松 茸     152句

松茸や知らぬ木の葉のへばり付く   芭蕉

 きのこ 松茸 舞茸 けむり茸   茸飯 茸汁 占地 くさびら

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
フルートや焼松茸を裂いてをる 延広禎一 199901  
松茸の傘うつくしき荒目籠 田井はつゑ 雨月 199901  
松茸の香り一本柔らかな 吉岡世志子 船団 199906  
松茸や値を確めてそれっきり 伊藤一歩 いろり 199910  
松茸や高嶺の花とふり向いて 熊谷みどり いろり 199911  
身を裂きて証しとしたり松茸も 中原道夫 銀化 199912  
品書きの松茸御飯太文字に 三上冨佐子 ぐろっけ 200001  
松茸と靴下並ぶ朝の市 松本恒子 ぐろっけ 200002  
子よこれが松茸といふ貰ひ物 年森恭子 ぐろっけ 200002  
松茸飯炊きし孫来よ曽孫も来よ 大西正栄 雨月 200012  
松茸や一本見つけ賑にぎし 松沢久子 いろり 200012  
松茸を大胆に焼く友なりし 熊谷利子 俳句通信 200101  
松茸のもつこり落葉もちあぐる 渡美知子 200101  
松茸は国産のみと品書に 中田征二 ぐろっけ 200101  
戸板一つに松茸と山菜と 水上れんげ 200102  
松茸やふるさと恋し父在らば 松沢久子 いろり 200104  
吸物の早松茸添ふ牡丹鱧 藤田誉子 雨月 200110  
昼の灯に松茸を売る山家あり 熊岡俊子 雨月 200112  
松茸の縁は今も旧任地 村上沙央 200112  
来よといふ電話松茸料理とは 山田弘子 円虹 200112  
新道に切らる故郷の松茸山 杉本寛 200112  
朝市に松茸求む湯宿かな 山本潤子 いろり 200112  
日曜日松茸飯を二人分 城尾たか子 火星 200112  
初ものの松茸飯を神仏に 井関祥子 酸漿 200112  
鉋屑ほどの松茸汁に浮く 泉田秋硯 200201  
松茸に阿波の酸橘を添はせけり 大堀鶴侶 雨月 200201  
二の膳におよぶ松茸坊泊り 山田弘子 円虹 200201  
肉厚の松茸食べるしこしこと 島内美佳 ぐろっけ 200201  
松茸の山を横目の登りかな 鳴海清美 六花 200202  
弁当や松茸もどきはられあり 浜麻衣子 六花 200202  
松茸を値切つて値切つて買ひにけり 松下幸恵 六花合同句集 200205  
松茸の出るぞ出るぞと風の音 中村房枝 六花 200210  
松茸籠遺影はいつも微笑むよ 山岸治子 馬醉木 200212  
松茸飯おのづと箸のかろくなる 山岸治子 馬醉木 200212  
路線バスへ乗るに松茸匂ひけり 金升富美子 200212  
雨を吸ふ松茸山が庭つづき 山田弘子 円虹 200212  
五合炊き松茸飯の足らぬとは 乾フジ子 雲の峰 200212  
焼松茸の香に椿象のじわと寄る 内山芳子 雨月 200302  
早松茸義兄取りしと贈りくれ 近藤豊子 雨月 200309  
松茸の一本にある天地かな 鷹羽狩行 200311  
松茸の薫り形良く値は高し 上岡末喜 築港 200311  
精進上げ松茸入りのすまし汁 松崎鉄之介 200311  
祝膳のなごんで来たる早松茸かな 高尾豊子 火星 200311  
松茸の籠に咲くあり蕾あり 鷹羽狩行 200312  
松茸や産地確かめ素通りし 鏡山千恵子 帆船 200312  
籠盛の松茸にやや緊張す 廣島啓子 雲の峰 200312  
息深く吸ひ松茸を焼きにけり 廣島啓子 雲の峰 200312  
高盛りの松茸飯を仏にす 近藤豊子 雨月 200401  
松茸一本思案の果のどびん蒸 近藤豊子 雨月 200401  
七輪の松茸を待つ夕ごころ 山下朋子 草の花 200401  
松茸の群れて法界無縁かな 延広禎一 200402  
