1     306句

我声の風になりけり茸狩    正岡子規

 きのこ 松茸 舞茸 けむり茸   茸飯 茸汁 占地 くさびら

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
豊漁のごとく茸籠提げ来る
鷹羽狩行
199808

小森広司句集

 茸狩 序句

すっぽりと濡れて茸の山となる
横倉由紀
船団
199811
 
売れ残るいはくありげな大茸
野口光枝
高籬
199812
 
とどのつまりは手ぶらにて茸狩
鷹羽狩行
199901
 
唐突に茸そういえば父も居ず
星野早苗
船団
199902
 
茸狩や子は先々と踏んで行く
稲畑廣太郎
ホトトギス
199906
 
茸採の入りゆく山の霧らひけり
藤原たかを
馬醉木
199912
 
走り根の力を借りる茸狩
栃内和江
199912
 
権現の鐘を撞きゐる茸とり
唐沢静男
春耕
199912
 
明るみに出て引き返す茸山
唐沢静男
春耕
199912
 
夜警士の金庫に光る茸生え
佐々木峻
船団
199912
 
昨夜の風松葉隠れの茸かな
渡辺美知子
200001
 
茸狩樹の上の空たれも見ぬ
田中藤穂
水瓶座
200002
 
茸スープ熱し太梁の燭のもと
村上光子
馬醉木
200002
 
朝市のまづ雑茸にかがみけり
吉田初江
春耕
200010
 
縄張つて縄を眩しむ茸番
山尾玉藻
火星
200010
 
まつさをな松葉残りし茸膳
山尾玉藻
火星
200011
 
面目の嵩とはならず茸狩
鷹羽狩行
200011
 
又の名を姥捨といふ茸山
松本康司
銀化
200011
 
茸採女蝦夷龍胆を手折りくる
和田和子
馬醉木
200012
 
竹林にすつくと立てる茸白し
平しげる
酸漿
200012
 
茸取り青空を見ず山を見ず
保坂加津夫
いろり
200012
 
茸狩後れるひとり消えにけり
高木悠悠
200101
 
山住みも旧りしと茸談義かな
熊谷利子
俳句通信
200101
 
いちじつの長かくしゃくと茸狩
熊谷利子
俳句通信
200101
 
波音に方角定む茸狩
渡美知子
200101
 
茸狩日の傾くを忘じをり
渡美知子
200101
 
山家煮は主の自慢茸なり
高沢昌江
ぐろっけ
200102
 
山の日の射し込んでゐる茸鍋
粟津松彩子
ホトトギス
200103
 
熊除けの鈴を鳴らして茸狩
多田鬼堂
200108
 
重さいかにと問はれたる茸籠
鷹羽狩行
200110
 
途中までトラックに乗り茸狩
細野みさを
200111
 
茸山のきれいな水を跨ぎけり
山尾玉藻
火星
200111
 
茸狩り一目散にあの場所へ
保坂加津夫
いろり
200111
 
馬返しに茸料理の旗並ぶ
上田茂
200111
 
寂しさに斑鳩鳴きいづ茸番屋
和田和子
馬醉木
200112
 
茸籠に龍胆にほふ乙女かな
和田和子
馬醉木
200112
 
茸狩あしたのきのここぼしつつ
暮岸江
銀化
200112
 
否応もなく覗かれし茸籠
溝口八重子
雲の峰
200112
 
廃れ小屋茸のやうに佇めり
佐藤真次
200112
 
そこここの茸のどれも影もたず
西山美枝子
酸漿
200112
 
茸狩や人の背籠を盗み見る
前川みどり
春耕
200112
 
大地剥ぐごとく茸を朽葉より
前川みどり
春耕
200112
 
夕富士に続くもてなし茸膳
大沼眞
200201
 
茸狩迷彩服の一団来
高島久
百鳥
200201
 
海鳴りや茸の香ほのと松林
小山徳夫
遠嶺
