梅 雨 14  200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
賑やかな時間の外で梅雨が降る 松田都青 京鹿子 201010  
砂浜に流れ藻ありて梅雨あがる 飯沼芳枝 201010  
荒梅雨の明けし百花の天井画 丸山照子 火星 201010  
荒梅雨の投票所や駆け込み寺 西田敏之 ぐろっけ 201010  
荒梅雨に傘の骨折れハイキング 高橋大三 ぐろっけ 201010  
栄転といふ転勤や梅雨の明 菅澤陽子 春燈 201010  
昂ぶれる梅雨の一夜のフラメンコ 村上昌子 201010  
草木染梅雨の晴間の彩となる 松本つよし ホトトギス 201011  
熊本ではこんな降り方あばれ梅雨 武田ともこ ぐろっけ 201011  
梅雨激し峰寺人を遠ざけて 山田佳乃 ホトトギス 201011  
驛長が手を挙げたから梅雨終る 松田都青 京鹿子 201011  
子規虚子も偲ばるる須磨梅雨の月 安原葉 ホトトギス 201011  
鬱の字の二十九画戻り梅雨 鈴木一三 末黒野 201011  
恋の字を書くつもりらし梅雨の蝶 北村香朗 京鹿子 201011  
拾ひ読むカルテの文字の梅雨じめり 秋葉貞子 やぶれ傘 201011  
羅針盤を失ひし国梅雨滂沱 池本喜久恵 201011  
寂々と朝倉遺跡梅雨深し 和田崎増美 雨月 201011  
梅雨川の出合ふふたつの濁りかな 大崎紀夫 やぶれ傘 201011  
梅雨月夜しづくに濡るる七七日 水田むつみ ホトトギス 201011  
梅雨の月ちらつと切れし雲間より 安原葉 ホトトギス 201011  
梅雨しとど庭に元気なパセリ摘む 嶋田摩耶子 ホトトギス 201011  
遠き世の甲骨文字梅雨滂沱 河内桜人 京鹿子 201011  
荒梅雨や草の間に間に沼の波 大島英昭 やぶれ傘 201011  
空破るさまの起重機梅雨の明 福間節子 201011  
長梅雨やエルニーニョてふ女性の名 坂上香菜 201011  
崖上の家に灯点る梅雨の夜 渡部光徳 やぶれ傘 201012  
木の枝にふれゆく流れ梅雨深し 渡部光徳 やぶれ傘 201012  
梅雨滂沱胸に手当てて寝落ちけり 岩岡中正 ホトトギス 201012  
梅雨の雷オルセー展の上走る 有賀昌子 やぶれ傘 201012  
梅雨の蝶さびしき昼をさまよへり 都丸美陽子 春燈 201012  
見下ろせば洛中洛外梅雨の色 西村雪園 風土 201101  
梅雨の河岐れふたたび会ふことなし 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105  
うろうろと右往左往や梅雨の齟齬 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
築島の茶室の縁に梅雨の傘 品川鈴子 ぐろっけ 201106  
はやぶさの快挙に消ゆる梅雨の憂さ 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
荒梅雨や湖の飛沫を受く代田 山田六甲 六花 201106  
久慈川の鮎のうはさも梅雨のころ 竹内弘子 あを 201106  
記憶とて定かならねど梅雨曇 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
梅雨出水湖の真中は平なり 山田六甲 六花 201106  
梅雨風や羽をすぼめて歩む鳶 山田六甲 六花 201106  
松の根を打ちて止まざり梅雨嵐 山田六甲 六花 201106  
又一つ年を重ねて梅雨に会ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
梅雨憂しとせぬ解答は大胆に 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
梅雨霧の海を閉ざせる早さかな 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
