牡丹焚(牡丹榾)       114句

牡丹焚くわれを投じて了りたり    神蔵器

牡丹  緋牡丹  白牡丹  黒牡丹  大牡丹  夕牡丹

牡丹園  牡丹散る  牡丹崩る  ぼうたん  牡丹焚

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
七星の杓傾けり牡丹焚く 神蔵器 風土 199901  
牡丹焚く紫煙仄かに香はしき 水野節子 雨月 199903  
人生を降りきれなくて牡丹焚く 今西昭道 風土 199904  
鑑真の涙うつくし牡丹焚く 神蔵器 風土 200001  
牡丹焚くほんたうの闇引き入れて 神蔵器 風土 200002  
暮れ残る燠むらさきに牡丹焚 岩崎きゑ子 馬醉木 200003  
膝折つて妻とあそべり牡丹焚く 神蔵器 風土 200012  
むらさきの炎離るる牡丹焚く 神蔵器 風土 200102  
牡丹焚すこし離れて胸を染む 高瀬哲夫 200102  
牡丹焚初瀬の山の鐘こだま 小宮山勇 遠嶺 200103  
牡丹焚一本は白骨を 入江一月 船団 200105  
牡丹焚いてねんごろの刻過ごしけり 内山芳子 雨月 200105  
すぐ果てるわが家の牡丹焚火かな 能村登四郎 羽化 200110  
男あり闇を集めて牡丹焚く 神蔵器 風土 200201  
牡丹焚枝を重ねて夫を待つ 高橋ちよ 200202  
牡丹焚終へし太根のしぶり燠 秋葉雅治 200202  
火を離る火の一二穂牡丹焚 亀丸公俊 銀化 200202  
尼御前のハスキーボイス牡丹焚 北尾章郎 200204  
焚き上げて紫金かがよふ牡丹榾 木村仁美 馬醉木 200302  
牡丹焚く僧の一喝闇を切る 木村仁美 馬醉木 200302  
唱名の闇に高まる牡丹焚 木村仁美 馬醉木 200302  
卒都婆小町めく老木の牡丹焚く 金升富美子 200302  
牡丹焚きし尉楊貴妃の遺灰とも 金升富美子 200302  
牡丹焚かせ貰ひ貴人めき遊ぶ 大橋敦子 雨月 200303  
牡丹焚く煙の縹(はなだ)見つめては 大橋敦子 雨月 200303  
二上山の颪ときどき牡丹焚 木田千女 200304  
指ほどの枝をもらひて牡丹焚 木田千女 200304  
黄みどりは業のほむらか牡丹焚 木田千女 200304  
嫁娶の決まりて焚ける牡丹榾 下平しづ子 雨月 200401  
須賀川牡丹園牡丹焚 石井悦子 風土 200402  
四百の眼澄みゆく牡丹焚 石井悦子 風土 200402  
むらさきのたましひとなる牡丹焚 石井悦子 風土 200402  
牡丹焚火うしろの闇に甲二立つ 石井悦子 風土 200402  
燠となる牡丹焚火にあたたまる 石井悦子 風土 200402  
夕空の絶へなんとして牡丹焚 水野恒彦 200403  
牡丹焚きし尉楊貴妃の遺灰とも 金升富美子 200403  
消ゆるまで双手かざしぬ牡丹焚 前田青紀 馬醉木 200404  
反故を焚き後より少し牡丹焚く 神蔵器 風土 200501  
住職の榾組む早さ牡丹焚 小田元 六花 200503  
天平の焔あがりし牡丹焚 小田元 六花 200503  
牡丹焚炎あがりて牡丹の香 小田元 六花 200503  
匂ふとか彩あれこれと牡丹焚 小田元 六花 200503  
牡丹焚く美しかりし花を言ひ 泉田秋硯 200503  
夢に焚く火勢は無音白牡丹 小澤克己 遠嶺 200508  
牡丹焚きうしろの闇の崖なせり 八牧美喜子 200601  
牡丹焚き恋の終始を見終へしごと 八牧美喜子 200601  
牡丹焚く夜のざうざうと松林 服部早苗 200602  
牡丹供養炎に投げ入るるわが一枝 服部早苗 200602  
炎の奥の血輪たれかれ牡丹焚 服部早苗 200602  
牡丹焚熾火いきづくコア息づく 服部早苗 200602  
牡丹焚百年榾の燃えてゆく 菅谷たけし 200702  
牡丹供養榾の齢を聞きにけり 田所節子 200702  
人かげの暮色に沈む牡丹焚 菅谷たけし 200702  
牡丹焚赤松の幹照らしけり 菅谷たけし 200702  
牡丹焚空へ昇れる火の粉星 菅谷たけし 200702  