200201
 
熊除けの鈴を鳴らして茸山
大塩千代
200201
 
ちちははの傍に集り茸かな
木村真魚奈
京鹿子
200202
 
奥余呉の湖畔に茸見付けたり
岡本幸枝
ぐろっけ
200204
 
落書きのやうな雲きて茸山
小澤克己
小澤克己句集
200209
 
小流れの音離さずに茸狩る
朝妻力
雲の峰
200211
 
帰る子に茸づくしの夕餉膳
青木政江
酸漿
200211
 
もてなしの茸山までひと走り
山田弘子
夜光杯
200211
 
熊除けの鈴移りをり茸採
黒坂紫陽子
馬醉木
200212
 
そこそこの収穫となる茸狩
河中透水
雨月
200212
 
案内人不愛想なる茸狩
加藤峰子
200301
 
茸洗ふ嬰子の耳洗ふかに
田原陽子
200301
 
茸狩アリスの国へ迷ひこむ
片山タケ子
200301
 
人声のあと風ばかり茸山
梅村すみを
200301
 
茸採りしあとの窪みの匂ひをり
吉田島江
火星
200302
 
茸山鳥の鳴きゐて暮れやすき
山田美恵子
火星
200302
 
福建人(びと)茸育てて悟空生みし
松崎鉄之介
200302
 
森中が茸匂つてをりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
200309
 
茸売森の入口にて鬻ぐ
稲畑汀子
ホトトギス
200309
 
それからは遊山となりぬ茸狩
小林呼溪
200310
 
踏み入れば茸を探す目となりぬ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200310
 
橅林数多茸を従へて
稲畑廣太郎
ホトトギス
200310
 
人数分あり空つぽの茸籠
山尾玉藻
火星
200310
 
八雲佇みし墓辺のひよろり茸
品川鈴子
ぐろっけ
200310
 
茸採の海見ていこふ詩碑の前
斎藤節子
馬醉木
200312
 
また雨に恵みの雨と茸長者
赤松丹月
雨月
200312
 
名を知るも知らぬも入れし茸籠
岡田万壽美
雲の峰
200312
 
笑い茸かもしれぬ猫戻りくる
雨村敏子
200312
 
よき茸出て別荘地まだ売れず
真塩実
200312
 
焔硝蔵の傍への茸みないびつ
延広禎一
200401
 
から松を出てひだ深き茸かな
岩上とし子
200401
 
採るたびに確認しあふ茸山
吉田明子
200401
 
茸狩終へ饒舌になりにけり
生出紅南
百鳥
200401
 
狼の住みたる森で茸狩
足立陽子
200401
 
茸山脇に座しゐる天狗山
飯塚ゑ子
火星
200401
 
倒木や茸育てる力まだ
中田寿子
ぐろっけ
200401
 
山の日のちりちりをどる茸筵
藤原たかを
馬醉木
200402
 
目につきしものとりあへず茸籠
小野麻利
200402
 
バーべキュー丸ごと茸尽しかな
今村能子
遠嶺
200402
 
白茸も赤茸も生ふ寺の苑
大川嘉智香
築港
200402
 
茸狩の老出で来たる深山路
松元末則
酸漿
200402
 
冬うらら背の凭れ合ふ茸榾
西野たけし
対岸
200404
 
木喰の産土の地や茸多き
朝倉富次
酸漿
200406
 
天台の庭に出でたる大茸
高橋千美
京鹿子
200411
 
背山より鹿の鳴き声茸買ふ
田中藤穂
あを
200411
 
居ない人呼ぶ茸狩のやうにかな
伊藤白潮
200412
 
媼らの頭寄せ合ふ茸山
吉田明子
200412
 
茸籠に鈴付け合ふもけもの道
北川英子
200412
 
月が手を伸ばしてきたる茸かな
林昭太郎