梅雨深し余震といへど震度五 今村征一 投稿 201106  
梅雨出水田水の色はそのままに 山田六甲 六花 201106  
梅雨空の揺るる近江の代田かな 山田六甲 六花 201106  
梅雨雲を拒まずにあり伊吹山 山田六甲 六花 201106  
梅雨の雷転がし海のありにけり 山田六甲 六花 201106  
梅雨の花林にしろく野にしろし 水原秋櫻子 馬醉木 201106 『霜林』
梅雨とても降らぬ憂さとてありぬべし 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
荒梅雨や葭を呑み込む湖飛沫 山田六甲 六花 201106  
荒梅雨や湖水に消ゆる鯉の背 山田六甲 六花 201106  
現れて梅雨の太陽なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
亀の鼻さざ波生める梅雨の明 山田六甲 六花 201107  
梅雨の雲逃げるが勝ちの早さかな 安部里子 あを 201107  
梅雨雲に川音弾き返されし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
ざうざうと梅雨の干潟の広きこと 定梶じょう あを 201107  
梅雨蝶に天守は重くのしかかり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
梅雨青葉はふりの傘の重なりぬ 佐藤喜孝 あを 201107  
梅雨傘を買うた途端に晴れてきた 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
梅雨雲に城は小さく佇めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
梅雨雲に甲斐の山々落着かず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
梅雨の夜灯せば箪笥鐶が照り 定梶じょう あを 201107  
梅雨のこと忘れる早さありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
梅雨ながら明るみ見せて月見草 阿部ひろし 酸漿 201107  
梅雨ながら東のみささぎの菊花燦 阿部ひろし 酸漿 201107  
湯やを出てかくも全円梅雨の月 定梶じょう あを 201107  
一日の身を恪勤に梅雨の晴 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
パン種を無心にこねるひでり梅雨 平井奇散人 船団 201107  
大河に佇める鷺梅雨茫々 小澤菜美 201108  
対岸は恩師住む街梅雨曇 増田一代 201108  
はしり梅雨淺草一の一の一 佐藤喜孝 あを 201108  
経蔵の竜梅雨雲に乗らむとす 南光翠峰 馬醉木 201108  
石打ちし鍬に火花や梅雨兆す 戸栗末廣 火星 201108  
声高き時代男や梅雨酒場 山本丈夫 201108  
牛乳を壜からのみて梅雨をはる 佐藤喜孝 あを 201108  
朽舟の半ばまで水梅雨の川 中原敏雄 雨月 201108  
人里に鳶鳴き梅雨の上りけり 大堀賢二 201108  
紀の灘へ幾嶺抱く梅雨の虹 松本幹雄 馬醉木 201108  
深梅雨の指人形に声を足す 甲州千草 201108  
梅雨闇に疎外の一灯ありにけり 布川直幸 201108  
梅雨気配靴音湿る美術館 三川美代子 201108  
梅雨蝶の夢のはじめに草の風 外川玲子 風土 201108  
観劇に梅雨吹き飛ばす淑女かな 仁平則子 201108  
風神の肩の重たし梅雨湿り 太田慶子 春燈 201108  
陵へ三折れの磴を梅雨蝶と 南光翠峰 馬醉木 201108  
本堂の梅雨の扉を開けにけり 岩下芳子 201108  
奔流となり黙々と梅雨の川 宇治重郎 201108  
児を預け出産待ちの梅雨の憂し 竹内悦子 ちちろ虫 201108  
