牡丹散る      91句

牡丹散て打かさなりぬ二三片    蕪村

牡丹  緋牡丹  白牡丹  黒牡丹  大牡丹  夕牡丹

 牡丹園  牡丹散る  牡丹崩る  ぼうたん  牡丹焚

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
牡丹の散りたる音と聞きゐたり 神蔵器 風土 199907  
牡丹散り夕空遠くなりゆけり 長尾康子 風土 199907  
牡丹の散つて春秋終りたる 稲畑汀子 ホトトギス 200005  
散りぎはの牡丹つつめる暮色かな 二本松輝久 風土 200008  
反古捨つや牡丹すでに散るこころ 高橋邦夫 風土 200008  
黄昏のながき一瞬牡丹散る 小林和子 風土 200008  
ぼうたんを散らすつもりか朝の雨 山本潤子 いろり 200008  
ぼうたんがまつ先に散る胎蔵界 岩崎法水 京鹿子 200009  
牡丹の大往生のさまに散る 長谷川杜人 200009  
一日は散りゆくためにある牡丹 湯川雅 ホトトギス 200009  
牡丹のおのれに溺るごと散りぬ 朱間繭生 銀化 200106  
牡丹散りし後の風雨のほしいまま 能村登四郎 羽化 200110  
つれづれに横臥しをれば牡丹散る 竹市悠紗 京鹿子 200112  
牡丹散る幸子と佳き名持ちながら 山田六甲 六花 200206  
悠然と影ふり解き散る牡丹 寺仙啓子 円虹 200207  
散りし後牡丹藥莢立つるかな 中原道夫 銀化 200207  
権勢を誇示してゐしが牡丹散る 泉田秋硯 200308  
葉の上へ散りし牡丹夢見るごと 北原東洋男 200308  
散りしぶる牡丹に午下の日差しかな 志水芳秀 雲の峰 200407  
牡丹散り真昼のしじま寄りそへり 彦坂範子 ぐろっけ 200408  
ぼうたんの散り方知らず恋の途中 玉川梨恵 200408  
毒舌に返す毒舌ぼたん散る 玉川梨恵 200408  
ひとひらの牡丹散りけり傘しづく 山田六甲 六花 200506  
牡丹散り退屈さうな石であり 五十嵐暢子 対岸 200508  
心騒ぐ牡丹散る刻やも知れず 安住敦 春燈 200511 『午前午後』
咲きこらへられず牡丹の雨に散る 稲畑汀子 ホトトギス 200604  
肩の荷を下ろせしに似て牡丹散る 稲畑汀子 ホトトギス 200605  
鈴蘭の香に立ち牡丹散りつくす 瀧春一 常念 200606  
ぼうたんは黙つて散りぬ人はいさ 林翔 200607  
投げやりの姿を見せて牡丹散る 黒澤登美枝 200707  
手一杯散りし牡丹をもて余す 羽生きよみ ぐろっけ 200707  
天道虫残し牡丹の散りにけり 山田六甲 六花 200707  
散牡丹いとし愛しと拾ひけり 味村志津子 雨月 200707  
人の眼に曝されどほし牡丹散る 泉田秋硯 200708  
ぼうたんの散る音したる正座かな 丸山照子 火星 200708  
散り易し牡丹の花も誓約も 田原陽子 200708  
牡丹散る武家の絵巻は終章に 新井皙石 京鹿子 200710  
大牡丹散つて宝相華紋かな 小澤克己 遠嶺 200807  
諸共に蕊も花弁も散るも牡丹 國保八江 やぶれ傘 200807  
失ひしものの重みや牡丹散る 北畠明子 ぐろっけ 200808  
牡丹散つて大きな鉢をもてあます 亀田虎童子 200808  
少しづつ重さを解き牡丹散る 小城綾子 200809  
忘れ去ることもやさしさ牡丹散る 高村令子 風土 200811  
牡丹の花弁散らせし静心 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
牡丹散りしあとの静寂を怖れけり 植田利一 春燈 200905  
人生は牡丹のごとく散るもよし 松葉よし江 200906  
牡丹散る地は花びらの万華鏡 稲田和子 200907  
咲ききつて散るにまかせる大牡丹 狹川青史 馬醉木 200907  
母の忌や白光放ち牡丹散る 山下佳子 200908  
散ってなほ王の貫録花牡丹 次井義泰 200908  
陶片のごとく牡丹の散つてをり 古林阿也子 200908  
晴れし日の余熱をうけて牡丹散る 春日井勉 200909  
月光の重さに牡丹散りにけり 松本圭司 200909  
病むとなく健やかでなし牡丹散る 鈴木直充 春燈 201007  
散りてなほ高き衿持の牡丹かな 鈴木阿久 201007  
花弁のひやりひやりと牡丹散る 服部早苗 201009  
牡丹散るときの忽ちなりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201105  
牡丹散る音聞かむとて夕座敷 小澤菜美 201107  
牡丹散り捉まるものの欲しき夜 和田照子 201109  
石上に散りし牡丹のすでに冷ゆ 安住敦 春燈 201112  
ぼうたんの樹下に散敷く今朝の雨 中根千恵子 万華鏡 201206  
金環日蝕ぼうたんの散りをさむ 深澤鱶 火星 201208  
散りながら香りほのかに白牡丹 雨村敏子 201209  
羽衣を脱ぎ捨てたかに牡丹散る 塩千恵子 201306  
花弁散り今放心の牡丹蕊 吉田陽代 201407  
牡丹散る人に告げたき話あり 松田泰子 末黒野 201408  
時かけて牡丹二つ散りあへる 山田六甲 六花 201505  
真白なるまま白牡丹散りにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201507  
牡丹散り何か無くせし思ひかな 辰巳あした 雨月 201507  
牡丹散り歌舞音曲のとだえけり 齋藤晴夫 春燈 201508  
牡丹のさかりも散るも潔く 箕輪カオル 201508  
二三片残しで牡丹散りにけり 藤生不二男 六花 201508  
ひとひらの散れば牡丹くづほるる 山内繭彦 ホトトギス 201510  
散りやすきことよ牡丹でありしこと 嶋田一歩 ホトトギス 201611  
融点のあるごと牡丹散りにけり 七種年男 輪中の空 201612  
蘂ひとつ残し牡丹散りにけり 住田千代子 六花 201708  
牡丹散る決裁済みの印五つ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201806  
紫を散り尽したる牡丹かな 今井肖子 ホトトギス 201806  
体調の崩れにも似て牡丹散る 呂秀文 春燈 201807  
散り際の牡丹乱心かも知れぬ 岩月優美子 201908  
華やかにそして孤独に散る牡丹 江島照美 発火点 201909  
金の蕊残して牡丹散華かな 山田佳乃 ホトトギス 201910  
別離とはこんなものかや牡丹散る 赤川誓城 ホトトギス 201911  

 

2020年5月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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