200412
 
谿かけて雲に紛るる茸山
寺岡ひろし
雨月
200412
 
茸採誘ふ留守電の里なまり
伊藤いな栄
酸漿
200412
 
杣人と共に唄へり焼き茸
平尾信一
帆船
200412
 
団栗を吾への土産茸狩
村越化石
200412
 
新しき籠が入りゆく茸山
柴田佐知子
200501
 
茸売り瓜実顔でありしかな
長谷川春
200501
 
地下足袋の茸狩とて腰の鈴
小牧喜美子
遠嶺
200501
 
仰山に並んで韓国産茸
木下野生
200501
 
暮坂越雲に入るより茸匂ふ
岡田貞峰
馬醉木
200501
 
楢茸生ふ塔のSの楢林
松崎鉄之介
200501
 
栗茸の笠割れやすし夫の留守
影島智子
200501
 
民宿の黒き天井茸干す
早川尚子
帆船
200501
 
茸山下る山師や夕日落つ
早川尚子
帆船
200501
 
手頃なる七輪を借り茸鍋
二村蘭秋
雨月
200501
 
茸山を足下に欧風レストラン
本郷桂子
ホトトギス
200502
 
庭を出てつづく茸山へと案内
安原葉
ホトトギス
200502
 
ビーフストロガノフ茸ふんだんに
田上昭典
ホトトギス
200502
 
この径と目星つけたる茸山
高橋ひろ
万象
200502
 
茸山を競り落し来しゴム草履
元田千重
火星
200502
 
唄のなき一旅過ぎゆく茸鍋
井上信子
200503
 
一会なる人のごと立つ今年茸
村越化石
200509
 
一ト籠は茸一卜籠は通草かな
滝沢伊代次
万象
200510
 
木魂らとあそびて月夜茸殖ゆる
須田紅三郎
200510
道それしゆゑに出会ひし茸かな
中村龍徳
200511
茸狩りのためにも目玉手術せむ
伊藤白潮
200511
紫荊の走り根の合ひ蝉茸生ふ
松崎鉄之介
200511
潦あかりにありし茸番屋
山尾玉藻
火星
200511
紅茸や旅人はただ美しとのみ
大串章
百鳥
200511
八幡平
木洩れ日のひそひそと降る茸籠
柴田佐知子
200511
木の実はね茸は謳ふ苔の森
森理和
あを
200511
父在らば父と攀ぢなん茸山
淵脇護
河鹿
200512
月夜茸好奇の顔に囲まるる
宮脇ちづる
200512
茸山の土やはかりし温かりし
北川隆子
200512
けものらの吐息混りの茸山
平子公一
馬醉木
200512
橋のなき川を渉りて茸山へ
託正夫
200512
茸狩妻も手強き相手なる
託正夫
200512
笑ひ茸食はせてみたき男居り
託正夫
200512
チゴイネルワイゼン流れ茸山
中島陽華
200512
楢茸の籠を降ろせり中腰に
成田美代
200512
新府城跡茸一兵の守かな
清水伊代乃
酸漿
200512
地図にある鉄塔なりし茸山
河崎尚子
火星
200512
茸どき持山仰ぐこと多き
梅村五月
栴檀
200512
山小屋の自慢のメニュー茸パスタ
橋本靖子
200601
茸山へ頬骨高き男入る
前田忍
火星
200601
石文の大方読めず茸山
宮地れい子
春燈
200601
思ひ込み激しき性や笑茸
金子輝
春燈
200601
解らうとすれば深みへ月夜茸
高倉和子
200601
あまた生ゆ忍者の里のけむり茸
高千夏子
200601
茸狩も身辺整理も頓挫せり
吉田明子
200601
地図にない径ばかりゆく茸採
守屋井蛙
酸漿
200601
吾も彼も野武士の目つき茸狩
塩路隆子
200602
熊野権現紅天狗茸のあり
石脇みはる
200602
夜来香衣笠茸のスープ食す
延広禎一
200602
一膳に一汁に茸尽しなる
堤京子
馬醉木
200603