山ひとつすっぽり包み梅雨深し 上原恒子 雨月 201108  
梅雨灯す雷門の大提灯 三宅文子 春燈 201108  
梅雨兆す礼拝堂の列柱に 荒井千佐代 201108  
梅雨濁る河を見つむる芭蕉像 鈴木良戈 201108  
梅雨深むクロスワードの解けぬまま 水原春郎 馬醉木 201108  
梅雨湿り声量いまだ変らずに 木下もと子 201108  
梅雨空のかぶさつてゐる隅田川 太田慶子 春燈 201108  
梅雨雲に見えつ隠れつ竹生島 山口キミコ 201108  
梅雨闇に化粧なほしの紅たてる 古林田鶴子 ぐろっけ 201108  
梅雨の日を至福の時に針を持つ 須賀敏子 あを 201108  
梅雨の杭渦におぼれて流れたし 福永尚子 ろんど 201108  
梅雨が追討ち天災に人災に 窪田佳津子 雨月 201108  
横たはるわれ魚めく梅雨の底 田中藤穂 あを 201108  
如何にして耐へむか梅雨の神経痛 大橋敦子 雨月 201108  
荒梅雨の通らぬ千枚通しかな 大川ゆかり 201108  
天眼鏡頼りに字書く梅雨暗し 山田をがたま 京鹿子 201108  
むらさきの花恋ひ梅雨の花行脚 伊藤純子 201108  
男三人庭の角掘る梅雨曇 森理和 あを 201108  
一周忌終へ無気力な梅雨の朝 高橋照子 雨月 201108  
右読みの「函嶺洞門」梅雨深し 能村研三 201108 箱根
五十年一日のごと梅雨の療 四條進 201108  
モニターに躍る心臓梅雨の雷 笠井清佑 201108  
ひ弱なる長姉が米寿梅雨の明け 品川鈴子 ぐろっけ 201109  
塚原を風の間にまに梅雨の蝶 片岡久美子 201109  
公園のクローズ続く梅雨出水 難波篤直 201109  
追憶もかく靄る梅雨義兄の忌 品川鈴子 ぐろっけ 201109  
朝刊の梅雨の重みを受けとりぬ 小山繁子 春燈 201109  
地震の句を読めば涙や梅雨来たる 高橋美恵 末黒野 201109  
このところ度忘れ多し梅雨曇り 先山実子 ぐろっけ 201109  
大地震の話は尽きず梅雨の宿 北尾章郎 201109  
大切な忌日増えをり梅雨の月 高橋道子 201109  
隊員の迷彩服に梅雨しとど 蓮尾みどり ぐろっけ 201109  
決断を先のばしして梅雨深む 山本漾子 雨月 201109  
赤ん坊泣けば応ふる梅雨鴉 大坪景章 万象 201109  
ワルツ聴く内科待合梅雨の午後 村上昌子 201109  
清め塩つまむ指先戻り梅雨 生田恵美子 風土 201109  
正露丸の飾り字梅雨の葬二つ 鴨下昭 201109  
荒梅雨に目覚めり夢を半ばにし 大橋晄 雨月 201109  
厨子に向く膝先よりの梅雨じめり 村上すみ子 201109  
埴輪の眼妖しや梅雨の闇溜めて 中村ふく子 201109  
鐘楼に翅たたみをり梅雨の蝶 小泉貴弘 春燈 201109  
梅雨の鬱「そよぐ風」てふ紅茶淹れ 粟倉昌子 201109  
恋に紆余風に量感梅雨あがる 中野さき江 春燈 201109  
列島の地軸のずれし梅雨猛暑 北川英子 201109  
流木のあてなき旅や梅雨出水 宮田香 201109  
立て掛けて力抜けたる梅雨の傘 齊藤實 201109  
夕映の美しすぎる梅雨出水 上谷昌憲 201109  
過去をすて舞ひつくしをる梅雨の蝶 近藤公子 201109  
拾ひ読む徒然草や梅雨の底 松本三千夫 末黒野 201109  
手の届く宿坊の梁梅雨湿り 大地真理 201109  
若者の路上ライブや梅雨の月 松本三千夫 末黒野 201109  
捨て畑に捨て田に梅雨のはしりかな 小林輝子 風土 201109  
失言の咎許されず梅雨の雷 大文字孝一 春燈 201109  
北へ去る列車うつりて梅雨の湖 中原吟子 雨月 201109  
鳩時計二基のコーラス梅雨しとど 泉田秋硯 201109  
髪染めて華やぐ街を梅雨の雷 宮崎紗伎 春燈 201109  
耳遠の夫を励まし梅雨の明け 井口淳子 201109  
