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雨音のかむさりにけり虫の宿   松本たかし  松本たかし句集

  虫時雨  虫しぐれ  虫すだく  虫の声  虫の音  虫の闇  虫の夜  虫売  昼の虫  残る虫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
大接近の火星つぶらに虫の楽 丹生をだまき 京鹿子 200311  
一徹に登り窯守り虫の秋 細川コマヱ 雨月 200311  
ふる里や潮騒を聞き虫を聞き 田所洋子 雨月 200311  
本流も支流も奔湍虫しげく 吉弘恭子 あを 200311  
更けて尚虫に呼ばるる夜の位置 渡邉友七 あを 200311  
虫を聴く修正液で一句消し 泉田秋硯 200312  
雨兆す風に虫鳴く万燈会 兼久ちわき 馬醉木 200312  
泣く虫のしづかに展ぐ新刊書 佐藤なか 遠嶺 200312  
虫一つ鳴いて心に区切りつく 山田孝枝 酸漿 200312  
虫の鳴く徳利遺れり其中庵 石田砧女 200312  
足音を待ちゐし虫の鳴きはじむ 戸栗末廣 火星 200312  
虫の墓小さき手型残りをり 古井公代 ぐろっけ 200312  
車庫入れは虫の世界へ後ずさり 秋葉雅治 200401  
火星赫し家路に虫の坂一つ 立石萌木 雨月 200401  
火祭を逸れゐて虫を聴いてをり 深澤鱶 火星 200401  
竹細工の虫の楽隊秋惜しむ 日浦静代 百鳥 200402  
男坂虫の囃してをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
音色澄み吉備津神社の虫らしく 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
虫鳴いてプラットホーム先細り 岡本眸 200409  
蟲繁くなる身のうちの痼かな 八田木枯 夜さり 200409  
茨木門潜りて虫の浄土かな 辻井桂子 雲の峰 200410  
虫聞いて束の間ひとに遅れけり 中村房江 六花 200410  
雨止みて鳴くのは銀の虫ばかり 寺門丈明 あを 200410  
まつ先に虫の鳴き出す一里塚 大西八洲雄 万象 200411  
虫鳴いてをり闇ちかく闇遠く 宮崎すみ 対岸 200411  
風吹けば吾に返れと虫の鳴く 久永淳子 春燈 200411  
山の湯に力解きて虫を聞く 小林リン 春燈 200411  
足湯するここにも虫の遠音かな 十川たかし 200411  
老吾に厠は遠し虫の鳴く 喜多初枝 雨月 200411  
筆絶つて病臥一と月虫細る 神蔵器 風土 200411  
水たまり跨ぎて虫の絶えしこと 岡本眸 200411  
庭石の濡れゐて虫のすでに絶え 岡本眸 200411  
芝能の前座は虫のシンフォニー 山下佳子 200412  
醤油問屋帳場結界唖の虫 鈴木榮子 春燈 200412  
虫鳴いてゐるのみの闇やはらかき 島すが子 200412  
予後三月しみじみ虫を聴く褥 宮城白路 風土 200412  
地震あとの闇の深きに虫鳴けり 谿昭哉 200412  
一山の闇の艶めく虫月夜 大石昌代 200412  
路地の虫胡弓ひびくに鳴き止めり 梅原美子 200412  
炉火吹きて待ちくるるなり虫の宿 中田みなみ 200412  
虫鳴くやこの地に老いてゆくことも 生方ふよう 200412  
蟲の原明けてこゑごゑ細くなり 久保東海司 200501  
虫の数減らして雨のなほ降れり 城間芙美子 対岸 200501  
鳥に覚め虫に暮れゆく百かな 小林。榮子 築港 200501  
鳴き澄める聞く吾虫か虫吾か 辻是心 ホトトギス 200502  
国道のひとすぢ虫の領にいる 里中章子 200502  
虫合せしてゐる中にゐるやうな 原田達夫 虫合せ 200506  
遠ざかる足音に又虫の原 稲畑汀子 ホトトギス 200509  
蟲しげく吾子の骨いまだ家に在り 瀧春一 菜園 200509  
