梅雨晴間 4   130句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅雨晴間あれもこれもと気の忙し 福島ゆき子 ぐろっけ 200810
梅雨晴間西方浄土へ日の沈む 長澤健子 酸漿 200810
乗馬人姿凛々しき梅雨晴間 中村しげ 酸漿 200810
いそいそと濯物する梅雨晴間 家塚洋子 酸漿 200810
梅雨晴間椎はベンチの母の胸 松本文一郎 六花 200810
梅雨晴れ間久し振りなるウォーキング 萩原渓人 やぶれ傘 200811
梅雨晴れ間寺の裏からあらわれる 火箱游歩 船団 200901
丘に立ち天球ながむ梅雨晴間 四條進 200908
梅雨晴間わが影くきとか黒かり 加藤みき 200908
ベランダに小さき長靴梅雨晴間 三川美代子 200909
梅雨晴間パフォーマンスの京ランチ 鷲見多依子 200909
下校子の追ひつ追はれつ梅雨晴間 和田森早苗 200909
万物が眩しかりけり梅雨晴間 三川美代子 200909
どこへでも行ける切符や梅雨晴間 牧浦綾 炎環 200909
梅雨晴間仏間に五体ときはなつ 小熊幸 炎環 200909
大木の切り倒される梅雨晴間 倉持梨恵 200909
亀泳ぐ波紋真つ直ぐ梅雨晴間 倉持梨恵 200909
梅雨晴間天地一気にどよめける 木村茂登子 あを 200909
どの窓も明けて風呼ぶ梅雨晴間 大房帝子 酸漿 200909
餌を運ぶ鵯賑はしき梅雨晴間 浅野恵美子 酸漿 200909
梅雨晴間高嶺に雲の湧き次げる 浅野恵美子 酸漿 200909
限もなく為すこと多し梅雨晴間 東芳子 酸漿 200909
夫の刈る草の匂ひや梅雨晴間 片野美代子 酸漿 200909
梅雨晴間紙垂ゆるる能舞台 國永靖子 ぐろっけ 200909
洗はれし山の静かな梅雨晴間 荻野千枝 京鹿子 200909
行商の身の上話梅雨晴間 稲垣佳子 末黒野 200910
裏山の鳥声はづむ梅雨晴間 松尾京子 末黒野 200910
買物のレシート伸びぬ梅雨晴間 大川暉美 末黒野 200910
梅雨晴間日差しに磨く銀の匙 鈴木一恵 末黒野 200910
目を閉ぢて身の内外の梅雨晴間 矢島久栄 200910
子の傘の刀に変はる梅雨晴間 藤井圀彦 200910
梅雨晴間胸の中まで風通す 宮野照子 馬醉木 200910
競ひ干す洗濯物や梅雨晴間 西面和子 200910
津軽弁の飛び交ふ一日梅雨晴間 金井香ル 200910
八海山に雲とびとびや梅雨晴間 國保八江 やぶれ傘 200910
サボテンの大きく見ゆる梅雨晴間 入河大 万象 200910
江の電を一と口乗り降り梅雨晴間 尾崎みつ子 雨月 200910
竿売りの声遠ざかる梅雨晴間 岩上利一 200910
梅雨晴間老いの眼鏡はすぐ曇る 松田都青 京鹿子 200911
水深と言ふ水底の梅雨晴間 橋本くに彦 ホトトギス 200912
一日を使ひ過ぎたる梅雨晴間 村上幸子 京鹿子 201001
星に月ぶら下がりをり梅雨晴間 山田六甲 六花 201006
梅雨晴間阪神も勝つ時は勝つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201007
職人の朝の段取り梅雨晴間 能村研三 201008
野良猫の子の鳴く朝や梅雨晴間 島崎勇作 酸奬 201008
池の面に白雲浮ぶ梅雨晴間 片野美代子 酸奬 201008
たまさかに月すがすがし梅雨晴間 早崎泰江 あを 201008
梅雨晴間図鑑と比ぶ庭の鳥 赤座典子 あを 201008
梅雨晴間まずリハビリの歩を運ぶ 森山のりこ あを 201008
梅雨晴間新装パン屋開店す 桂敦子 201009
梅雨晴間部屋の湿りを追ひ出せる 田中浅子 201009
石佛と野辺の陽分かつ梅雨晴間 伊東和子 201009
梅雨晴間日差の強きひと日なる 三川美代子 201009
塔を守る邪鬼ユーモラス梅雨晴間 三川美代子 201009
久々に稜線確か梅雨晴間 笹井康夫 201009
余呉の湖ひと巡りせる梅雨晴間 坂根宏子 201009
修復の寺の木の香や梅雨晴間 山口キミコ 201009
美容室の鏡いきいき梅雨晴間 宮田香 201009
梅雨晴間千畳敷に歩を進め 山本孝夫 201009
梅雨晴間交番点り誰もゐず 大西八洲雄 万象 201009
梅雨晴間ひがな病床に俳誌かな 岡野ひろ子 201009
濁流の筑紫次郎や梅雨晴間 泉田秋硯 201009
機翼下に港都ひろがる梅雨晴間 名取袿子 201009
試着してモデルのポーズ梅雨晴間 西村純代 201009
山椒の伸びきってをり梅雨晴間 小野口正江 末黒野 201009
放牧の牛へ声掛く梅雨晴間 林紀夫 春燈 201009
