虫 売 34句 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
虫売りの低き台座の畳まるる | 川口襄 | 遠嶺 | 199812 |
虫売りのすこうし暗き夜店かな | 田中藤穂 | 水瓶座 | 200002 |
耳二つ貸し出されあり虫売りの | 朱間繭生 | 銀化 | 200011 |
虫に離れて虫売のありにけり | 深澤鱶 | 火星 | 200012 |
虫売の霧吹きかけて鳴かす術 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200109 |
虫売の檜笠のにほふ雨上り | 児島千枝 | 春耕 | 200110 |
深川や虫売り屋台担ぎくる | 池内けい吾 | 春耕 | 200112 |
虫売の籠に子の顔はりつきし | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200309 |
虫売りと向き合うて子のしづかなり | 山尾玉藻 | 火星 | 200309 |
虫売りの趣向の籠で客呼べり | 星佳子 | 濱 | 200311 |
水音のせり虫売の早じまひ | 伊藤白潮 | 鴫 | 200409 |
虫売りの虫の音積んで去ににけり | 城孝子 | 火星 | 200411 |
虫売の虫売らしく座りゐる | 大串章 | 百鳥 | 200412 |
虫売の虫に愛情示しをり | 塩川雄三 | 築港 | 200511 |
虫売りや日暮の街の濡れてをり | 辻兎夢 | 空 | 200601 |
虫売りのそびらの闇に虫鳴ける | 三遊亭金遊 | 百鳥 | 200601 |
虫売りのあをき匂ひを残しけり | 酒本八重 | 沖 | 200611 |
店先が俄か虫売八百屋さん | 平野きぬ子 | 八千草 | 200703 |
豊国描く虫売の虫しぐれかな | 岩岡里子 | 春燈 | 200707 |
古書市に虫売られをり売れてをり | 木下忠雄 | 酸漿 | 200802 |
さみしくて虫売は虫さわがすや | 成瀬櫻桃子 | 春燈 | 200804 |
虫売の来てふくらます夜の闇 | 渡井佳代子 | 狩 | 200812 |
虫売りの去りたる後に虫の声 | 葛西茂美 | 狩 | 200812 |
虫売の虫鳴かせたる基地の町 | 山田春生 | 万象 | 200901 |
虫売りの座しゐし辺り萩は実に | 大山文子 | 火星 | 200912 |
虫売や虫より低く身をかがめ | 辻直美 | 沖 | 201011 |
境内の外に虫売り荷を下ろす | 竹内弘子 | あを | 201011 |
屋上の虫売りに浮く雲ひとつ | 山尾玉藻 | 火星 | 201110 |
虫売のこめかみ太き昼餉かな | 深澤鱶 | 火星 | 201111 |
虫売の籠を並べて無言なり | 松本文一郎 | 六花 | 201201 |
八階の虫売へ子等走るはしる | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201309 |
虫売の招かざる客童らは | 佐藤山人 | 鴫 | 201501 |
虫売りの中に紛れてはいないか | 中居由美 | 船団 | 201707 |
虫売の手練やけふも闇を売り | 夏生一暁 | 馬醉木 | 201811 |
虫売りの本当の顔隠しをり | 高倉和子 | 空 | 201902 |
2022年9月20日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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