虫の闇 2    22句

閂をかけて見返る虫の闇   桂信子   読本・歳時記

  虫時雨  虫しぐれ  虫すだく  虫の声  虫の音

虫の闇  虫の夜  虫売  昼の虫  残る虫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
足音の吸ひ込まれゆく虫の闇 門伝史会 風土 202001
佇めば虫の闇てふ磁場にあり 千田百里 202001
終列車の尾灯虫の闇残し 本郷 公子 京鹿子 202001
奥嵯峨は虫の闇また竹の闇 熊川暁子 202001
非常口午前零時の虫の闇 市村明代 馬醉木 202001
虫の闇とぎれしところ海なりし 嶋田一歩 ホトトギス 202003
一匹となる鈴虫の闇夜かな 秋千晴 202005
祖谷渓は虫の闇また星の闇 平野多聞 202011
背後には鬼もゐるべし虫の闇 森岡正作 202011
図鑑より這ひ出したるや虫の闇 鈴鹿呂仁 京鹿子 202011
虫の闇村は大きな耳となる 能美昌二郎 201911
杉の闇虫の闇もつ稲荷山 橋添やよひ 風土 202012
虫の闇なほ懐しき転勤地 河崎裕二 202012
三つまで虫の名わかる虫の闇 荒井千佐代 202102
虫の闇加藤魏山の手が止まる 山田六甲 六花 202109
人待ち顔の公衆電話虫の闇 荒井慈 春燈 202112
終点に目覚め見回す虫の闇 岡本尚子 風土 202112
深々と鈴虫の闇濃かりけり 櫻井理恵 春燈 202211
人待ち顔の公衆電話虫の闇 荒井慈 春燈 202212
石鹸の丸く減りゆく虫の闇 細川洋子 202212
しばらくはそのままにおく虫の闇 山中志津子 京鹿子 202301
一鳴きに一息の黙虫の闇 松山潤子 京鹿子 202301
虫の闇 →1

 

2023年9月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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