梅雨晴間 2   100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
あれもこれも犬も洗濯梅雨晴れ間 小阪律子 ぐろっけ 200210
梅雨晴間空缶集める破れ靴 水野弘 ぐろっけ 200210
梅雨晴間見えて信濃を近づけし 稲畑廣太郎 ホトトギス 200306
三分の理立てて議論す梅雨晴間 高橋邦夫 風土 200308
梅雨晴間窓開け放ち一呼吸 川口弘子 築港 200308
鏑矢の音のするどし梅雨晴間 渡辺政子 雲の峯 200308
向き合へる石の蛙や梅雨晴間 阿波谷和子 雲の峯 200308
梅雨晴間細身に見ゆる服選ぶ 清わかば 雲の峯 200308
菜園にものの匂ひや梅雨晴間 若山実 雲の峯 200308
梅雨晴間大きく鳴らす宮の鈴 後藤志づ あを 200308
髪一寸切つて出掛ける梅雨晴間 芝宮須磨子 あを 200308
何もかも洗いたくなる梅雨晴れ間 恩塚典子 ぐろっけ 200308
父の忌の一日を保つ梅雨晴間 水原春郎 馬醉木 200309
家ぬちの俄かに広し梅雨晴間 坂本京子 200309
三輪山に雲たちのぼる梅雨晴間 渡辺政子 雲の峰 200309
釣堀に夕日の滲む梅雨晴間 池屍足穂 雲の峰 200309
銅蓮に水まんまんと梅雨晴間 辰巳陽子 雲の峰 200309
梅雨晴間一筋画く飛行雲 勝又寿ゞ子 200309
回向柱存らえてなづ梅雨晴間 仲安俊雄 200309
砂浜に子供遊べる梅雨晴間 延川五十昭 六花 200309
余念無き鳰の浮沈や梅雨晴間 伊藤春生 帆船 200309
梅雨晴間夫の誘ひの小旅行 小池津や子 帆船 200309
本棚を並べ替へたり梅雨晴間 石渡雁聲 築港 200309
梅雨晴間家中の窓全開す 樋口美津子 築港 200309
手付かずの仕事残せり梅雨晴間 玉川梨恵 200309
梅雨晴間川の流の新たなり 池田いつ子 酸漿 200309
梅雨晴間右翼が軍歌流しゆく 八木葉子 酸漿 200309
水浴びの雀二三羽梅雨晴間 大石よしはる 酸漿 200309
対岸の見えるもの見て梅雨晴間 冨田正吉 200309
口喧嘩うやむやとなる梅雨晴間 竹下昭子 ぐろっけ 200309
梅雨晴間紫陽花寺の門くぐる 久保田美代子 酸漿 200309
早稲田行一輌電車梅雨晴間 金子慶子 遠嶺 200310
梅雨晴間鳩に餌をまく双子をり 先崎きくよ 酸漿 200310
自づからソプラノの唄梅雨晴間 隅田享子 200310
梅雨晴間テニスコートの白眩し 竹内悦子 200310
梅雨晴間線香立の灰ふるふ 加藤富美子 200310
朴の葉を揺らせる風来て梅雨晴間 西村咲子 六花 200310
梅雨晴間ブラウス派手にシヨッピング 馬場美智子 六花 200310
竹擦れは囁きに似し梅雨晴れ間 苑実耶 200310
梅雨晴間九官鳥の京言葉 門馬貴美子 京鹿子 200310
梅雨晴間美しき人バスを待つ 岩瀬発 帆船 200310
つぼ庭に傘も干されて梅雨晴間 大川原加容子 帆船 200311
雀の子何をついばむ梅雨晴間 北村香朗 京鹿子 200311
病室の玻璃に鳥影梅雨晴間 香月公恵 200311
梅雨晴間校庭の樹々消毒す 永野秀峰 ぐろっけ 200311
学校に未練ありけり梅雨晴間 出口誠 六花 200406
城壁の四角三角梅雨晴間 浅村正子 帆船 200407
見ず知らずに挨拶される梅雨晴間 篠田純子 あを 200407
屋上に鳥居の朱く梅雨晴間 山荘慶子 あを 200407
兔舎の奥もからりと梅雨晴間 朝妻力 雲の峰 200407
梅雨晴間庭木に登る猫二匹 藤沢園枝 帆船 200408