薬師さまの水をいただく梅雨晴間 齋藤朋子 やぶれ傘 201009
梅雨晴間カリヨンのぜつ動く見え 高橋大三 ぐろっけ 201009
鍵善に空席のなき梅雨晴間 野澤あき 火星 201009
山ほどの刈草負へり梅雨晴間 長田秋男 酸奬 201009
雉鳩も庭に羽干す梅雨晴間 八木岡博江 酸奬 201009
雲を見に山を見に出づ梅雨晴間 井関祥子 酸奬 201009
目高鉢続けて売るる梅雨晴間 伊藤いな栄 酸奬 201009
砂浴びの子雀庭に梅雨晴間 大房帝子 酸奬 201009
梅雨晴間庭に子犬の迷ひ来し 岡田房子 酸奬 201009
園丁とモネの話を梅雨晴間 田中藤穂 あを 201009
厩舎の戸みな開けられて梅雨晴間 安達知子 201010
鳥よけのネットを広ぐ梅雨晴間 笠井敦子 201010
梅雨晴間交番灯り誰もゐず 大西八洲雄 万象 201010
工場の煙突三本梅雨晴間 島内美佳 ぐろっけ 201010
梅雨晴れ間小鳥の声の弾みをり 武智恭子 ぐろっけ 201010
夜具濡らす児には分からじ梅雨晴間 堤節子 ぐろっけ 201010
橋の上の人の夕づく梅雨晴間 丸山照子 火星 201010
すばしりの浮沈閃く梅雨晴間 田中貞雄 ろんど 201010
梅雨晴間耳の中までうす笑ひ 大西順子 ろんど 201010
小綬鶏の声張り上ぐる梅雨晴間 岸野美知子 酸奬 201010
梅雨晴間寸暇を惜しむ妻のをり 松本文一郎 六花 201010
風孕む雲は走りて梅雨晴間 嶋田摩耶子 ホトトギス 201011
病める手に土の香残し梅雨晴れ間 秋葉貞子 やぶれ傘 201011
満竿に干すサツカー着梅雨晴間 神田惣介 京鹿子 201011
梅雨晴れ間線路にせまる濠の水 中村江利子 京鹿子 201011
見舞はれぬことが見舞や梅雨晴間 松本和子 酸奬 201011
梅雨晴間メンバー足りぬ草野球 吉田和子 ぐろっけ 201011
嬰の得意の飛行機ポーズ梅雨晴間 松田和子 201108
梅雨晴間人ウオッチングする鴉 和田森早苗 201108
チマチョゴリ着てアニハセヨ梅雨晴間 上甫木伊都子 201108
新しきヒールを馴らす梅雨晴間 宮田香 201108
梅雨晴間一歩半歩を前進し 山崎里美 201108
晴雨兼用傘が必要梅雨晴間 宇治重郎 201108
街をゆく「あかいくつ号」梅雨晴間 小山繁子 春燈 201108
梅雨晴間ビルの隙間にスカイツリー 仁平則子 201108
梅雨晴間草刈の音暴れ出す 谷口俊郎 201109
梅雨晴間ゲートボールの賑へる 山口キミコ 201109
菊坂に一葉を訪ふ梅雨晴間 安立公彦 春燈 201109
梅雨晴間路上に光る五円玉 今中道子 201109
梅雨晴間白砂に蟹のマスゲーム 白髭美佐子 201109
仔牛にも仔牛のあそび梅雨晴間 中村恭子 201109
栃木まで旅して来ます梅雨晴間 飯島風花 201109
歯の痛み持ち歩きをり梅雨晴間 松下信子 万象 201109
梅雨晴間十歩を多く試歩のばす 山田をがたま 京鹿子 201109
茶房の娘のエプロン白し梅雨晴間 神田惣介 京鹿子 201109
金閣の鳳凰すつくと梅雨晴間 鈴木阿久 201109
文枝の碑に一席偲び梅雨晴間 大橋晄 雨月 201109
太陽光発電設置梅雨晴間 年森恭子 ぐろっけ 201109
梅雨晴間海は濁りを解きをらず 志方章子 六花 201109
時として影の消えをり梅雨晴間 志方章子 六花 201109
稜線のあらたまりゐる梅雨晴間 ひらいみおこ 六花 201109
木綿針指になじまず梅雨晴間 秋葉貞子 やぶれ傘 201109
古本を開けば匂ひ梅雨晴間 白石正躬 やぶれ傘 201109
四代の揃ふ婚の儀梅雨晴間 橋場美篶 末黒野 201110
ベランダに物の溢れし梅雨晴間 小林正史 201110
蟻浴びの鴉つやある梅雨晴間 青木朋子 201110
梅雨晴間父のステッキさび落し 林哲夫 ぐろっけ 201110
栄転の挨拶届く梅雨晴間 遠藤とも子 ぐろっけ 201110
白皿にパスタ盛らるる梅雨晴間 井上静子 201110
金屑の匂ふ作業所梅雨晴間 丑久保勲 やぶれ傘 201110
梅雨晴れ間干し場取り合ふ大家族 東秋茄子 京鹿子 201110
大樟の下に人待つ梅雨晴間 三澤いつ子 万象 201110
梅雨晴れ間大きく放つ東窓 中村江利子 京鹿子 201111
梅雨晴間胡瓜の発芽勢ひたつ 竹村晃子 万象選集 201205
梅雨晴間→ 5      

 

2021年6月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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