作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
菌あまたいかがはしきを並べたて |
大橋敦子 |
雨月 |
199811 |
旨さうな菌に騙されてみるか |
折原あきの |
船団 |
199902 |
菌の笠をたたむを尾張とす |
中原道夫 |
銀化 |
199912 |
菌生ゆ雨に渓川鳴るなべに |
稲岡長 |
ホトトギス |
200102 |
少し味濃かりしことも菌飯 |
稲畑汀子 |
ホトトギス |
200110 |
子のこゑの遠く菌のにほひだす |
佐藤喜孝 |
あを |
200110 |
守銭奴と言はれて老ゆる菌売 |
下平しづ子 |
雨月 |
200112 |
阿武隈の雨鳴る夜の菌汁 |
古市枯声 |
春耕 |
200201 |
生き物の耳聡くなる菌山 |
春川暖慕 |
銀化 |
200201 |
好日やきのふ魚籠けふ菌籠 |
鷹羽狩行 |
狩 |
200210 |
この雨の上れば菌山となる |
稲畑汀子 |
ホトトギス |
200210 |
菌狩とは思はれぬ身ごしらへ |
稲畑汀子 |
ホトトギス |
200210 |
中原道夫 |
銀化 |
200212 |
|
真っ白な菌心底真っ白か |
三由規童 |
雨月 |
200401 |
食べられる菌と食べられぬ菌 |
稲畑廣太郎 |
ホトトギス |
200410 |
菌生ゆツンドラの地はやはらかし |
赤座典子 |
あを |
200410 |
菌とる骨教へられ山に入る |
二村蘭秋 |
雨月 |
200501 |
フランベに香のたつ菌取り分ける |
本郷桂子 |
ホトトギス |
200502 |
峰寺の斎は菌も大切りに |
安原葉 |
ホトトギス |
200502 |
菌また菌や踊り出しさうに |
津々楽朋世 |
ホトトギス |
200502 |
菌たち森の絵本の中にゐる |
津々楽朋世 |
ホトトギス |
200502 |
豊作の香と踏み入りぬ菌山 |
橋本博 |
ホトトギス |
200502 |
菌生ふ山浅からず深からず |
橋本博 |
ホトトギス |
200502 |
叩かれて雨の菌のもろかりし |
小竹由岐子 |
ホトトギス |
200502 |
菌みなどこかが欠けて雨の園 |
小竹由岐子 |
ホトトギス |
200502 |
形良き名もなき菌置かれけり |
稲畑廣太郎 |
ホトトギス |
200510 |
洋風に和風に旬の菌そへ |
稲畑汀子 |
ホトトギス |
200610 |
くさびらの粘菌つきし掌 |
石脇みはる |
槐 |
200611 |
この赤は鬼も食はざる菌かな |
大槻右城 |
ホトトギス |
200803 |
初夢は故里の山菌狩 |
滝沢伊代次 |
万象 |
201001 |
剥ぎ取りて菌壊してしまひけり |
前田貴美子 |
万象 |
201002 |
菌山夜は満天の星覆ふ |
三村純也 |
ホトトギス |
201003 |
前を行く人の目こぼし菌また |
安原葉 |
ホトトギス |
201005 |
食べられる菌と知つてをりながら |
稲畑汀子 |
ホトトギス |
201010 |
現し世に薄墨いろの菌生ふ |
福田雅子 |
万象 |
201010 |
つけ合はせ菌でありし幕の内 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201310 |
菌採り用の眼のあるらしき | 池田崇 | 沖 | 201512 |
毒菌傘張る古墳登り口 | 金森教子 | 雨月 | 201701 |
雨を呼ぶ森の菌の苦笑ひ | 柳川晋 | 槐 | 201812 |
星の森菌の増ゆる音のする | 雨村敏子 | 槐 | 201902 |
雨のあとふくらんでゐる菌山 | 高倉和子 | 空 | 201912 |
2021年10月30日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
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