梅雨晴間 6   75句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅雨晴間下駄ひつかけて庭奔り 外山生子 末黒野 201910
部屋干しのシャツ外に出す梅雨晴間 佐津のぼる 六花 201910
寝そべりて一日過ぎし梅雨晴間 志方章子 六花 201910
端麗の空となりけり梅雨晴間 善野行 六花 201910
吾が先に猫の寝そべる梅雨晴間 石川憲二 六花 201910
梅雨晴間都電たちまち次の駅 中島和子 やぶれ傘 201911
ヘルパーと手をつなぐ友梅雨晴間 萩原久代 やぶれ傘 201911
背を反らし空を見上げる梅雨晴間 濱野新 やぶれ傘 201911
梅雨晴間岩場に亀の甲羅干 箕田健生 やぶれ傘 201911
全面が芝の校庭梅雨晴間 村田武 やぶれ傘 201911
梅雨晴間夫婦揃ひてクリニック 伊藤鴉 末黒野 201911
鰻屋の洗ひ場見えて梅雨晴間 岸洋子 202002
点滴のまだ半ばなる梅雨晴間 礒貝尚孝 黄落 202003
影よりも黒き犬連れ梅雨晴間 今井肖子 ホトトギス 202007
御愛想の唇の形や梅雨晴間 加藤みき 202008
梅雨晴間眩しき空の浮雲や 西谷恵美子 春燈 202009
木鋏のぐいと広げる梅雨晴間 吉清和代 202009
月山の水参らする梅雨晴間 近藤紀子 202009
梅雨晴間諸鳥のこえ生き生きと 吉田順子 202009
梅雨晴間路地の奥より猫の声 永田万年青 六花 202009
縋るもの見つからぬ蔓梅雨晴間 小林清彦 末黒野 202009
対岸をスケボー少年梅雨晴間 伊藤美緒 末黒野 202009
甥の葬悔しき程の梅雨晴間 本郷美代子 やぶれ傘 202009
薄雲の空に溶け入る梅雨晴間 増田裕司 やぶれ傘 202009
カラフルな一両電車梅雨晴間 浅嶋肇 やぶれ傘 202009
おろしたての雑布ひとつ梅雨晴間 江口恵子 やぶれ傘 202009
階段の手摺の点字梅雨晴間 太田慶子 春燈 202009
かはら職人手捌きよろし梅雨晴間 西谷恵美子 春燈 202009
梅雨晴間窓明け放し身をほぐす 長崎桂子 あを 202009
四つ目垣に雨靴干され梅雨晴間 小沼ゑみ子 末黒野 202011
梅雨晴間島一望の天文台 岡村尚子 202101
梅雨晴間気合ばかりで捗らず 荒井貞子 末黒野 202104
提琴のユーモレスクや梅雨晴れ間 七郎衛門吉保 あを 202107
梅雨晴間ビルの明かりも艶めける 稲田延子 やぶれ傘 202108
妄信の日光消毒梅雨晴間 長谷川歌子 春燈 202108
ずいずいと青竹を切る梅雨晴間 西村洋平 春燈 202108
菜園にひとが来てゐる梅雨晴間 丑久保勲 やぶれ傘 202109
梅雨晴れ間酒蔵で酒粕を買ふ 瀬島洒望 やぶれ傘 202109
梅雨晴間飛行機雲の真白なる 高木邦雄 末黒野 202109
梅雨晴間欅大樹のさやぎけり 岡美智子 末黒野 202109
とき色の雲の流れや梅雨晴間 小山ほ子 末黒野 202109
肉球も鼻も桃色梅雨晴間 中山惠子 202109
梅雨晴間リュックの中に花図鑑 加倉井たけ子 202109
何とまあきれいな夕陽梅雨晴間 加倉井たけ子 202109
ジャングルジムに鴉の遊ぶ梅雨晴間 柿沼盟子 風土 202109
隣家よりカノンのひびく梅雨晴間 野村昌代 202109
ワクチンを待つパイプ椅子梅雨晴間 須賀敏子 あを 202109
客の間を少し開け置く梅雨晴れ間 浅嶋肇 やぶれ傘 202110
なんとなく豚のしやぶしやぶ梅雨晴間 泉一九 やぶれ傘 202110
梅雨晴間渋滞の先クレーン車 岩藤礼子 やぶれ傘 202110
ひと筋の飛行機雲や梅雨晴間 枝みや子 やぶれ傘 202110
レジ脇のチョコひとつ買ふ梅雨晴間 柴崎和男 やぶれ傘 202110
梅雨晴間とことこ電車対岸を 光成敏子 202110
マンホールのふたの花柄梅雨晴間 関喜久子 202110
梅雨晴間小牛の臍に草の染み 小野寺束子 202110
海老フライからりと揚がる梅雨晴間 松本胡桃 風土 202110
ワクチンの素性ともあれ梅雨晴間 石田康明 春燈 202110
梅雨晴間大谷選手のホームラン 小林紫乃 春燈 202110
家族分シーツはためく梅雨晴間 高浜礼子 ホトトギス 202111
双子のパンダ生れ息災や梅雨晴間 篠田純子 202112
梅雨晴間江の島までと言ふも旅 辻泰子 春燈 202112
梅雨晴間キスする鳩に羞恥心 篠田大佳 あを 202208
梅雨晴間己の影は追ひ越せぬ 篠田大佳 あを 202208
和菓子屋に赤飯を買ふ梅雨晴間 谷口摩耶 202208
梅雨晴間子がぴよんぴよんと水たまり 森田節子 風土 202209
梅雨晴間草を引きつつ句作して 内田梢 末黒野 202209
夕刊のポストの音や梅雨晴間 小林友子 末黒野 202209
梅雨晴間話上手の薬売り 梅野宏子 末黒野 202209
梅雨晴間あれこれ庭を整理する 長崎桂子 あを 202209
梅雨晴間日本橋にてオムライス 山岸明子 202209
湧き上がる草の匂ひや梅雨晴間 高橋均 やぶれ傘 202210
水底をあさる小鷺や梅雨晴間 菅野日出子 末黒野 202210
リハビリに同齢者をり梅雨晴間 三浦千恵子 末黒野 202210
梅雨晴間レインシューズのきらきらと 谷田明日香 風土 202210
梅雨晴間心軽くし眩しかり 永田万年青 六花 202210
青空はこんなに眩し梅雨晴間 岩村惠子 ホトトギス 202211
梅雨晴間→ 1

 

2023年6月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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