見つけては祖母に聞きいる茸とり
物江晴子
八千草
200605
人生に泣くこともあり笑い茸
物江晴子
八千草
200605
鑛泉宿茸狩る人を泊むるのみ
瀧春一
常念
200606
野州三和村
杣人らけふ茸狩を愉しめる
瀧春一
常念
200606
雜茸の色とりどりに山料理
瀧春一
常念
200606
椎茸の駒打ちひびく木の芽晴
峯高子
万象
200608
舞茸の大きを胸にかゝへくる
滝沢伊代次
万象
200610
中国へ旅立つ前に蝉茸掘る
松崎鉄之介
200610
場所違へて蝉茸生へり三年目
松崎鉄之介
200610
神の岩祀れる山や茸生ゆ
山田六甲
六花
200610
毒茸といふ華やぎでありにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200611
月夜茸笑つてゐたる喉仏
鈴木勢津子
200611
さめざめと濡れて生り年茸山
北川英子
200612
父祖の血の今なほ光る月夜茸
西山浅彦
春燈
200612
茸採るジャックナイフの湿りかな
成田美代
200612
何唱ふわたしの前のわらひ茸
本多俊子
200612
人気なく滅ぶ里山月夜茸
中川芳子
200612
みんなみに月の欠けゆく茸山
田中英子
火星
200612
ほこり茸己の埃被りけり
菊地惠子
酸漿
200612
木茸のことに騒がしフライパン
竹内弘子
あを
200612
茸山に入りて髪膚の湿りかな
見田英子
春燈
200701
舞茸を見つけ小躍りせし女
山内なつみ
万象
200701
茸狩背負籠揺らし渡船場へ
宮崎知恵美
万象
200701
紅茸生ふ隠れキリシタンの聖地の森
松崎鉄之介
200701
雨雲に急き立てられて茸狩
有吉桜雲
200702
奥多摩の蕎麦に舞茸踊るかに
北村香朗
京鹿子
200702
切株に得体の知れぬ茸密
石橋萬里
ぐろっけ
200702
日中は普通の茸月夜茸
貝森光洋
六花
200702
林中は音を拒みて毒茸
木内憲子
200702
自然保護地触れしに折るる幽霊茸
紺野とも子
200703
日蝕や獣の匂ふ茸山
阿部月山子
万象合同句集
200703
舌を花をくすぐる茸料理かな
舟橋千枝子
八千草
200705
今年また蝉茸二本生ひにけり
松崎鉄之介
200709
一匹に蝉茸二本生へにけり
松崎鉄之介
200709
止山の紙を木に貼り茸山
滝沢伊代次
万象
200710
霧を来て一卓のみな茸蕎麦
植松安子
200710
月夜茸斥候兵は消えしまま
宇都宮滴水
京鹿子
200711
土止め木に生ふる茸や隠れ道
太田實
ぐろっけ
200711
紅茸のとことん白き柄なりけり
高橋将夫
200712
茸採り熊に脅えて戻りけり
高橋洋子
200712
とりどりの山の茸や直売所
伊藤一枝
酸漿
200712
ひろげれば大きな袋茸山
山尾玉藻
火星
200712
茸狩の声ごゑ水へ下り来たる
山尾玉藻
火星
200712
倒木の茸まみれや雨催ひ
松井倫子
火星
200712
毒茸の色絵ごころを誘ひけり
北尾章郎
200801
朝採りの茸の香溢れ霧の駅
水原春郎
馬醉木
200801
この雨の奥嶺は雪か茸焼く
岡田貞峰
馬醉木
200801
幾万の茸発光ダイオード
雨村敏子
200801
茸山に影の移りし西の塔
雨村敏子
200801
一族の滅ぶ狭間の月夜茸
丸井巴水
京鹿子
200801
足軽の数だけ立てり占地茸
丸井巴水
京鹿子
200801
石仏に礼して行けり茸狩
村越化石
200801
里山は茸の宝庫日暮来る
寺本妙子
200802