クルージングに早松茸の馳走かな 手嶋小夜子 200411  
日は海に松茸飯は焦げにけり 十川たかし 200411  
言挙げして松茸飯を食ぶ世かな 大橋敦子 雨月 200411  
口数の多き父なり松茸椀 片岡静子 200412  
松茸の籠の大小語り草 梅村五月 200412  
みよしのの松茸飯も酢松もや 大橋敦子 雨月 200412  
松茸の一本なれば供へけり 小林和子 風土 200501  
境内に松茸売場がらんどう 坂上香菜 200501  
松茸飯術後五年を無事に過ぐ 星野静子 200501  
山の宿松茸づくし膳並ぶ 吉川澄子 築港 200501  
歯ごたえの松茸局部麻酔中 中島陽華 200502  
大勢に嗅がれ松茸売れ残る 栗田武三 ぐろっけ 200502  
特価てふ丹波松茸素通りす 石橋萬里 ぐろっけ 200502  
七五三松茸買うて帰りけり 吉田康子 火星 200502  
松茸を買ひ年金を減らしけり 岩永トヨノ 200502  
其の上は知らず松茸山香る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200510  
灯台下暗き松茸狩りなりけり 鈴木榮子 春燈 200510  
松茸の精進料理精進す 山田六甲 六花 200511  
箸置に箸揃ひけり松茸飯 太田佳代子 春燈 200512  
松茸飯オペの門出の祝ひとて 大橋敦子 雨月 200512  
松茸飯三合炊の織部窯 東亜未 あを 200512  
焼松茸歯応へといふ味もあり 大森慶子 母衣 200602  
松茸を裂く快感のありにけり 楠原幹子 白卓布 200602  
松茸を飽くほど贈られし昔 丁野弘 200610  
いつまでも松茸匂ふ釜洗ふ 福島吉美 万象 200612  
村起し松茸当たる籤付けて 永井雪狼 200701  
一片の松茸匂ふ澄まし汁 井山幸子 万象 200702  
誕辰を祝がる松茸伊勢海老と 杉山瑞恵 雨月 200702  
待ちわびし郷里松茸小振りなる 野村智恵子 八千草 200704  
松茸を燒く松茸の香の中に 岸風三樓 200710  
山の香を包み松茸奉書焼き 中村悦子 200712  
松茸の紙のごときが旅の膳 片山茂子 遠嶺 200712  
カナダ産白き松茸香りけり 福盛悦子 雨月 200712  
雲一つなき丹波なり焼松茸 石脇みはる 200801  
律儀にも京の尼ごぜ松茸を 細川コマヱ 雨月 200801  
この丘の松茸山で在りし日も 浅井青陽子 ホトトギス 200803  
買うて欲しさうに松茸くねりけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
松茸の品をいただくゴルフかな 佐藤健伍 200812  
砦跡ならぶ松茸五六本 滝沢伊代次 万象 200812  
願ひ叶ふ松茸飯の夕餉かな 安本恵子 200901  
松茸を卒寿祝と賜れり 松崎鉄之介 200901  
松茸飯かつぽかつぽと馬歩く 鈴木勢津子 樹間 200911  
松茸を焙りて青き炎かな 高橋将夫 200912  
国史跡てふ墳山の松茸ぞ 金子つとむ ろんど 200912  
松茸山囲へる縄の湿りゐし 松井倫子 火星 200912  
縄張りて松茸山の事件めく 中田みなみ 201001  
炊きたての松茸飯をまず亡夫に 中道愛子 201001  
賜りし松茸の香はカナダ産 森山のりこ あを 200912  
縄張りて松茸山の事件めく 中田みなみ 201001  
炊きたての松茸飯をまず亡夫に 中道愛子 201001  
土間にまで松茸飯の匂ひかな 滝沢伊代次 万象 201011  
松茸の父子相伝の穴場かな 秋葉雅治 201012  
松茸の檜葉青々と届きけり 浅木ノヱ 春燈 201012  
仮の世に棲みて松茸御飯かな 芝尚子 あを 201012  
松茸の香りこぼるる旅鞄 安本恵子 201101  