梅雨曇糊を堅めに夫のシャツ 粟倉昌子 201109  
梅雨出水線路にひたと川迫り 坂根宏子 201109  
梅雨雲の垂れ工事音谺せり 山田をがたま 京鹿子 201109  
梅雨しとど塾帰りの子を耳で待つ 佐野ときは 201109  
夫と観るモノクロ洋画梅雨の夕 伊藤純子 201109  
病歴を辿る自分史梅雨灯し 伊藤純子 201109  
病む人ら鬱々として長き梅雨 古田和子 雨月 201109  
神殿に雨漏跡や梅雨末期 大橋晄 雨月 201109  
山鳩のくぐもり声や梅雨深む 山路紀子 風土 201109  
白猫のまつすぐに行く梅雨の月 中村紀美子 春燈 201109  
天井川上れば下る梅雨の橋 史あかり ぐろっけ 201109  
梅雨深き夜の雨音となりにけり 白石正躬 やぶれ傘 201109  
梅雨深き灯明の端の念怒仏 村上すみ子 201109  
梅雨出水商店街に砂袋 長崎桂子 あを柳 201109  
梅雨湿りのやうな輩と縁切らむ 藤田かもめ ぐろっけ 201109  
梅雨空に輪郭透けし真鍋島 吉井潤 ぐろっけ 201109  
梅雨近し馬の臭ひの残る街 小林輝子 風土 201109  
梅雨季の吾のオアシス花舗に寄る 石田玲子 201109  
梅雨雲を飛機抜け吾子の鹿島立ち 浜田南風 201109  
梅雨雲に大阪のビル頭を隠す 泉田秋硯 201109  
梅雨闇や腹に灯ともす魚堤灯 藤岡紫水 京鹿子 201109  
梅雨闇の中に笑み無き菩薩像 鈴木阿久 201109  
梅雨を来て役者の揃ふ大首絵 門伝史会 風土 201109 写楽展
梅雨ふかし輪禍のあとの硝子片 竹内弘子 あを 201109  
梅雨ふかし業平像の薄埃 村上すみ子 201109  
梅雨ひと日オールドファンの洋シネマ 恒成久美子 ぐろっけ 201109  
梅雨の街巡りて高津気高き名 大橋晄 雨月 201109  
梅雨の河橋のまなかの県境 山下青坡 201109  
梅雨の雲箕面連山制圧す 大橋晄 雨月 201109  
梅雨じめる檻のゴリラの物思ひ 西面和子 201109  
梅雨じめり紙縒で綴じし香典帖 蓮尾みどり ぐろっけ 201109  
梅雨さなか生きる証の頭痛あり 山根征子 201109  
一杓に身の錆洗ふ梅雨の寺 伊東和子 201109  
さなきだに頬杖誘ふ梅雨の雲 村上悦子 雨月 201109  
砂踏みて梅雨満月の暈の下 平野みち代 201109  
高床の梯子とばして暴れ梅雨 和田照海 京鹿子 201109  
荒梅雨や阿闍梨読経の高野山 秋葉貞子 やぶれ傘 201109  
鉄塔のほどよき高さ梅雨鴉 岩下芳子 201109  
一周忌のうからは梅雨の濡れ鼠 品川鈴子 ぐろっけ 201109  
リハビリの医師の癖まで覚え梅雨 八木紀子 ぐろっけ 201109  
慰霊の鶴折る指先や梅雨じめり 菅野蒔子 末黒野 201109  
沈黙は示威の半日梅雨茫々 泉田秋硯 201109  
昼灯すぼんぼり一つ梅雨の寺 三澤治子 万象 201110  
想像はゆたけし梅雨の海景色 村上すみ子 201110  
なよ竹の梅雨の撓みとなりにけり 鳳蛮華 201110  
享年は二十歳戦死と梅雨の墓 中原敏雄 雨月 201110  
とんがらしの葉を炒めゐる梅雨の月 浜口高子 火星 201110  
泣くまいと唇をかむ梅雨の闇 鳥羽夕摩 京鹿子 201110  
人を呼ぶやうな潮騒梅雨岬 村上すみ子 201110  
身ほとりを詠みあぐねたり梅雨を病み 堀内五齢 春燈 201110  
森の抱く梅雨じめりてふ大地の香 長山あや ホトトギス 201110  
梅雨じめりインコが真似る舌鼓 古井公代 ぐろっけ 201110  
梅雨時の潮銹びすすむ磯車 塩路隆子 201110 梅雨 →15

 

2016年6月27日 2016年6月27日 ">2016年6月27日 class="style4">

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。