梅雨晴 2  77句

つゆはれのわたくし雨や雲ちぎれ   芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅雨晴や朝の森の香ぞんぶんに 成田美代 201609
梅雨晴や歩道絵タイル色めける 白神知恵子 春燈 201609
梅雨晴や煉瓦倉庫のレストラン 佐藤博重 春燈 201609
梅雨晴の一日に太る榠樝の実 中根美保 風土 201609
梅雨晴や松籟絶えぬ台場跡 石黒興平 末黒野 201610
梅雨晴や孔雀の羽根の大目玉 斉藤マキ子 末黒野 201610
梅雨晴や朝の薬缶の噴き出して 土井ゆう子 風土 201610
梅雨晴れを全部いただくやうに干す 直江裕子 京鹿子 201610
梅雨晴や酢の香漂ふ夕厨 森脇貞子 雨月 201610
梅雨晴れてとげぬき地蔵詣かな 内藤恵子 万象 201610
梅雨晴の亭午の鐘や光堂 森清信子 末黒野 201611
梅雨晴をつなぐ二日の旅となる 稲畑汀子 ホトトギス 201706
梅雨晴の昨日を遠くしたる旅 稲畑汀子 ホトトギス 201706
梅雨晴をつなぐ二日の旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201706
梅雨晴れて汀子に聞くといふ講話 稲畑汀子 ホトトギス 201706
梅雨晴をながめそのまま眠りたる 大坪景章 万象 201709
梅雨晴れの空へ高枝切り鋏 藤井美晴 やぶれ傘 201708
梅雨晴れのささら波の音目つむりぬ 鎌田光恵 201709
梅雨晴や空に一羽の鳶を置き 成田美代 201710
見ゆる日の富士この辺り梅雨晴るる 平野みち代 201710
梅雨晴や艀洗ふに汐汲みて 谷村祐治 雨月 201710
百五十三名集ふ梅雨晴問 山田夏子 雨月 201710
梅雨晴やたんきり飴を刻む音 山口登 末黒野 201710
梅雨晴や鉛筆削る句座支度 石黒興平 末黒野 201711
梅雨晴の菜園蝶の三つ巴 小川玉泉 末黒野 201711
梅雨晴や昼も星ある筈の天 千原叡子 ホトトギス 201712
梅雨晴の雀そんなにうれしいか 木村享史 ホトトギス 201712
梅雨晴の昨日の旅のつづきとも 稲畑汀子 ホトトギス 201806
梅雨晴の木陰に憩ふ心あり 稲畑汀子 ホトトギス 201806
梅雨晴の須磨霊水に口漱ぐ 山田六甲 六花 201807
梅雨晴の風自在なる舟溜り 石本秋翠 馬醉木 201808
梅雨晴や鳩の渦舞ふ九輪塔 大西武士 春燈 201808
梅雨晴れや伊賀の里にてひとり発ち 三浦純子 201809
一嶺を洗ひ尽して梅雨晴るる 密門令子 雨月 201810
梅雨晴れや年に一度の母の会 佐藤稲子 六花 201810
東京駅屋根黒々と梅雨晴るる 田中藤穂 201902
梅雨晴の青空仕上げ行くために 稲畑汀子 ホトトギス 201906
梅雨晴を突き刺してゐる天守閣 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
梅雨晴れや箪笥一棹断捨離す 大日向幸江 あを 201908
梅雨晴や回廊慈悲の説話の図 高埜良子 春燈 201909
梅雨晴れや垣の直角城下町 小林共代 風土 201909
梅雨晴や赤子は天を蹴るごとし 雨宮桂子 風土 201909
梅雨晴や洪水のごと象の尿 雨宮桂子 風土 201909
梅雨晴の湯島聖堂宥座の器 赤座典子 あを 201909
梅雨晴れの並木のベンチ隙間なし 松村光典 やぶれ傘 201910
梅雨晴や弓道場の静と動 石黒興平 末黒野 201910
梅雨晴のまだ見つからぬ四つ葉かな 堺昌子 末黒野 201910
梅雨晴や青空かくも透き通り 友田悠子 末黒野 201910
梅雨晴や光満ちたる路地の朝 石川憲二 六花 201910
梅雨晴や八幡宮の紅き屋根 箕田健生 やぶれ傘 201911
梅雨晴や草の匂ひの立ち上がり 加藤静江 末黒野 201911
梅雨晴や籠もりてつきし怠けぐせ 大室恵美子 春燈 202009
梅雨晴や垣根の花の彩りぬ 永田万年青 六花 202009
梅雨晴のショッピングモール人の湧く 森高武 風土 202009
富士の風筑波の風や梅雨晴るる 根岸善行 風土 202009
梅雨晴や人隔つとも化粧せり 有賀鈴乃 末黒野 202009
二回目の月命日で梅雨晴れて はしもと風里 202009
梅雨晴や明るい顔に戻りたし 小菅礼子 春燈 202009
梅雨晴や紐を通せるニューシューズ 松川昌義 末黒野 202011
梅雨晴や日に一便のバスに乗る 田中嘉信 春燈 202011
梅雨晴を引き寄せてゐる子等の声 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
梅雨晴の空の鼓動に耳澄ます 武田巨子 春燈 202108
梅雨晴れや風が言葉をかけて来る 北川孝子 京鹿子 202109
梅雨晴れや一日旅も許されず 根來隆元 202109
梅雨晴の風を四方に大欅 森高武 風土 202109
雪隠の大きな旧居梅雨晴るる 山田健太 風土 202109
梅雨晴を使ひきつたる庭仕事 今橋眞理子 ホトトギス 202111
梅雨晴や丘に国際信号旗 加藤静江 末黒野 202111
梅雨晴や手話の合唱福祉会 杉山善信 末黒野 202111
梅雨晴や紺の長靴逆さ干し 松川昌義 末黒野 202111
梅雨晴れて円位座像の目がきらり 内藤静 風土 202209
梅雨晴の路に飛ぶ影見れば鳩 渡邊孝彦 やぶれ傘 202209
梅雨晴の雲つき抜けて電波塔 菅野日出子 末黒野 202210
梅雨晴や重き鉄扉の競馬場 木村純子 末黒野 202210
梅雨晴や身を逆しまに風呂洗ふ 塙誠一郎 家系図 202211
梅雨晴の朝日朝風朝の富士 木村享史 ホトトギス 202212
梅雨晴→ 1

 

2023年6月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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