梅雨晴間 3   100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅雨晴間芝生の上でネコながし 松下幸恵 六花 200510
梅雨晴間山肌見ゆるイカリ山 松下幸恵 六花 200510
門ごとに車洗はれ梅雨晴間 塩田博久 風土 200510
四万十川の水少し買ふ梅雨晴間 森山のりこ あを 200510
梅雨晴間肩車さる女の児 中村禎子 八千草 200512
眠さうに鳩つるみをる梅雨晴間 山田六甲 六花 200607
留守番の犬に声かく梅雨晴間 鎌倉喜久恵 あを 200608
わが庭に雀の遊ぶ梅雨晴間 沢聰 馬醉木 200609
ひらひらと白き蝶舞ふ梅雨晴間 沢聰 馬醉木 200609
梅雨晴間嶺々見ゐる黒天狗 松村多美 四葩 200609
もつたいない程の青さや梅雨晴間 加藤裕子 四葩 200609
釣り上げし魚のつめたき梅雨晴間 大山文子 火星 200609
公園に子の声もどる梅雨晴間 高橋花仙 風土 200609
梅雨晴間太つた犬とすれ違ふ 高橋花仙 風土 200609
牧場の門開け放つ梅雨晴間 坂根白風子 200609
季寄せ買ふのみに出かける梅雨晴間 岩崎可代子 ぐろっけ 200609
梅雨晴間羽を掻き合う番鳩 水野弘 ぐろっけ 200609
紀伊沖へ雲ちぎれ飛ぶ梅雨晴間 小山香月 酸漿 200609
梅雨晴間二人の為の観覧車 渡辺玄子 酸漿 200609
雀等も我も忙しや梅雨晴間 藤原さちよ 酸漿 200609
梅雨晴間見やう見まねの畑仕事 長崎桂子 あを 200609
行きずりの宝くじ買ふ梅雨晴間 芝尚子 あを 200609
寄贈せし楷の木訪はな梅雨晴間 市川玲子 春燈 200610
町内を樹医の巡れる梅雨晴間 今越みち子 万象 200610
額装の師の筆力や梅雨晴間 芳賀雅子 遠嶺 200610
遠き嶺目指すフェスタや梅雨晴間 寺内佶 遠嶺 200610
またの世こそ旅を続けむ梅雨晴間 村田文一 遠嶺 200610
梅雨晴間雀の会話否定なし 松本鷹根 京鹿子 200610
梅雨晴間布巾白白晒したり 宮本道子 酸漿 200610
とび職の地下足袋きまり梅雨晴間 足利ロ子 ぐろっけ 200610
PLの鉄塔白き梅雨晴れ間 池田かよ ぐろっけ 200610
つくばひに雀来てをり梅雨晴間 兼子栄子 酸漿 200611
カリヨンの塔のかがやき梅雨晴間 関口青稲 万象 200612
梅雨晴れ間タマゴが好きなこと秘密 中原幸子 以上、西陣から 200705
梅雨晴間舞子淡路を一望に 松下幸恵 六花 200705
梅雨晴間猫縄張りを巡回す 横山迪子 六花 200706
湖の面のはや青々と梅雨晴間 岡野ひろ子 200708
梅雨晴間まなびやの松青あをと 四條進 200708
梅雨晴間ぽむとこどもの傘ひらく 辻美奈子 200708
梅雨晴れ間寺男に蹤く寺の犬 小林朱夏 200708
梅雨晴れ間みんなの体操五分間 木村茂登子 あを 200708
梅雨晴れ間長生きをして長電話 芝尚子 あを 200708
子が一人鳩に囲まる梅雨晴間 西川五郎 馬醉木 200708
梅雨晴間日矢二時間の畑仕事 渡辺安酔 200709
湖の色空にもありし梅雨晴間 鴨下昭 200709
「オーソレミオ」の美声聞ゆる梅雨晴間 山崎泰世 200709
梅雨晴間の掃除機唄ふフォルティッシモ 甲斐惠以子 200709
梅雨晴間逃げたる魚の大きかり 貴志桂 200709
梅雨晴間貧血の顔さらしけり 宮崎高根 200709
文化財の余興場混む梅雨晴間 鈴木石花 風土 200709
綿菓子のもこもこ殖ゆる梅雨晴間 向井芳子 春燈 200709
死支度のいらぬ物捨つ梅雨晴間 佐藤ふみ子 200709
