雨あがる 岩下芳子 201209  
雨音に醒めて一人の梅雨の闇 丹生をだまき 京鹿子 201209  
はかどらぬ屋根の修復梅雨深し 羽賀恭子 201209  
赤煉瓦倉庫黒ずむ送り梅雨 上谷昌憲 201209  
荒梅雨や運河に肪ふ艀船 碇天牛 雨月 201209  
人柱立てしてふ橋梅雨出水 植木緑愁 201209  
義理堅く動く時計や梅雨しとど 代田青鳥 風土 201209  
濡れ場では姿を隠す梅雨の月 高橋将夫 201209  
梅雨の闇四囲を圧して降りに降る 丹生をだまき 京鹿子 201209  
梅雨空を押し上ぐるごと山法師 川上久美 ろんど 201209  
眼帯の中に梅雨蝶追ひもして 岡澤田鶴 201209  
畳屋の土間ひろびろと梅雨じめり 柴田良二 雨月 201209  
鞘堂の屋根なる梅雨の無精草 北崎展江 くりから 201209  
白秋の海へ滴る梅雨の月 中沢三省 風土 201209  
八方を睨む竜の眼梅雨兆す 杉山瑞恵 雨月 201209  
美しき嘘は何色梅雨地獄 川井秀夫 ろんど 201209  
落ち梅の色づきてをり梅雨さなか 坂上じゅん かさね 201209  
回想の万華鏡めく梅雨ぐもり 田中藤穂 あを 201209  
予定また中止の電話梅雨の荒れ 佐藤喜仙 かさね 201209  
龍馬お龍像梅雨荒れの川へ向き 鈴木照子 201209  
幽玄の熊野古道や梅雨の闇 山口キミコ 九十九島 201209  
薬局のまはり明るく梅雨深し 大川ゆかり 201209  
木の葉にもしずく残れる梅雨の晴 柳田晧一 かさね 201209  
木賊より高くは飛ばず梅雨の蝶 竹内弘子 あを 201209  
取り替へるカーテンレール梅雨の人 藤井久仁子 ぐろっけ 201209  
包丁の一点の錆梅雨深し 羽賀恭子 201209  
片隅に背伸ばしをり梅雨の風 鴨下昭 201209  
片寄りて滲む村の灯梅雨ふかし 柴田良二 雨月 201209  
師の柩軽かりし遠き梅雨の日や 安立公彦 春燈 201209  
しっとりとカステラ焼けて梅雨深し 須賀敏子 あを 201209  
きじばとの濁声ことに梅雨深き 竹内弘子 あを 201209  
筆洗に命毛のこる梅雨曇 大村かし子 万象 201209  
図絵亭に見入る絵巻や梅雨の燭 伊東和子 201209  
水遣りを気にせぬ旅や梅雨湿り 橋本修平 かさね 201209  
梅雨曇湖の木陰にヘラ釣師 佐々木薫 かさね 201209  
梅雨蝶や昼をともせる防犯灯 藤田素子 火星 201209  
梅雨蝶の舞ひ納めたる神の前 藤井明子 馬醉木 201209  
梅雨深し懇ろに拭く漆盆 堀田順子 馬醉木 201209  
梅雨深し原生林は神のくに 高橋たか子 馬醉木 201209  
梅雨深しうさぎの眉間撫でてやる 荒井千佐代 201209  
梅雨出水無惨無惨と言ふ外無し 丹生をだまき 京鹿子 201209  
梅雨出水単身赴任の彼の地に 向江醇子 ぐろっけ 201209  
梅雨出水へリコプターの吊り梯子 植木緑愁 201209  
梅雨湿る館に河童プロフィール 鈴木照子 201209 黄桜ギャラリー
梅雨荒るる昨日も今日も中国史 林哲夫 ぐろっけ 201209  
梅雨空の先に進まぬ読書かな 橋本修平 かさね 201209  
梅雨空に俳聖の連句浮瀬跡に 早川周三 ぐろっけ 201209  
梅雨空に向かつて伸びるアガパンサス 吉田博行 かさね 201209  
梅雨ひと日探しものして籠りけり 宮崎左智子 201209  
梅雨の明歩道をよぎる子鴨連れ 伊藤憲子 201209  
梅雨の朝傘を選ぶに迷ひあり 松木清川 ぐろっけ 201209  
梅雨の中会ひたき絵画倉敷に 吉田啓悟 かさね 201209  
梅雨の星人待つ駅の椅子固し 木内博一 春燈 201209  
背山より梅雨の出水の街かな 伊東和子 201209  
彩褪せし十二神將梅雨の闇 藤岡紫水 京鹿子 201209 新薬師寺にて
経蔵は校倉造り梅雨ふかき 橋添やよひ 風土 201209  
棟梁の舌打ち聞こゆ戻り梅雨 松田千枝 春燈 201209  
荒梅雨や庭の那智石流れさう 木曽鈴子 ぐろっけ 201209  
荒梅雨や金箔光る仏具店 宮崎紗伎 春燈 201209  
荒梅雨や雲水読経続きける 山崎里美 201209  
荒梅雨の峰を晦めて箕面山 大橋晄 雨月 201209  
泥色の画面のニユース暴れ梅雨 丹生をだまき 京鹿子 201209  
コピー紙の梅雨の重みを抱へをり 田所節子 201209  
ダイエット本のいろいろ梅雨長し 藤田素子 火星 201209  
やうやくに叶ふ墓参や梅雨の蝶 林いづみ 風土 201209  
ほんのりと杏色して梅雨の月 伊藤憲子 201209  
ローラーの置かれしままに梅雨降れり 鈴木阿久 201209  
鳥居より天神どほり梅雨深し 大島英昭 やぶれ傘 201210  
隙間なき竹林の闇梅雨深し 加藤静江 末黒野 201210  
漸うとぬた場に梅雨の明けにけり 荒井千佐代 201210  
荒梅雨や雲の切れ目の白き雲 大島英昭 やぶれ傘 201210  
道理などどうでもよくて梅雨鴉 柴田志津子 201210  
鈍色の雲の重たき梅雨湿り 上村光八 末黒野 201210  
身の上を語る言葉の梅雨湿り 松田都青 京鹿子 201210  
寝そびるる目に窓よりの梅雨の月 占部美弥子 末黒野 201210  
梅雨はれ間元気はじける幼な声 古林田鶴子 ぐろっけ 201210  
梅雨出水鳰の浮巣を攫ひけり 横山昭子 雨月 201210  
観音の馬頭顕に梅雨の月 占部美弥子 末黒野 201210  
看護師の声よく透り梅雨の晴 小川玉泉 末黒野 201210  
学僧ら梅雨けぶる夜は般若湯 藤原たかを 馬醉木 201210  
学食の梅雨湿りせる七味かな 三村純也 ホトトギス 201210  
家中煌々梅雨の夜をひとり 北川英子 201210  
舟一つ近つ淡海の梅雨の虹 大坪景章 万象 201210  
欄のひまより梅雨のあけゆくも 吉弘恭子 あを 201210  
終業の灯を消す梅雨の町工場 柴田志津子 201210  
北国の気性は荒し蝦夷梅雨 野村鞆枝 京鹿子 201210  
せせらぎを遥かに梅雨の星宿り 風間史子 201210 梅雨 →16

 

2016年6月27日 2016年6月27日 ">2016年6月27日 class="style4">

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。