あをあをと空暮れてをり牡丹焚 田所節子 200702  
牡丹焚われも一会の輪の中に 田所節子 200702  
牡丹焚いのち怒濤となりて燃ゆ 田所節子 200702  
妙法を火の粉の描く牡丹焚 田所節子 200702  
牡丹焚てふゆかしきをしてひと日 味村志津子 雨月 200703  
静けさは火の中にあり牡丹焚く 高橋将夫 200704  
もてなすに牡丹榾を以てせり 中杉隆世 ホトトギス 200706  
うす煙胸にかき寄せ牡丹焚く 山本耀子 火星 200802  
先生に子がまた出来て牡丹焚く 中島陽華 200803  
人影に牡丹焚火の尉くづれ 谿昭哉 200803  
牡丹焚く匂ひ仏のうす瞼 梶浦玲良子 六花 200804  
牡丹榾いまも添へあり夏炉燃ゆ 上坂渥子 雨月 200807  
金閣寺炎上の世代ぼたん焚く 辻直美 200901  
うしろより闇のぞきけり牡丹焚く 神蔵器 風土 200901  
牡丹焚き終りし燠と示さるる 清水幸治 200902  
禁色の修羅の炎となる牡丹焚火 西村純太 200904  
牡丹焚くあをき焔に狂ひたく 神蔵器 風土 201001  
牡丹焚火母の情のいまさらに 武田巨子 春燈 201002  
このことは云はずにおかう牡丹焚く 岩永充三 201003  
反故焚きしあとに少しの牡丹焚く 神蔵器 風土 201012  
永くとも短かき人牡丹焚く 岩月優美子 201102  
須賀川は遠し狭庭の牡丹焚く 吉田政江 201102  
父に焚く野牡丹の榾魂迎ふ 上坂渥子 雨月 201110  
反故焚きてのこりし闇に牡丹焚く 神蔵器 風土 201201  
牡丹焚く焔は海のいろ魂のいろ 小林輝子 風土 201202  
牡丹焚くまだ青雲のこころざし 和田照海 京鹿子 201202  
奥美濃に雅びのひと日牡丹焚く 横山昭子 雨月 201203  
瑠璃の炎の花の精やも牡丹焚く 味村志津子 雨月 201303  
牡丹焚瑠璃清浄の炎あげ 味村志津子 雨月 201303  
奔放に生くるも一世牡丹焚く 宮井知英 201303  
牡丹焚火火付の役を畏みて 手島伸子 雨月 201403  
陸奥の闇に抱かれ牡丹焚く 手島伸子 雨月 201403  
牡丹焚闇ビロードに深めゆく 甲州千草 201501  
牡丹焚く牡丹のほかは交へずに 神蔵器 風土 201501  
縄文の火の色をして牡丹焚く 寺田すず江 201502  
牡丹焚くあをき炎に恋をして 神蔵器 風土 201503  
懇ろに牡丹焚火の熾そだて 中根美保 風土 201602  
檜葉の火をまづめぐらせて牡丹焚く 中根美保 風土 201602  
地の冷えの俄かに牡丹焚火かな 中根美保 風土 201602  
夕星のするどき牡丹焚火かな 中根美保 風土 201602  
言の葉の牡丹焚火を囲みけり 中根美保 風土 201602  
篁の風が煽れり牡丹焚 中根美保 風土 201602  
胸に抱き牡丹の榾くべんとす 中根美保 風土 201602  
爆ぜることなき牡丹の焚火かな 中根美保 風土 201602  
雲を吐くよはひときづく牡丹榾 佐藤喜孝 あを 201602  
牡丹焚き今大輪のほむら咲く 今瀬一博 201603  
牡丹焚き人垣もまた燃ゆるなり 今瀬一博 201603  
牡丹焚く火のみちのくの闇の底 木村享史 ホトトギス 201606  
情あり牡丹焚く火のもつるるは 木村享史 ホトトギス 201606  
牡丹焚く炎は人を狂はせる 江島照美 201702  
牡丹焚くわれを投じて了りたり 神蔵器 風土 201712  
牡丹焚く蒼き炎の火の奥に 水野恒彦 201802  
地の恵み天に返しぬ牡丹焚 夏生一暁 馬醉木 201902  
九泉も美しからむ牡丹焚く 雨村敏子 201903  
牡丹焚く焔は青き花となり 小田嶋野笛 末黒野 201903  
花の精炎に舞ふと牡丹焚く 大橋淳一 雨月 201905  

 

2019年11月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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