九十の母を見舞へり梅雨晴間 小柳順子 帆船 200408
新人のサヨナラヒツト梅雨晴間 井上みち子 帆船 200408
みづうみに競ふカヌーや梅雨晴間 河中透水 雨月 200408
納骨を終へてすつきり梅雨晴間 平尾光枝 築港 200408
通学路安全旗立て梅雨晴間 上岡末喜 築港 200408
芋畑に刈草を敷く梅雨晴間 長田秋男 酸漿 200408
宇涯忌や閃き付けの梅雨晴間 林翔 200408
酢とにがり入れて炊く飯梅雨晴間 近藤公子 200409
梅雨晴間往復はがきの切り取り線 菊地光子 200409
神鈴の鈍き音なり梅雨晴間 城尾たか子 火星 200409
武蔵野を残す駅前梅雨晴間 門伝史会 風土 200409
落丁の本のやうなり梅雨晴間 斉藤利枝子 対岸 200409
朱の傘に白無垢映ゆる梅雨晴間 川合広保 京鹿子 200409
千段を登りきつたり梅雨晴間 川野喜代子 京鹿子 200409
病窓の田に水満ちて梅雨晴間 日比野和子 栴檀 200409
梅雨晴間心の裡も晴れて欲し 森永美保 築港 200409
梅雨晴間嬉々と水浴ぶ小鳥どち 望月栄美 200409
銀座から歩いて五分梅雨晴間 波切虹洋 草の花 200409
聖路加のビルに日のさす梅雨晴間 青木政江 酸漿 200409
蒟蒻の実の立ち上る梅雨晴間 永田二三子 酸漿 200409
堀割にひしめく鯉や梅雨晴間 宇佐美ゆき 酸漿 200409
長電話しかる立場に梅雨晴間 林裕美子 六花 200409
梅雨晴れ間風にさやげる楠大樹 高畠英 河鹿 200409
梅雨晴間散歩の犬の勇み足 岩田登美子 ぐろっけ 200409
道祖神紐で閉せり梅雨晴間 高木智 京鹿子 200410
炭坑節は遠し昼月梅雨晴間 荻野千枝 京鹿子 200410
路地流す研ぎ屋の声や梅雨晴間 淵脇護 河鹿 200508
釣宿の投網繕ふ梅雨晴間 井出やすはる 酸漿 200508
椅子白く昏れのこりゐる梅雨晴間 長志げを 遠嶺 200509
千曲川流れ豊かに梅雨晴間 田中清子 遠嶺 200509
園庭の孔雀あああと梅雨晴間 森佳子 遠嶺 200509
梅雨晴間庭師と共に現るる 出中清子 遠嶺 200509
つるくさのつるのすらりと梅雨晴間 太田具隆 春燈 200509
梅雨晴間町にコロッケ揚りけり 金子輝 春燈 200509
水輪の鵜ひかり脱ぎけり梅雨晴間 安藤しおん 200509
梅雨晴間去年の塔婆を担ぎ出す 鈴木とおる 風土 200509
工房に素焼の皿や梅雨晴間 安室敏江 百鳥 200509
梅雨晴間不揃ひにある赤い靴 斉藤道子 対岸 200509
梅雨晴間時盗むごと草を引く 長谷川幸恵 酸漿 200509
梅雨晴間画眉鳥鳴きて気も晴るる 先崎きくよ 酸漿 200509
赤ちゃんのふんばつて立つ梅雨晴間 柏木昭子 築港 200509
梅雨晴間只で貰へるものの列 篠田純子 あを 200509
病む人の声を聴き取り梅雨晴間 浅田光喜 対岸 200510
縞馬の縞鮮明に梅雨晴間 江本怜子 対岸 200510
総身を透かしてみむか梅雨晴間 関口幹雄 遠嶺 200510
夕焼の名残ありけり梅雨晴間 島崎久美子 酸漿 200510
藤村歌碑千曲を望む梅雨晴間 竹内志げ子 酸漿 200510
退院を待ち佗びる子や梅雨晴間 有村キミ子 酸漿 200510
海鳴りを耳朶に歌碑訪ふ梅雨晴間 山田をがたま 京鹿子 200510
梅雨晴間 →3      

 

2021年6月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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