茸の名有耶無耶にして別れけり
富沢敏子
200802
湿地茸つむりに赤い松葉のせ
浜口高子
火星
200802
水音に引き返しけり茸山
城孝子
火星
200802
大寺に近くまほらの月夜茸
助口弘子
火星
200802
里古りて庭の椎茸茶碗ほど
唐鎌光太郎
ぐろっけ
200802
春椎茸榾木朝々見て歩く
稲畑汀子
ホトトギス
200803
採れたての春椎茸を送り来し
稲畑汀子
ホトトギス
200803
大寺の鴟尾見て育ち月夜茸
夏秋明子
船団
200803
覗きけり男二人の茸籠
山田美恵子
火星
200803
編笠茸雨の城址に並びをり
川島澄子
酸漿
200807
編笠茸怖ず怖ず開く春の山
浅野恵美子
酸漿
200807
衣笠茸竹落葉降り鳥語降る
三嶋隆英
馬醉木
200809
絹笠茸届くも蝉茸今年出ず
松崎鉄之介
200809
くっきりと熊の爪跡たもぎ茸
吉成美代子
あを
200809
茸狩の達人といふ百寿かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200810
バスを待つ丸太のベンチ茸生ふ
廣瀬雅男
やぶれ傘
200810
暮るるとききのこのかたち茸山
鷹羽狩行
200811
水底をぞろぞろ歩く月夜茸
久津見風牛
200811
猪口茸の山気清浄満しあり
守屋井蛙
酸漿
200811
茸狩の明るく過ぎて戻りけり
能村研三
200811
わが採りし山の茸をふるまへり
都丸美陽子
春燈
200812
玻璃越しに初茸匂ふ山の宿
中川すみ子
200812
生き字引の老人に蹤く茸狩
佐山文子
200812
源流の石踏んでゆく茸狩
蘭定かず子
火星
200812
松ヶ枝の蔭を彩る茸かな
山田六甲
六花
200812
月夜茸会ふ人のみな謎めいて
浜田はるみ
遠嶺
200901
頂の時折見えて茸採り
大西洵子
遠嶺
200901
結界に白きパゴダや破れ茸
森竹昭夫
遠嶺
200901
茸狩夫婦無言のハイタッチ
泉田秋硯
200901
雑茸も加はる森のオブジェかな
小林正史
200901
跳びどころ捜してをりぬ茸山
成田美代
200901
月茸や小町の塚の千の文
下山田美江
風土
200901
近づきて茸ダンスや御所の庭
安永圭子
風土
200901
木の幹のさけ目に白き茸かな
松本蓉子
六花
200901
年浅し女形なりけり月夜茸
中貞子
200902
平曲に身体をゆする茸番
瀬川公馨
200902
秘め事のやうな一人の茸狩
知伊吹文江
200903
その中に捨てねばならぬ茸二三
稲畑汀子
ホトトギス
200910
転生の白茸かも竹林に
竹内弘子
あを
200910
連れ立ちて森の探険月夜茸
北尾章郎
200911
捨て榾に春茸のひらく一雄の居
木村公子
花貝母
200911
笑ひ茸心はるれば食したき
鷹崎由未子
春燈
200911
誰か一人足りないやうな茸狩
山尾玉藻
火星
200911
仮小屋を談笑洩れて茸山
田中藤穂
あを
200911
連れ立つて杜の探険月夜茸
北尾章郎
200912
くちびるを舐め初茸の不作いふ
布川直幸
200912
天網と衣笠茸の網目かな
延広禎一
200912
一つかみ岩茸くれし秩父人
三好かほる
万象
200912
虫ピンの細さの茸橅平
森理和
あを
200912
故郷の山は豊かに茸狩
須賀敏子
あを
200912
毒茸神域に生ふ疎外感
北尾章郎
201001
茸狩採れるつもりの籠を抱き
中田みなみ
201001
あつさりと採れし茸にとまどへり
中田みなみ
201001
