梅雨明・梅雨あがる 3   62句

梅雨明けぬ猫がまづ木に駈け上がる   相生垣瓜人

梅雨の季語  

梅雨に入る  梅雨入  梅雨はじめ  梅雨めく  走り梅雨

迎へ梅雨   梅雨明  青梅雨  梅雨籠  梅雨寒  空梅雨

梅雨冷  梅雨夕焼  梅雨晴  梅雨晴間  梅雨茸

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ビル街と別れ梅雨明待つ移転 稲畑廣太郎 ホトトギス 202007
梅雨明けぬ江戸の快晴発ちて来し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202007
梅雨明くる次はあなたの快癒かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202007
梅雨あがる五体生き生き使ひをり 小川流子 202009
前線や押しつ押されつ梅雨あがる 岩下芳子 202009
梅雨明の今日の夕日を拝むや 安立公彦 春燈 202009
長き梅雨明けて植木屋いきなり来 本多遊方 春燈 202009
梅雨明くる「吉野葛湯」を吹いてをり 中村洋子 風土 202010
山脈の向かうは津軽梅雨あがる 土井ゆう子 風土 202010
ライオンの咆哮四方へ梅雨明ける 岡本尚子 風土 202010
梅雨明けて転ばぬやうに大濯ぎ 大内幸子 六花 202010
梅雨明けのカーテン揺らす読経かな 大内幸子 六花 202010
梅雨明けの六地蔵さま微笑まし 長崎桂子 あを 202010
梅雨明けと聞く雨雲の残る空 廣瀬雅男 やぶれ傘 202010
物干しの満艦飾や梅雨明くる 浜田はるみ 202011
熊笹の縞のさやかに梅雨明くる 笹村政子 六花 202011
梅雨明や森に諸声ふくらみて 森清堯 末黒野 202011
梅雨明の残月白き相模灘 高木邦雄 末黒野 202011
梅雨明の待たれつつ喪に籠りつつ 三村純也 ホトトギス 202011
晴ればれと塗りたるルージュ梅雨明けて 大川暉美 末黒野 202011
梅雨明けの満月煌々背伸びする 江口九星 202011
梅雨明に心の扉開放す 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
街騒といふ梅雨明の狂詩曲 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
透明なグランドピアノ梅雨明くる 平野加代子 春燈 202108
潮騒を半音上げて梅雨明くる 森村江風 202109
梅雨明けの金管の音弾けをり 七田文子 202109
松に添ふ榊の葉艶梅雨明ける 塩貝朱千 京鹿子 202109
梅雨明けや越後せせらぎ声変る 七郎衛門吉保 あを 202109
梅雨明けの日ざしに眩暈靴を買ふ 長崎桂子 あを 202109
梅雨明くるアナフィラキシー無しにちよん 栗原公子 202110
梅雨明や雲へ心を解き放す 根岸善行 風土 202110
梅雨明けや糸底の渋念入りに 小池かつえ 京鹿子 202110
掌にほのと石鹸の香や梅雨明くる 山下朝香 春燈 202110
呉服屋の叶福助梅雨明ける 横尾かんな 202110
梅雨明けのバリウムの白雲の白 原光生 202110
梅雨明けや空深くなる広くなる 石黒興平 末黒野 202111
梅雨明や大禍なきかと打つメール 滝口洋子 末黒野 202111
ペンギンの行進いつきに梅雨明くる 山中志津子 京鹿子 202111
梅雨明けの窓を大きく開け放つ 神山市実 やぶれ傘 202112
梅雨明けにけり天地に呱々の声 木村享史 ホトトギス 202201
梅雨明の富士伯耆富士繋ぐ旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
空中に止ってゐる蟲梅雨明る 佐藤竹僊 あを 202208
JAに甘藍の碑や梅雨明ける 須賀敏子 あを 202208
余りにも早い梅雨明け髪を切る 須賀敏子 あを 202208
首里城の美しき面影梅雨明ける 都築繁子 あを 202208
センサーで吼ゆる閻魔や梅雨明くる 内藤静 風土 202209
梅雨明や一家語らふ声響く 鈴木としお 春燈 202209
人力車スマホ決済梅雨明けぬ 鈴木としお 春燈 202209
梅雨明けの川原の猫はのびをして 天野美登里 やぶれ傘 202209
スカイツリー丸洗ひして梅雨明くる 峰崎成規 202209
梅雨明や竹節虫枝に伸びきつて 枇杷木愛 202209
はや梅雨明けとまどひ協力を待つ 長崎桂子 あを 202209
教会の屋根は水色梅雨明けて 小巻若菜 やぶれ傘 202210
日本地図を早送りして梅雨明くる 辻泰子 春燈 202210
梅雨明の大雨襲ふ美濃尾張 種田利子 春燈 202210
梅雨明や鮎寂び初むる鳰の湖 石黒興平 末黒野 202210
青青と棚田膨らみ梅雨明くる 大川暉美 末黒野 202210
一列のグランド整備梅雨あがる 上月智子 末黒野 202210
梅雨明けや空一隅の長唸り 河崎祐二 202210
梅雨明けや魚板の音の空に澄む 江見巌 六花 202210
薊だけ花の凪いでて梅雨明ける 田尻りさ 六花 202210
梅雨明けや軒に未だ乾かぬてる坊主 石川東児 202212
梅雨明→ 1

 

2023年7月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。