人参の葉の伸び揃ふ梅雨晴間 島崎勇作 酸漿 200709
梅雨晴間元善光寺片詣り 牧原佳代子 酸漿 200709
水浸く葉へ及ぶ日差しや梅雨晴間 笹村政子 六花 200709
カレー蕎麦一人席に梅雨晴間 高田令子 200710
枯死際の狂ひ咲き見つ梅雨晴間 前川明子 200710
青虫の腹の桃色梅雨晴間 佐々木秀子 200710
席ゆづり一礼を受く梅雨晴れ間 佐野つたえ 風土 200710
寄す波の白さことさら梅雨晴間 KOKIA 六花 200710
梅雨晴れ間萌葱の抱を端折りて 岡本幸枝 ぐろっけ 200710
梅雨晴間蔓草の皆蔓伸ばし 小野木雁 酸漿 200710
穴熊が穴に顔出す梅雨晴間 天田美保子 酸漿 200710
梅雨晴間点と消えたり紙飛行機 長崎桂子 あをかき 200710
梅雨晴間銀座四丁目を行脚僧 原田しずえ 万象 200711
梅雨晴れ間十石舟の船出待つ 奥田妙子 ぐろっけ 200711
青々の旧跡を訪ひ梅雨晴間 赤松丹山 雨月 200711
藻の色の塩焼きあがる梅雨晴間 半澤正子 馬醉木 200712
ざつくりと崖ざっくりと梅雨晴れ間 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804
泉水の石に水あか梅雨晴間 山田六甲 六花 200807
梅雨晴間足湯に並ぶ車椅子 森山のりこ あを 200807
軒ごとに寄付を集める梅雨晴間 和田政子 200808
梅雨晴れ間子の靴が鳴るきゅっきゅっきゅっ 苑実耶 200808
すつくと立つ脚力きたへ梅雨晴間 渕上千津 200808
梅雨晴間祝返しの柄を選る 朝妻力 雲の峰 200808
椋の木の虚のあかるし梅雨晴間 竹内弘子 あを 200808
梅雨晴間銀座でランチしてきたる 安部里子 あを 200808
ご近所も立働きて梅雨晴間 赤座典子 あを 200808
谷底へ投げる土器かわらけ梅雨晴れ間 丑久保勲 やぶれ傘 200808
双塔の影正しをり梅雨晴間 山田ひさし 馬醉木 200809
出そびれて賜り物の梅雨晴間 矢島久栄 200809
行き先のなきまま出づる梅雨晴間 小國佐世子 遠嶺 200809
入院の母の爪切る梅雨晴間 成宮紀代子 200809
梅雨晴間失せし手帖の出で来たる 木下もと子 200809
梅雨晴間気のむくままといふ予定 倉持梨恵 200809
いざこざを一抜けた日や梅雨晴間 河本由紀子 春燈 200809
梅雨晴間焼き立てパンを抱へ来る 金子輝 春燈 200809
むくむくと楠の膨らむ梅雨晴間 葦原葭切 春燈 200809
梅雨晴間土石流跡泥を汲む 鴨下昭 200809
なべて彩蘇るかに梅雨晴間 山田をがたま 京鹿子 200809
堰を越す水の滾りや梅雨晴間 川崎光一郎 京鹿子 200809
鷺一羽ふえし川原の梅雨晴間 中村斉子 火星 200809
梅雨晴間ゆつくり漕いでゆくボート 永田勇 六花 200809
フルネーム言えて真顔の梅雨晴間 岡野峯代 ぐろっけ 200809
一輪車ひやりとさせる梅雨晴れ間 中村吟子 ぐろっけ 200809
梅雨晴間ベランダ狭くなりにけり 北島上巳 酸漿 200809
梅雨晴間値切りて遊ぶござれ市 岸野美知子 酸漿 200809
佐渡見ゆる浜辺に立てり梅雨晴間 大里快子 酸漿 200809
水底より亀浮き上がる梅雨晴れ間 有賀昌子 やぶれ傘 200809
梅雨晴間用かたづかぬまま昏れて 片野光子 ぐろっけ 200810
梅雨晴間 →4      

 

2021年6月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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