くらやみに笑ふ真つ赤な毒茸
中田みなみ
201001
芳しき籠となりゆく茸狩
水上れんげ
201001
天晴や除福の山の笑ひ茸
栗栖恵通子
201001
もの思ふとき月夜茸に突きあたる
本多俊子
201001
精霊の青き夢みる月夜茸
近藤喜子
201001
天井に物音のあり茸汁
中田禎子
201001
紅茸を見つけし夜の俄かなり
浜口高子
火星
201001
入場の一礼軽く茸狩り
鎌田悟朗
ろんど
201001
はじめから埃まみれの埃茸
大石よし子
雨月
201001
城山の火薬庫跡の茸かな
荒井和昭
201002
菓舗の屋根団子もどきの毒茸
鈴木浩子
ぐろっけ
201002
笑ひ茸でも進ぜたき漢かな
山田弘子
ホトトギス
201004
眠さうな山を起こして茸狩
手拝裕任
201008
天狗茸見つかりさうな鞍馬山
高橋将夫
201011
木の闇に月日重ねし笑ひ茸
松原仲子
201011
山は晴茸のピザを切り分ける
森山のりこ
あを
201011
猿茸天への小さき階に
石川かおり
201012
水の辺の紙敷いてある茸籠
城孝子
火星
201012
奥の院へ坂登りつぐ天狗茸
松井倫子
火星
201012
茸売る老女のレジは五つ玉
山口キミコ
201101
茸博士を自称せる児やアウトドア
鈴木照子
201101
月夜茸城址朽木に眠りをり
安立公彦
春燈
201101
火の山の眠りを覚ますけむり茸
木内博一
春燈
201101
脛巾干す茸の匂ひぬけぬまま
久津見風牛
201101
毒茸己が天下と笑ひをり
犬塚芳子
201101
茸山一人は帽を失くしたる
井上信子
201101
家前の松の林や茸狩
田中臥石
末黒野
201101
熊の出る噂の山の茸狩り
大西八洲雄
万象
201101
茸山の口に停めあるスポーツカー
涼野海音
火星
201101
茸採り山の奥行き知りつくす
菅谷たけし
201101
舞茸を炒めて旨き夕餉かな
藤波松山
京鹿子
201101
茸狩農夫の父の遊山とも
田中春子
雨月
201101
遠目にもそれは危うい毒茸
中田寿子
ぐろっけ
201101
によつきりとなぜか芝生に毒茸
林美智
ぐろっけ
201101
庭の茸毒きのこではなささうな
丑久保勲
やぶれ傘
201101
茸めし土鍋ごはんのおこげの香
辺田たか子
ろんど
201101
猿茸いつも気になる通道
長谷川幸恵
酸漿
201101
茸狩りの昔話に花が咲く
宮脇百百子
201102
残心のありや初冬の毒茸
前川明子
201102
小指より小さき栗茸摘みにけり
荒木甫
201102
吉祥の供物なりけり茸山
瀬川公馨
201102
椎茸の褥林の薄日差し
能村研三
201102
茸山今は売られて仕舞ひけり
小林清子
末黒野
201102
毒茸の申し分なき色かたち
松田明子
201104
一筋の縄の囲める茸山
立石萌@木
雨月
201107
耶蘇名聖ルチア毒茸踏み歩く
荒井千佐代
祝婚歌
201110
みちのくの芸術的な茸かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201110
毒茸のやうな一言放つ君
稲畑廣太郎
ホトトギス
201110
遠嶺に黒雲懸かり茸さはぐ
中島霞
ぐろっけ
201110
山分けはじゃんけんで決め茸狩
長谷川鮎
ぐろっけ
201110
真剣に漢じゃんけん茸分け
長谷川鮎
ぐろっけ
201110

 

2019年10月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。