もてなしの松茸づくし師の供養 高埜良子 春燈 201101  
豊作の松茸横に見てとほる 小俣剛哉 春燈 201101  
松茸や広き加奈陀のいづこより 島谷征良 風土 201102  
松茸と思ふ落葉の盛り上がり 小林清子 末黒野 201102  
団欒の宿に初物やき松茸 恒成久美子 ぐろっけ 201102  
松茸の香り厨に妻の古稀 林哲夫 ぐろっけ 201102  
豊作といふ松茸を献立に 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
配膳車松茸の香をこぼしゆく 塩路五郎 201112  
土瓶蒸しの松茸眺め食べぬなり ことり 六花 201112  
松茸に突つ立つてゐる松の針 根岸善行 風土 201201  
眼福をもて松茸を焼くことに 下平しづ子 雨月 201201  
老舗宿松茸づくし堪能す 冨田ヒナ江 201202  
松茸を貰ふお辞儀は深々と 竹中一花 201202  
松茸を買ふに決断いる値段 山下美典 ホトトギス 201203  
松茸の香に近づいてゆく帰宅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201210  
初物の松茸香る酒の友 丸山酔宵子 かさね 201211  
裏表見し松茸に刃を入るる 犬丸勝子 201301  
汁椀にひらり松茸寺の膳 古井公代 ぐろっけ 201302  
松茸の足うるはしや一口に ことり 六花 201311  
挨拶は松茸御飯と荷物解く 居内真澄 ぐろっけ 201401  
一山の気一本の松茸へ 有松洋子 201401  
病院食に松茸飯や夢道の忌 今井春生 201401  
父母をりて焼松茸の匂ひかな 石脇みはる 201401  
隣から松茸ご飯有難し 樋口正輝 ぐろっけ 201401  
船宿の贅ふんだんに松茸煮 十時和子 201401  
松茸の素性たしかに求めけり 木下慈子 馬醉木 201402  
葬の膳まづ松茸のお吸物 仁平則子 201402  
松茸の小ぶりを愛づる祝膳 安立公彦 春燈 201412  
そのまさかなのよと出さる松茸飯 石田きよし 201412  
松茸の剥がれさうなるにぎり飯 前田忍 火星 201501  
松茸や出張帰りの婿土産 水谷直子 京鹿子 201501  
子の見する薄き松茸幕の内 荻野嘉代子 春燈 201502  
百名山松茸採れることを秘す 橋本知笑 201502  
今はもう松茸狩りとは何のこと 時澤藍 201512  
目つむりて松茸飯の香をふふむ 井島郷雲 万象 201512  
松茸飯囲む七人家族かな 水井千鶴子 風土 201512  
松茸に檜葉のせんべい蒲団かな 原友子 201601  
紙のごとき松茸二枚土瓶蒸し 國保八江 やぶれ傘 201602  
一本の松茸分かち合ふも良し 井上静子 201702  
松茸は貴重品なりはるばると 水谷直子 京鹿子 201702  
松茸をはこぶ仲居の白き足袋 亀井紀子 201702  
名を問へば文珠と言へり松茸売 福島せいぎ 万象 201702  
松茸を包む京都の新聞紙 有賀昌子 やぶれ傘 201702  
初物の松茸づくし花御膳 岡山敦子 京鹿子 201703  
初ものや松茸を先づつまむ箸 稲畑汀子 ホトトギス 201710  
隣家より松茸飯の馨りくる 秋葉雅治 201711  
松茸はまつこと隠れ上手なり 高橋将夫 201711  
ほんのりと松茸ごはんありがとう 大坪景章 万象 201712  
松茸と共に届きぬ熊野筆 住田千代子 六花 201803  
朝まだき松茸たちの舞踏会 遠山悟史 京鹿子 201901  
松茸の香りや喜寿の祝ひ膳 内田梢 末黒野 201904  
はぐれたる末に見つけぬ松茸狩 中島秀夫 王水 201909  

2019年10月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。