碧き眼の娼婦ら肥えて蟲飼へる 瀧春一 菜園 200509  
しのび鳴く蟲炎天の野にひろく 瀧春一 菜園 200509  
虫の戸を閉ざしたるより旅寝かな 稲畑汀子 ホトトギス 200510  
いつしかに鳴かざる虫をいとほしむ 藤井昌治 200511  
人だれも虫に鳴かれて酒場筋 淵脇護 河鹿 200512  
虫を聞く五右衛門風呂に焚かれゐて 泉田秋硯 200512  
松花逝き河内野の虫挙り哭く 泉田秋硯 200512  
松葉湯の香に沈みをり虫月夜 工藤義夫 馬醉木 200512  
紫の君にあらずや虫を聴く 松波とよ子 春燈 200512  
虫聞く会ライトアップの彦根城 小松鈴子 酸漿 200512  
夫よりもととせ永らへ虫の秋 細川コマヱ 雨月 200512  
二度目から吠えぬ番犬虫の径 森津三郎 京鹿子 200512  
暁にまだ鳴いてゐる虫の居て 木内美保子 六花 200512  
小畳に旅の荷を解く虫の秋 木内憲子 200512  
虫鳴くやせつかちになり米を研(と)ぐ 芝生南天 河鹿 200601  
鳴く虫の雨を誘ひてゐたりけり 田巻和子 遠嶺 200601  
江戸城の地図てのひらに虫の秋 平田裕了 遠嶺 200601  
虫死してあるがままにと吾の掌に 鈴木満子 四葩 200601  
出稼ぎの夫へ子と守る虫の宿 沼口蓬風 河鹿 200602  
風呂に入る夜毎の虫を聞きながら 松尾緑富 ホトトギス 200602  
天上の指揮者に謝しぬ夜々の虫 佐々木はな子 遠嶺 200602  
雨止んで力の限り虫の鳴く 坂元フミ子 河鹿 200603  
飛び石をわたる素足や蟲を聽く 瀧春一 常念 200606  
澄みとほる風と光に虫溢る 瀧春一 瓦礫 200606  
虫の怒青白き翅をふるはせる 瀧春一 瓦礫 200606  
虫のもろごゑ月光の山へ挑む 瀧春一 瓦礫 200606  
虫といふ芦屋の雅ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
虫の宿めきて生家でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609  
虫聞きて四半世紀はまたたく間 稲畑汀子 ホトトギス 200609  
昼寝して落ち着く虫の居所も 大畑善昭 200609  
人がみな己を語る虫の宿 森岡正作 200610  
この土地に暮らす安さよ虫の秋 沖倉好秋 酸漿 200610  
和語もちて虫声訳す異国僧 禰寝瓶史 京鹿子 200611  
指影絵して虫細る夜をひとり 伊藤白潮 200611  
虫声を満たし戸締まり忘れゐし 林翔 200611  
虫鳴くや惑星一つ減りし夜も 掛井広通 200611  
縷々と鳴く虫なほ一語浮かび来ず 大泉伸 遠嶺 200611  
虫鳴いて杜に小さなレストラン 島崎勇作 酸漿 200611  
強引な接吻受けし虫囃す 山田智子 200612  
虫を聞く心麻沙子師思ひけり 大井彌雨 雨月 200612  
世の隅にある安らぎや虫の秋 川崎良平 雨月 200612  
砂の上をうごく波見え夜の虫 山田美恵子 火星 200612  
山萩や人目も虫も引き付けて 高橋玲水 酸漿 200612  
星座とはまたたく絵本虫の秋 遠藤和彦 遠嶺 200701  
大樟の樹下に憩ひて虫を聞く 岸本林立 雨月 200701  
虫を聴く昔任地の坊泊り 中村碧泉 ぐろっけ 200701  
コーヒーを好みの二杯目虫冴ゆる 丸山冬鳳 京鹿子 200702  
里の夜の灯影さまざま虫百科 丸山冬鳳 京鹿子 200702  
奏楽堂の裏の小径の虫合奏 神田惣介 京鹿子 200702  
雨の虫シグナルおくる一途さよ 平野きぬ子 八千草 200703  
虫のなきやみしもとから聞えぬ音 白石不舎 200706 虫→ 3

 

2014年9月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。